2019.02.12アクセス解析

ヒートマップとは?ユーザー行動ができるツールの特徴からオススメツールを解説!

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アクセス解析をする中で、数値では分からないユーザーの動きを把握したいと思う担当者も多いのではないでしょうか。

そんな時に使えるのが、「ヒートマップ」というツールです。ユーザーの動きを可視化して把握できます。サイトに訪れたユーザーが実際にどのエリアを見て行動していたか分かれば、サイト改善やマーケティングに活かせる部分が多いです。

今回は、そもそもヒートマップは何かという基本的なことから、実務上の活用法、おすすめのヒートマップツールについてご紹介します。

ヒートマップとは?

ヒートマップとは、ホームページを訪問したユーザーが各ページでどのような行動をするのかを、分かりやすく可視化する方法です。ツールによって配色は異なりますが、よく見ている部分は暖色で、あまり見られていない部分は寒色で表示されることが多いです(サーモグラフィーのようなイメージです)。

アクセス解析ツールとは違い、ユーザーがどこを見て、どこをクリックしているかが具体的に分かるというのが大きな特徴です。また、CVR(コンバージョン率)低下の原因究明にも使うことができます。

ヒートマップツールでは、数値ではなく画像で直感的に把握できるので、アクセス解析の初心者にとっても分かりやすいツールかと思います。

ヒートマップで分析できること

一般的なヒートマップツールでは、次のような内容について分析できます。ユーザーの動きが直感的に把握できるので、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで発見できない課題が見つかる場合もあります。

ユーザーのマウスの動きを分析できる

ウェブページ上でどのようにマウスを動かしたかが分かります。マウスの動きは視線と連動しているとも言われ、注目した部分などを把握することに繋がります。

クリックされた箇所を分析できる

ページ内でよくクリックされる場所や、クリックされていない場所が分かります。マルチデバイス対応のヒートマップツールでは、スマートフォンやタブレット上でタップされた場所を分析することもできます。

また、訪問者の興味関心を特定できます。間違えて押した画像や文字なども把握できるので、より使いやすいページに改善するヒントを見つけられます。

どこまでスクロールしたかやどこで離脱したか分析できる

訪問者がどこまでページを表示して離脱したかを表示することができます。特に縦長のページ(ランディングページなど)の場合、どこまで読まれたかどうかは重要な指標です。離脱が多い箇所を特定できれば、その部分を集中的に改善することで、コンバージョン率を高められるかもしれません。

アクセス解析ツールとの違い

ホームページの状況を確認するために使うツールとしては、Googleアナリティクスに代表されるアクセス解析ツールが一般的でした。アクセス解析ツールでは、ユーザーの訪問数や滞在時間、訪問経路などを具体的な数値で把握することができます。ウェブサイトを運用する上で、ホームページ全体の状況を把握できるアクセス解析ツールは、必須アイテムとも言える存在です。

それに比べてヒートマップは、アクセス解析では分からない、訪問者の視点での分析をすることができます。ページごとにユーザーの細かい動きを捉えることができるので、どこが訪問者の心を捉えたのか、狙った箇所がきちんとクリックされたのか、ということを理解することができます。

どちらもアクセス状況を把握するためのツールでありますが、全体の数値を把握するためのアクセス解析ツール、細かいニーズを直感的に把握できるヒートマップツールという違いがあります。

ヒートマップツールを選ぶ際のポイント

ここまで、ヒートマップツールとはなにか、具体的にどのようなことが分析できるのかということについてお伝えしてきました。これまで使ったことがない方も、「一度使ってみようかな」という気持ちになっているのではないでしょうか。

たくさんのヒートマップツールがリリースされているので、ぜひ使いやすいツールを探して導入してみてください。その際には、以下のポイントをおさえて比較することをおすすめします。

自身が分析したい機能を持ったツールを利用する

ヒートマップツールはたくさん存在しますが、ツールによって提供されている機能は違います。ヒートマップツールを導入してどのような点を分析したいのかを考え、その機能を含んだツールを選ぶようにしましょう。

先述の通り、ヒートマップツールを使うと下記のようなことが分析できます。

  • クリックされた箇所の分析
  • 訪問者のマウスの動きの分析
  • ユーザーがスクロールした場所、離脱した場所の分析

どの機能が必須なのか、あらかじめ使用シーンを想像した上で比較すると、候補ツールの選定がスムーズになるはずです。

なお、今はスマートフォンやタブレットで閲覧される比率も高いので、マルチデバイス対応のツールを選ぶほうが実用性が高くなります。

分析できるデータ量を把握する

ヒートマップツールによって違う点として、分析できるデータ量や利用可能なページ数などがあります。いくら使い勝手が良いツールであっても、月間3ページまでしか解析できないというように制限があると、実務上はちょっと使いにくいです。データ解析は継続して行い、効果改善を繰り返すことに意味がありますから、きちんと使いつづけられるデータ量を提供してくれるツールを選びましょう。

データ量が分かれるポイントとしては、無料版と有料版の違いがあります。料金によって分析できるデータ量に差が付けられていることが多いので、無料版のお得さだけで比較するのではなく、総合的な機能で選ぶといいでしょう。どれだけのページを分析し、どれくらいデータを保存しておきたいのか、あらかじめ想定して比較するようにするとスムーズです。

金額を把握する

先ほど説明したようにヒートマップツールには無料版のものと有料版のものがあります。まずは無料版で試してみて、使えそうであれば有料版にグレードアップするというのも一つの戦略だと思います。

長く使い続けることを考えると、機能や使いやすさだけでなく、費用面で比較する視点も大切になります。ツールによって料金もかなり異なるので、有料版の価格表も確認しながら選ぶことをおすすめします。料金が原因でツールを乗り換えなくてはいけなくなるのは大きなロスなので、事前にしっかり確認しましょう。

無料で使えるおすすめヒートマップツール

これからヒートマップツールの導入を考えている方に向けて、無料で使えるおすすめヒートマップツールを1 つご紹介します。無料なので、まずはお試しに導入するのにぴったりです。

UserHeat

UserHeat

参考:UserHeat

ヒートマップの代表的ツールです。「マウス」「クリック」「熟読エリア」「終了エリア」「離脱エリア」の5つの指標で分析できます。1サイトあたり30万PVまでは無料で使用することができるので、中小規模のサイトであれば、無料の範囲内で充分活用できるはずです。

有料だがおすすめのヒートマップツール

Clicktale

Clicktale

参考:Clicktale

有料のヒートマップツールの中でもおすすめなのが、Clicktaleです。ヒートマップ解析ができる点は他のサービスと同じですが、特筆すべきは「マウスの動きを録画できる」点です。パソコンだけでなく、スマホユーザーの動きも取得することができます。動画でユーザーの動きを追体験できるので、より多くの気付きが得られます。デモ画面を見ていただくだけでも分かりますが、まるでパソコンやスマホののぞき見をしているような臨場感です。

ユーザーテストのような形式でも使うことができるので、サイト改善やインターフェイスの改善方法の1つとして導入を検討されてもいいかもしれません。

よくある課題と改善のポイント

ヒートマップを導入しても改善を行うことができなければ、折角の分析が無駄になってしまいます。では、どのようにサイト改善に活かすことができるのでしょうか。よく見つかる改善点と、その課題に対する対応策をご紹介します。

よく読まれている箇所がページの中心、下部にある

マウスの動きを分析することで、よく読まれている箇所を特定できます。その結果、よく読まれている部分がページの中心や下部に集中しているというケースがあります。その場合は、文章構成を見直してみましょう。

よく読まれている部分が中盤や下部に集中しているということは、ページの前半は読み飛ばされているということです。もしかすると、前半のつかみが弱いために離脱している人も多いかもしれません。よく目にされる印象的なコンテンツを上部に配置することで、より多くの人にページ下部まで読んでもらえる可能性が高まります。

CTAなどクリックしたほしい箇所がクリックされていない

CTA(コールトゥアクション)とは、訪問者を具体的な行動に誘導するためのボタンです。クリック箇所を分析すると、狙った部分がクリックされていないという場合もあるかもしれません。せっかくページを閲覧してもらっていても、コンバーションにつながる行動を取られなければ、売上には繋がりません。望まれた場所がクリックされるよう、調整が必要です。

具体的には、CTAの設置箇所を変更したり、目立つように色やデザインに変更したりして、より多くの人の目に留まるように工夫する必要があります。

リンクになっていない画像がクリックされている

ヒートマップで分析すると、クリックやタップされる場所がわかります。その結果、リンクが設定されていない画像がクリックされる場合があります。画像をクリックする意図は複数考えられますが、画像からより多くの情報を知りたい場合が多いです。特にスマートフォンやタブレットの場合は、拡大して確認できると誤解されていた可能性があります。

モーダルで拡大できるようにしたり、写真の下に2、3行の説明文を入れたりと言った改善策を取りましょう。細かい部分と思われがちですが、こういった細かい使いづらさがストレスとなり、サイトから離脱してしまう可能性は高いです。訪問者にとって分かりやすく、使いやすいサイトになるようにしましょう。

アナリティクスと連携して解析をより詳細に!

ヒートマップを活用することで、具体的な訪問者のニーズが分かり、改善すべき課題を見つけることができます。しかし、ヒートマップツールだけですべてが分かるわけではありません。より効果的・効率的にサイト改善を行うためには、アクセス解析ツールで改善すべきページを洗い出して優先順位を付ける必要があります。

つまり、「まずはGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで改善すべきページを見極める」。そしてその次に「優先順位の高いページから、ヒートマップツールを使って課題を探す」とう手順で進めていくことをおすすめします。

「流入が多く、直帰率の高いページ」や「回遊性の低いページ」は改善することでCVR(コンバージョン率)改善を効率的に進めることができます。直帰率が高い、回遊性が低いというのは、ページそのものをあまり見られていない(ページそのものに魅力が足りない)ということを意味しますから、伸びしろが非常に大きいのです。

直帰率や回遊の考え方については、以下のページも参考にしてください。

アクセス解析ツールとヒートマップツールを上手に活用して、効率的にサイト改善を進めていきましょう。

おわりに

ヒートマップツールは、サイト訪問者の動きを可視化することができる、サイト改善の強い味方です。数値では分からないユーザー心理を推し量ることで、よりよいサイトを作るヒントを得られます。

ユーザーの状況を直感的に把握することができるので、初心者でも比較的使いこなしやすいツールでもあります。Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールと合わせて活用し、サイト改善に役立ててください。

 

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