2019.02.18SEO記事一覧

Google しごと検索(Google for jobs)とは?新しい求人検索機能の特徴と実装方法

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Google しごと検索とは、Googleの検索結果に対して、求職に関するキーワードを入力すると検索結果画面に、求人情報が表示される機能のことです。Google しごと検索によって表示される求人エリアは、企業のロゴや募集内容、募集地、時給、雇用形態、広告の提供元などの要素で構成されています。

近年、急速なIT化に伴い転職やキャリアアップなど、さまざまな目的で仕事を探す人が増えてきました。自分が理想とする求人情報を見つけるために、インターネットを何時間も利用したという方もいるでしょう。

そのようなユーザーの増加を受け、Googleは新たな検索アルゴリズムとしてGoogle しごと検索(Google for jobs)機能を実装しました。これまで求人媒体といえば、インターネットやテレビCMで注目を集めているIndeedを利用することが一般的でした。

これからは、Google しごと検索を利用すれば、理想の求職者を募集し、優れた才能や技術を有する人を企業が採用できます。ウェブマーケティング担当者は、企業と求職者の理想のマッチングを実現するためにも、プロダクトの概要を知っておいた方が良いでしょう。

今回は、Google しごと検索とは、どのようなサービスなのか、新しい求人検索機能の特徴と実装方法についてご紹介したいと思います。

Google しごと検索(Google for jobs)とは?

Google しごと検索(Google for jobs)とは、Googleの検索結果に対して、企業が掲載した求人情報を表示される機能のことです。海外では、「Google for jobs」というサービス名で2017年6月にスタートしました。そして、日本では2019年1月23日に「Google しごと検索」という名称でサービスの提供が開始されました。

Google しごと検索が導入されたことにより、求職に関するキーワードを入力すると検索結果画面に、求人情報が表示されるようになっています。実際にGoogleで求人検索をすると、下記の求人エリアが表れます。

Google しごと検索の検索結果画面

引用元:Google しごと検索で、仕事探しをもっとスムーズに!

Google しごと検索によって形成される求人エリアは、企業のロゴや募集内容、募集地、時給、雇用形態、広告の提供元などの要素で構成されています。ユーザービリティに優れており、検索ユーザーのニーズを理解した多機能な表示形式となっています。

Google しごと検索(Google for jobs)の効果は?

多くの方がGoogle しごと検索(Google for jobs)を導入することが会社にとって明るい未来へとつながるのか、気になっていると思います。実際に、Google しごと検索を導入した企業が、その効果を報告しているため事例として参照していきます。

ZipRecruiterの事例

当時、ZipRecruiterは、求人情報が新聞やインターネット、友人、同僚のネットワークに点在していることを問題視していました。なぜなら、自分のスキルやニーズにマッチする求人情報の発見を困難なものとしてしまうからです。

その問題を解決するため、ZipRecruiterは求人情報を幅広く配信できるGoogle for jobsを導入しました。その後、ZipRecruiterは、Googleが指定するフォーマットに従い、新たなパートナーとして提携関係を築きあげます。その結果、下記のような優れた結果を得ることができました。

  • Google検索からZipRecruiter求人ページへのコンバージョン率が他社の検索エンジンからのアクセスよりも3倍に増加した
  • Google検索からZipRecruiter求人ページに到達したオーガニックトラフィックのコンバージョン率が以前よりも4.5倍へと増加した
  • Google検索から求人ページにアクセスしたユーザーの直帰率が以前よりも10% 以上低下した
  • 認知度の低いキーワードの月間オーガニックトラフィックが35%増加した

ZipRecruiterでシニアプロダクトマネージャーを務めるMisha Silin 氏は、「ZipRecruiterを導入した翌日からコンバージョン率が増加するなどの優れた効果を実感した。」と話しています。Googleの検索結果に表示される求人情報は、リアルタイムで更新されるため、検索ユーザーに対して誤った情報を表示することがありません。

ZipRecruiterにとって、Google for jobsは非常に価値のあるツールであり、理想の求人情報を求める検索ユーザーにとって欠かせないものとなっています。

参照元:ZipRecruiter – Google の新しい求人情報検索機能を活用してコンバージョン率を 4.5 倍に増加

Jobrapidoの事例

現在、Jobrapidoは、毎月2,000万件以上の求人情報を提供し、登録ユーザー数 8,000万人を超える求人プラットフォームを運営する会社として成長しています。Jobrapidoは、今よりも求人意欲にあふれる多くの人を募集するため、Google for jobsと統合することを決定しました。統合を決定した最大の要因は、求職活動のやり方における効率性を改善し、求職者が最小限の努力で理想の求人情報へ応募できる体制を整えるためです。

そのためには、Google for jobsを導入し、ユーザーエクスペリエンスを素早く高めていく必要がありました。Jobrapidoのサービス担当副社長であるジャン ピエール ラバト氏は、Google for jobsの導入に伴う感想として「求人情報を追加する作業はとても簡単で、Google for jobsの機能を使いこなすまでには、それほど多くの時間を必要としませんでした。」と語っています。

Jobrapidoは、Google for jobを利用し、下記の結果を得ることができました。

  • さまざまな地域において、各種指標や求職者からのフィードバックの内容が向上した
  • スペインやナイジェリア、南アフリカで、Jobrapidoの全体的なオーガニックトラフィックが115%も増加した
  • Google for jobの導入以来、オーガニックトラフィックからの新規ユーザー登録数が270%増加した
  • 検索ユーザーの直帰率が15%低下した

これらの結果を見れば、Google for jobを導入したことで、検索ユーザーの行動の質が大幅に改善されていることがわかります。ラバト氏は、Google for jobsと統合することは、国際的なトラフィックを増加させるうえで非常に役立つものであり、重要な意味をもつものであることを実感しているようです。

参照元:Jobrapido – Google の求人情報検索機能によりオーガニック トラフィックを 2 倍以上に増加

Google しごと検索(Google for jobs)の特徴

現在、数多くのインターネット求人メディアが登場していますが、Google しごと検索(Google for jobs)は新たなプラットフォームとして、どのような特徴をもっているのでしょうか。ここでは、Google しごと検索の特徴についてご説明します。

検索結果上の表示位置

実際に、Googleの検索エンジンで調査した結果、下記の順番でコンテンツが表示されるようです。

  1. Google広告
  2. Googleしごと検索(Google for Jobs)
  3. 自然検索

自然検索の1・2位がGoogleしごと検索(Google for Jobs)の上部に表示されるケースもありますが、多くの場合は上記の順番で表示されています。

検索結果画面で1番目立っているのは、Googleしごと検索よって表示されている広告エリアです。検索結果の上部に表示されており、検索キーワードによっては企業レビューも表示されることがわかっています。

従来であれば、「indeed集客を制することができれば、求人募集に困ることはない。」と、ウェブコンサルタントたちの間で話し合われていました。しかし、Google しごと検索の機能が登場した今、indeed集客に依存するのは、あまりにもリスクが高すぎるといえるでしょう。

検索結果画面の上部に掲載される求人数

Googleしごと検索へ求人情報を登録したからといって、必ずしも1ページ目に上位表示するわけではありません。現在、Googleしごと検索の表示エリアは、上位3つの求人情報しか表示されません。他の求人情報は、すべて省略されます。

そのため、1件でも多くコンバージョンさせたければ、Googleしごと検索に関する検索アルゴリズムを推測し、上位3位に入る必要があります。

求人情報の絞り込み検索が可能

Google しごと検索の絞り込み機能①

数千件にも及ぶ求人情報の中から、自分が探している理想の求人情報を見つけることはできるのでしょうか。Googleしごと検索では、検索ユーザーが目的の求人情報を素早く見つけだせるように、フィルタ機能を搭載しています。フィルタ機能は、主に5つに分類されています。

  • カテゴリ
  • 地域
  • 投稿日
  • 形態
  • 企業

カテゴリを利用すれば、下記のような職業ジャンルから絞り込み検索ができます。

"Google しごと検索の絞り込み機能②

  • コンピュータ
  • ITカスタマーサービス
  • 管理、オフィス製造
  • 倉庫
  • 広告、マーケティング

まずは、カテゴリで希望のものを選ぶだけで、該当しない求人情報を大幅に減らせます。数多く用意されており、自分で入力する必要がないため使い方も簡単です。

そして、地域のタブをクリックすると、求人情報を職場の位置で絞り込めます。具体的な距離や市区町村でグルーピングできるため、就職先の場所にこだわる方にとって非常にありがたい機能といえるでしょう。

Google しごと検索の地域について

求人情報を閲覧していると、「この求人は、いつから掲載されているのだろう?」と疑問を感じることがあります。何ヶ月も求人掲載されているような場所は、できれば応募したくありません。その場合は、投稿日のタブをクリックしてください。最短であれば24時間以内、最長1ヶ月以内で絞り込み検索ができます。

Google しごと検索の投稿日について

そして、形態のタブでは雇用形態、企業のタブでは具体的な企業名から絞り込み検索ができます。使い方を覚えれば、いくつかの決まったフィルタを利用することで、素早く求人情報を見つけられるようになっています。

求人情報の保存が可能

Google しごと検索の保存について

求人情報の中でも、「あとで、もっと詳しく知りたい。」「これは、応募候補の求人だな。」と感じるものがあれば、すぐに保存できるようになっています。Googleしごと検索の求人情報の右側のリボンのようなものをクリックすれば、保存が完了します。

保存された求人は、保存済みの中に管理されます。この機能を利用すれば、後日、求人を見失ってしまうことがありません。

条件に見合った求人が公開されるとメール通知が届く
Googleしごと検索には、アラート機能が搭載されています。自分の希望する条件と見合った求人が公開されると、メールで知らせてもらえます。そのため、新たな求人情報を見逃してしまうことがありません。

Google しごと検索(Google for jobs)導入時の注意点

今までの説明を見れば、今すぐにでもGoogle しごと検索(Google for jobs)を導入したいと感じた方もいるでしょう。もくしは、indeedから求人プラットフォームを乗り換えたいと思い始めたかもしれません。

しかし、Google しごと検索を利用するには、すでに求人ページを所有している必要があります。indeedでは必要なかった求人ページがGoogle しごと検索では必要となるため、ページの用意から始める必要があります。

そして、Google しごと検索は、何もしなくても求人ページが自動で表示されるわけではありません。構造化データに従って専門的な知識をもったITエンジニアがマークアップを実施する必要があります。

構造化データでマークアップを行う方法

構造化データでどうしてもマークアップをしたいという方は、コード例をお渡しするため、自社用にカスタマイズしてみてください。

<script type=”application/ld+json”> {
  ”@context” : “http://schema.org/”,
  ”@type” : “JobPosting”,
  ”title” : “Webマーケティング兼営業”, //職種名
  ”description” : “<p>【★どのような人物を募集したいのかを記述します。★】弊社はホームページ制作コンサルティング会社です。<br />ITエンジニアとして、コーディングやウェブデザイナーなど、未経験者でも大歓迎です。</p>”, //募集概要
  ”datePosted” : “2019-01-23”, //求人投稿日
  ”validThrough” : “2019-04-23”, //この求人の期限
  ”employmentType” : “FULL_TIME”, //雇用形態
  ”hiringOrganization” : {
    ”@type” : “Organization”, //会社情報
    ”name” : “株式会社WEBマーケティング”, //社名
    ”sameAs” : “https://sample.com”, //会社HPのURL
    ”logo”: “https://sample.com/icon.png” //ロゴ
  },
  ”jobLocation” : {
    ”@type” : “Place”, //勤務地情報
    ”address” : {
      ”@type” : “PostalAddress”,
      ”addressRegion” : “東京都”, //件名
      ”addressLocality” : “○○市”, //市町村区
      ”streetAddress” : “○○駅1-11-11 ○○ビル○号館 1F”, //市町村区以下の所在地
      ”postalCode” : “111-0045”, //郵便番号
      ”addressCountry”: “JP”
    }
  },
  ”baseSalary”: {
    ”@type”: “MonetaryAmount”,
    ”currency”: “JPY”,
    ”value”: {
      ”@type”: “QuantitativeValue”,
      ”value”: 2000000, //基本給与
      ”minValue”: 2000000, //給与の下限
      ”maxValue”: 5000000, //給与の上限
      ”unitText”: “YEAR” //月給・年収・時給など
    }
  }
}
</script>

上記で入力されている情報は、初めての方でもわかりやすいように記述したものです。最初は、構造化データというものが今ひとつイメージしづらいと思います。そのため、「構造化データテストツール」へアクセスしてください。

上記のページへのアクセスが完了したら、先ほどの構造化データをすべて貼り換えてください。すると、情報が構造化されたものになっているでしょう。これが構造化データです。誤っている部分や気になるものがある場合は、Googleが詳細について紹介しているため、参照しながら作業を進めてください。

おわりに

Google しごと検索(Google for jobs)を利用すれば、今まで以上に手軽に求職者の募集が可能となるでしょう。構造化データでマークアップする必要があるため、一定の参入障壁がありますが、慣れてしまえば特に難しくありません。

今後、Google しごと検索の検索アルゴリズムを徹底的に研究し、Indeedに代わる新たな求人掲載場所としてサービス提供を開始する会社が表れる可能性は非常に高いです。時代の波に乗り遅れないためにも、今のうちに使いこなせるようになっておきましょう。

 

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