メタディスクリプション(meta description)とは、特定のページに対する要約を端的にユーザーに興味を持たせるために知らせる情報のことを言います。htmlソースのheadタグ内に、description属性をもたせたmetaタグに記述します。
検索順位結果に影響を与えなくなったために、以前ほど重視されなくなりつつあるメタディスクリプション(meta description)ですが、現在でもユーザーのクリック率に大きな影響を与える要素です。
そこで、今回はクリック率をあげるための効果的な設定方法をご紹介します。この記事で学んでサイトへのアクセスを伸ばしましょう。
目次
メタディスクリプション(meta description)とは、name属性にdescriptionを持った<meta>タグのことを言い、<meta>タグに囲まれた中にはページを100文字程度の文章で表した「概要」を記述します。メタディスクリプションに記述した内容が、Googleがユーザーに対して正確に概要を説明できていると判断した場合に、検索結果に表示されます。
メタディスクリプションはSEOの直接的な順位に影響を及ぼさないので、設定しなくてもSEOに問題ありません。ただし検索結果に正しい説明をすることで、検索結果からのクリックを誘発できます。そのため、当社のSEOコンサルティングでは記述することを推奨しています。
メタディスクリプションが設定されているかどうかを知りたい方は、設定状況を知りたいページのhtmlソースを見ることで確認ができます。
ブラウザでページを開いた状態で、WindowsのChromeやFirefoxであれば「ctrlキー + Uキー」を押してみましょう。この操作を行うことで、ページのhtmlソースを表示することが可能です。(Macの場合は「option + command + U)
ソースを開いたら、ソースの上部にある<head></head>タグに囲まれた中から「<meta name=”description” ~」で開始されるタグの中にある「content=””」を探すことで確認ができます。もし、ソース場に見つからなければ、設定していない可能性が高いでしょう。以下はブラウザでhtmlソースを開いた時のディスクリプションが確認できる状態のキャプチャです。
メタディスクリプションを設定することで得られる最大のメリットは「クリック率の向上」です。検索結果に表示される内容を見て、ユーザーはクリックする価値があるページかを判断します。つまり、検索結果に表示される文章が競合サイトより魅力的な説明であれば、ユーザーのクリックを誘発することができます。その意味で、メタディスクリプションはクリック率向上を見込めます。
また、ユーザーの検索したキーワードが検索結果にあれば、該当する単語は太字でハイライトされます。これによりクリック率を上げる効果を期待することができます。
Google側で要約した内容が検索結果に表示されることもありますが、その多くは不自然な文章です。そのため、正しいページの要約を表示させるためにもメタディスクリプションを設定することが重要です。自然な日本語で正しい情報を伝えるために、メタディスクリプションを適切に設定しましょう。
自らが設定したメタディスクリプションが検索結果に表示されるように、質の高いメタディスクリプションを設定しましょう。質の低いメタディスクリプションは、検索結果に表示されません。ここではGoogleのメタディスクリプションのガイドラインを踏まえたポイントを解説しています。
⇒メタ ディスクリプションの記述方法 | Google 検索セントラル
メタディスクリプションはページごとにオリジナル(固有)の内容を設定しましょう。また、メタディスクリプションで最も注意したいことは、ページの内容とは無関係な内容を設定することです。サイトの全てのページで同じメタディスクリプションを設定するのは典型的な失敗例です。
サイトの規模が大きく、すべてのページにリソースを割けない場合は、特に重要なページに絞って設定するようにしましょう。
メタディスクリプションにはコンテンツに関連する情報を入れましょう。
ただし、ユーザーに必要な関連する情報は必ずしも文章である必要はありません。例えば、ニュースの記事や本、商品紹介の場合は、作成者(執筆者)、公開日、署名、価格、発売年、メーカーが関連性の高い情報の場合があります。こうした内容を表示させるには文章である必要はありません。
先ほども説明しましたが、ユーザーが検索結果一覧を見た時に、競合サイトよりもあなたのサイトをクリックしたくなるような内容にしましょう。無理にキーワードをたくさん詰め込んで無機質な文章になるよりも、ユーザーがより興味をひくような内容を意識しましょう。
例えば「東京 脱毛」というキーワードで検索結果の向上を狙いたいからといって、以下のようなメタディスクリプションを設定しないようにしてください。
「東京 脱毛」というキーワードを詰め込みすぎて、ユーザーが全く魅力を感じないメタディスクリプションになってしまっています。
これではクリック率にも悪影響を及ぼす可能性が高いです。キーワードを詰め込んだからといって検索順位は上がりませんし、逆に「あやしいサイト」とユーザーに見なされてクリック率は下がるかもしれません。
設定したメタディスクリプションが長い場合は、途中で途切れてしまうことがあります。そのため、メタディスクリプションの前半部分に重要な文章を入れるようにしましょう。
メタディスクリプションの実際の記述方法を確認しておきましょう。
meta要素の一種としてメタディスクリプションを設定するために、html上では以下のように記述します。
html5の場合は下記のように記述します。
一方で、xhtmlの場合は下記のように記述します。
xhtmlでは最後にスラッシュ(/)でタグを閉じます。
メタディスクリプションは必ずHTMLのhead内に記述してください。
<body>
コンテンツ部分
</body>
</html>
PCとスマホでは検索結果ページで使われるメタディスクリプションの文字数が異なります。Googleでは現在以下の文字数を採用しています。
スマホ | 90文字程度 |
PC | 120文字程度 |
この文字数はあくまで目安であって、メタディスクリプションの文字数は頻繁に増減していますが、上記文字数で表示されているケースが多いです。(2017年後半から2018年前半にはPCで300文字程度でしたが、現在は120文字程度に減っています。)そのため、まずは上記文字数を意識して設定しましょう。
PCに比べて画面サイズが小さいスマホはメタディスクリプションの文字数が少なくなっています。現在はスマホユーザーの方が多いため、基本的にスマホのメタディスクリプションを意識して設定するようにしましょう。
ページの要約を表す適切な文章を設定しましょう。また、検索キーワードと同じ語句がディスクリプションにあると太字になるため、SEOでターゲットにしているキーワードを含めるのがおススメです。
メタディスクリプションを設定しても検索結果に反映されない場合、検索エンジンが適切な設定内容ではないと判断している可能性があります。ページ本文の要約となっているか改めて確認してみる必要があります。
PCの検索結果画面に表示されるのは120文字程度、スマホの検索結果画面では90文字程度が表示されます。90文字以内でページの要約が伝わるような記述をするとよいでしょう。
メタディスクリプションはSEO順位に影響しません。ただし、適切に設定をしないと機械翻訳された不自然な文章が表示され、クリックされづらくなる傾向があります。
トップページなど頻繁にクローラーが訪れる場合は数日以内が目安となります。階層が深いページは数か月かかることもあります。反映時間を短くしたい場合は、Googleサーチコンソールで再クロールを促すとよいでしょう。
この記事ではメタディスクリプションについて解説してきました。
検索エンジンの性能向上に伴い、以前と比べるとメタディスクリプションの重要性は薄れつつあるように感じる人もいるかもしれません。しかしあくまで検索順位決定アルゴリズムとしては使われなくなったというだけであり、まだまだ「ユーザーの利便性」ということを考えると重要な存在です
適切なメタディスクリプションを設置することでクリック率が高まり、サイトへのアクセスを増やせる効果は今後も持続するでしょう。
この3つのいずれかに当てはまる人は、ぜひ「検索ユーザーの目線」になってページごとにオリジナルのメタディスクリプションを再設置してみてください。きっとクリック率の上昇に伴いアクセス数も上がるでしょう。
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