
年間何百ものWebサイトを確認している当社でも、内部施策SEOが完璧にできているというサイトを見たことがありません。内部施策SEOに漏れがあるということは、自分でできることをやっていないということであり、それだけで機会損失を発生させている可能性があります。本書では、ご自身でセルフチェックと修正ができるよう、Googleが推奨する内部施策SEOのうち、重要なポイントをかいつまんでご紹介しております。
更新日:
SEOとはSearch Engine Optimizationの頭文字をとった言葉で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」の意味です。検索エンジン最適化は、Webサイトのコンテンツを検索エンジンに正しく分かりやすく伝え、その評価によって検索結果の上位に表示させる対策です。SEOの成功には、キーワード戦略からサイト構造、コーディング、コンテンツ、被リンクまで様々な対策が必要で、1つに突出した対策では上位表示が難しいのがSEOの特徴です。
ユーザーとの検索機会はSNSのプラットフォームに移行している側面を持ちますが、いまだにSEOのシェアが多くの売上を占めているクライアントが多々見られます。SEO対策に取り掛かることを悩んでいるあなたは、この記事を読んでSEOのメリットや恩恵を理解しましょう。取り扱い商材の成熟度によりますが、SEOは先行者利益がありますので、早めにSEOの施策を取り組む方がかるのが良いでしょう。
そこで、今回はこんなお悩みを解決するためにSEOの基礎から実践方法までご紹介します。ぜひご一読のうえ、貴社のマーケティングに役立ててください!
また2023年はAI活用のトピックスがホットな話題となっていますが、SEOもAI生成コンテンツについて議論が飛び交ってます。2023年SEOの傾向と対策の傾向も本記事で紹介していますので、チェックしてください。
SEOは「Search Engine Optimization」の略であり、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」です。簡単に言えば、SEOはGoogleやBing、他の検索エンジンでユーザーがキーワード検索をした時に、自分のサイトを検索結果に上位表示させることを言います。検索結果で上位表示されているほどサイトの注目が集まるので、見込み顧客や既存顧客の集客を行うことができます。当社でSEO集客を成功している多くのクライアントからは、費用対効果が高い集客施策だと当社に評価をして頂いております。
上位表示を達成するためのSEO戦略は「内部施策」と「コンテンツ」と「外部施策」の3つに大別することができます。どれもSEOで上位表示するためには、欠かせない取り組みです。それぞれの取り組み内容は以下をご確認ください。
SEOの施策カテゴリー | 施策内容 |
---|---|
内部施策 | 主にクローラビリティ・インデキサビリティ・アクセシビリティを改善します。一般ユーザーが目にすることはない箇所を最適化します。サイトの内部構造やページのソースをすることを内部施策と言い、たくさんの内部施策項目が存在します。 |
コンテンツ | 検索エンジンに評価される良質なコンテンツがなければSEOの上位表示は見込めません。対策したいキーワードの検索意図(インテント)を満たしたコンテンツ作りが必要です。昨今は良いコンテンツの解釈を広げた「経験、専門性、権威性、信頼性を意味するE-E-A-T」が重要視される傾向にあり、網羅性のみを追求した記事では上位表示できなくなっています。コンテンツSEOの成功は、ユーザーに価値がある検索意図を満たしたコンテンツ作成のターゲットキーワードの調査とユーザーと良好な関係を構築するコンテンツマーケティングの視点が必要です。 |
被リンク | 他サイトからの被リンクをGoogleなどの検索エンジンは、加点評価します。被リンクをたくさん受けることは、民主主義的に言えば賛同を集めていることになります。そのため、自分のサイトにどうやって被リンクを増加させることはSEOで重要な施策の1つです。ただし、被リンクを作為的に集めることはGoogleのペナルティを受ける可能性があるため、ナチュラルリンクを集める戦略がSEOに効果的です。 |
SEOの取り組みを成功させるには、内部施策でサイト評価を受けるためのしっかりとした土台をつくり、その土台に良質なコンテンツと被リンクを多く積み上げることが必要です。そのため、最初に内部施策の問題を改善し、そのあとにコンテンツや被リンク増加施策を行うのが効率的なSEO施策と言えます。
よりミクロなSEOの対策は、ページにターゲットキーワードを組み込む最適化やページエクスペリエンス向上、CTRを向上させるtitleタグやdescriptionタグ、構造化データマークアップがあります。
SEOに用いられる手法は「ブラックハットSEOとホワイトハットSEO」に分けられます。前者のブラックハットSEOはGoogleのガイドラインに違反する手法で、ガイドラインに準拠しない手法をGoogleが認識した場合は、検索結果に表示されないペナルティが発生しますのでやってはいけない危険なSEOの対策です。
例えば危険なリンクスパムのSEO対策は、以下のようにガイドラインで注意喚起がなされています。
- PageRank を転送するリンクの売買。これには、リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りすることや、リンクに関して物品やサービスをやり取りすること、特定の商品について記載しリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を「無料」で送ることなどが含まれます。
- 過剰なリンク交換、または相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること。
- アンカー テキスト リンクにキーワードを豊富に使用した、大規模なアーティクル マーケティング キャンペーンやゲスト投稿キャンペーン。
- 自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成すること。
- 第三者のコンテンツ所有者に対し、nofollow など PageRank をブロックする手段を必要に応じて利用するかどうかの選択権を与えずに、特定の利用規約、契約、または同様の取り決めの一部として、リンクを義務付けること。
かつて上記の引用に記載されたリンクスパム行為はSEOで有効だった側面はありましたが、2011年以降にリンクスパム行為にペナルティが与えられるようになったことで『不自然な外部リンクに“警告”や“ペナルティ”を課すようになった』のです。これによって意図的な操作を目的としたブラックハットSEOは、ハイリスクでしかありません。悪質な外部リンク対策は、ノーリターンハイリスクと言えるのです。
ブラックハットSEOがガイドラインに違反する一方で、ホワイトハットSEOはガイドラインに準拠したSEOの対策を行います。ホワイトハットSEOに取り組むうえで準拠(一度は読破)するべきガイドラインは「Google検索エンジン最適化スターターガイド」や「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」です。
取り組み推奨のホワイトハットSEO | やってはいけない危険なブラックハットSEO |
---|---|
Googleのガイドラインに準拠したSEOの取り組みがホワイトハットSEO。地道な対策であることと効果が出るまでに長期間を要しますが、ホワイトハットSEOが主流です。 | Googleガイドラインに記載がある危険な手法によるSEOの取り組み。ガイドライン違反と判断される場合は、検索結果にサイトが表示されないハイリスクな手法です。違反行為の検知精度が向上しているので高確率で見つかるのでお勧めできないSEOの対策です。 |
Googleガイドライン |
SEOの取り組みに大きな指針となる考えは、以下のGoogleの言及が理解に役立ちます。
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
引用:Google について「Google が掲げる 10 の事実」より
上記の「Googleが掲げる10の事実」で掲げられているのは、ユーザーファーストであることを意味します。よりSEOに近づけた文章に言い換えると、真にユーザーに役立つコンテンツを自分たちが提供できればSEOの結果は後からついてくるということです。SEOで取り組まれる対策は手段や手法にこだわりがちですが、ユーザーファーストを方針に取り組めばSEOの成果は決まったようなものです。
SEOで迷ったときは、いつもユーザーファーストを指針に対策を考えるようにしましょう。ユーザーファーストを実現するには1回限りの施策ではなく、PDCAが必要です。公開したら終わりではなく、常にユーザーファーストになる取り組みはないかを研究する熱意が必要です。
今までSEOに取り組んだことがない0ベースの方が、SEOの取組を始めるにあたっての対策ステップを紹介します。SEO全体の取組が包括的に理解できます。
作ったサイトやページが検索結果に表示されない時は、検索エンジンのロボットがあなたのサイトを上手くクロール出来てないかもしれません。ここでは、検索エンジンが検索結果にあなたのサイトを表示するまでの仕組みを解説しています。SEOのテクニカル施策が必要なケースでは、理解が必須と言えます。
SEOが成功するかを決める要否は、キーワード調査にあります。ユーザーが何を求めて検索しているか、そのキーワードはどのようにピックアップするかを説明します。
コンテンツの質がSEOで大いに問われていますが、そのコンテンツ評価を適切に伝えるためには、テクニカルSEOの視点が不可欠です。実際に内部施策の観点からチェックするべきポイントを紹介します。
コンテンツの価値を高める補助的な役割にリンクビルディングがあります。リンクビルディングが出来ているサイトとそうでないサイトは、順位評価が変わってきます。リンクビルティングの概念を理解しておく必要があります。
SEOの対策をゼロから始める方が取組むべき8つのステップを紹介していきます。準備が既に完了している方は次のステップに進むように読み進めていくようお願いします。
SEOの対策に取り掛かる最初のステップは、データを集める準備をします。既にサイトが公開されている場合は以下のツールをデータ集めのために導入します。
ツール名 | 機能とSEOの活用 |
---|---|
Google Analytics | SEO経由で流入したユーザーの行動データを把握することが可能です。どのページがSEO経由でコンバージョンに至ったかなどを知ることが出来ますので、施策成果の振り返りやSEO戦略に役立てることが出来ます。 |
Googleサーチコンソール | 検索結果に表示されたキーワードの語句やクリック数、平均掲載順位、評価ページ、CTRをデータで見ることが出来ます。インデックスやクロールの状況もデータで見られますので、サイトのパフォーマンスをモニタリングすることが出来ます。 |
Webサイトのアクセス解析にGoogle Analyticsは最も利用されているツールです。どのくらいの流入が、どこから来ているのかを知る情報を与えてくれます。無料でデータ収集ができますので早々にGoogleアナリティクスを登録しましょう。また、Google AnalyticsはGA4という新しいタイプの分析に移行していますので導入には注意が必要です。
上記のように、SEO流入経由で訪れたユーザーのアクセス数やお問い合わせ完了数がGoogleアナリティクスで分かるので、対策を行った成果を把握することが出来ます。
GoogleSearchConsoleは、訪問しているキーワード分析やクローラビリティ、アクセシビリティなどサイトのパフォーマンス状況をモニタリングすることができます。主な活用事例は以下の通りです。
GoogleSearchConsoleは、初級者上級者のレベルやSEO対策有無を問わずに導入するべきツールです。もし、まだ導入していない方はGoogleサーチコンソールの登録をしましょう。サイトに問題を検知したらクロールエラーの対処が必要です。
Webサイトやページを公開したら検索エンジンにサイトを登録しましょう。上記画像のように、検索結果に表示されるまでにいくつかのステップが存在します。最初のステップはGoogleサーチコンソールでxmlサイトマップとrobots.txtのファイルをGoogleに登録します。サイト登録がトリガーになって、あなたのサイトを巡回(クロール)します。
詳細なGoogleサーチコンソールのサイト登録方法は、以下の手順の通りです
sitemap.xmlの登録をせずともGoogleがクロールすることはありますが、迅速で確実なクロールを促す目的でsitemap.xmlの登録をGoogleサーチコンソールにしましょう。
日本の検索エンジンシェアは90%以上がGoogleの検索エンジンなので、Googleサーチコンソールの登録で十分ですが、BingのWebマスターツールにも登録するとより成果が上がります。
検索エンジンにサイトを登録したら、検索結果に表示されているかインデックス状況を確認しましょう。なぜなら検索エンジンにインデックスされていなければ、検索結果に表示されることはないからです。そのためサイトのインデックス状況は、SEOで重要な監査項目と言えます。
もし、インデックスされていないようであれば、クロールに支障があるテクニカルSEOか質が良いコンテンツ作成ができているか確認する必要があります。インデックス状況は以下2点で確認できます。
インデックスの確認方法 | 確認方法の詳細 |
---|---|
検索バーに「site:https://xxxx~」を入力してインデックスを確認 | 検索バーに「site:」と「URL]を入力することでサイトの大まかなインデックス数が確認できます。これで確認できるインデックス数は大まかなので、詳細なインデックス数と推移を確認するにはGoogleサーチコンソールが適しています。大まかな数値確認ではありますが、競合サイトのインデックス数も確認できます。競合サイトの調査に活用できます。 |
Googleサーチコンソールでインデックスを確認 | 約3か月分のインデックス推移がレポートで確認できます。インデックス登録された数が分かるだけでなく、インデックス不可とされたページ数も把握することが出来ます。インデックスされていない理由も調査出来ますので、インデックス監査に必需なツールです。 |
アバウトなインデックス確認は、検索バーに「site:https://xxxx~」を入力する方法がおすすめです。自社サイトだけでなく、競合サイトもこの方法でインデックス数が確認できるので、競合調査に活用もできます。検索バーを使ったインデックスの確認方法は、例えば本サイトの「digital-marketing.jp/」なら、以下の画像のように検索します。
「site:」の後にディレクトリパスや詳細なURLを入れた場合は、該当するURL及びディレクトリ単位でインデックス数を確認することが出来ます。
登録したサイトのインデックス状況確認は、Googleサーチコンソールで詳しく調査することが出来ます。Googleサーチコンソールはインデックス数の確認だけでなく、インデックスされないページの特定や原因を把握することが出来る非常に優れた無料のツールです。
以下画像はGoogleサーチコンソールの管理画面から確認できるインデックスページ数です。Googleがインデックス登録したページ数やインデックスに未登録したページ数が記載されています。3カ月程度のインデックス推移を確認することが出来ます。
もしインデックスされない時は、インデックスされないケースに対応しているかを事前に確認するとよいでしょう。時間が解決する場合もあれば、SEOのテクニカルな問題かもしれません。インデックスされていない時のテクニカルな問題は以下のようなケースに分類されます。
URL検査で得られた判定から、インデックス登録されていない場合はその理由を知ることが出来ます。
インデックスされない判定が出た場合は、インデックスされない理由と解決方法を確認した上で対策が必要です。インデックスされない問題は以下が、しばしば該当します。
SEOの成果が見られない場合は、テクニカルSEOの観点で網羅的にサイトのSEO診断を実施するのがおすすめです。
SEO施策の推進には、順位と流入を獲得するターゲットキーワードを定めておく必要があります。ここではターゲットキーワードを調査する手順を紹介します。
検索エンジンから評価されているキーワードを知ることは、ターゲットキーワード調査のファーストステップに相応しい行動です。キーワード調査は無料で出来るGoogleサーチコンソールのパフォーマンスレポートを活用するとよいでしょう。
Googleサーチコンソールのパフォーマンスレポートは、以下画像のようにSEOで評価されているキーワードのクリック数や掲載順位を見ることが出来ます。
サイトが評価されているキーワードリストを作成することが出来たら、次はahrefsやGoogleキーワードプランナーのような検索ボリュームの調査ツールで「月間検索ボリューム」を記録しましょう。調べた月間検索ボリュームから、検索ニーズの規模を認知することが出来ます。
以下はahrefsを使ったサイトが評価されているキーワード画面です。評価されているキーワードや順位と共に、月間検索ボリュームなど様々なデータを見ることが出来ます。
ahrefsは自社サイト以外の競合サイトが評価されているキーワード調査にも活用することが出来ます。競合サイトのSEO調査に活用できるので利用をおススメします。月間検索ボリュームを調べたい方でGoogle広告を出稿されている方は、Googleキーワードプランナーの活用もお勧めです。
自社サイトが評価されているキーワードや競合サイトが評価されているキーワードリストを作成できたら、本当にSEO対策を行うべきキーワードかどうかをビジネスとの関連性の観点から精査しましょう。売上に貢献できるキーワードは、SEO対策の優先度を高くします。
自社サイトが評価されているキーワードが分かったら、評価されているページにキーワードを組み込みます。ページにキーワードを組み込む主な箇所は「titleタグ、メタディスクリプション、h1タグの見出し、ヘッダー、本文」などです。検索キーワードからユーザーが知りたい情報を推察し、必要なコンテンツと共にキーワードをページに組み込みます。
自社サイトでまだ評価されていないキーワードが、競合調査によって見つかった場合は既存ページにキーワードを組み込むのではなく、新しいページを作成してページにキーワードを組み込む必要があります。
内部施策とは、コンテンツを検索エンジンに正確に伝えるためのサイト内(主にhtmlタグ)を最適化する作業です。内部施策が出来ていないサイトやページは、本来持つ評価ポテンシャルを十分に発揮できていないという意味で、マイナス評価を取り除く作業となります。1度、サイトの内部施策を最適化するだけで、SEO成果が2倍になるケースも珍しくありません。内部施策が出来ていない状態に戻る可能性もあるため、SEO評価を損なわないために定期的な監査が必要です。
代表的な内部施策をピックアップした上でSEOに関するポイントを解説していきます。
titleタグは検索エンジンの検索順位決定要素の1つになっていますので、titleタグに検索順位向上を図るキーワードを含めることがSEO対策になります。たまに全頁で同じtitleタグ設定になるサイトが見受けられますが、各ページで固有になるtitleタグを設定するだけで検索順位が大きく改善することがあります。
ページの主題と関連があるキーワードを適切な文字数で含めるのがtitleタグのSEOポイントです。
titleタグはSEOの中でも取り組みやすい対策です。取り掛かりやすい対策の割に得られるSEO効果が高いので、titleタグの見直しは重要です。任せっきりで制作されたサイトの中には、どのページにも同じタイトルタグを設定しているケースも多々見受けられます。ページ毎に異なるタイトルタグを設定するのは最低限のSEO対策として取り組みましょう。
descriptionが最適な内容だとGoogleが判断すれば、設定したdescriptionの内容が検索結果に表示されます。ユーザーは検索結果に表示されるdescriptionを参考に、クリックするか判断していますので、descriptionの内容がクリック率に大きな影響を与えます。descriptionが表示される検索結果に、キーワード検索した用語が含まれていると表示されたdescriptionが太字(ボールド) になります。
descriptionは直接SEO順位に影響はありませんが、設定した内容が検索結果に表示される大切な設定です。
効果的なdescriptionを設定することで、検索結果のクリック率を上げることに期待がもてるので、しっかりと設定しましょう。
descriptionには、飛んだページ先にどんな内容が書かれているかを適切に設定しましょう。ページ内容を適切に表した文章じゃない場合、descriptionに設定した内容が検索結果に反映されないケースが発生します。自然検索結果に反映されない場合は、検索エンジンが自動生成した文章になります。検索エンジンが自動生成した文章は、日本語に違和感があることがほとんどなのでクリック率が思うように伸びません。
titleタグとdescriptionタグの内容は一緒に考え、一緒に設定作業をするのが効率的です。titleタグとdescriptionタグの内容見直しは一緒に行うのが効率的でおススメです。
titleタグと同じように重要なのがh1タグの内部施策最適化です。h1タグはページの主題となる文言を設定します。h1タグ以外にh2~h6まであるのですが、順番が小さいhタグ程重要なので、h1が最も重要です。
titleタグと同様に、h1タグ内にターゲットキーワードを含めるような内部施策が必要です。titleタグとh1タグの文言が同じになることに問題ありません。各ページにh1タグが設定されているか確認してみましょう。
h1タグは、ページの大見出しとしてページの主題を表す内容にしましょう。h1タグに画像を設定しても問題ありませんが、画像の内容を補足するalt属性を設定するようにしましょう。また、h1タグはタイトルタグと同じになっても問題ありません。タイトルタグと同じように、ページ毎に異なる内容がh1に設定されているようにしましょう。
検索エンジンはサイト内のクロールをリンクを辿って行いますので、パンくずリストがあることでクロールを促す役割を担います。さらに、パンくずリストに記載された親子階層の情報を参考に、サイト構造の理解を検索エンジンに促すこともできます。つまりパンくずリストはSEO効果を高める意味を持っており、パンくずリストに記載されたテキスト内にターゲットキーワードを含めることで、SEO効果が見込めます。
設置したパンくずリストにパンくずリストの構造化データマークアップを行うと、以下画像のように検索結果にパンくずリストが表示されます。SEO効果をさらに高めることが出来ます。
SEO経由の流入獲得に成功している模範的なサイトは、パンくずリストを設置しています。パンくずリストは内部施策の中でも最も基礎的な部類の施策です。未設置のサイトは実装を検討しましょう。
サイトに使う画像は多角的な視点からSEOに適した画像を使う必要があります。Webページに最低限必要なサイズと容量の画像を使い、画像圧縮に優れたWebp画像のフォーマットを使うとSEO効果を高めます。
より高いSEOを行うために、画像を記述するimgタグ内のalt属性に画像を表したテキストを付けるようにしましょう。alt属性は、画像の意味を説明する代替テキストです。alt属性が書いてあることで、クローラーのロボットが画像理解を深めることが出来ます。コンテンツ理解が深まるだけでなく、画像検索に上位表示されるマクロなSEO効果も期待できます。
内部リンクが集まるページをGoogleの検索エンジンは、重要なページと理解(評価)します。そのため、検索順位を上げたいページに内部リンクを集めることで、SEO評価を高めることが出来ます。無条件に内部リンクを集めることは必ずしも効果的ではないので、SEOに効果的な内部リンクを意識する必要があります。内部リンクは、ユーザーに価値がある(本文と関連性が高い)リンクを設置するようにしましょう。関連性がないユーザーの信頼を失うような内部リンク設置は、ユーザーだけでなくSEO評価を低下させる恐れがあります。
また、内部リンクのアンカーリンクに記載するテキストに、ターゲットキーワードを含めることも重要です。テクニカルな話で言えば、アンカーリンクを「詳しくはこちら」のような漠然としたテキストではなく、遷移後のタイトルに近しい文言を設定するべきでしょう。
他にも、ヘッダーやフッターのナビゲーションに設置するリンクもSEOを加味した内部リンクにするべきです。
さらに、内部リンクのリンクURLは一意であるべきです。内部リンクのURLに不要なパラメータを付けず、SEO評価を高めたい一意のURLを内部リンクにすることが重要です。
他ページと重複したページや内容が薄いページが多く存在している場合は、SEO評価がそれぞれのページに分散されてしまうので注意が必要です。それぞれのページに評価が分散されるので、SEOにおける重複コンテンツの危険性があることを理解しましょう。重複するページをそもそも生成しないことが第一ですが、やむを得ない場合は重複したページの評価を集約することができるcanonicalタグの使用を検討しましょう。例えば、サイズが違うだけ(SサイズとMサイズのような)の商品詳細ページは重複ページになりえます。
内容が薄いページの対策は、内容を厚くする方法がSEOでベストです。ただし内容を厚くすることが出来ない場合は、noindexを検討してもよいでしょう。本当にno indexをするべきレベルの内容の薄さがあるかどうかは慎重な判断が必要です。
特に内容が重複しているページについてはECのサイト等で動的にページを生成している場合には多く見られる傾向です。情報量が少ないページについてgoogleのウェブマスター向けのガイドラインによると下記のような内容が当てはまります。
- コンテンツの自動生成
- オリジナルのコンテンツがほとんどまったく存在しないページ
- 誘導ページ
- フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページ
また上記以外でも極端にテキストが少ないページやカテゴリーやタグ、そしてテキストリンクのみのページについては低品質なページとされる可能性があるので注意が必要です。
これらのページがあるとペナルティを受けて順位が大幅に現状する可能性があります。そのため、下記に注意して修正を行いましょう。
重複したページをそのままにすると、重複したページだけ評価が分散します。分散した評価を1つのページに集約して、SEO上位表示を狙うことができます。「ページは沢山あるのに、SEOで評価されない・・・」というケースに陥っている場合は、重複しているページがないかチェックしてみましょう!
検索結果に表示するほどでもないような内容が薄いページは、no indexを検討しましょう。もし、内容の薄さを克服できるようなコンテンツ追加ができるようならno indexとする必要はありません。評価されているページを間違ってno indexとしないように、no indexのページとするかどうかは慎重に判断しましょう。
URLの正規化はテクニカルなSEO対策です。URLの正規化によって、同じ内容で複数ページに分散された評価を1つのページに集約する狙いがあります。
下記のようなURL例を表示したときに、それぞれのURLが表示される場合はURLの正規化を行い、1つのURLに評価を集約しましょう。
www. ありなしや/index.phpありなし、そして/index.htmlありなしなどサイトのURL表記が異なると、本来受けられるはずの評価がそれぞれのページに分散します。
URL正規化が出来ていないよくある例は、httpsで始まるURLとhttpで始まるURLの両方でページが見れてしまうケースです。常時SSL化の移行作業時に、httpからhttpsに301リダイレクトを失念していると考えられます。競合他社サイトに見劣りしていないコンテンツなのに、評価が上がりきらないケースで見落とされがちなのがURL正規化です。
404エラーページの設定はSEO対策に留まらず、ユーザビリティ上の向上に役立ちます。対策が十分に施されている404エラーページは、ユーザーの混乱を防ぎ、サイトの回遊性を高めます。404エラーページは、削除されたページを見ようとした時に表示されます。そのため、404エラーのページは、ページが削除された可能性があることをユーザーに伝えてあげる必要があります。
もし期待していたページが表示されず、代わりにこのページが表示された場合、ユーザーはどう思うでしょうか?期待していたページが表示されず、何のことか分からず混乱するはずです。以下の404ページを見てみましょう
どうでしょうか?最初に見た404エラーページと違って、ユーザーが次にするべき行動を誘導できるのではないでしょうか。
混乱させないためにも404エラーのページを用意しましょう。
404エラーページが直接的な検索順位を上げるとは言えませんが、エラーページにどのような内容を表示するかでサイトの評価が変わってきます。
404エラーページの対策ポイントは下記を参考にして頂いた上で設定をお願いします。
sitemap.xml(XMLサイトマップ)とrobots.txt(ロボッツテキスト)は、検索エンジンのクロールを効率的にしてもらうために必要なテクニカルなSEO内部施策です。
sitemap.xmlは、検索エンジンにサイト内のURLや動画の情報を告知するためのファイルです。Googleなどのロボット型検索エンジンがサイトをクロールしにきたときに、そのサイトの構造を効率的に知らせることができます。
一方で、robots.txtは、主に検索エンジンのクロールを指示するファイルです。クローラーは、robotst.txtを一番最初に読み込んで、クロールすべきページとクロールすべきでないページを確認し、効率的にサイトを見ています。
検索エンジンのロボットはサイトのクロールを無限に行ってくれるわけではなく、クロールに限りがあります。クロールに限りがあることをクロールバジェットと表現することもあります。
クロールバジェットの有効活用に、sitemap.xmlとrobots.txtは押さえておきたい内部施策ポイントです。
sitemap.xmlとrobots.txtを設定したことで検索順位が上がるわけではありませんが、まだクロールされていないページを検索結果に表示されやすくするなど、検索エンジンのクロールを促すための設定になるため間接的にですが、順位に影響があります。そのため、下記に注意して設定を行いましょう。
比較的規模が大きくなりやすいサイトでsitemap.xmlを設置すると1日あたりのクロールされたページ数が増加するケースもあります。SEOでクロールして欲しいページはsitemap.xmlに記載するようにしましょう。
ユーザーが、ストレスを感じることなく快適にWebサイトやページを体験できるようにするために、ページエクスペリエンスの向上に努めることがSEOに必要です。ページエクスペリエンスの向上は「表示速度の最適化」「CoreWebVital」「モバイルフレンドリー」の3つが代表的です。
ページエクスペリエンスは、Googleサーチコンソールのレポートで確認できることからも分かるようにGoogleは重要視していますので、SEO対策に必要な取組と言えます。
ページエクスペリエンス向上指標 | SEOの取り組み内容 |
---|---|
表示速度の最適化 | SEOを狙った表示速度の最適化は、ページが表示されえるまでの速度を高めます。表示速度はSEOの検索順位を決めるアルゴリズムの一因となっていますので、表示速度が遅いとSEOに悪い影響があります。表示速度はSEOの検索順位だけでなく、クロールの最適化やCRO(コンバージョン率最適化)もよい効果が波及します。 |
CoreWebVital | CoreWebVitalは、表示速度以上にテクニカルでブラウザの閲覧を最適にする指標です。CoreWebVitalは「LCP」「FID」「CLS」の3指標で測定が可能です。表示速度最適化と改善内容が重複する意味では表示速度と似ていると言えますが、ブラウザの操作性を含めた改善が含まれます。 |
モバイルフレンドリー | モバイルユーザーがサイトを見る時にPC画面を見せる状況は、ユーザエクスペリエンスが高いとは言えません。モバイルユーザーにはモバイル端末で見やすい環境を整えてあげるためのSEOがモバイルフレンドリーです。 |
ユーザーが早くページを閲覧出来るために表示速度はSEO対策で重要です。なぜなら、Googleはページの表示速度を順位決めのアルゴリズム要素に組み込んでいるからです。過去3カ月の表示速度パフォーマンスは、Googleサーチコンソールのページエクスペリエンスのレポートから確認できますが、現在の表示速度パフォーマンスのスコア確認は、Google社が提供する無料の「PageSpeed Insights」で表示速度のスコア結果が確認できます。
表示速度を遅くしているボトルネックはサイトごとに異なりますのでPageSpeedInsightsで表示速度診断をしましょう。以下は、表示速度診断で良く確認されるボトルネックを紹介しています。
よく指摘される項目 | 改善ポイント |
---|---|
ページに公開している画像が重い | 必要な画像サイズにトリミングした上で、画像を圧縮してくれる「TinyPNG」等を使用して、圧縮した画像を掲載するようにしましょう。JPEGより圧縮に優れた新しいフォーマットのWebp形式の画像を使う方法もお勧めです。 |
ページで使っていないファイル(cssやjs)を読み込まないようにする | ページを表示する時に、使うことがないcssのスタイルシートやjsのファイルを読み込んでいる場合は、ソースから削除しましょう。ページのテンプレート毎に必要なcssやjsを読み込むようにしましょう。 |
外部スクリプトの遅延読み込み | 広告やバナーなどscriptタグで始まるタグはサイトの表示読み込みを遅くする要因になりえます。そのため、外部スクリプトを遅延読み込みすることで可能な限りページの表示速度を早くすることができます。読み込み遅延には「async」や「defer」の属性をファイル読み込み時に使用して非同期でファイルを読み込みます。 |
サーバーのレスポンス速度が遅い | サーバーのスペックの問題なのか、アプリケーションの問題ないのかを見極める必要があります。サーバースペックであればインフラ環境の見直しを行い、アプリケーションの問題であれば、エンジニアに相談することが必要です。 |
CoreWebVitalはSEOのランキング要因で、この指標に問題があるサイトは、ユーザーエクスペリエンスが低いことでSEO評価も低くなる可能性があります。SEO評価の低下はもちろんのことですが、CoreWebVitalの指標が悪いページはユーザーの直帰・離脱率の悪化につながるので成果向上に積極的に取り組むことが必要です。
CoreWebVitalは以下3つの指標からなっています。
CoreWebVital指標 | 指標内容 | 低スコアで生じるユーザーエクスペリエンスの損失 |
---|---|---|
LCP(Largest Contentful Paint) | ページの中で最も読み込み容量が重いブロック要素の読み込み秒数。 | 容量が重いことで表示速度が遅くなることの不便さ。 |
FID(First Input Delay) | クリックやボタンタップの操作を最初に試みた後の応答にかかる秒数。 | クリックなどの操作が反応しないことで不具合を感じるストレス。 |
CLS(Cumulative Layout Shift) | 読み込みで生じるレイアウトのズレをスコアリングした値。 | 見えてるボタンをクリックしようとしたときのレイアウトずれで誘発される操作ミスのストレス。 |
Googleはユーザーに有益なサイトを検索結果に表示させる使命がありますので、こうしたCoreWebVitalの指標を良好にすることは、SEOに必要な取り組みです。
モバイル端末の閲覧に最適なページを提供することはユーザーのためになり、SEO評価につながります。2015年にスマートフォンとタブレットの検索回数がPCを超えてから、モバイル端末の最適化は重要性を増してきました。また、2018年3月27日にPCページをメインとしてインデックス評価していたが、今後はスマートフォンページ内容をメインに評価していくというモバイルファーストインデックスについて発表し、話題になりました。
今後もスマートフォンユーザは多いと考えられますので、モバイルフレンドリー対策を行うことを推奨します。
ロボットが収集した文章の内容理解は、検索エンジンのアルゴリズムに委ねられています。検索エンジンの理解精度は高まっているので誤認することは少ないと考えておりますが、内容理解をより正確に伝えるSEOが構造化データのマークアップで実現することが出来ます。
構造化データはページ内のhtmlタグ内に、ルールに沿った構造化データをマークアップします。例えば、ページ内にあるパンくずリストの構造化データは以下のように記述します。
構造化データは内容理解を精緻にするだけでなく、検索結果に表示される自社サイトの視認エリアを広げるSEOができます。構造化データによってパンくずを理解した場合は、以下のように検索結果にパンくずが表示されます。
構造化データは、パンくず構造化データ以外にも、会社情報、FAQ(よくある質問)、イベント情報など様々なマークアップができます。求人サイトでもよく聞かれるようになったGoogle しごと検索(Google for jobs)も構造化データの活用でSEOが出来ます。
ここで紹介した構造化データはパンくず構造化データのように、検索結果に表示される視認シェアを高める役割があります。ここで紹介した構造化データは一部ですので、サイトジャンルに適した構造化データを検討しましょう。
SEOで検索順位の上位表示を達成するためには、検索結果に表示したいページを良質なコンテンツにする必要があります。SEOで上位表示される良質なコンテンツとは、検索されたキーワードの意図を満たすユーザー満足度が高いことを言います。
良質なコンテンツ | 概要 |
---|---|
検索意図(インテント)を理解したコンテンツ作成 | 検索キーワードには、ユーザーが知りたいと思っている検索意図(インテント)があります。その検索意図を深く洞察した上で、課題を解決できるコンテンツを作ります。 |
定期的な更新で常に新鮮なコンテンツにする | 古い情報は間違った情報かもしれません。また検索キーワードの検索意図(インテント)も変わってくる可能性がありますので、新鮮なコンテンツが提供できるように定期的な更新をしましょう。2023年と2015年の記事における信頼性の印象は変わるのではないでしょうか。 |
検索結果に戻る必要がないコンテンツにする | 検索結果から来たユーザーが、検索結果に戻る必要がないぐらいのコンテンツになるように心がけましょう。検索結果のラストクリックになるコンテンツは検索順位が高い傾向にあります。 |
ユーザーがググったキーワードには何かしらの検索意図(インテント)が込められており、Googleは検索意図(インテント)を満たすページを検索結果に表示しようと試みます。言い換えれば、検索意図(インテント)を満たすコンテンツを作れば、検索結果の上位表示が実現できるSEOをしていることになります。
そのため、検索キーワードに込められたユーザーの検索意図(インテント)を徹底的に理解した上でコンテンツ作りすることが、SEOの上位表示に必要です。
良質なコンテンツ作りと検索意図(インテント)を理解するためには、キーワードは以下のような検索意図(インテント)に分類できることを知りましょう。
分類 | 検索インテント | キーワード |
---|---|---|
knowクエリ(知りたい) | 知りたいクエリを指すknowクエリは、言葉の定義や意味、歴史などを正確な情報で説明するコンテンツが必要です。 |
|
goクエリ(行きたい) | goクエリはどこかの場所に行きたい意図を示します。飲食店の店舗や商業施設のような場所だけではなく、ウェブサイトも行きたいgoクエリに含まれます。 |
|
doクエリ(実行したい) | doクエリは行動を実行したいときに検索されるキーワードです。実行する上で必要な準備や方法をコンテンツで紹介するとよいでしょう。 |
|
buyクエリ(買いたい) | buyクエリは購入の意思を持った検索インテントをユーザーは持っています。buyクエリはdoクエリの一部となっていますが、より具体的なニーズを持った検索インテントのクエリとなっています |
|
検索意図(インテント)を踏まえた検索クエリの分類を見ると、必要なコンテンツが見えてくるのではないでしょうか。良質なコンテンツ作りには検索意図(インテント)を満たすことが必要です。
Googleのランキングシステムに「フレッシュネスシステム」があります。このランキングシステムは「検索結果に表示されるコンテンツはより鮮度の高いコンテンツが上位表示される」というシステムです。つまりフレッシュネスシステムのランキングシステムを考慮すると、定期的な更新で新鮮なコンテンツにすることがSEOの対策になるという事です。
定期的に更新された新鮮なコンテンツは、検索意図を満たした良質なコンテンツであることとイコールになります。そして、古くて間違った情報のコンテンツは検索順位が下がります。(検索順位が下がってしかるべき)
定期的にコンテンツを更新するようにしましょう。間違った情報でなくても、常に良い方向へアップデートするのがSEOで重要です。
SEO流入が伸び続けていたサイトが、ある時を境に流入が増えなくなった相談を弊社に依頼して頂きます。こうした相談でボトルネックのなっている原因の多くは、古い記事をアップデートしないことで検索順位が下がっていることがよくあります。
流入数の伸び悩みを感じているSEO担当者は、記事のリライトを考慮したコンテンツ体制に見直しましょう。
良質なコンテンツは、ユーザーを満足させることができます。そして、満足したユーザは、Googleの検索結果に戻って他コンテンツをクリックすることはありません。ユーザーのラストクリックになるような良質なコンテンツを作成するようにしましょう。
以下はGoogle公式ドキュメントの引用です。
”ユーザーがコンテンツを読み終わっても、他のソースからより良い情報を得るために再び検索する必要があると感じさせてしまいますか。引用「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers」”
上記の引用からも、良質なコンテンツの定義が検索結果に戻らないことを示唆していると考えられます。
良質なコンテンツを作成したはずなのに、一向にSEO成果が上がらないと悩みを考えている担当者は、EEATの観点からSEOを行ってみましょう。EEATとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった言葉で、2022年12月15日に従来のEATにE(Experience)が加えられたウェブサイトの評価基準です。
Experience(経験) | 執筆者の実体験や経験のことを意味します。例えば家電製品を購入した人の評価と購入していない人の評価は、どちらを信用にあたりするコンテンツと言えるでしょうか。 |
Expertise(専門性) | コンテンツのトピックについて作成者がどれだけの専門性を有しているかが評価基準です。この専門性は、コンテンツ単位ではなく、サイト単位でも重要です。沢山の薬を紹介する医療サイトと映画サイトが薬を紹介するのとでは、専門性が全く違います。 |
Authoritativeness(権威性) | コンテンツが信頼できる情報源による発信であることを証明するのが権威性です。著者が認知されていれば認知されているほど、信頼できる情報源であると評価ができます。SNSや公式サイトなど著者が認知されていると、権威性は高いと評価できます。 |
Trustworthiness(信頼性) | 信頼性は、正確、正直、安全で構成されており、EEATの中で、最も根底な評価基準です。例えば、権威性や専門性があっても、間違った情報発信は評価を台無しにします。 |
EEATは、人の人生を左右するジャンルのトピックで疎かにするべきではありません。特に医療・健康、お金ジャンルのトピックでEEATを疎かにするサイトは、SEOの上位表示が非常に難しくなっております。逆にEEAT対策をしっかりしているサイトは、長期的で安定したSEO流入を獲得できています。
代表的なEEATのSEOポイントを紹介します。
細かい施策内容は「EEATとは?コンテンツ評価を高める12のSEOポイント」をご確認ください。
被リンクはSEO順位を決める評価ポイントの1つです。被リンクが多い程、社会的に認められたサイトとしてSEO評価を上げる恩恵を受けることが出来るSEO施策です。被リンクは、リンクされた数量だけでなく質もこだわる必要があります。SEOに求められる被リンク対策を理解しましょう。
良いコンテンツは被リンクが自然発生的に集まります。この自然発生的に発生した被リンクをナチュラルリンクと言います。つまりSEO効果を高める質が良い被リンクは、ナチュラルリンクをいかに集めるかがポイントとなります。
ただし、嘘を指摘されるような被リンクは、コンテンツのマイナス評価となりますので、ナチュラルリンクであれば無条件にSEO評価が上がるわけではないことを把握しておきましょう。
また、SEOで行ってはいけない被リンク対策があります。それは順位操作を目的とした人工的な被リンク構築です。順位操作を目的とした被リンク施策を提供するSEO会社もいますが、依頼は辞めた方がよいでしょう。Googleが悪質とした場合は、ペナルティによって検索結果から姿を消すでしょう。
被リンクを集めるためには、認知されていることが前提となります。認知されるために、SNSやPRサイトでコンテンツを宣伝しましょう。認知したユーザーが有益なコンテンツで紹介したいと思ったときに、被リンクの行動をしてくれるはずです。
有益なコンテンツは被リンクされやすい傾向があります。特に被リンクされやすいコンテンツの傾向は、一次情報のコンテンツです。先ほど説明したEEATで言えば、Experienceが該当します。体験した話や経験した人しか話せない一次情報は、拡散されやすく被リンクを受けやすい傾向があります。自分の体験を余すことなく表現したコンテンツを作成するとよいでしょう。
2023年は、高クオリティなコンテンツが要求されていることやアルゴリズムのアップデート対応に、引き続き苦慮することになると思います。2022年にリリースされたGoogleの発表と当社で得られた知見を踏まえ、2023年に取り組み必要なSEOの傾向と対策をトピックスごとに説明していきます。
それぞれについて以下で解説いたします。
新しい情報や考察によって、ユーザーに有益なコンテンツであるとGoogleに働きかける必要があるでしょう。そのために定期的にコンテンツを更新することが必要です。もし、それが出来ない場合は、競合のフレッシュなコンテンツによって検索結果から蹴落とされるでしょう。どんなに役に立つコンテンツであっても、およそ半年から1年で順位を押し下げられていきます。
コンテンツを放置してSEO順位が徐々に下がっていき、2ページ目(11位より順位が下)になった後に行ったリライトの成果を見てみましょう。順位と時間の経過、リライト後の順位推移は以下のグラフで確認することが出来ます。
上の画像を見てみると、半年程度の時間をかけて順位が下がっていったものの、リライトで順位回復が見られています。コンテンツのリライトを行ってすぐに順位の向上が見られました。コンテンツを放置して順位が下がっていくケースは珍しい話ではありません。ユーザーのためになるコンテンツが検索結果の上位に表示されるなら、コンテンツのリライトは取り組むべきSEO対策です。
2022年は今までと比較して特にコンテンツのフレッシュさが求められていたことを考えると、2023年も引き継ぐ気コンテンツのリライトをSEO戦略に含めるべきと言えるでしょう。
ユーザーに有益な検索結果を実現するためのアップデートで改良されるSERPの充実によって、ユーザーは検索結果に表示されたリンクのクリックをしなくても必要な情報が取得出来るようになってきています。つまり、検索結果の1位を獲得しても昔ほどクリックが獲得出来なくなっているということです。以下のように表示される検索結果は、いずれもクリックを必要としないユーザーが多くいると考えられます。
上記は検索クエリに合致したよくある質問と回答を検索結果上で見ることが出来ます。表示されたよくある質問によって「もっと情報が知りたい」と思われたらクリックの獲得が出来ますが、検索意図が満たされたらクリックされることはないでしょう。
不動産など店舗検索に使われる検索クエリでは、SERPに上記のようなローカルパックが表示されます。ローカルパックに表示されるGoogleビジネスプロフィールの情報やGoogleマップに遷移しただけで検索意図が満たされた場合は、ローカルパックでもゼロクリックが起こりえます。
検索結果に表示されるpeople also askは、ユーザーに強烈な便益をもたらす一方でゼロクリックを助長するスニペットです。ユーザーはアコーディオンをクリックすることで、欲しいコンテンツをスピーディーに得ることが出来ます。
検索クエリの回答が短文でシンプルなものであれば、ダイレクトに回答を返されます。このSERPでは、サイトをクリックせずに検索行動を終了するユーザーが多いことが容易に想像できるはずです。
ノーマルな検索結果の表示で検索順位が1位の場合は、CTRは40%を超えることも珍しくないですが、クリックを必要としないSERPは、1位でもはるかにCTRが低くなります。ノンクリックでユーザーの検索意図が満たされる方が有益な検索結果を提供していると考えられますので、2023年も自然検索のCTR低下が続くと思われます。
ChatGPTが火付け役となったAIの活用方法の提案は熱を帯びてきています。そしてSEOでも、AIの活用は大いにトピックになっています。ただし「AIを使って生成したコンテンツはSEOで効果的か?」の質問に答えることができるでしょうか。
その答えは、「スパム判定されない」「高品質でユーザーに有用である」「オリジナルである」コンテンツであれば、SEOに効果的です。Googleはユーザに有用で質の高いコンテンツであることが検索ランキングの基軸になっていますので、AIを活用したコンテンツが良ければ検索結果の上位に表示されることは必然だと言えます。
AI生成コンテンツを検討している場合は、1度Googleの「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」を確認するとよいでしょう。なぜ自動化のコンテンツが検索結果に表示されうるか、AI生成コンテンツの注意点を把握することができます。
Googleが提唱するEEATは検索結果のランキングを決める要素を理解するのに重要な指標です。EEATを意識することでコンテンツ評価を高めることが可能です。高度なコンテンツ作成スキルが求められるテーマやジャンルは、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されたEEATの評価基準をより重要視せざるを得ないでしょう。EEATの評価基準は、Expertise(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼)で構成されています。
音声検索は既に定着した検索行動で、2023年も顕著な成長を見せると予想されます。最適化するためには、音声の検索エンジンが作ったコンテンツを簡単に見つけられるようにロングテールキーワードを含めてコンテンツを作る必要があります。
製品やサービスに関するユーザーの質問を考え、質問の回答を用意します。音声検索は詳細な会話形式が想定されますので、それを加味したコンテンツに寄せると最適化によいでしょう。音声検索のキーワードは、Googleサーチコンソールで知ることは現状できませんので、質問を想定する力が求められます。
SEOはすぐに成果が出るマーケティング施策ではありません。そのため、SEOで成功を収めるには6カ月から1年の長期間を必要とするケースが多いでしょう。
日本の検索エンジンはGoogleとYahoo!が大半のシェアを占めています。そしてYahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを利用しているため、GoogleのSEO対策をすれば日本の検索エンジンのほとんど対応していることになります。
検索順位を上げる最重要な要因を1つに絞ることはできません。SEOの取り組みは包括的に取り組む必要があります。ただし、コンテンツが良くなければ、全ての要因においてマイナスに働くとは言えます。
SEO対策のエキスパートになるには、体系的な知識習得に努める必要があります。またSEO対策は、Googleのアルゴリズムアップデートと同様に必要な知識も変化します。ここでは初心者の方がSEO対策を学ぶ勉強方法や日々の情報収集方法をお教えします。
勉強方法 | 内容 |
---|---|
検索エンジン・ランキングシステムを理解するためにGoogleのガイドラインを熟読する | 具体的なランキングアルゴリズムは公開していませんが、検索エンジンの仕組みや重要視していることを理解するだけで、SEO対策の理解度は全く変わります。公開している情報は膨大ですが、一度Googleのガイドラインを熟読することをお勧めします。
Google検索の仕組みでは、検索結果に表示されるまでの仕組みやランキングシステムの根幹となっているアルゴリズムに触れることができます。また、Googleの方針を見ると、如何にユーザー目線であるかが理解することができます。ユーザー目線でSEO対策をすることが本質的であることが理解できます。 Google検索にコンテンツを表示するために必要な要件を大まかに把握することができます。大まかに把握した際には、このページから詳細な知識を習得することができるようになっています。 質が高いコンテンツを作れた、検索結果の上位表示という結果は後からついてきます。では、質が高いコンテンツをどのように作成すればよいのかを知るために役立つ情報です。 |
資格を習得する | SEO対策には様々な知識を必要とします。その中でも、SEO理解が進むと考えている資格を紹介します。
作ったページを検索エンジンに正しく評価してもらうために、適切なhtmlタグの使用を推奨します。この資格はhtml5(HTML Standardと今は言います)に準拠したタグの使い方やSEOに必要なサーバー付近の知識を習得することができます。 SEOは時にかなり高度な知識を求められることがあります。この資格は、JavaScript領域を理解します。この資格を習得することで、レンダリングの細かい理解や表示速度の改善方法をエンジニアに橋渡しすることができる知識が得られます。 ※直接的な資格の名前に「SEO検定」がありますが、あまり取得している人を見かけません。当社も特に推奨はしていませんので、自身で内容を確認した上で判断して頂ければと思います。 |
情報収集 |
Google検索周りの情報が日々発信されています。最新の情報はここでキャッチアップすることができます。Google公式の情報発信なので、正確な情報収集が見込めます。 もしSEO対策で疑問を持ったり困ったら、同じことで困っている人がいないか情報を検索してみてください。同じことで悩んでいる人の投稿を見ることでき、自身で質問を投稿することもできます。 |
検索エンジンは日々進化を続けています。
したがってSEOの世界も日進月歩で、本ページでご紹介している内容も1年後、2年後には古いSEOと言われているかもしれません。しかし、今回は少なくとも現段階で考えられるWebやマーケティング担当者の方が取り組むべき施策をまとめてご紹介しました。
まずは自社内でできることから、少しずつ取り組んでみてください。最初は思うように成果が出ないかもしれませんが、積み重ねていく内に少しずつ結果が見えるようになってくるはずです。
もしも、その中で分からないことやできないことがあった場合にはSEO会社への相談を検討してみてください。
その際に当社、ディーエムソリューションズにもお声がけいただければこれ以上の幸せはありません。貴社のSEOパートナーとして、目標達成を最大限ご支援させていただきます!
SEOのアウトソーシングがはじめての人でも大丈夫!当社のSEOコンサルティングは、お客様に合わせて施策をカスタマイズするこだわりのサービスです。
Webマーケティングに関わる施策全般をワンストップで
ご提供します。
お気軽にご相談ください。
Webマーケティング最新ニュースのレポートや無料セミナーの先行案内が届く、お得なメルマガ配信中!