2016.11.11SEO記事一覧

SEOの効果をシミュレーションする際に活用したい無料SEOツール

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皆さんはSEOを外注ではなく、自分で実施したいと考えたことはありませんか?

外部リンクによるSEOが終焉に近づき、コンテンツによるSEOが全盛を迎える今、インハウスでSEO施策を検討されるケースが増えてきているように感じます。

ただし、コンテンツを社内で制作するにしても、外注するにしても制作のコストが発生することに変わりはありません。発生するコンテンツ制作コストに見合う成果をSEOで得ることができるのか、上長にシミュレーションを求められている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

以前であれば、Googleの提供するキーワードプランナーを利用することで、比較的簡単にシミュレーションを作ることが可能でした。しかし、2016年8月~9月に掛けて大きくGoogleキーワードプランナーが仕様変更されたことで、無料で検索ボリュームの調査を行うことが困難になりました。

そこで、今回はSEOによる効果シミュレーションを行う際に使える無料ツールを紹介させて頂きたいと思います。

Googleキーワードプランナーの仕様変更とは

多くの方がキーワードの検索ボリュームを調査するために利用していたGoogleキーワードプランナーが2016年8月から一部アカウントにおいて仕様変更を行い、9月初旬にはほぼ全アカウントにおいて、仕様変更され、使い物にならなくなってしまいました。

どのような仕様変更だったかは以下を見ていただければ一目瞭然です。

仕様変更前

Googleキーワードプランナーでキーワード「マンション」の検索ボリュームを調査した結果、以下のように月間平均検索ボリュームや12ヶ月分の検索ボリュームの推移をグラフで確認することができました。

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仕様変更後

一方、仕様変更後は月間平均検索ボリュームの推移をグラフで確認することもできなくなりましたし、キーワード「マンション」は「アパート探し」の約4倍も検索ボリュームがあるにも関わらず、それぞれ1万~10万の検索ボリュームで一括りになっており、同等のキーワードとして扱われてしまい、とても使い物になりません。

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仕様変更後はある一定額Adwordsを利用していれば、Googleキーワードプランナーを使用することができますが、今回は無料SEOツールのご紹介なので後ほど、他のツールを使った検索ボリューム調査の方法をお知らせします。

ターゲットキーワードの定め方

まずはSEOの効果シミュレーションを作る上で、どのキーワードをターゲットにするか2つの観点で検討する必要があります。

ターゲットキーワードを検索する人があなたのお客さまになり得るか?

いくら検索ボリュームの多いキーワードでも、自社の提供するサービスの顧客にならない人が検索するキーワードでいくら上位表示しても、あなたの会社の収益にはなりません。

自社のサービスとの関連性が強いキーワードを選定し、顧客になり得る人を集客しましょう。

ターゲットキーワードに関連するコンテンツの制作が可能

SEOで上位表示を狙うのであれば、そのキーワードに関するコンテンツを準備することが必須となります。
コンテンツは自社のサービス紹介やコラム記事など形式は問いませんが、有用な情報である必要があります。

どこかのWEBサイトの情報を引用して、リライトしただけのコンテンツしか作れないようであれば、ターゲットキーワードから外して考えましょう。また、そのキーワードで検索する人がどのような気持ちで検索しているか考え、その人が欲しい情報をコンテンツ化できるようにしましょう。

それでは、ターゲットキーワードを調査する無料ツールを紹介します。

ターゲットキーワードを調査できる無料ツール

Googleキーワードプランナー

URL:https://adwords.google.com/ko/KeywordPlanner/
 
ひとつ目はGoogleキーワードプランナーです。
前述の通り、Googleキーワードプランナーは大きく仕様変更しましたが、ターゲットキーワードの選定ツールとしてはまだまだ利用可能なので、是非活用してみてください。

利用方法

  1. まず、Googleキーワードプランナーのログイン画面からGoogleアカウントでログインします。
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  3. ログインすると各種メニューが表示されますので、「フレーズ、ウェブサイト、カテゴリを使用して新しいキーワードを検索」をクリックします。
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  5. するとメニューが展開しますので、今回はキーワード「マンション」を設定して「候補を取得」ボタンを押します。
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  7. キーワード「マンション」に関連するキーワード候補が表示されます。
    今回は627個の候補キーワードを抽出することができました。

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Googleキーワードプランナーの候補キーワードはAdwordsのデータを元にGoogleが出しているデータなので、信頼性の高いデータと言えます。積極的に活用されることをオススメします。

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URL:http://goodkeyword.net/
 
2つ目はgoodkeywordです。

こちらは完全無料で各種サービスのサジェスト(関連語)を抽出してくれるサービスです。Google、Bing、楽天、GooglePlayから指定キーワードと掛け合わせでよく検索されるキーワードを抽出することが可能です。

利用方法

  1. 赤枠の検索窓にキーワードを入力します。下記では「Google/Bingサジェスト」を指定して、キーワード「マンション」を指定しました。
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  3. 検索した結果Googleで106件、Bingで72件※1のマンション掛け合わせキーワードを抽出することができました。

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この抽出したキーワードをExcel等でまとめたいときはGoogleサジェストとBingサジェストの重複キーワードを削除した状態でコピーすることが可能です。

またECサイトのキーワード調査を行いたいのであれば、楽天サジェストの機能も便利です。

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こちらは楽天内検索のサジェストなので、より通販にフォーカスしたキーワードの抽出が可能になります。

共起語検索調査ツール

URL:https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur
 
3つ目はサクラサクグループさんの運営するサクラサクLABOで提供されている共起語検索調査ツールです。

共起語とは、特定のキーワードとよく併記される単語のことを言います。共起語調査ツールでは、入力したキーワードでGoogleおよびYahoo検索の上位表示のページのコンテンツに対して、形態素解析を行い、共起語として表示してくれるサービスとのことです。

利用方法

  1. 赤枠の検索窓にキーワードを入力します。下記ではキーワード「マンション」を指定しました。
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  3. 調査が完了すると下記の通り、キーワード「マンション」とよく併記される共起語が表示されます。こちらはもちろんコピーが可能です。

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共起語検索調査ツールは新たなキーワードの発見はもちろん、コンテンツ制作の企画時に活用することもできる便利ツールです。

Keyworddig

URL:Keyworddig
 
4つ目はCoreさんの運営する無料ツールKeyworddigです。

Coreさんの提供するKeywordmapのキーワードデータベースから抽出しているそうです。指定キーワードを含む大量のキーワードを抽出することが可能みたいです。

利用方法

  1. 赤枠の検索窓にキーワードを入力します。下記ではキーワード「マンション」を指定しました。
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  3. 驚愕の5,000キーワードもの掛け合わせキーワードを抽出することができました!
    こちらはCSV形式でダウンロードが可能です。
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    こちらのデータからターゲットキーワードをピックアップ、コンテンツ制作の企画もできそうですね。
    また、サイトリニューアル時にディレクトリ構成を考える上でも活用できそうですね。

    キーワードの検索ボリュームを調査できる無料ツール

    前述の通り、Googleキーワードプランナーが無料ツールで無くなり、代用として期待されていたYahoo!キーワードアドバイスツールも9月中旬から検索ボリュームを表示しない仕様変更がされたため、Google、Yahooといった大手検索エンジンが無料で検索ボリュームの情報を出さない方針を決めたことになります。

    とはいえ、検索ボリュームが分からなければキーワードのニーズが不明確になってしまいますので、その他に無料で検索ボリュームを調査できるツールを探しましたので、紹介します。

    キーワードウォッチャー

    URL:https://www.keywordwatcher.jp/
     
    ひとつ目は株式会社クロスリスティングさんが運営するキーワードウォッチャーです。

    こちらは無料会員登録すれば、月に20回までという利用制限はありますが、完全無料で利用できます。気になるデータの算出方法ですが、Q&Aページを見ると株式会社クロスリスティングさんが提携する大手ポータルサイト等のパートナーサイトのデータを取得しているようですね。

    利用方法

    1. 無料登録を行い、ログイン後、下記の赤枠内の検索条件を入力します。
      今回は「2016年9月」キーワード「マンション」を指定しました。
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    3. キーワード「マンション」を含む複数のキーワードを取得することができました。
      CSVダウンロードも可能です。

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    aramakijake.jp

    URL:aramakijake.jp
     
    2つ目は株式会社ディーボさんが運営するaramakijake.jpです。

    こちらは会員登録不要で利用することができます。

    1. キーワードの入力窓がありますので、キーワード「マンション」を指定しました。
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    3. キーワード「マンション」の月間検索回数がYahoo、Google共に取得することができました。

    表示順位1~50位まで検索エンジン別に期待できるアクセス数まで表示してくれるところも便利ですね。

    また、赤枠で囲っている関連語も便利なメニューです。例えば、「マンション 内装」をクリックすると

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    キーワード「マンション 内装」についてデータの取得ができるんです!
    こちらもデータをCSV形式でダウンロードできますので、複数キーワードのSEO施策に関するデータ取得に活用することができます。

    また、利用回数に制限が無いところも魅力ですね。

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    Googleキーワードプランナーが無料で利用できた時に比べて、キーワードの検索回数のデータを取得する手間は格段に面倒になってしまいました。

    できれば、Adwordsの広告を始めていただき、Googleキーワードプランナーを利用できるようにしていただくことをオススメしますが、無料ツールの利用でも何とかデータを取得することはできますので、チャレンジしてみてください。

    順位別のクリック率を調べよう

    順位別のクリック率については各社から様々なデータが出てきていますが、moz.comが各社のデータを一覧にまとめた表を作成していたので、紹介させていただきます。

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    引用元:Google Organic Click-Through Rates in 2014
     
    発表された年、会社によって数字が大きく異なりますので、順位毎に平均値を算出してみました。

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    上記の平均値に検索ボリュームを掛け合わせれば、期待できる流入数を求めることができます。
    当社では、ターゲットキーワードが10位に表示された場合をシミュレーション値として利用するケースが多いのですが、既に10位以内に表示されたキーワードであれば、+1位ランクアップする前提のクリック率を利用するなど、柔軟に対応してみてください。
     
    ちなみにディーボさんのaramakijake.jpでも予想クリック数が表示されています。
    こちらの数値は恐らくAOLが発表した2006年のデータに基づくものと推測されます。

    あくまでも予想シミュレーションなので、aramakijake.jpの予測クリック数をそのまま利用してもよいでしょう。

    SEOの効果シミュレーションをしてみよう

    基礎情報が取得できたら、いよいよシミュレーションを作成しましょう。
    ちなみに当社では下記のようなフォーマットを使用しています。

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    まずは選定したキーワードの順位を計測しましょう。

    今回はgoodkeywordを使って「マンション 購入」の掛け合わせキーワードを10個選びました。

    次に、選定したキーワードの順位を測定します。

    キーワードの順位計測には「GRC」がオススメです。GRCは無料版でも20個までキーワード登録が可能です。GRCを起動し、上部メニューの「編集(E)」を押し、項目新規追加(A)を選択します。

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    以下のようなウィンドウが開きますので、「サイト名」「計測したいサイトのURL」「計測したいキーワード」を入力しOKを押します。

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    登録が正常に行われると以下のような画面が表示されます。

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    続いて、順位の取得を行います。

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    メニューの「実行(R)」⇒「順位チェック実行(R)」を押します。

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    順位の取得が完了すると上記のような画面になります。
    今回はURLにダミーページを指定したので、順位は全て圏外表示になりました。

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    続いて、順位データのコピーを行います。「編集(E)」⇒「クリップボードにコピー(C)」⇒「クリップボードにコピーするデータの選択(S)」を押します。

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    シミュレーションで使用するデータは「検索語」と「順位データ」になりますので、それぞれチェックを入れます。ちなみに順位についてですが、YahooはGoogle検索エンジンを使用しているので、YahooとGoogleの表示順位はほとんど変わりませんので、どちらかの順位のみ計測すればよいでしょう。

    今回は「Yahoo順位」を選択しました。続いて、データのコピーを行います。

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    全てのキーワードの順位データをコピーしたいので、「編集(E)」⇒「全て選択(S)」を押します。これで全てのキーワードデータが選択されます。続いてコピーを行います。

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    「編集(E)」⇒「クリップボードにコピー(C)」⇒「選択項目のデータをCSV形式でコピー(C)」を押します。
    これでコピーが完了しましたので、メモ帳等に貼り付けします。

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    このまま、保存してください。次にExcelを開き、保存したメモ帳を開きます。

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    上記の画面が開きますので、「次へ(N)」を押します。

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    次の画面で「カンマ(C)」にチェックを入れ、「次へ(N)」を押します。

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    次の画面で「完了(F)」を押します。

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    これでキーワードとYahoo順位データを取得することができました。

    続いてキーワードの月間検索回数を調べます。ここでは、先に紹介させていただいた株式会社ディーボさんのhttp://aramakijake.jp/を利用します。これで月間推定検索数を取得することができるのですが、結構大変です。

    今回は10キーワードだけなので、それほど時間が掛かりませんでしたが、数十、数百キーワードとなるとかなり時間が掛かります。

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    これで「キーワード」「現状順位」「想定検索回数(月間)」の入力が完了しました。
    「想定トラフィック増加数(月間)」には第4章でご紹介した各社の順位別クリック率の平均値を入れています。

    そして、シミュレーション時に必ず必要な「想定コンバージョン数」はCVR1%に設定し、算出しています。CVRについては取扱いサービスによっても異なると思いますので、個別に設定してください。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?
    Googleキーワードプランナーが無料で利用できなくなり、シミュレーションの作成は非常に手間になりました。

    オススメはAdwords広告の利用を開始し、Googleキーワードプランナーを利用できる状態にすることですが、難しいようでしたら、弊社ではご提案時に無料で効果シミュレーションを作成しますので、お問い合わせいただければ幸いです。
     

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    小林 剛司

    小林 剛司

    ディーエムソリューションズ株式会社 デジタルマーケティング事業部 部長。某総合電機メーカー系システムインテグレーター企業にて8年間システムコンサルティング営業として従事。導入システムは販売、会計、財務、生産などの基幹業務システムを始め、大規模ネットワーク構築からハードウェア選定まで多岐に渡る。2006年よりディーエムソリューションズ株式会社にてインターネット事業の立ち上げ、現在まで累計1,000社以上のSEOコンサルティングを行う。システムコンサルティング経験からB to Bのコンサルティングを得意とする。