モバイルファーストインデックスに移行すると発表されてから時間が経ちましたが、2021年にはもう間もなくモバイルファーストインデックスに移行します。
「モバイルフレンドリーと何が違うの…?」「うちはデスクトップユーザーのアクセスばかりだから、関係ないぜ」と思っている方は要注意です。そこで今回は、モバイルファーストインデックスの実態について解説していきたいと思います。
目次
モバイルファーストインデックスとは、モバイル版ページを評価した結果を検索結果のインデックスや検索結果の順位に反映することです。昨今のモバイルユーザー増に伴い、モバイルユーザーの利便性を考慮して採用されることが決まりました。
なぜ、従来のPCページを評価するのではなく、モバイルページを評価することに変わったか詳しく説明させて頂ければと存じます。
Googleがモバイルファーストインデックスを採用した背景は、モバイル利用率の増加です。2016年にモバイルユーザーがPCユーザーの数を上回ってから、モバイルユーザーは増え続けています。
この背景を踏まえると、モバイルユーザーはモバイルで閲覧するのに最適された検索結果が欲していると考えられます。つまり、モバイル検索結果にモバイル対応されていないPCページが検索結果に表示されると、ユーザーはGoogleの検索結果に対して不便さを覚えるはずです。
皆さんも電車やバスに乗りながら、スマホでニュースを読んだり、ちょっとしたものを買い物したり、検索行動を行っているのではないでしょうか。まさにこのような人々の動きに対応するため、googleは検索エンジンのアルゴリズムをモバイル基準に変更したというわけです。
2016年にモバイルファーストインデックスに、Googleがモバイルファーストインデックスのテストを開始してから、2020年10月時点でモバイルファーストインデックスの完全移行はまだされていません。既にモバイルファーストインデックスに移行しているサイトもあれば、そうでないサイトもあります。
ただし、2019年7月1日以降に作られた新規サイトや認識されたサイトはデフォルトでモバイルファーストインデックスになっています。
モバイルファーストインデックスの完全移行は、延期が重なりましたが2021年3月末という発表がありました。それまでに、モバイルファーストインデックス未対応のクライアントは、対応をしておかなければ検索順位やトラフィックが落ちる可能性があることを知っておかなければなりません。
サイトがモバイルファーストインデックスに移行された場合は、Search Console上に下記にようなメッセージがきますので、こちらで確認することができます。
当サイトに来たモバイルファーストインデックスの通知は下記画像を参考にしてください。
モバイルファーストインデックスに移行しているかは、Googleサーチコンソールでも確認することが可能です。
Googleサーチコンソールにログインしたら、確認したいサイトを選択します。確認したいサイトを選択したら、管理画面左サイドメニューの「設定」をクリックします。
「設定」のメニューボタンを押した後に表示される画面の中に、「インデックスクローラー」があります。その中に「スマートフォン用Googlebot」の記載があればモバイルファーストインデックスに移行しています。
本画像では2018年8月23日にモバイルファーストインデックスに移行していることが分かります。
モバイルファーストインデックスに移行すると、モバイルページの内容が評価基準になります。これによって、検索順位に影響が出るケースが想定されます。特に、モバイル未対応サイト、PCページとモバイルページに情報の差が出てしまっている場合などは、影響を受ける可能性があることを十分に理解して準備をしておく必要があります。
順位に影響があることを理解したら、モバイルファーストインデックスの対応方法をサイト運営者は確認するべきです。
次からは、モバイルファーストインデックスの対応方法とチェックポイントを説明していきます。
モバイルファーストインデックスの対応方法を説明していきます。まだ移行されていない方は対応していきましょう。
既にモバイルファーストインデックスに移行したと理解する人は、既に問題がクリアになっているか確認をするべきです。未対応の内容がある場合は、順位改善の余地があるかもしれません。
行うべき対応をケースごとに見ていきましょう。
構造化データのマークアップが既にPCページで記述されている場合、モバイルページにも記述されているか確認をしましょう。PCとSPでURLが異なる場合やダイナミックサービングの場合、SPに記述されていないことを見逃しがちです。
PCでもSPでも構造化データマークアップの対応がされていないのであれば、これを機会に実装を検討しましょう。
構造化データのマークアップは、検索エンジンがコンテンツを理解するのに役立てることができます。
構造化データのマークアップと同様に、PCページだけにtitleタグやdescriptionタグを記述している場合は、SPにも記述してPCとSPに差分が無いようにしましょう。
モバイルファーストインデックスに対応する基本姿勢は、PCとモバイルでコンテンツを同じにすることです。
PCに記述されたことはSPにも記述をしましょう。
内部リンクの設計はSEOの評価を分ける重要なポイントです。そのため、内部リンクの評価もモバイルサイトに移行されるでしょう。
その場合、PCで設計された内部リンクが保持できるように設計するのが良いでしょう。
モバイルページがブロックされていることで、クローリングできないと、Googleはモバイルページを評価することができません。そのため、モバイルページがクローリングできるようにオープンにしましょう。
例えば、robots.txtによってモバイルページのディレクトリをブロックしているケースが該当します。
「うちのサイトは、モバイルで見るユーザーが少ないから、モバイル版はページを省略してもいいよね」
「このページはモバイル版だと長くて読みづらいから、デスクトップ版にだけ公開しておこう」
と考え、モバイル版では一部のページを省略している方は要注意です。
デスクトップ版に重要なコンテンツがあるにも関わらず、モバイル版では省略している場合、そのコンテンツで上位表示することは難しくなります。
そのため、モバイルサイトにもデスクトップ版と同様のコンテンツを設ける必要があります。
PCとモバイルでコンテンツに差異が発生している場合、同じコンテンツを提供できるようにするとよいでしょう。
モバイルの表示速度に懸念がある場合、早目に解決するのがおススメです。表示速度は検索順位に影響する要因の1つのため、表示速度が速い方がSEOに有利です。それだけではなく、モバイルユーザーは表示速度にシビアです。あまりに表示速度が遅いサイトは離脱して他のサイトに興味を持ってしまう可能性があります。
表示速度が売上に影響するというデータも出ていますので、PageSpeed Insightsなどを活用してページ速度の改善も行いましょう。
もし、モバイル用のページを構築していないのであれば、全ページをモバイル対応にしましょう。
モバイルページがないサイトは、既にモバイルで訪れたユーザーに対してストレスを感じさせています。全ページモバイル対応をすれば、ユーザーストレス軽減だけでなく、SEO集客向上も見込めます。
モバイルファーストインデックスに対応しているかどうかは、先に述べた対応方法がクリアされているかを地道に見ていく必要があります。
対応できているかを確認するためには、エンジニアの協力が必要なので1つ1つ確認をお願いしましょう。もし、モバイルファーストインデックスに豊富な経験がない場合は、当社にご相談ください。
現状サイトのモバイルファーストインデックス対応状況の調査から、サイトの修正指示書を作成いたします。モバイルファーストインデックスだけでなく、その他に対応するべき内容を手順書に加えることも可能です。
モバイルファーストインデックスについて移行が始まっており、既に通知がきているサイトもあります。
一方で、準備が整っているサイトから移行が始まっておりませんが、いずれ全てのサイトの移行が完了しますので、この記事を読んで不安な項目があった方は、いまのうちにモバイル対策を検討してみてはいかがでしょうか。
当社では、自社に制作部門を持っているため、マーケティングを考慮したサイト制作が可能です。モバイルサイトの制作も得意としておりますので、心配なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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