
年間何百ものWebサイトを確認している当社でも、内部施策SEOが完璧にできているというサイトを見たことがありません。内部施策SEOに漏れがあるということは、自分でできることをやっていないということであり、それだけで機会損失を発生させている可能性があります。本書では、ご自身でセルフチェックと修正ができるよう、Googleが推奨する内部施策SEOのうち、重要なポイントをかいつまんでご紹介しております。
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コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)とは、およそ年2~4回行われるGoogle検索の評価アルゴリズムの大きな変更が行われることを言います。コアアップデートがされた後は順位変動が大きいため、SEO運用者はアップデートされた内容をフォローする必要があります。
コアアップデートによって、マイナスに影響することもありますが、Googleが理解しやすく、ユーザーにとって有益な情報を提供することを心がけていれば、プラスに作用します。本記事では、コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)とはどういうものなのか、歴史や内容から見るアップデートの特徴や頻度についてご紹介していきます。
目次
Googleはユーザーにとってより良い有益な情報を提供するために、日々アルゴリズムの更新を行っています。
コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)とは、日々行っているアルゴリズムの小さな更新とは違い、より広範囲に大きく影響する中心的なアルゴリズムの更新のことを指します。
コアアップデートが実施されると広範囲で検索順位の変動が発生しますが、検索キーワードのジャンルによって影響度も変わります。
コアアップデートの目的も、関連性や信頼性がより高いコンテンツをユーザーに提供することで、年に2~4回程度実施されています。
コアアップデートがどういうものなのかイメージはできたかと思います。
ここからはコアアップデートの特徴や実施頻度についてご紹介していきます。
コアアップデートの特徴は先述した通り、広範囲にわたって大きく影響することから、検索順位が大きく変動することです。
とは言え、必ずしもサイトにとってマイナスに作用するという訳ではないため、悲観的になる必要はありません。
普段からGoogleやユーザーがコンテンツを理解できるように最適化を行っているサイトであれば、むしろ順位が良い方向に変動するチャンスでもあります。
対して、スパムリンクやディレクトリ(ドメイン)貸しといった目先の収益を目的とした本質的ではない施策を行っているサイトは、コアアップデートなどの影響を大きく受けることになるでしょう。
いずれにしてもコアアップデート直後は広範囲で順位変動が見受けられますが、コアアップデートの反映が完了するまでに約2週間程度を要しますので、順位が落ち着くまでは静観するのが得策です。
コアアップデート完了後に変動の傾向や今後の施策方針を固めていきましょう。
広範囲にわたって影響があるコアアップデートの実施には、決まった時期や回数と言うものは無く、不定期で年2~4回程度の頻度で実施されています。
時期という点では、ECサイト運用者にとって勝負時である年末年始前は、コアアップデートの実施はしないという方針のはずでしたが、2020年12月、2021年11月に実施されたことから、現在では時期をあまり考慮されていないようにも感じます。
コアアップデートは予告無く実施されるため、繁忙期に検索順位が下がって収益化ができないといったことが無いように、普段から最適化を行うことが大切です。
影響が大きく、その影響範囲も広範囲にわたることから、Googleは事前にTwitterの公式アカウントからコアアップデートを実施することについて周知しています。
以前は「a broad core algorithm update」と投稿に記載されていましたが、直近の投稿では「a broad core update」や「Core Update」と記載されています。
「Core Update」は2021年に実施された2回に分かれたコアアップデートの2回目の投稿に記載された特別なものなので、今後は「a broad core update」と記載されると考えられます。
また、以前までは「Google SearchLiaison(@searchliaison)」からの告知でしたが、2021年11月のコアアップデートからは検索セントラル「Google Search Central(@googlesearchc)」からの告知に変更されています。
コアアルゴリズムのアップデートはこれまでに50回前後行われてきました。
すべてのコアアップデートの内容を知る必要はありませんが、Google検索の結果を変えた大きなアップデートについては知っておくと良いでしょう。
Google検索サービスが開始された2000年9月から2022年までのアルゴリズムアップデートを一覧化しました。
特に重要と考えられるGoogle検索に大きな変化を与えたアルゴリズムアップデートについては次でご紹介します。
2003年2月 | ボストンアップデート(Boston Update) |
2003年4月 | カサンドラアップデート(Cassandra Update) |
2003年5月 | ドミニクアップデート(Dominic Update) |
2003年6月 | エスメラルダアップデート(Esmerelda Update) |
2003年7月 | フリッツアップデート(Fritz Update) |
2003年11月 | フロリダアップデート(Florida Update) |
2004年1月 | オースティンアップデート(Austin Update) |
2004年2月 | ブランデーアップデート(Brandy Update) |
2005年1月 | ノーフォローアップデート(Cassandra Update) |
2005年12月 | ビッグダディアップデート(Big Daddy Update) |
2009年2月 | カノニカルタグアップデート(Canonical Tag Update) |
2009年12月 | パーソナライズドサーチアップデート(Personalized Search Update) |
2010年6月 | カフェインアップデート(Caffeine Update) |
2011年2月 | パンダアップデート(Panda Update) |
2011年11月 | フレッシュネスアップデート(Freshness Update) |
2012年4月 | ペンギンアップデート(Penguin Update) |
2012年8月 | パイレーツアップデート(Pirate Update) |
2012年9月 | イグザクトマッチドメインアップデート(Exact Match Domain Update) |
2013年6月 | ペイデイローンアップデート(Payday Loan) |
2013年9月 | ハミングバードアップデート(Hummingbird Update) |
2014年12月 | ベニスアップデート(Venice Update) |
2015年3月 | ドアウェイアップデート(Doorway Update) |
2015年4月 | モバイルフレンドリーアップデート(Mobile Friendly Update) |
2017年3月 | フレッドアップデート(Fred Update) |
2017年4月 | アウルアップデート(Owl Update) |
2017年12月 | 医療健康アップデート |
2018年3月 | コアアルゴリズムアップデート |
2018年4月 | コアアルゴリズムアップデート |
2018年7月 | スピードアップデート(Speed Update) |
2018年8月 | コアアルゴリズムアップデート |
2019年3月 | コアアルゴリズムアップデート(March 2019 Core Update) |
2019年6月 | コアアルゴリズムアップデート(The June 2019 Core Update) |
2019年9月 | コアアルゴリズムアップデート(September 2019 Core Update) |
2019年10月 | BERTアップデート(BERT Update) |
2019年11月 | ローカル検索のアップデートNov. 2019 Local Search Update |
2020年1月 | コアアルゴリズムアップデート(January 2020 Core Update) |
2020年5月 | コアアルゴリズムアップデート(The May 2020 Core Update) |
2020年12月 | コアアルゴリズムアップデート(The December 2020 Core Update) |
2021年4月 | プロダクトレビューアップデート(product reviews update) |
2021年6月 | コアアルゴリズムアップデート(The June 2021 Core Update) |
2021年6月 | SP版ページエクスペリエンスアップデート(Page Experience Update) |
2021年7月 | スパムアップデート(link spam update) |
2021年7月 | コアアルゴリズムアップデート(The July 2021 Core Update) |
2021年11月 | スパムアップデート(November 2021 spam update) |
2021年11月 | コアアルゴリズムアップデート(November 2021 Core Update) |
2021年11月 | ローカル検索アップデート(November 2021 local search update) |
2021年12月 | プロダクトレビューアップデート(December 2021 product reviews update) |
2022年2月 | PC版ページエクスペリエンスアップデート(Page Experience Update) |
2022年3月 | プロダクトレビューアップデート(product reviews update) |
こちらではパンダアップデートやペンギンアップデートなど、Google検索に大きな影響を与えた重要なコアアップデートを一部ご紹介していきます。
パンダアップデートとは、2011年2月に行われたコンテンツの品質に対してのアップデートです。
これまでのGoogle検索では、複製コンテンツや自動生成コンテンツなどの低品質なコンテンツも検索結果の上位に表示されていました。
アップデート後は品質の高いコンテンツが評価されるようになり、よりユーザーファーストな検索結果を表示するようになりました。
フレッシュネスアップデートとは、2011年11月に行われた新鮮な情報を評価するアップデートです。
定期的なイベントや都度更新されるもの、最新の出来事など、新鮮な情報が求められる検索結果に影響がありました。
ペンギンアップデートとは、2012年4月に行われた所謂ブラックハットSEOを取り締まるためのアップデートです。
これまでのGoogle検索では、外部リンクの多いサイトが評価される傾向にあったため、外部リンクを購入して自社サイトへ大量にリンクを貼るといった手法が用いられていました。
アップデート後はそういったリンクだけが多く、ユーザーにとって無価値なサイトの評価を下げ、より高品質なサイトの評価を向上させるようになりました。
ペンギンアップデートは7回にわたって更新され、以降は自動でアップデートされるようになっております。
ベニスアップデートとは、2014年12月に行われた位置情報を検索結果に反映させるアップデートです。
「図書館」と調べた際にユーザーの位置情報から、大阪であれば「大阪の図書館」、東京であれば「東京の図書館」を表示するといった更新で、主に美容系や飲食系、士業に影響がありました。
医療健康アップデートとは、2017年12月に行われた日本限定のアップデートです。
名称の通り、医療・健康関連(他、YMYLの領域)で影響があり、医療従事者や医療機関などからの情報がより信頼性が高いと評価されました。
コアアップデートで掲載順位への影響が見受けられた際に、一時的な効果を求めてスパムに手を出すことはよくありません。
常日頃から適切な運用を心がけていれば大きな影響を受ける可能性も低くなるでしょう。
サイトを運用する上で、意識するべき項目を次にご紹介していきます。
ユーザーにとって有益な情報の提供を継続していれば、大きなマイナス評価を受けることは少ないでしょう。
コアアップデートの影響を受けた後も対策の方針などの変更はありませんので、引き続きコンテンツを作成していき、有益な情報をユーザーに届けるようにしましょう。
Googleが過去にコンテンツの品質について、以下のようにアドバイスしています。
上記は各情報の中から一部を抜粋しています。
(参照:コンテンツに集中する)
以上から読み取るに、競合となる別のページとのオリジナル性や情報量が重要なのはわかりますが、その他にも発信者は誰なのか、信頼できる情報であるのか、丁寧に作り上げられたコンテンツなのか、広告が過度に貼られていないかなども重要であることがわかります。
コアアップデートで順位が動いたからと言って、必ずしも表示されているページに修正すべき点があるとは限りませんが、気になる方は表示されていたコンテンツの見直しをしましょう。
E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の3つの頭文字をとった略語で、重要視されつつある指標です。
特に健康やお金に関するYMYLの分野で大きく影響しています。
コンテンツのテーマに精通しているサイトで権威のある方が書いたものと、名前や団体を公開していない個人が雑記ブログで書いたものでは、同じ内容でも前者の方が信用できるのではないでしょうか。
このようにE-A-Tでは、どのような「サイト」、「人」、「情報」といったことが重要になります。
品質評価ガイドラインとは、正式には General Guidelines と呼ばれており、どのようなページをGoogleは評価するのかが記載されています。
全文英語で読むのに苦労しますが、役に立つ情報も記載されているため、ヒントを得られるかもしれません。
全文英語と敷居が高いため、まずは必読である「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」を読むようにして、より上位を目指したいと感じたら「品質評価ガイドライン」を読むようにしましょう。
コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)とはどういうものなのか、歴史や内容から見るアップデートの特徴や頻度についてご紹介しました。
コアアップデート前後で順位が動いたからと言って必ずしもページに修正点があるわけではないこともご理解いただけたかと思います。
とは言え、何か行動を起こしたいと言う方は、ユーザーにとって有益な情報がコンテンツに記載されているかといった見直しやGoogleが認識しやすいサイト構造なっているかなどをチェックするようにしましょう。
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