2019.08.29SEO記事一覧

ロングテールキーワードとは?SEOを意識した流入を増加させるための戦略

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SEOで行うキーワード戦略。どんなキーワードを狙っていくか考える中で、「ロングテールキーワード」を狙う「ロングテールSEO」は欠かせないSEO戦略です。

今回は「ロングテールSEO」「ロングテールキーワード」とは何か、SEO流入を増加させるための戦略についてご紹介します。

ロングテールキーワードとは?

「ロングテールキーワード」見ていく前に、まずは「ロングテール」についてみていきましょう。

ロングテールとは?

通常のビジネスにおいては、パレードの法則で言われているような2割の人気商品が売上の大半を占めている、と言われています。

しかし、インターネットにおいては、このパレードの法則とは異なるケースが多いと、2004年にアメリカの雑誌Wired Magazineの編集長、クリス・アンダーソンが提唱したのが「ロングテール理論」です。ロングテール理論では、人気のあるヒット商品の売上よりも、普段買われることの少ない商品の合計の売上の方が、大半を占めていると言います。
横軸を商品、縦軸を売上としたグラフを見た際に、売上を少しとっている商品が大量にあり棒グラフが長い尻尾のようになっていることから、ロングテール理論と名付けられました。

このロングテール理論をSEOで置き換えたのが「ロングテールSEO」です。

「ロングテールSEO」と「ロングテールキーワード」とは?

ロングテールSEOとは、よく検索される特定の一単語のキーワードの上位表示を狙うのではなく、複数単語の掛け合わせのニッチなキーワードを狙うSEO戦略のことを言います。

実際に検索エンジンで検索されているキーワードの大半は、一単語のキーワードではなく、複数単語の掛け合わせのニッチなキーワードと言われています。この複数単語の掛け合わせの検索数の少ないキーワードのことを「ロングテールキーワード」と言います。検索数が少ない、検索需要が小さいキーワードのため、「スモールキーワード」と呼ばれることもあります。

ビッグキーワードとミドルキーワードとの違い

「ロングテールキーワード」に対して、それ以外を指すキーワード群として使われる表現に「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」、と言うものがあります。

ビッグキーワード

ビッグキーワードは上位表示すれば多くの流入を獲得できる、主に単体のキーワードのことを指します。 Googleキーワードプランナーのデータで、月間1万回以上検索されるキーワードが該当します。検索されることが多い分、いろんなサイトが上位表示を狙っているため、競合が多く上位表示するのにも難易度が高いキーワードです。また、単体キーワードだと、検索意図が幅広くターゲットがざっくりしてしまう場合もあります。

ミドルキーワード

ミドルキーワードは、ビッグキーワードとロングテールキーワード(スモールキーワード)のちょうど中間に位置するキーワードになるものを指します。主に2つの単語の掛け合わせキーワードのことを指します。 Googleキーワードプランナーのデータでは、月間1千回〜1万回の間で検索されるキーワードが該当します。ロングテールキーワードほどニッチではなく、ビッグキーワードほど競合性も高くないキーワードになります。

ここにロングテールキーワードも含めて、例を出しつつまとめると以下の通りです。

カテゴリー
キーワード例
検索ボリューム
ビッグキーワード SEO 月間1万回以上
ミドルキーワード SEO 対策 月間1千回〜1万回
ロングテールキーワード SEO 対策 方法 月間1千回未満

ただし、ビッグキーワードになる単体キーワードは業界やサービスによって検索回数が変わってくることがあり、月間何十万回以上する場合もあれば、数千回の場合もあります。そういった場合は、月1万検索されていればビッグ、数百回ならスモール、というような検索回数での分け方ではなく、ビッグキーワードを基準に、ミドル、スモールと分けていくのが戦略的な振り分け方になります。

ロングテールキーワードのメリット

ロングテールキーワードを狙うロングテールSEOのメリットは様々です。いくつかご紹介します。

競合が少ないため上位表示がしやすい

ロングテールキーワードは複数のキーワードの掛け合わせで、検索回数が少なく、同じキーワードを狙っている競合は基本的に少ないことが多いです。上位表示を狙っている競合サイトが少ないと言うことは、比較的上位表示をしやすいキーワード群になります。

検索ニーズを意識したコンテンツ作成ができる

ビッグキーワードは検索したユーザーの検索意図が非常に幅広く、どういったことを求めているかがわかりづらいキーワード群になります。一方でロングテールキーワードは、複数キーワードの掛け合わせで含まれている単語の数も多く、検索意図や求めている情報がある程度明確なキーワードばかりです。そのため、ロングテールキーワードを狙った場合のコンテンツは、どういったコンテンツを提供すればいいかのプランニングがしやすく、また明確なアンサーを盛り込むことがしやすいと言えます。

CVに繋がる可能性が高い

上記でお伝えした通り、ロングテールキーワードを検索するユーザーは目的が明確であることが多いです。

例えば、ビッグキーワードである「Tシャツ」と検索するユーザーは、Tシャツのコーディネートを知りたいユーザーかもしれませんし、オリジナルのTシャツを作りたいユーザーかもしれません。しかし「Tシャツ 赤色 通販」で検索するユーザーはどうでしょうか。おそらく、赤色のTシャツを通販で買いたいユーザーでしょう。

こういったように、ロングテールキーワードはこれまで何度も述べてきたようにユーザーの目的が明確であることが多く、調べる段階よりも行動する段階のユーザーの方が多いため、コンバージョンに繋がる可能性が高いキーワード群と言えます。

ロングテールキーワードのデメリット

一方で、ロングテールキーワードはコンバージョンを多く生み出す良いことだらけでのメリットだけしかないキーワード、と言うではありません。いくつかのデメリットを理解しておく必要があります。

検索ボリュームが少ない

もうすでにお伝えしてきた点ですが、ロングテールキーワードは検索回数が非常に少ないものになります。そのため、一つのキーワードで上位表示したとしても、月に数人しかページを見にこない、さらにそれ以下しかコンバージョンしない、と言う場合もあります。少しのロングテールキーワードを上位表示したとしても、数値のインパクトはとても少ないものになります。

検索ボリュームを調査しないと流入が獲得できないリスクもある

キーワードがニッチになればなるほど、目的が明確になりますが、あまりに複数のキーワードを掛け合わせてしまうと、場合によっては検索をするユーザーが存在しない、と言うケースもあります。検索需要がないキーワードを上位表示しても、検索するユーザーがいなければ流入は獲得できません。ロングテールキーワードを狙う場合は、検索需要の調査がとても重要です。

戦略をきちんと立てないと似たようなコンテンツを量産してしまう可能性が高い

複数の掛け合わせキーワードは、一つのキーワードが変わってもそれほど意味合いが変わらないパターンもあります。「SEO 対策 方法」「SEO 対策 手段」と言うと、違いキーワードにはなりますが、意味合いはほとんど同じです。こういったキーワードは同じコンテンツで両方狙える場合もありますが、こういった類似キーワードに気づかないままそれぞれでページを作ってしまうと、似たようなコンテンツを無駄に量産してしまう可能性があります。

このように、ロングテールキーワードではいくつかのデメリットもあるため、戦略をきちんと立てる必要があります。

ロングテールキーワードを意識したSEO戦略

では、ロングテールキーワードを意識した具体的な戦略について見ていきましょう。

キーワードを探す

SEOで狙いキーワードを探す際は、まずサイトやサービスを表す一単語のキーワードを探しましょう。その一単語は、ある程度検索需要があるキーワードである必要があります。

検索需要がある一単語のキーワードを見つけたら、それをメインキーワードとします。これがビッグキキーワードになります。もちろん、メインキーワードは一つだけでなくても問題ありませんが、一つのテーマのサイトや一つのテーマのサービスに対しては、なるべくメインキーワードを最小限にとどめておいた方が良いでしょう。

メインキーワード(ビッグキーワード)を決めたら、次にこのメインキーワードを含む掛け合わせキーワードや、関連する単語を探していきます。まず2単語の掛け合わせ、ミドルキーワードを探します。ミドルキーワードごとにそれぞれ検索需要があることを確認し、最後に三つ以上の掛け合わせのキーワード、ロングテールキーワードを探していきます。

ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードの順で落とし込んでキーワードを探していくことで、検索需要がないキーワードを選んでしまうことが少なくなり、また、ユーザーの検索意図の想像も広がりやすくなります。

ディレクトリを意識してキーワードを分類する

狙うべきメインキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードをリストアップできたら、基本的に1ページ1キーワードを原則に、メインキーワードは上の階層、ミドルキーワードは中間の階層、ロングテールキーワードは最下層、と言うように、キーワードごとにディレクトリ構成を意識して分類をしていきます。

ロングテールキーワードを意識したWEBサイト設計について更に詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

キーワードを基に記事を作成する

キーワードの分類を行ったら、次はキーワード毎にその検索キーワードに対して答えとなる記事を作成していきます。キーワード分類をする際は1ページ1キーワードが原則と書きましたが、前述の通り、ロングテールキーワードの場合は、一部が異なっていても、同じ意味合いになるキーワードがある場合があります。
そのため、ロングテールキーワードを狙う場合は、1記事に対して1つのロングテールキーワードと限定してしまうのではなく、1記事で関連する数個のロングテールキーワードを狙うことを意識してみると、一つの記事でより多くの流入を獲得できるはずです。

また、もし記事をすでにいくつか作成しているサイトであれば、以下の手順で記事を作成することをおすすめします。

既存記事のtitleや見出しにキーワードを盛り込んでみる

まず、ターゲットとしたロングテールキーワードの検索意図に一致しているコンテンツが含まれている記事がないか探して見ましょう。「site:」コマンドを用いて、サイトのURLとターゲットキーワードを入力して検索してみると、そのターゲットキーワードの内容に適しているコンテンツがすでに存在しているかの調査がしやすくなります。

もし、該当するようなコンテンツを提供していて、titleタグやhタグにその情報は入っていないようであれば、titleやhタグの見出しにキーワードを盛り込んでみましょう。ロングテールキーワードは競合が少ないため、titleや見出しにキーワードを入れるだけでも順位に影響が出やすい場合が多いです。

既存記事に盛り込めない場合は新規コンテンツを作成してみる

上記の手段で探してみて、既存記事でターゲットキーワードに対するアンサーを持っている記事が存在しない場合は、キーワードにあった新しい記事を作成するようにしましょう。

また、既存記事を修正する際も、新しく記事を作成する際も、必ず記事内にターゲットとしたキーワードや関連するキーワードを含めることを忘れないようにしましょう。キーワードを含めることは、ビッグキーワードを狙う場合よりもより重要になります。

おわりに

ロングテールキーワードは、上位表示できれば非常に大きく利益に貢献するキーワード群になっています。ぜひ自分のWebサイトで取りこぼしているロングテールキーワードがないか改めて調査をし、ロングテールキーワードを狙う新しいSEO戦略を立てて、実践してみてはいかがでしょうか。

 

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