
年間何百ものWebサイトを確認している当社でも、内部施策SEOが完璧にできているというサイトを見たことがありません。内部施策SEOに漏れがあるということは、自分でできることをやっていないということであり、それだけで機会損失を発生させている可能性があります。本書では、ご自身でセルフチェックと修正ができるよう、Googleが推奨する内部施策SEOのうち、重要なポイントをかいつまんでご紹介しております。
SEOのアウトソーシングがはじめての人でも大丈夫!当社のSEOコンサルティングは、お客様に合わせて施策をカスタマイズするこだわりのサービスです。
SEOのパフォーマンスを上げるために、内部施策は取り組み必須な項目です。ただ、どんな内部施策項目に取り組むべきかが分からない人も多くいるかと存じます。今回は必ず実施しておきたい内部項目を16個に絞ってご紹介していきます。どれから手をつけていけばよいか分からない場合は、本記事の項目を参考に進めていきましょう。
目次
SEOの内部施策は、サイト内部のコーディングに対して行う施策のことをいいます。検索エンジンが評価をしやすいコーディングを行うことで、コンテンツが本来持つ価値を毀損することなく評価を受けることができます。この記事では特に重要な16項目を厳選して紹介しています。
SEOは大きく分けて内部施策と外部施策があります。他のサイトを運営する他者の協力が必要になる外部施策と違い、内部施策は自身のサイトだけで完結できる施策です。
現在は質の高いコンテンツを作成・発信することで上位化を狙おうとする「コンテンツSEO」という概念も浸透しており、このコンテンツSEOを内部施策に含める場合と、「内部施策」「コンテンツSEO」「外部施策」と別々で分けて呼ぶ場合があります。
SEOで内部施策を行う目的は、コンテンツが本来持っている評価を損失させないことにあります。つまり、あなたのWebサイトが、検索エンジンに好まれない(評価されづらい)内部施策の状況であると、どんなに良質なコンテンツを作っても部分的な評価を受ける可能性(場合によっては全く評価をされない可能性)があります。
労力をかけて作ったコンテンツを検索エンジンに評価されるために内部施策の要件を満たすことは重要なのです。
なぜ、内部施策が重要かは、検索エンジンが、どのようにしてサイトを認識、評価し、検索結果へ表示しているかを把握する必要があります。まずは、検索エンジンの仕組みを理解しましょう。
検索エンジンが検索結果をユーザーに提供するまでは、以下の流れに沿っています。
検索エンジンは、上記工程をこなす上で内部施策の項目を確認しており、その情報に基づいて検索結果を提供しております。
例えば、クローリングをしてほしいURLやクローリング不要なURLの指示を内部施策によって伝えることが可能です。また、検索結果に表示する必要がないページを表示させないように伝えることが内部施策で可能です。検索エンジンが推奨するhtmlタグの実装を推奨するのは、インデキシングの工程を助ける役割があるからです。
ここからは上記の目的に沿って、実施するべき内部施策をご紹介していきます。本記事では3つの構成(検索エンジンのクローリングを促す6つの施策、インデックスを最適化する6つの施策、ユーザビリティを高める4つの施策)をもって、取り組むべき重要な内部施策の16項目を説明していきます。
検索エンジンのクローリングを促す施策は以下があります。
パンくずリストとは、サイトの階層構造をリスト化したナビゲーションのことをいい、設置することで、サイト構造の理解が促進されます。大小の規模を問わずにパンくずリストの設置は重要ですが、大規模なサイトはパンくずリストの階層を構造で、検索結果の順位が大きく変わる場合もあります。そのため、戦略的なパンくず階層の設計が必要です。
また、ユーザーからすると、自分がサイト内のどこにいるのかを分かりやすくなることによって、無駄なページ遷移をしなくてもよくなります。このようにパンくずリストの設置は、ユーザー・クローラー双方にメリットがあります。
パンくずリストを設置する際は、以下のことに気をつけましょう。
パンくずリストの詳細や設置方法は以下を参考にしてください。
⇒【設置推奨】パンくずリストの正しい書き方とSEOの意味
URLの正規化とは、同じ内容をもつページ(完全に一緒、もしくはほとんど似たページ)が、異なるURLで表示する場合に評価先のURLを統一することをいいます。
例えば、URLの末尾に「index.html」がある場合と無い場合のどちらでもページが表示される場合は、検索エンジンは別ページとして認識します。このように、複数のURL表記で同じページが表示される状態になっていると、ページ評価が各URLに分散されてしまう原因につながりかねないため、正規のURLに統一する内部施策が必要です。
「index.html」の他にも「www」の有無や「http」・「https」の違い、PCとスマホでURLを出し分けている場合なども該当するため、一度確認してみるとよいでしょう。
正規化する方法は以下の4つです。
詳細や正規化する方法は以下の記事を参考にしてください。
⇒URLの正規化とは?正規化が必要な理由と実践方法
内部リンクとは、ドメインの違う別サイトへつなげる外部リンクとは違い、自サイト内の特定ページに対してつなげるリンクのことをいいます。先述したパンくずリストと同じように、内部リンクがあることでサイトの回遊性を高められ、ユーザーとクローラーはサイトを巡回しやすくなるため、サイト内で関連性の高いページがあれば内部リンクを設置すると効果的です。
内部リンクを設置するときは以下に注意してください。
内部リンクの種類や設置するときのポイントなどは以下を参考にしてください。
内部リンクとは?SEOで重要な構造設定と最適化について
XMLサイトマップとは、検索エンジン向けに作られたサイトマップを提供することで、クローリングを促したいURLを伝えることができます。クローラーは、認識したページのリンクを巡回することできます。xmlサイトマップがなくても、検索エンジンは様々なページをクロールしてくれますが、内部リンクがつながっていないページや見づけづらいページは、xmlサイトマップに記載することでクロールの促進が可能です。
xmlサイトマップを検索エンジンに伝える内部施策の手順は、以下手順が推奨です。
XMLサイトマップの詳細や記述方法は以下の記事を参考にしてください。
XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは?正しい記述方法を徹底解説
robots.txtはクロールの指示を行うファイルのことで、検索エンジンのボット単位であったり、ディレクトリ単位でクロール制御をすることできます。一方で適切な制御をしないと、Googleからの検索エンジンロボットのクロールを妨げることになり、検索結果に表示されない間違いを起こす可能性がりますので、慎重な取り扱いが必要な内部施策です。
サイトごとによってもクロールされるページの量がおおよそ決まっていると言われておりますので(クロールバジェット※Googleは公式にこの存在を認めていません)、ページ数が数万にも及ぶような大規模サイトは、クロールが必要なページにクロールを割り当てるために利用します。
robots.txtでクロールを制御するとよいコンテンツには以下があります。
robots.txtの詳細や記述方法は以下の記事を参考にしてください。
構造化データマークアップとは、サイトのコンテンツを検索エンジンが理解しやすいように意味づけします。構造化データをマークアップすることによって、検索エンジンはそれぞれのテキストが何について言及された情報なのかを正確に把握できるようになるため、サイト評価が高まります。
また、検索結果にタイトル文と説明文以外の追加情報としてリッチスニペットが表示される可能性が高くなります。リッチスニペットが表示されればクリック率の向上が期待できるため、ぜひ実装するようにしましょう。上記の画像はパンくずの構造化データによって、検索結果がリッチに表示された例です。
構造化データの詳細や記述方法については、以下の記事を参考にしてください。
⇒構造化データの基本・仕組み・書き方まとめ
インデックスを最適化する施策は以下の6つです。おで
<title>タグとはオーガニック検索結果のタイトル文を指定するタグです。Googleが検索順位を決める上で最も評価している重要なタグの一つといえ、必ず対策しておきたいSEO施策です。titleタグ内のKW含有によって検索順位が変動しますので、戦略的にキーワードを含ませる必要があります。
<title>タグを設置するときは以下に気をつけましょう。
<descripton>タグは、オーガニック検索結果に表示される説明文を指定するタグです。タグの中にキーワードを含ませておくと、説明文中のキーワードが太字で表示され、ユーザーの目を引くようになっています。
<descripton>タグはサイトのクリック率を左右するタグで、<title>タグと同様に必ず対策しておきたいSEO施策です。
設置するときは以下に気をつけましょう。
hタグとはページの見出しを示唆するhtmlタグで、数字が大きくなるにつれて小さな見出しになります。そのためコンテンツの文脈にあった見出し階層を使用することが大切です。
また、hタグの中でも特に<h1>タグや<h2>タグはGoogleから高い評価を受けるタグであるため、以下に気をつける必要があります。
hタグの使い方に関する詳細な記事は以下をご参考ください。
⇒hタグとは?見出しタグ<h1>~<6>のSEOを意識した正しい使い方
サイトのコンテンツに使用する画像(imgタグ)には、alt属性を記載しましょう。alt属性には、画像の中身を端的に表した内容を記述します。これを記述することで、検索エンジンに画像の理解を促すことができます。また、視覚で画像を確認できない人は、alt属性の記述内容をヒントに画像を理解することができます。
alt属性を設置するメリットとしては以下があります。
なお、alt属性はスパム目的に利用された過去があり、キーワードの過度な詰め込みはペナルティの対象となります。設置するときはわかりやすく簡潔に設置することが好ましいと言えるでしょう。
<canonical>タグとは、サイト内に重複するページがある場合に正規ページがどれなのかを検索エンジンに伝え、インデックスするべきページとそうでないページを区別させるタグのことです。ただし、<canonical>タグはあくまでGoogleにヒントを与えるタグであって命令するものではないため、必ず正規ページが指定したページになるとも限りません。
<canonical>タグを設置するケースは以下のような場合があります。
また、設置するときの留意点も以下にまとめています。
詳細や設置方法については、以下の記事を参考にしてください。
<link rel=”canonical”>タグの使い方とSEOの評価について
<noindex>タグとは、ページを検索結果に表示させないように指示するタグのことを言います。検索結果に表示された<noindex>タグを設置すると、そのページはインデックスされなくなるとしばしば勘違されていますが、正確にはGoogleのデータベースにインデックスはされているが、検索結果に出てこない状態となる、というのが正しい認識です。
低品質なコンテンツや検索結果に表示させたくないページには<noindex>タグを設置し、サイト全体的な質の底上げをしていきましょう。
<noindex>タグを設置しておくとよいページは以下があります。
なお、重複ページの対応には<noindex>タグではなく、先ほどご紹介した<canonical>タグを使うようにしましょう。<noindex>タグは該当ページに関連するすべてのシグナルが失われますが、<canonical>タグであれば、両方のページのシグナルを正規化された1つのページに統合できるためです。
ユーザビリティを高める施策には以下の4つがあります。
セキュリティ上で安全な通信を行うにはssl対応が必要です。SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上でデータを暗号化して送受信させる仕組みのことで、個人情報や機密情報が第三者によってハッキングされるのを防ぎ、安全なやり取りを可能にします。(暗号化することで、URLがhttpからhttpsになることから「https化」とも言われています。)Googleはセキュリティを重要事項として認識していますので、Webサイトがsslで接続できることは、必要な内部施策と言えます。
ひと昔前までは、重要な情報のやり取りが行われるページのみSSL化が求められていましたが、現在は全ページが対象の「常時SSL化」が推奨です。SSL化をしていないと、Googleは該当ページのアドレスバーに警告を表示するため、ユーザーに敬遠されやすくなるでしょう。
また、SSL化されていないページは安全性の面からサイトの評価が下がり、SEOにもマイナスの影響を与えるため、SSL化は必ず行っておく必要があります。
SSL化を行う方法は以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
常時SSL(https化)導入手順・注意点とSSLページのインデックスまでにかかる時間
スマートフォンで検索される割合がPCを超えてから、最適なモバイル環境を提供することは、SEOで重要視されています。最適なモバイル環境を提供することで必要な「モバイルフレンドリー」と「モバイルファーストインデックス(MFI)」の内部施策について説明します。
モバイルフレンドリーは、スマホでページを表示したときに、見やすく、操作しやすいページであることを言います。スマホで閲覧するユーザーに、最適なスマホページを提供します。
またモバイルファーストインデックスは、SEOの評価をPCからスマホサイト基準になったことに伴う内部施策です。
どちらも最適なモバイルデバイスを利用したユーザーに最適な環境を提供する根本は変わりません。ここで挙げた2つで主に必要な内部施策は以下が挙げられます。
モバイルフレンドリー・MFIに関する対策方法は以下を参考にしてください。
⇒モバイルフレンドリーとは?確認方法や取り組む対策をご紹介
⇒モバイルファーストインデックスとは?移行の確認方法とモバイル対応で順位の影響を回避
また、自サイトがモバイルフレンドリーになっているかどうかは以下のサイトから確認できます。
⇒モバイルフレンドリーテスト
ページの表示速度は、SEOにおける評価要素の1つです。そのため、SEOの内部施策で必要な重要施策と言えます。コーディングを意識することでページの表示速度を速めることが可能です。以下は代表的な表示速度改善に必要な内部施策です。
表示速度が遅くなる原因や改善方法については以下記事で詳細に解説しています。
⇒ページ表示速度が遅いとSEOに影響があるのか?改善方法とは?
ページの表示速度はページスピードインサイトというGoogleが無料で提供しているツールを使って調べましょう。
⇒ページスピードインサイト
存在しないページにアクセスするユーザーが現れた場合は、存在しないページであることを伝えるために404ページを用意します。404ページをカスタマイズしない場合は、サーバーにデフォルトで用意された不十分なデザインのページに表示されますので、オリジナルな404ページを用意しましょう。
サイトの運営上、リンク切れが発生してしまうのは仕方のないことなので、404エラー自体がSEOに悪影響をおよぼすことはありませんが、以下に配慮をした内部施策である必要があります。
404ページの作成時の注意点や詳細な解説は以下を参考にしてください。
⇒404エラー(Not Found)とは? エラーページの原因4つと解決方法と対処法
どれも内部施策の問題をクリアできていることが望ましいです。ただし、サイトの仕様で実装が難しいケースが想定されますので、無理なく取り掛かれる内部施策から改善するとよいでしょう。サイトの仕様や規模感によって優先度は変わりますので、詳細は当社含めたSEOコンサルティング会社に相談することを推奨します。
課題抽出は、ツールを用いてWebサイトをクロールすることをお勧めします。そして、クロールで得られたデータの検査を行い、内部施策に問題がないかをチェックします。クロールを用いた課題抽出は専門的なので、Googleサーチコンソールのデータから確認を始めるとよいでしょう。
内部施策で抱える課題の規模によって異なりますが、当社の提案で内部施策の問題をクリアしたサイトの流入数の多くが流入数を増やしております。
SEOで致命的な内部施策の問題を抱えている場合は、流入数が下がり続けたり、検索結果に表示されないリスクがあります。
今回は、実施しておきたいSEO内部施策を16個に絞って解説してきました。内部施策を気にする視点を持たないと、見えない所で評価損失を招いている可能性があります。外部施策やコンテンツ施策と違ってテクニカルな内容が多いため、実際には何をどの順番からどのように改善していけばよいのかわからない方も多くいらっしゃるでしょう。
そんなときはホワイトハットSEOを主軸においた内部施策に強みがあるディーエムソリューションズまで、お気軽にご相談ください。
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