SEO対策(Search Engine Optimization)とはWebサイトの内容を検索エンジンに正しく伝え、検索結果において多くのキーワードで上位表示させ、サイトの露出を狙うための対策です。
日本語では「検索エンジン最適化」とも呼ばれます。
Webマーケティングの施策には、SEOの他にリスティング広告、ディスプレイ広告など様々な施策がありますが、SEOを行うことはとても重要です。
なぜなら、しっかりと施策を行うことで様々なキーワードで上位表示することができるため、多くの流入を獲得することができ、売上を増加することができるためです。
しかし、「SEOに取り組まなければいけないけれど、そもそも何のことかわからない…」「実際に行うべき手段について知りたい」と考えている方が多いのではないでしょうか?
そこで、今回はこんなお悩みを解決するためにSEOの基礎から実践方法までご紹介します。ぜひご一読のうえ、貴社のマーケティングに役立ててください!
SEOとは、「Search Engine Optimization」で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」です。Webサイトの最適化を図り、検索エンジンの評価を高めることで、検索結果の上位表示を図ります。SEO対策を大別すると、「内部施策」と「外部施策」があり、どちらも上位表示には欠かせない要素で取り組むべき対策です。
つまりSEO対策とは、Webサイトの最適化を行い、より多くのキーワードを上位表示させることで、自然検索経由の流入数を増やすための施策です。
SEO対策を行うのであれば、どういった戦略があるのかを知っておく必要があります。
闇雲にコンテンツを投下するだけではいけません。
4つのSEO戦略を理解しましょう。
これらの4つの戦略を意識しながらSEO対策を行うことが必要です。
また、それぞれの戦略に費用やリソースを割くことになるので、どの戦略に弱点を感じているか認識してください。
全てが自社のリソースで行うことが難しい場合、外部の会社に任せる選択肢を持ちましょう。
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
引用:Google について「Google が掲げる 10 の事実」より
SEO対策を進行するにあたり、大前提として知っておいていただきたいのがGoogleの理念です。「Googleが掲げる10の事実」で掲げられているのは、「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」となっています。
SEO対策に置き換えると、真にユーザーに役立つコンテンツを自分たちが提供できればSEOの結果は後からついてくるということです。SEO対策はしばしば手段・手法ばかりに目が行きがちですが、自分たちが持っている重要なソースを公表することでユーザーを幸せにする観点が重要です。
そのため、SEO対策で重要なのは、「ユーザーにとって有益な情報を発信する」していくことです。
「ユーザーにとって有益な情報を発信する」ことが重要と説明しましたが、検索エンジンのアルゴリズムを悪用し、「意図的なリンク」をサイトに貼り上位表示をさせる、いわゆる「ブラックハットSEO」が横行した時代がありました。
被リンクされているサイトは価値があるアルゴリズムを悪用して、かつて意図的な順位操作を目的としたリンク売買や無価値のサテライトサイトから被リンクによって順位を上げるブラックハットSEOが横行していました。
それを問題視したGoogleは、アルゴリズムのアップデートで被リンクスパムを排除するために下記のガイドラインを設けています。
(Googleが非推奨とする手法例)
- リンク プログラムへの参加
引用:「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) – Search Console ヘルプ」からガイドラインを一部抜粋
GoogleはWebサイトについたリンクをある種の投票のように解釈し、外部リンクの”質”と”量”によって順位付けを行っています。ここでの詳細な説明は避けますが、その仕組みを逆手に取り、自前でサテライトサイトを量産して上位表示させようとする手法が一昔前までのSEOの実態でした。
検索結果をコントロールされたくないGoogleは、このような方法をガイドラインで禁止しており、こうした施策に対して幾度となく対応をとってきたものの、長らくイタチごっこが続いていました。
そこで、Googleは2011年頃から、自前のサテライトサイトを使ったSEOに対する対応に本腰を入れ、厳しい制裁を加えるようになりました。端的に言えば『不自然な外部リンクに対して“警告”や“ペナルティ”を課すようになった』のです。
ペナルティとして、検索結果のランキングに悪影響を及ぼす可能性があるリンクプログラムは以下の例があります。
- PageRank を転送するリンクの売買。これには、リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りすることや、リンクに関して物品やサービスをやり取りすること、特定の商品について記載しリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を「無料」で送ることなどが含まれます。
- 過剰なリンク交換、または相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること。
- アンカー テキスト リンクにキーワードを豊富に使用した、大規模なアーティクル マーケティング キャンペーンやゲスト投稿キャンペーン。
- 自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成すること。
- 第三者のコンテンツ所有者に対し、nofollow など PageRank をブロックする手段を必要に応じて利用するかどうかの選択権を与えずに、特定の利用規約、契約、または同様の取り決めの一部として、リンクを義務付けること。
こうした意図的な操作を目的とした悪質な外部リンク対策は、ハイリスクです。Googleのアルゴリズムは、こうした悪質なリンクプログラムを検出する精度は上がり続けています。そのため悪質な外部リンク対策は、ノーリターンハイリスクと言えるのです。
それまでGoogleは、外部リンクに対して非常に寛容だったと言えます。仮に「質の悪い」リンクをSEO会社などから大量に提供されたとしても、それらが無視されるだけで基本的にマイナスの影響というのはありませんでした。
ところが、“警告”や“ペナルティ”を課すようになり、質の悪いリンクを大量に購入して作為的に評価を高めようとしているサイトが、Googleから警告を受けたり、大幅な順位下落のペナルティにあったりという事例が頻発しました。つまり、「ユーザーにとって有益であり、価値のある情報を表示する」ことをより強化していったのです。
もしも、自前でサテライトサイトを量産し、仮に今効果があるとしても、2年後・3年後の保証は誰もできません。「リンク購入には絶対に手を付けないこと」、これは重要なポイントです。
ブラックハットな手法は推奨できません。代わりに推奨されるのはホワイトハットSEOです。
次からはGoogleのガイドラインに準拠した形でSEO対策を行うホワイトハットSEOを解説します。
Googleが推奨している施策、いわゆる「ホワイトハットSEO」を行うことが重要です。
「ホワイトハットSEO」とは、検索エンジンのガイドラインに沿って、サイトを最適化し、上位表示するための施策になります。
参考サイト:Google検索エンジン最適化スターターガイド
Googleが目指すべきユーザーの利便性を考えた結果となるように設計されたガイドラインで、後ほどご紹介するtitleやディスクリプションなどのタグの設定、クローラーへの対処法、コンテンツの最適化など適切な施策を行う際の重要なポイントがまとめてあります。
また、品質に関するガイドラインも存在します。
参考サイト:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
この中では下記のような手法について使用しないように注意喚起が記載されています。
- コンテンツの自動生成
- リンクプログラムへの参加
- オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
- クローキング
- 不正なリダイレクト
- 隠しテキストや隠しリンク
- 誘導ページ
- コンテンツの無断複製
- 十分な付加価値のないアフィリエイトサイト
- ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
- フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
- リッチスニペットマークアップの悪用
- Google への自動化されたクエリの送信
いわゆるブラックハットSEOに当てはまる施策を禁止しています。
つまり、Googleは今まで有効であったブラックハットSEOな施策を行った際には、ペナルティを与えることを明示し、有効な施策であるホワイトハットSEOを推奨しているのです。
これによりターゲットキーワードだけが上位表示でき流入を獲得できるだけでなく、様々なキーワードも上位表示でき、流入を獲得することができるのです。これにより、多くの見込み顧客からの流入を獲得できるようになるため、本来サイトの存在目的である購入やお問い合わせといった成果もより多く出すことができるのです。
そのため、施策を行っていく際には「検索エンジンに対してホワイトハットな施策の実装」を行っていく必要があるのです。
検索エンジンとSEOの関係性について見てきましたが、SEOを行う際にまずは抑えておきたいポイントを下記の2つになります。
検索エンジンはユーザーにとって有益であり、価値のある情報を表示するために日々アルゴリズムを更新し、進化しているといえます。
そのため、施策を行う際に必ず「ユーザー目線」に立ち、掲載している情報は本当にユーザーにとって有益で価値のある情報なのかどうかを考えることが重要です。
ブラックハットSEOは有効な施策ではなく、今はホワイトハットSEOが有効な施策の時代になっています。
間違った施策を行うと効果がないだけでなく、マイナス効果を生み、サイトからの売上が大幅に減少する危険性が高いです。そのため、Googleが推奨するクリーンな施策であるホワイトハットSEOを行うことが重要です。
では、「ユーザーにとって有益な情報を発信」し、「検索エンジンに対してホワイトハットな施策」を行っていくためには、どのような施策を行っていけばいいのでしょうか?
有効になってくるのが、「キーワードプランニング+コンテンツ+内部施策+アクセス解析」の4つです。
ブラックハットSEOでは、特定のビッグキーワードで上位表示することが常に主眼におかれていました。
しかし、人工的な外部リンク施策がペナルティリスクを伴い、狙ったキーワードをピンポイントで上位表示させることが困難になった今、様々なキーワードからの流入獲得、いわゆるロングテールキーワードを意識した施策が重要です。特定のキーワードに依存せず、検索回数は少なくとも成果につながるキーワードを無数に拾うという考え方です。
4つのSTEPの具体的な内容に関しては、後ほどご紹介しますが、ここでは全体的な流れをご紹介します。
まず、SEOにおける「キーワードプランニング」です。
この部分をおろそかにするとロングテールキーワードに関する機会損失が発生してしまいますので、自社のサイトに呼び込みたいユーザーを出来る限り具体的にイメージし、キーワードツールなどを活用しながら可能な限り列挙しましょう。
キーワードが集まったらそれを元に「コンテンツ」の企画に取り掛かります。キーワードプランニングで導き出されたロングテールキーワードの検索意図に応えるコンテンツを用意します。
まずサイトの構成要素として最低限必要なページとそこで拾えるキーワードを整理し、そこでまかないきれないキーワードで上位表示するために必要なページはどんなものかを考えると良いでしょう。後者はブログやコラムの形態を取ることが多く、ナチュラルリンクを獲得したりソーシャルメディアで拡散されたりすることも期待できます。
その次に、できあがったコンテンツに対してはSEOの土台となる「内部施策」を施します。先ほどご紹介した検索エンジン最適化スターターガイドに沿って行うことがとても重要です。
サイトの改修を伴う内部施策は後から実装しようとすると大きな手戻りコストが発生する場合がありますので、出来る限り一度できちんと完了させたいところです(本来はサイト制作時にやりきっておくのが理想です)。
コンテンツの準備や内部施策が完了したら、「アクセス解析」を行います。得られたデータは新たなキーワードの発掘やページコンテンツの改善、運用型広告へのフィードバック等に活用します。
このように、「キーワードプランニング+コンテンツ+内部施策+アクセス解析」を行うことで、SEOのPDCAサイクルが回り始めます。
では、実際の施策方法について見ていきましょう。
まずは、施策を行うために、事前に登録しておきたいツールについて紹介します。ツールを導入しておくことで、結果を可視化することができ、より詳細な分析を行うことが可能となります。
Webサイトのアクセス解析を行う際に、Google Analyticsに登録することはとても重要です。
Googleが無料で提供しているツールになり、サイトへのアクセス数や商品購入やお問い合わせ数の分析だけでなく、ユーザー属性やページごとのセッション数などWebマーケティングを行う上で、最低限必要な分析を行うことができるとても便利なツールです。
GoogleSearchConsoleでは、訪問しているキーワード分析やクローラビリティ、アクセシビリティなどサイトのパフォーマンス状況をモニタリングすることができます。GoogleSearchConsoleの公式ページでは以下のように活用事例を紹介しています。
- Google がサイトを検出してクロールできることを確認する。
- インデックス登録に関する問題を修正し、新規コンテンツや更新したコンテンツのインデックス再登録をリクエストする。
- サイトの Google 検索トラフィック データ(サイトが Google 検索結果に表示される頻度、サイトが表示されたときの検索クエリ、検索クエリに対して検索ユーザーがクリックスルーする頻度など)を表示する。
- Google がインデックス登録やスパムなどのサイトに関する問題を検出したときにアラートを受信する。
- ウェブサイトにリンクしているサイトを表示する。
- AMP、モバイル ユーザビリティ、その他の検索機能に関する問題を解決する。
引用:Search Console ヘルプ「Search Console の概要」より
キーワード分析では、クリックされたキーワードを知ることができたり、順位が上がればあともう少しでクリックされそうなキーワードなどを調べることができます。集客するべきキーワードの戦略策定に活用することができるので、弊社のSEOコンサルティングサービスでも活用しています。
GoogleSearchConsoleは、初級者上級者のレベルやSEO対策有無を問わずに導入するべきツールです。もし、GoogleSearchConsoleを十分に活用することができれば、多くの人はSEOコンサルティングサービスを必要としないでしょう。
Google AnalyticsとSearch Consoleと合わせて登録しておきたいのが、GRCになります。
GRCはサイトとキーワードを登録することで順位の測定をすることができます。
先ほどのSearch ConsoleではWebサイト全体に対してキーワードの順位が分析できるのですが、GRCは下記のようにキーワードの順位がページ単位で表示されるため、どのキーワードでどこのページが上位表示しているかより詳細に分析することができます。
この3つのツールを利用することで、より詳細なアクセス解析や施策を行うことができます。
では、実際に「キーワードプランニング+コンテンツ+内部施策+アクセス解析」をどのように行っていくべきなのか見ていきます。
まずはターゲットを明確にしていく必要があります。
皆さんは、自社のサイトに訪問して欲しいユーザーを詳細にイメージできますか?
BtoCの場合は性別と年齢、BtoBの場合は会社の規模や部署といったざっくりとした形でペルソナを設計するかもしれませんが、これだけですとペルソナとしては不十分です。
例えば、BtoCであれば下記のような内容も明確に設定しておくことが重要です。
住居は?職業は?職場でのポジションは?休みの日は何をしていて、子供は何人?どんな性格で、仕事に対する考え方は?普段はどんな服装をしていますか?よく訪れるWebサイトは?
こうしたイメージを明確にすることで、これからとりかかるキーワードの発掘やその先にあるコンテンツに一本の軸ができます。反対にこのイメージが不鮮明なままだと、ターゲットキーワードもコンテンツもちぐはぐなものになり、訪問してほしいユーザーを獲得することが難しくなります。この機会に是非サイトに訪問して欲しいユーザーのイメージを2~3人、紙に書き出してみてください。こうしたイメージをまとめてまずは「ペルソナ」を設定しましょう。
ターゲットを定めた後、最初に行うべきは、Webサイトのサイトマップを確認してそれぞれのページがどんなキーワードで上位表示できる可能性があるのかを考えることです。1ページにつき1~3キーワードまで(欲張り過ぎるとうまくいきません)を原則に考えてみてください。
以下にブランド用品の通販サイトの例を図示します。
まずは、このように大カテゴリーを決め、それに紐づくように中カテゴリー、そして小カテゴリーを決めていきます。これにより、各カテゴリーで掲載すべき情報や作成するコンテンツはどこに紐付けるべきなのかを明確にすることができます。
しかし、実はこれだけでは十分とはいえません。一見綺麗なツリー型の構成に見えますが、なぜでしょうか?
「ヴィトン 通販」「グッチ 通販」などのキーワードで上位表示するべきページが存在しないのに気づいていただけますでしょうか。
この状況だと「ブランド 通販」というカテゴリーがありページが存在するので、このキーワードを上位表示することが狙えますが、「ヴィトン 通販」「グッチ 通販」の検索ニーズに対応するためのカテゴリーとページが存在しないため、上位表示を狙えないのです。
そのため、できる限り検索ニーズに対応した方がいいと想定できるカテゴリーやページは記載するようにしましょう。
どんなキーワードで上位表示できる可能性があるのかを考える際に重要になってくるのが、「そのキーワードは検索ニーズがあるのかどうか」を考慮することが重要です。
ユーザーの検索ニーズがないキーワードをいくら盛り込んでも、そもそも検索されていないため流入を獲得することができません。そこで、「市場の検索ニーズを分析し、ターゲットキーワードを選定する」ことがとても重要になります。
検索ニーズを調査する際に有効なツールがGoogleキーワードプランナーとGoogle Trendsです。
Googleキーワードプランナーは、調査したいキーワードの検索ボリュームや関連キーワードをすぐに調査することができます。
例えば、「SEO」の検索ニーズを調査するとこのように表示されます。
このようにそれぞれのキーワードの月間の検索ボリュームや関連キーワードが表示されるため、自身がターゲットキーワードとして設定したいキーワードは検索ニーズがあるのかどうかを調査することができます。
Googleトレンドは検索ニーズが急上昇中のキーワードを調査することができます。
Googleキーワードプランナーと異なり、トレンドの推移を調査することがメインとなりますが、直近のトレンドを検索することができるためとても有効なツールになります。
また、1キーワードだけでなく、数キーワードのトレンドを調査できるため、下記のように同ジャンルのキーワードのトレンドを比較することもできます。
サジェストツールを利用することも有効です。
サジェストとは、検索した際に表示される検索したキーワードと関連性の高いキーワードのことです。
引用元:Ubersuggest
サジェストツールを利用することで、自動で関連キーワードを抽出してくれるので、これを基にキーワード選定をより効果的に行うことができます。
新規でサイトを立ち上げる際には、調査したターゲットキーワードを基に一からサイトマップを作成することができますが、既存サイトの場合には、既存のサイトマップに全て盛り込むことが不可能な場合があります。
その場合以下のような方法を取ってみてください。
課題 | 行うべき施策 |
---|---|
既存ページに盛り込むことができるキーワード | 既存ページのターゲットキーワードを変更 |
既存ページに盛り込むことができないキーワード | 新規でカテゴリーやページを作成 |
新規でオリジナルコンテンツを作成し、定期的に更新することは検索エンジンから評価され、サイト全体の評価を上げることができます。また、ユーザーが定期的にサイトへ訪問してくれるきっかけとなり、購入やお問い合わせが発生する確率が高くなります。
これは、「コンテンツSEO」と呼ばれる手法でもあり、Webマーケティングにおいて有効な手法です。
ここで注意したいキーワードプランニングのコツが、先ほどの大カテゴリー、中カテゴリー、小カテゴリーごとにターゲットキーワードを分けることです。
大カテゴリー | ビッグキーワード |
---|---|
中カテゴリー | ミドルキーワード |
小カテゴリー | ロングテールキーワード |
ビッグキーワードは確かにトラフィックを呼び込んでくれますが、基本的にコンバージョンしにくい上、上位表示が難しいことがほとんどです。一方で、ロングテールキーワードはビッグキーワードより検索ボリュームが少なく1つ1つのキーワードからの流入が少ないですが、コンバージョンが発生する確率が高いです。また、ロングテールキーワードは多く存在するため、競合が狙っていないロングテールキーワードを狙うことで上位表示することができ、ユーザーを獲得することもできます。
キーワードプランニングを通じて自社のサイトで上位表示したいキーワードが選定できたら、そのキーワードに対応するためのコンテンツを作成していきます。
「コンテンツ」といっても難しく考えることはありません。ほとんどのWebサイトにおいてコンテンツの8割以上は文字と画像で構成されますし、(今のところ)それで十分効果を得ることができます。
コンテンツを追加していく前にまず抑えておきたいのが、「質と量」についてです。
近年、Googleは専門性の高い内容を記載しているコンテンツ、つまり「質の高い」記事を評価する傾向にあります。
これには、検索品質評価ガイドラインにも記載されているE-A-Tが大きく関係しています。
Authoritativeness(権威性)は、サイトやページの作成者が、記載している分野で多くの人に認められているかを指しています。
Trustworthiness(信頼性) は、そもそものWebサイト自体が信頼できる企業や団体が運営しているのかを指しています。
また、ガイドラインには、YMYL、Your Money or Your Lifeについても記載されています。日本語に直訳すると「あなたのお金やあなたの人生」になるのですが、健康面や経済面などに関連するページについては、信頼性の高い情報を記載することの重要性が指摘されています。
つまり、ただオリジナルな記事を内容が薄いまま作成するのではなく、「ユーザーにとって本当に有益な情報であり専門性の高い内容」を記載する必要があるのです。
「コンテンツはテキスト量が重要!」と言われていますが、ただダラダラと内容の薄いテキストを記載しても意味がありません。なぜなら、先ほどの「コンテンツの質」が落ちてしまうからです。では、なぜ量が重要なのでしょうか?
ターゲットキーワードを選定し、その内容についてできる限り「ユーザーにとって有益な情報」を記載しようとすると必然的にテキスト量が増えてくるためです。
具体的に質を担保するために何文字がいいのかというのはありませんが。自身が狙っているターゲットキーワードで上位表示しているサイトの内容と文字数を参考に判断するといいでしょう。
では、実際に対策する方法を見てみましょう。今回は「既存ページのコンテンツを充実させる方法」と、「新規ページを作成してコンテンツを追加する方法」という2つの手順に分けて説明します。
まずは現有のページを活かしてできるコンテンツ施策をご紹介します。簡単に言ってしまえば今あるページのテキストと画像を充実させることです。
具体的な対策について例を交えて見ていきましょう。
先ほどのブランド通販サイトの場合、ターゲットキーワードを「ヴィトン 通販」「グッチ 通販」とした一覧ページを追加したと思いますが、ここにブランドの魅力や歴史、代表的なシリーズなどを紹介した記事を掲載すると有効です。
ECサイトの場合、商品詳細ページにメーカーサイトと同じテキストを流用して掲載するケースが多いと思います。そこに自分で使ってみた感想や競合商品との比較、購入者のレビューなどを掲載することが有効です。他のサイトとなかなか違いを出すことが難しいページですが、このような内容を掲載することで、Googleはこれらをオリジナルコンテンツとして高く評価します。
画像についてもできれば自身で撮影したものを利用しましょう。Googleは適切な処理を行うことで画像の内容も認識します。これにより、さらにページにオリジナル性を出すことができます。
駅ごとに区分されている不動産サイトでその駅周辺の魅力や住み心地、人口や小学校の情報などを載せるのも効果がありそうです。いくつかの分院がある医療機関であれば地図や連絡先だけでなく医院ごとの診療内容や院長さんの挨拶、スタッフの方々の紹介を掲載するとよいでしょう。
製品の導入事例では単なる導入企業名の列挙ではなく導入の背景や結果も記載するようにします。またそもそもサービスが一般的にあまり認知がされていない商材の場合は、その商品に関する基礎コンテンツを設けるのも有効です。
すでにお気づきかもしれませんが既存ページにコンテンツを追加することはSEOのためだけではありません。
閲覧するユーザーにとっても価値のある要素なのです。追加する内容に迷ったらペルソナに立ち返り、「どんなユーザーが何を求めて訪問しているか」を再考してみてください。
先ほど、既存ページに盛り込むことができないキーワードについて、新規でカテゴリーやページを作成すると紹介しましたが、ここで有効な手法がコンテンツマーケティングです。
コンテンツマーケティングを行う際に重要なのが、「自社の製品ばかりを紹介して、すぐに商品を買わせない」ことです。
コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツでWebサイトへ集客し、自身のブランドやサイトのファンになってもらい、問い合わせや商品購入などの行動につなげるマーケティング施策のことです。
つまり、潜在顧客を顧客へと育て上げるための施策なのです。
例えば、北海道のレンタカー屋さんで「ドライブで巡る、北の大地の魅力」という連載を実施し、札幌大通り公園の歩き方や小樽でおすすめのお寿司屋さんの紹介を行ったとします。
すると「いつか北海道にいきたい」と思っているユーザーとの接触機会が増え、結果として将来これらの方々が旅行を決めた時に自社のレンタカーを利用してくれるかもしれません。
また、例えば「小顔」に関するコンテンツを掲載したい考えた場合はどうなるのでしょうか?
ターゲットキーワードのプランニングをしていくと、「小顔になる方法」「小顔になりたい」というキーワードを発掘することができました。
これらのキーワードは、「まだ小顔になるためにお金を払うことまでは考えていないけど、自分でできる方法があるなら知りたい」ユーザーが多いと推測されます。そのため、追加ページの企画として「小顔になるには弊社の小顔マッサージ器を!」ではよろしくありません。「小顔になるには!?お風呂でできるマッサージ」「小顔になりたいあなたのための生活習慣」などユーザーの心理に沿ったテーマが良いでしょう。
記事の内容についてはあまり難しく考えすぎる必要はありません。
もしあなたが「小顔」に特化したサロンを経営しているのであれば、その手法について一家言持っていらっしゃることでしょう。院長や技術担当者にサロン独自のこだわりや家庭でもできるセルフマッサージの方法などをヒアリングし、画像や動画と共に掲載すれば世界にひとつしかない、そしてユーザーにとっても役に立つ記事が完成します。
上手く拡散してくれれば「小顔 方法」「小顔 マッサージ」など新しいキーワードで上位表示できるかもしれません。
お客様の中にはブログと聞くと「記事にするような話題がないから・・・」とおっしゃる方も多いのですが、実際にヒアリングしてみると、「むしろ宝の山じゃないですか!」と感じることがよくあります。
一般的にはブログやコラムの機能をサイトに設け、連載記事として定期的にページを追加するようにすると効果的です。
特にブログはナチュラルリンクを集めやすいという特徴を持っているため、時間と根気が必要な施策ではありますが、定期的にブログを更新し、SNSを通じて告知するという活動を続けていると、ある日を境に突然サイトの検索トラフィックが増加するのを実感できるはずです。
次に内部施策を見ていきましょう。
内部施策とは、コンテンツを検索エンジンに正確に伝えるためにサイト内を最適化する作業です。先ほどのGoogle検索エンジン最適化スターターガイドにも記載されている内容でもあります。
参考サイト:Google検索エンジン最適化スターターガイド
原理原則は基本的に昔も今も変わっていないのですが、年間何百ものWebサイトの内部施策を確認している当社でも「あらゆる項目に関して完璧にできている」というサイトを見たことがありません。
内部施策に漏れがあるということは「自分でできることをやっていない」ということであり、それだけで機会損失を発生させている可能性があります。
内部施策に関しては「できることは何でもやる」というスタンスで取り組んでいただいて間違いありません。
Googleが推奨する内部施策の詳細についてひとつひとつ細かく説明していくとそれだけで本が一冊書けてしまう(当社でも70ページ超の修正提案資料をお客様にご提出しています)ので、ここではポイントをかいつまんで列挙するに留めさせていただきます。
チューニング内容の修正をすることは内部施策の中でも最も重要な項目の1つです。
検索エンジンは検索順位を決定する要素の1つとして、titleに盛り込まれているキーワードを参考にしているため、titleの修正は検索結果大きな影響を与えます。
そのため、キーワードプランニング時にピックアップしたキーワードを下記のポイントに気をつけながら盛り込みましょう。
titleタグはSEO対策初めての方で最も取り掛かりやすい対策の1つです。取り掛かりやすい対策の割に得られるSEO効果が高いので、titleタグの見直しは重要です。任せっきりで制作されたサイトの中には、どのページにも同じタイトルタグを設定しているケースも多々見受けられます。ページ毎に異なるタイトルタグを設定するのは最低限のSEO対策として取り組みましょう。
titleと同じように重要になってくるのがh1タグになります。hタグはh1~h6まであるのですが、特にh1が重要です。
こちらは実際の検索結果に表示されないのですが、検索エンジンは各ページの内容を理解するうえで非常に重要視しています。本で言う目次と理解して頂くとわかりやすいかと思います。皆さんも本を読む際に目次内容を見てどういう項目があるか確認されるかと思います。
検索エンジンにとっての本の目次がh1に当てはまり、サイトの各ページにどのようなことが書いてあるのか判断するためのタグになっているのです。そのため、h1タグも下記に注意して盛り込みましょう。
h1タグは、ページの大見出しとしてページの主題を表す内容にしましょう。h1タグに画像を設定しても問題ありませんが、画像の内容を補足するaltを設定するようにしましょう。また、h1タグはページの主題となる以上、タイトルタグと同じになっても問題ありません。タイトルタグと同じように、ページ毎に異なる内容がh1に設定されているようにしましょう。
次に重要なのが、descriptionです。descriptionは検索順位よりも検索結果に表示された際のクリック率に大きな影響を与えます。
検索結果に説明文(スニペット)として表示され、検索した用語が含まれていると太字(ボールド) になります。
検索エンジン側の調整により、ページ内のテキストが引用されたりする場合もありますが、以下に注意して盛り込みましょう。
descriptionは直接SEO順位に影響はありませんが、設定した内容が検索結果に表示される大切な設定です。
効果的なdescriptionを設定することで、検索結果のクリック率を上げることに期待がもてるので、しっかりと設定しましょう。
descriptionには、飛んだページ先にどんな内容が書かれているかを適切に設定しましょう。ページ内容を適切に表した文章じゃない場合、descriptionに設定した内容が検索結果に反映されないケースが発生します。自然検索結果に反映されない場合は、検索エンジンが自動生成した文章になります。検索エンジンが自動生成した文章は、日本語に違和感があることがほとんどなのでクリック率が思うように伸びません。
titleタグとdescriptionタグの内容は一緒に考え、一緒に設定作業をするのが効率的です。titleタグとdescriptionタグの内容見直しは一緒に行うのが効率的でおススメです。
DMソリューションズのチューニング表ではページ毎に、title・metaタグやh1を記載したチューニング表を提出可能です。
altは画像を設置するimgタグ内に設定します。このaltタグには、画像を端的に説明したテキストを設定します。altタグを設置することで、目が見えない方がページをリーディングした時に、何の画像が設置されているかを理解することができます。また検索エンジンのロボットにも、どんな画像かを補足説明する意味合いを持ち、細かい内部施策ポイントですが重要な施策です。
私達人間は画像を見るだけで「この画像は猫だ。」や「猫が寝ている画像だ。」と認識することができます。しかし、検索エンジンはテキスト内容を把握することができても画像の中身を把握することができません。
そのため、このaltを利用して画像が何を指しているのかを伝えてあげましょう。
見逃しで効果がないように思えるaltタグですが、適切なサイトとaltタグをきちんとしないサイトではSEO効果が雲泥の差になります。altタグをしっかり設定することで、「画像検索に掲載されやすくする効果」や「目が見えない方がサイトをリーディングで見た時に画像内容を補足する」と言ったSEO効果が見込めます。
画像が多くて過去画像の設定見直しができない場合は、ルールを決めて今からの画像にはaltを設定するような運用をしましょう!
なお、h1を修正する際にどうしても画像に設定しないといけない場合にはaltタグを設定しても問題はありません。しかし、h1タグは各ページユニーク化する必要があるので、全ページロゴマークに設定するなどの行為は避けましょう。
他と重複したページや内容が薄いページが多く存在している場合は、注意が必要です。重複したページや内容が薄いページを評価してくれません。ユーザーにとって、不要なページをGoogleは評価しません。特に規模が大きいサイトは、重複したページや内容が薄いページに対して適切な内部施策を施した方がSEO対策で良好なケースがあります。
特に内容が重複しているページについてはECのサイト等で動的にページを生成している場合には多く見られる傾向です。情報量が少ないページについてgoogleのウェブマスター向けのガイドラインによると下記のような内容が当てはまります。
- コンテンツの自動生成
- オリジナルのコンテンツがほとんどまったく存在しないページ
- 誘導ページ
- フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページ
引用元:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
また上記以外でも極端にテキストが少ないページやカテゴリーやタグ、そしてテキストリンクのみのページについては低品質なページとされる可能性があるので注意が必要です。
これらのページがあるとペナルティを受けて順位が大幅に現状する可能性があります。そのため、下記に注意して修正を行いましょう。
重複したページをそのままにすると、重複したページだけ評価が分散します。分散した評価を1つのページに集約して、SEO上位表示を狙うことができます。「ページは沢山あるのに、SEOで評価されない・・・」というケースに陥っている場合は、重複しているページがないかチェックしてみましょう!
検索結果に表示するほどでもないような内容が薄いページは、no indexを検討しましょう。もし、内容の薄さを克服できるようなコンテンツ追加ができるようならno indexとする必要はありません。評価されているページを間違ってno indexとしないように、no indexのページとするかどうかは慎重に判断しましょう。
URLの正規化はテクニカルなSEO対策です。URLの正規化によって、同じ内容で複数ページに分散された評価を1つのページに集約する狙いがあります。
下記のようなURL例を表示したときに、それぞれのURLが表示される場合はURLの正規化を行い、1つのURLに評価を集約しましょう。
www. ありなしや/index.phpありなし、そして/index.htmlありなしなどサイトのURL表記が異なると、本来受けられるはずの評価がそれぞれのページに分散します。
URL正規化が出来ていないよくある例は、httpsで始まるURLとhttpで始まるURLの両方でページが見れてしまうケースです。常時SSL化の移行作業時に、httpからhttpsに301リダイレクトを失念していると考えられます。競合他社サイトに見劣りしていないコンテンツなのに、評価が上がりきらないケースで見落とされがちなのがURL正規化です。
404エラーページの設定はSEO対策に留まらず、ユーザビリティ上の観点から特に重要です。対策が十分に施されている404エラーページは、ユーザーの混乱を防ぎ、サイトの回遊性を高めます。
404エラーページは、削除されたページを見ようとした時に表示されます。そのため、404エラーのページは、ページが削除された可能性があることをユーザーに伝えてあげる必要があります。
404のエラーページがSEO対策されていない場合、下記のページが表示されます。
404エラーページの悪い例
期待していたページが表示されず、何のことか分からず混乱するはずです。次に参考になる404ページのキャプチャーを記載します。
弊社の404エラーページ例
どうでしょうか?最初に見た404エラーページと違って、ユーザーが次にするべき行動を誘導できるのではないでしょうか。
混乱させないためにも404エラーのページを用意しましょう。
404エラーページが直接的な検索順位を上げるとは言えませんが、エラーページにどのような内容を表示するかでサイトの評価が変わってきます。
404エラーページの対策ポイントは下記を参考にして頂いた上で設定をお願いします。
sitemap.xml(XMLサイトマップ)とrobots.txt(ロボッツテキスト)は、検索エンジンのクロールを効率的にしてもらうために必要なテクニカルなSEO内部施策です。
sitemap.xmlは、検索エンジンにサイト内のURLや動画の情報を告知するためのファイルです。Googleなどのロボット型検索エンジンがサイトをクロールしにきたときに、そのサイトの構造を効率的に知らせることができます。
一方で、robots.txtは、主に検索エンジンのクロールを指示するファイルです。クローラーは、robotst.txtを一番最初に読み込んで、クロールすべきページとクロールすべきでないページを確認し、効率的にサイトを見ています。
検索エンジンのロボットはサイトのクロールを無限に行ってくれるわけではなく、クロールに限りがあります。クロールに限りがあることをクロールバジェットと表現することもあります。
クロールバジェットの有効活用に、sitemap.xmlとrobots.txtは押さえておきたい内部施策ポイントです。
sitemap.xmlとrobots.txtを設定したことで検索順位が上がるわけではありませんが、まだクロールされていないページを検索結果に表示されやすくするなど、検索エンジンのクロールを促すための設定になるため間接的にですが、順位に影響があります。そのため、下記に注意して設定を行いましょう。
比較的規模が大きくなりやすいサイトでsitemap.xmlを設置すると1日あたりのクロールされたページ数が増加するケースもあります。SEOでクロールして欲しいページはsitemap.xmlに記載するようにしましょう。
パンくずリストは、検索エンジンがサイトをクロールする時にサイト内の構造を理解しながらクロールすることができ、SEO効果を高める意味を持ちます。また、パンくずリスト内にアンカーリンクのテキストが含まれることにSEOの意味があります。
パンくずリストには、サイト内でどこにいるのかが迷わないような道しるべとしての意味合いがあるので、ユーザービリティ観点からも設置が望ましいものです。
SEOで上位表示をしていて、模範的なサイトにはパンくずリストが設置されていることが分かると思います。
基本的な内部施策として、パンくずリストの設置は必要です。
これを設置することで内部リンクを増やすことができるので、クローラーのサイトの回遊を高めることができます。また、検索結果にも下記の赤枠部分ように表示されます。
そのため、検索エンジンだけでなくユーザビリティも向上することができます。
SEO経由の流入獲得に成功している模範的なサイトは、パンくずリストを設置しています。パンくずリストは内部施策の中でも最も基礎的な部類の施策です。未設置のサイトは実装を検討しましょう。
内部リンクが集まるページは、サイト内で重要なページと検索エンジンは評価します。そのため内部リンクが集まるページは、SEO評価を受けやすくなっています。また内部リンクの設置は、内部リンクを受けているページのSEO評価も上げることができます。
そのため、内部リンクの設置はSEO効果が見込める内部施策です。
ただし、内部リンクの設置を闇雲に行うのはSEOで意味ありません。ユーザーが求める(本文と関連性が高い)内部リンクの設置が有効です。関連性がないユーザーの信頼を失うような内部リンク設置は、ユーザーだけでなくSEO評価も毀損します。
そのため、以下に気をつけて内部リンクの設置を意識しましょう。
表示速度はSEO順位を決めるアルゴリズムの評価対象の1つになっています。極端に表示速度が遅いサイトは、SEOで順位が下がる場合もあります。そのため表示速度はSEO対策として取り組んでいただきたい施策です。
表示速度改善はユーザー体験を向上させる取り組みなので、表示速度改善が売上アップにつながるケースも報告されています。
自社サイトの表示速度の遅さや改善すべき項目は、googleが提供している無料ツールである「PageSpeed Insights」で確認することができます。
デジ研トップページのPageSpeedInsightsで速度計測したスコアです。
表示速度をチェックするPageSpeedInsightsはページ単位で行うことができますので、サイトのテンプレート単位で速度をチェックしてみましょう。
サイトのテンプレート単位で速度をチェックしながら改善項目をピックアップすることで、開発者に指示や要望を出しやすくなり、改善のコミュニケーションが円滑になります。
表示速度でよく指摘される項目と改善例は以下に挙げさせて頂きます。
SEO対策を進めたいと思うなら、スマートフォンは特に重要です。なぜなら、昔に比べてPCとスマートフォンのSEO成果割合を見ると、スマートフォンの成果がPCを超えていることの方が多いからです。PCとスマートフォンのSEO問合せ比率は「1:2」となっていることが多く、スマートフォンの成果はPCの2倍と昨今はなっているのです。SEOで成果を挙げたいなら、スマートフォン対策は欠かすことができないデバイスです。
また、2018年3月27日にGoogle ウェブマスター向け公式ブログにおいてPCページをメインとして評価していたが、今後はスマートフォンページ内容をメインに評価していくというモバイルファーストインデックスについて発表し、話題になりました。
参考サイト:ウェブマスター向け公式ブログ_モバイル ファース トインデックスを開始します
スマートフォンでSEOを考慮する場合、以下をベースに対策していきましょう。
このように内部施策には、数多くの改善ポイントがあります。全て行うことが理想ですが、時間がかかってしまう施策もあります。そのため、まずはできる箇所から改善を行っていきましょう。
被リンクはSEO順位を決める評価ポイントの1つです。被リンクが多い程、基本的にSEOで良い影響を及ぼしますが、被リンクは順位を上げる良い被リンク以外に、順位を下げる(場合によってはペナルティを受ける)悪い被リンクもあることを知っておく必要があります。
それぞれ、良い被リンク、悪い被リンクをしっかり理解しておきましょう。
良い被リンクは、良いコンテンツを提供していれば自然発生的に集まるので、ナチュラルリンクと言います。被リンクでSEO対策を行うとする場合、ナチュラルリンクをいかに集めるかが良い被リンクの対策となります。
ナチュラルリンクは、良いコンテンツを提供していれば結果集まるものですが、ナチュラルリンクを集めやすいコンテンツはどんなものなのか傾向を知ることは重要です。
ナチュラルリンクは、独自情報があるコンテンツは集まりやすいと言えます。例えば、自社で行っている独自調査は被リンクを集めやすいと言えます。また、上位表示されればされるほどリンクを集めやすい傾向があります。またTwitterなどSNSでリツイートや言及されることも良い影響を及ぼすので、しっかり運用をしておきたいものです。
ただし、コンテンツが事実と異なるなど悪い指摘をされる言及は、人気のあるブログからの被リンクと言えどサイトにマイナスです。しっかりとしたコンテンツを書かなければならないのは、注意が必要です。
そのため、どれが低品質なリンクでどれがナチュラルリンクであるのかを把握する必要があります。
悪い被リンクの中でも最もいけないのは、順位操作を目的とした人工的な被リンク構築です。いまだに順位操作を目的とした被リンク施策を提供するSEO会社もいますが、絶対に辞めましょう。もし、被リンク施策が悪質だと判断されペナルティを受ける場合、被害を被るのは発注者のクライアントです。
そうした悪い被リンクを受けていないかは、定期的に確認をする方がおススメです。自社サイトがどのような被リンクを受けているかを定期的に見た上で、良い被リンクと悪い被リンクを見分ける力を養うことは、今後の被リンク獲得施策を考える上で非常に役立ちます。
現在は2020年ですが、2021年を迎えるにあたって今の内から対策準備を進めるべきトピックスは以下です。
それぞれについて以下で解説いたします。
2020年は予期せぬ出来事によって世の中の変化が激しかったと思います。この変化は2021年にも引き続きの傾向となるでしょう。
2020年にどんな変化が見られたかを振り返りましょう。
例えば「手作りパン」の昨年のトレンドは以下の様になりました。
外出の自粛によって家の中で時間を過ごす家庭が増えたことによって、手作りのパンを作る人が増えた傾向がありました。瞬間的ではありますが、家で過ごす時間の使い方を調べるようなキーワード検索は、2021年もニーズがあると考えられます。
同じように、店舗から自宅型の行動に移行したキーワードは他にもあります。下記の「脱毛器」のキーワードトレンドを見てみましょう。
夏に向けてピークを迎える「脱毛」関連キーワードですが、外出自粛を行ったユーザーが自宅で出来る脱毛器に関心が寄せられたことが見て取れます。脱毛など美容関連の企業は、店舗ビジネスだけでなく、オンライン販売に注力することが求められたと思います。
このような検索トレンド変化を捉え、集客を見込むターゲットキーワードの見直しによってSEO戦略を柔軟にするだけでなく、WEBの全体戦略や販売計画を見直す機会を持つべきでしょう。
2020年に引き継き、2021年も柔軟性を必要とする機会が与えられる年になるでしょう。そうした意味で2021年は世の中の変化や検索需要の先読みした上でSEO対策が必要になってきます。
2020年は、こんなにもGoogleマイビジネスの機能がアップデート(改良)されるのかと正直驚きました。柔軟さと迅速な対応が求められた1年の中で、Googleのユーザーニーズに応えるんだという気概を感じました。
Googleマイビジネスの改良が進む一方で、その改良についていけないビジネスオーナーは商機を逸しているといっても言い過ぎではないでしょう。それを言いたくなるほど、機能アップデートは行われました。
以下は2020年で改良されたGoogleマイビジネスの機能アップデート抜粋です。
Googleマイビジネスは「新宿 テイクアウト」と言ったエリア名を含んだキーワードのSEO対策を可能にします。ビジネス店舗周辺の見込み顧客にアプローチしたい時は、Googleマイビジネスの活用が役に立つでしょう。
GoogleはユーザーのUX向上を図る新しい指標「コアウェブバイタル」を発表しました。コアウェブバイタルは、2021年以降に検索順位を決めるアルゴリズムの1つになる予定です。検索順位を決める要因となるので、2020年の今の内からSEO対策として取り組むのが良いでしょう。
コアウェブバイタルは以下3つの指標からなります。
2021年以降のランキング導入を予定していますが、コアウェブバイタルのSEO対策は慣れていないと時間が掛かることが想定されます。2020年の内から対策に乗り出すとよいでしょう。
コアウェブバイタルに取り組む方は以下の参考サイトを熟読することをオススメします。
2016年からモバイルファーストインデックスへの取り組みをGoogleが発表してから、2021年3月末までにモバイルファーストインデックスの完全移行を行うと発表がされました。これに伴い、モバイルページの内容を評価した上で、モバイルの内容を検索結果に反映することとなります。
既にモバイルファーストインデックスの移行が完了していて、モバイルフレンドリーであるサイトは恐れることはありません。ただし、まだモバイルファーストインデックスの移行準備ができてないサイトは2021年3月末までに対応しないと、オーガニックトラフィックの損失につながる可能性があります。
まだモバイルファーストインデックスの移行準備ができていないサイトは、2021年3月末までに取り組むべきSEO対策として認識するべきです。
モバイルファーストインデックスの対策は大きく3つの方針があります。
モバイルファーストインデックスの対応方法とモバイルフレンドリーについて知りたい方は下記記事を参考にしてください。
SEO対策のエキスパートになるには、体系的に勉強することが最短ルートです。なぜならSEO対策は様々な知識が求められるので、つまみ食いのようなバラバラの知識を取得してもSEOのエキスパートとは言えません。
エキスパートになるために積極的にSEOを勉強していきましょう!
ここでは、SEO対策のエキスパートになるために初心者の方にオススメなSEO対策の勉強方法を紹介します。
紹介する勉強方法は以下5つです。
それぞれの勉強方法はこれから1つずつ解説していきます。
SEO対策のエキスパートになるのであれば、Googleが公開しているガイドラインを熟読は通らなければならない道です。なぜなら、Googleのガイドラインを読むことで、Googleの考えや何故そうしなければいけないかが分かり、SEO施策の取るべき方向性が掴めるからです。
Googleのガイドラインには、分かりづらく抽象的な表現も多少ありますが、SEO対策の本丸であるGoogleのガイドラインを読むことはSEO施策に有用になるでしょう。
Googleが公開しているガイドラインの内、特に読んだ方がよいものを4つ紹介します。
Googleが公開しているガイドラインは特に重要ですが、やや難解な言い回しであったり、SEO初心者には取っつきにくいと感じる場合があります。その場合は、分かりやすいように解説されたSEO対策が学べる初心者向けの本を読むのもよいでしょう。
ここでは弊社が作成したSEOの本を紹介します。
SEOが未経験の初心者向けに書かれたSEOの入門書です。上位表示に必要なテクニックから、どのように取り組めばよいのかが丁寧に解説されていて学びやすい書籍になっています。これから始める、という方におすすめの書籍です。
サイト内に施されているべき内部施策を幅広く解説しています。サイトの内部施策を理解していない方は熟読した上で実践すると、立派なSEO担当者になれると思います。
定期的にSEOを中心に幅広くWEBマーケティングの情報を発信しています。SEOの最新情報に日々触れたいのであれば、弊社のデジ研をチェック頂ければと存じます。
Googleの公式情報に日々触れたいのであれば、Googleの公式ブログがおススメです。更新頻度が高いわけではありませんが、Googleの最新情報に触れることができます。
SEOの傾向は刻々と変化します。そのため最新のSEO情報を手にしたいのであれば、SEO有識者のTwitterをフォローするとよいでしょう。
Google社員の方で、定期的にyoutubeでSEOの動画(Google検索オフィスアワー)を配信されています。サイト運用者が抱えるSEOの悩みを動画で回答してくれますので、動画を見るとSEOの勉強になります。
海外のSEO情報を発信されています。英語で記された情報を分かりやすく解説されていますので、海外の最新SEO情報を知りたい方はフォローされるのがおススメです。
「百聞は一見に如かず」という言葉は、SEOでも大いに当てはまります。机上の知識だけではSEO担当者としての知恵は身につきません。実際にサイト運営をしてみることで、生きたSEO対策が身につきます。
様々なキーワードで検索結果に上位表示させ、サイトの露出を狙うことです。ユーザーがサイトを見つけやすくすることで流入数増加や売り上げアップを狙い、目標であるコンバージョンの達成につなげます。
日本の検索エンジンはGoogleとYahoo!が大半のシェアを占めています。そしてYahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを利用しているため、GoogleのSEO対策をすれば日本の検索エンジンのほとんど対応していることになります。
キーワードを検索するユーザーは、意図をもって検索しています。その検索ニーズに合ったコンテンツを表示することで、質の高い集客力が見込めます。また、SEOで十分な流入が獲得できることでブランディング効果やコストが抑えられるという点があります。
SEO対策は効果が現れるまでに時間が掛かるのが一般的ですが、すぐに効果が見える施策もあります。キーワードやサイト、業態業種によって異なりますが、SEOで上位表示をするのに半年から1年以上かかることもあります。
SEO対策が出来ているか、出来ていないかの現在地点を把握することが必要です。本記事を見て頂いて、どのくらい自分がSEO対策出来ているのかを知ることから始めるとよいでしょう。
検索エンジンは日々進化を続けています。
したがってSEOの世界も日進月歩で、本ページでご紹介している内容も1年後、2年後には古いSEOと言われているかもしれません。しかし、今回は少なくとも現段階で考えられるWebやマーケティング担当者の方が取り組むべき施策をまとめてご紹介しました。
まずは自社内でできることから、少しずつ取り組んでみてください。最初は思うように成果が出ないかもしれませんが、積み重ねていく内に少しずつ結果が見えるようになってくるはずです。
もしも、その中で分からないことやできないことがあった場合にはSEO会社への相談を検討してみてください。
その際に弊社、ディーエムソリューションズにもお声がけいただければこれ以上の幸せはありません。貴社のSEOパートナーとして、目標達成を最大限ご支援させていただきます!