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ペンギンアップデートとは?

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SEOという言葉をご存知でしょうか。SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、Yahoo! JAPANやGoogleといった検索エンジンの検索結果において自社のWebサイトが上位に表示されるための技術やサービスのことです。検索結果で上位に表示されるほど、当然ユーザーの目につきやすく、Webサイトへの訪問者が増えるため、多くの企業がSEO施策に力を入れています。
どのようなWebサイトが検索上位に来るかは、「ランキングアルゴリズム」というプログラムによって決められており、ユーザーが快適に検索を行えるよう、日々更新(アップデート)されています。このアップデートが行われると、検索結果において大きな順位の変動がおこります。
検索エンジンで上位に表示されていたのに、ある日突然順位が大幅に下がっていたら…、それは、ランキングアルゴリズムがアップデートされたせいかもしれません。
大きな影響をおよぼしたアップデートには名前が付けられており、「パンダアップデート」や「ペンギンアップデート」など、聞こえはかわいらしいものが多いです。

今回は、多くのWebサイトに影響を与えているペンギンアップデートについてご紹介します。
 

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ペンギンアップデートの概要~その変遷と名前の由来~

ペンギンアップデートとは、不正に検索順位を操作しようとするWebスパムサイトの順位を下げるため、Googleが行ったアルゴリズムアップデートのことです。Webスパムの中には偽装リンク、隠しテキスト、キーワードの詰め込みすぎ等の行為がありますが、ペンギンアップデートでは、特に質の低い被リンクが多いサイトの順位が大きく低下しました。
ペンギンアップデートが行われる以前は、被リンクの数が多いほど、どんなWebサイトでも上位表示することができました。しかし、それではユーザーにとって有益な情報を提供することができないため、自作自演で設置されたと思われる、質の悪いリンクがついたサイトの順位を下げるアップデートを行ったのです。

ペンギンアップデートが初めて実施されたのは2012年4月。それから、2012年5月、10月、2013年5月、10月にそれぞれ更新が行われ、最新では2014年10月に6度目の更新が実施されました。今後も継続して更新が実施されるものとみられています。
ちなみに、パンダやペンギンという名前を使っているのは、開発者の名前が由来だという説や、Webサイトの評価に「白黒つける」ためであること、意味のある名前だとそこから仕組みを推察される恐れがあることが理由だと言われています。

ペンギンアップデートへの対策

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基本的には、Googleを欺くようなことをせず、しっかり内容のあるWebサイトを作っていれば、ペンギンアップデートを気にする必要はないはずです。しかし、順位を上げたいばかりにWebスパムを行ってしまい、ペンギンアップデートによって順位が下がる可能性があります。
前述しているようなWebスパム行為の具体的な注意点、対策方法を以下にご紹介します。

・被リンクに気を配る

自作自演ではなく、知らない内に質の低いサイトからリンクを張られている場合であっても、ペンギンアップデートによる排除対象になる可能性があります。
Google Search Consoleの「トラフィック」という項目から、被リンクの調査をすることができますので、日頃から被リンクに気を配り、好ましくないものが見つかった場合には削除を行いましょう。

・キーワードを詰め込みすぎない

様々なキーワードでの検索に露出するよう、キーワードを盛り込むことは重要です。しかし、ひとつのコンテンツに、ユーザーが見ていて不自然だと思うほどキーワードを詰め込むことは極力控えましょう。逆に、順位があがりにくい原因になっている可能性があります。
キーワードを意識しすぎて読みづらい・・・、と思うようなところがあれば、自然な形に修正することをおすすめします。

・隠しテキストや隠しリンクを作らない

隠しテキスト・隠しリンクとは、文字の色を背景色と同じにするなどして、ユーザーに見えないよう隠されたテキスト・リンクのことです。
ひとつ上の項目と同じように、様々なキーワードでの検索へ露出するため行っているのですが、このようなやり方は、Googleが定めるスパム行為に該当しますので、絶対にやめましょう。

ペンギンアップデートで順位を落としたときの確認方法と対処

Computer repair concept

検索順位が大幅に下がった場合、まずは順位低下の原因を調べる必要があります。
以下の順番で確認を行い、原因に合わせた対策を行いましょう。

1.GoogleSearchConsoleで確認

ペンギンアップデートで検索順位が大幅に下がった場合は、Google Search Consoleに警告が来ている可能性があります。まずはGoogle Search Consoleをチェックして、ペンギンアップデートの影響であったかどうかを確認しましょう。

2.Webスパムの確認

《被リンクの削除》前述したように、被リンクはGoogle Search Consoleで確認することができます。ツールを使用して質の低いリンク、関連性の低いリンクの精査を行い、不自然な被リンクが見つかった場合には削除を行ってください。
自分ではどうしても削除できない被リンクについては、Google Search Consoleで「リンクの否認」を行うことにより削除することができます。被リンク数が膨大で確認が行えない場合や、リンクの否認が承認されない場合は、代理でリンク精査を行う業者もありますので、必要に応じて活用しましょう。

《その他確認》次に、テキストの詰め込みすぎ、隠しテキストなど、検索結果を意識しすぎて、Googleが定めるガイドライン違反を起こしていないか確認を行いましょう。
ここまでやっても順位が回復しない場合は、ペンギンアップデートの影響ではない可能性があります。

3.ペンギンアップデートの影響ではない場合

アップデートは他にも数多くあります。
コンテンツの質を重視する「パンダアップデート」、ロングテールキーワードの品質向上を目指した「メーデーアップデート」、近年増えている会話型検索に対応する「ハミングバード」などなど・・・
また、単純な相対評価で順位が下がっただけかもしれません。
GoogleはWebサイトを作るためのガイドライン(品質に関するガイドライン)を公表しています。自社サイトがガイドラインに沿ったWebサイトかを確認し、なぜ順位が下がったのかを調べる必要があります。

おわりに

多くの人にWebサイトに訪れてもらうために、検索順位はとても重要ですが、ペンギンアップデートをはじめとする順位決定に関するアルゴリズムのアップデートにより、その対処法は複雑化しています。以前のようなキーワードを過剰に盛り込んだり、とにかく被リンク数を増やしたりといったSEO施策は、今ではむしろ、Googleなどに「不自然なサイト」とみなされる原因となってしまいます。
今後も、ペンギンアップデートに限らず、さまざまなアップデートがあると思われますが、そのひとつひとつに個別に対応することは非常に困難なことです。アップデートの有無に関わらず、検索順位を上げるためには、訪れた人が「来てよかった」と思えるような充実した内容のWebサイトを作ることが基本であり、最も重要であると言えるでしょう。
 

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