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直帰率と離脱率の違いとは?それぞれの計算方法と改善のポイント

2021.12.24 2019.02.04 SEO相談室記事一覧
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ウェブサイト運営を行う上では、アクセス解析の結果を読み取って、より効率よく運営するための改善を続けることが大切です。

ウェブサイトの現状を読み取る指標の代表例が「直帰率」と「離脱率」です。皆さんは、この2つの言葉の違いや、同改善すればよいかについて説明できますでしょうか?曖昧な理解のまま何となく過ごしていた…という方も多いのではないかと思います。

この2つの言葉は似ていますが、表すデータが違います。違いをしっかり把握できていなければ、うまく問題に対処することは難しいです。

そこで、今回は直帰率と離脱率に焦点を当てて、違いや計算方法、状況別の改善方法について解説します。

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直帰率とは?

まずは、「直帰率」という言葉の定義について確認しましょう。

直帰率とは、ユーザーがあなたのウェブサイトを訪問した回数(セッション)のうち、他のページを見ずに直帰した回数の割合を示す指標です。つまり、「全体のセッションのうち、1ページしか見られなかった割合はどれくらいか」を表しています。

直帰率が高いということは、せっかくSEO対策や広告でサイトへ集客しても、最初のページしか見られないということなので、集客のコストパフォーマンスが低くなってしまいます。

直帰率については、以下のページで詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

直帰率とは?直帰率を下げるための改善・分析方法

離脱率とは?

直帰率と混同される指標が「離脱率」です。

離脱率とは、すべてのページビューの中で、そのページがセッション最後のページになった割合を指します。つまり、「ブラウザを閉じたり別のサイトへ移動したりしてしまった割合」ということです。

直帰は離脱の一部で、サイト内で1ページしか見ずに離脱してしまったことを「直帰」というと考えると、分かりやすくなります。

離脱されたページというのは、「もういいや」と思われたページということなので、その原因を考える必要があります。といっても、離脱率が高いからと言って必ず悲観する必要はなく、コンバージョンが終了したページなど内容に満足して離脱すべきページでの離脱は問題ありません。コンバージョン途中での離脱(例えば、買い物カゴページなど)や、読んでほしいコンテンツでの離脱が多い場合は、何らかの問題があると見て内容を見直すほうが良いでしょう。

離脱率について詳しくは、以下のページで解説していますので、合わせてご覧ください。

離脱率とは?Googleアナリティクスを活用した分析・改善方法について

直帰率と離脱率の違い

直帰率と離脱率は、似ている指標ですが示す問題点が違うということはおわかりいただけたと思います。もう一度整理すると、直帰率と離脱率の間には、ユーザーの動きに下記のような違いがあります。

直帰率と離脱率の違い

直帰率と離脱率の計算方法

直帰率と離脱率は、次の計算式で求められます。

直帰率 = 1ページのみで離脱された数 ÷ ページのセッション
離脱率 = ページの離脱数 ÷ ページのページビュー

大きな違いは、「セッションが基準になっているか」または「ページビューが基準になっているか」ということです。

セッションとは、ユーザーがウェブサイトに訪れた回数を示します。ページビューは、ユーザーが見たページ数をカウントした数値です。1回の訪問で3ページを見た場合は、1セッション3ページビューとカウントされます。

直帰率と離脱率の違いがわかる事例

言葉だけでは分かりにくいと思うので、具体的数値を当てはめてみてみましょう。

ページA、B、Cの3種類のページから構成されたウェブサイトがあると仮定します。5人のユーザーが、以下のような動きでそれぞれ1回ずつセッションしたとき、ページAの直帰率と離脱率のそれぞれを算出していきたいと思います。

Aさん ページ A ⇒ 離脱
Bさん ページ B ⇒ 離脱
Cさん ページ A ⇒ C ⇒ B ⇒ 離脱
Dさん ページ B ⇒ 離脱
Eさん ページ C ⇒ B ⇒ A ⇒ 離脱

直帰率の計算

まずは、直帰率を算出してみます。上記の5セッションのうち、ページAで始まったのは3セッションです。そのうち、ページAが唯一のセッションとなった回数(ページAを見てユーザーが離脱した回数)は1回です。つまり、この場合のページAの直帰率を計算すると下記になります。

ページAの直帰率 = 1 ÷ 3 × 100 = 33%

ちなみに、同様に計算するとページBの直帰率は100%、ページCの直帰率は0%ということになります。

離脱率の計算

次に、離脱率を計算してみましょう。ページAのページビューをカウントすると、4ページビューです。そのうち、ページAで離脱された回数は2回です。つまり、この場合のページAの離脱率を計算すると下記になります。

ページAの離脱率 = 2 ÷ 4 × 100 = 50%

同様にページBとページCの離脱率を計算すると、ページBの離脱率が50%、ページCの離脱率は33%ということになります。

アナリティクスでそれぞれの数値を把握する方法

直帰率と離脱率の計算方法をご紹介しましたが、これを一つ一つ計算する必要はありません、アクセス解析ツールを使えばそれぞれの数値が算出されるので、定期的に確認するだけで大丈夫です。

ここでは、代表的なアクセス解析ツールであるGoogleアナリティクスを用いた直帰率と離脱率の確認方法をご紹介します。

直帰率を確認する手順

Googleアナリティクスにアクセスすると、ホーム画面に表示されるサマリー部分にウェブサイト全体の直帰率が表示されます。

Googleアナリティクスで直帰率を確認する手順①

ウェブサイト全体の離脱率は、サイドナビゲーションの「ユーザー」内にある「概要」をクリックして表示されるユーザーサマリーからも確認できます。

直帰率を確認する手順②

ここで把握できるのは、あくまでウェブサイト全体の直帰率です。それぞれのページの直帰率を確認したり比較したりする場合は、次の手順を踏んでください。

サイドバーの「行動」の「サイトコンテンツ」内にある「ランディングページ」をクリックします。

すると、それぞれのページが入り口(ランディングページ)となったときの、各指標が表で示されます。その中に、直帰率の値も含まれています。

直帰率を確認する手順③

離脱率を確認する手順

離脱率も、直帰率と同様に確認することができます。

それぞれのページの離脱率を確認したり比較したりする場合は、次の手順を踏んでください。

サイドバーの「行動」の「サイトコンテンツ」内にある「離脱ページ」をクリックします。

すると、各ページの離脱数と離脱率が表で示されます。

離脱率を確認する手順

直帰率と離脱率の目安は?

ウェブサイトの直帰率と離脱率の数値が確認できると、「この数値は高いのか?低いのか?」というところが気になりますよね。

一般的に直帰率の目安は40~50%とも言われますが、直帰率・離脱率ともに低ければいいというわけではありません。なぜなら、サイトの流入経路やページの目的や、構造によって状況は大きく変わってくるからです。例えば、1枚ものLPは、他のページへのリンクが貼られているトップページよりは離脱されやすいです。

どんなページであるかによって目安は異なるので、離脱率や直帰率が高いからと言って悪いページ・要改善ページだと決めつける必要はありません。そもそも、ユーザーはいつかサイトから離脱するものなのです。

しかし、同じページの数値の推移を見た時に、ページ改善をした後に数値が上がっている(離脱される割合が増えている)場合は、何らかの問題があると言えます。そのため、このような場合は、機会損失に繋がる前に、早急な対応が必要になります。

改善が必要なページの探し方

では、改善が必要なページはどのように見つければ良いのでしょうか?これもウェブサイトの状況によって異なりますが、代表的な考え方を2つ紹介します。

滞在時間と結びつけて考える

直帰率や離脱だけでなく、平均滞在時間が他のページよりも短いページについても、内容を検討する必要があります。コンテンツの量にも左右される部分ですが、コンテンツの内容とユーザーの求めるものがマッチしていない可能性が高いからです。

特に、滞在時間が短く直帰されているページというのは、検索結果や広告経由で訪問したユーザーが、瞬時に「期待はずれ」と感じたことを意味しています。このような場合は、Google検索などで流入キーワードを調べ、そのキーワードで実際に検索し、表示される競合のページの内容を見てみると、課題に気づけるかもしれません。

コンバージョンと結びつけて考える

離脱が特に問題になるのは、コンバージョンにつながるページで離脱されている場合です。例えば、資料請求ページや購入ページでの離脱率が高い場合は、改善すべき状態になっていると言えます。

その他のページでも、コンバージョンと結びつけて考えることで効果的に改善すべきページを洗い出すことができます。例えば、直帰率や離脱率が40%あるページでも、離脱していない残りの60%のユーザーのコンバージョンが0であれば、そのページの直帰率・離脱率改善をしてもコンバージョンにはつながらないかもしれません。一方で、直帰率や離脱率が60%のページであっても、それ以外のユーザーの5%がコンバージョンしているようであれば、改善することでコンバージョンの増加が見込めます。

直帰率と離脱率の改善方法

直帰率と離脱率を確認し、改善の優先度が高いページを見つけたら、いざ修正です。最後に、直帰率と離脱率が高いページによくある原因をいくつかご紹介しますので、改善に当たる際の参考にしてください。

ページの読み込み速度が遅い

ページの表示が遅く、待ち時間が長いと、待ち時間にストレスを感じて離脱してしまいます。画像を軽くしたり、ページ構成を見直したりして、読み込み速度アップを図りましょう。

PageSpeed Insights・Test My Siteでサイトの表示速度をチェックして、サイトスピードを改善する方法

各デバイス対応にページのデザインがなっていない

PC、スマホ、タブレットなど、ウェブサイトを見るデバイスは多様化しています。それぞれのデバイスに対応した表示ができないと、非常に見にくく感じるので、ページを開いた瞬間に離脱されてしまう可能性があります。

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次のページへの導線が見つからない

いくら内容が良くても、次のページへの導線がなければそこで回遊が終わってしまいます。ページ下部に関連ページへのリンクを追加したり、リンクボタンを目立つ色にしたり、コンテンツの配置を変更するなど、ストレスなくページを移動できる環境を整えましょう。

ユーザーのニーズを満たしていない

直帰率が高い場合、ユーザーが求めている情報がそのページに書かれていない可能性があります。ユーザーがどのようなキーワード経由でページを訪れているか調べ、そのキーワードから類推されるユーザーのニーズを満たせるようにコンテンツを見直しましょう。

また、広告経由で訪問するページの場合であれば、広告用のランディングページとのミスマッチが起きている可能性があります。広告ランディングページも合わせて見直してみましょう。

入力フォームが煩雑すぎる

資料請求や購入など、コンバージョンにつながるページでの離脱が多い場合、入力フォームそのものに原因があるかもしれません。入力フォームまでたどり着くということは、かなりコンバージョンに近づいているということなので、フォームが原因で離脱されているなら非常にもったいない状態です。

特に、スマホから閲覧している場合は、多すぎる入力項目は大きな負担になります。項目は多すぎないか、入力欄の幅は狭すぎないか、入力例が分かりやすいかなど、ユーザー目線に立って見直しましょう。

EFOとは?入力フォームを最適化する方法とツールの選び方

おわりに

今回は、直帰率と離脱率の考え方や計算の方法、アナリティクスでの確認方法、それぞれの改善の仕方を簡単に説明しました。

直帰率と離脱率は、ユーザーの心が離れた部分を示す数値でもありますから、ウェブサイトの課題を見つける上で重要な指標です。似た考え方ではありますが、指し示す内容は異なります。違いをしっかり理解して、適切に数値を読み取り、ウェブサイト改善に役立ててください。

 

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