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【2024年】SEOとは?初心者でもわかるSEOの仕組みと最新SEO対策を事例つきで徹底解説

更新日:

SEOとはSearch Engine Optimizationの頭文字をとった言葉で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」の意味です。検索エンジン最適化は、Webサイトのコンテンツを検索エンジンに正しく分かりやすく伝え、その評価によって検索結果の上位に表示させる対策です。SEOの成功には、キーワード戦略からサイト構造、コーディング、コンテンツ、被リンクまで様々な対策が必要で、1つに突出した対策では上位表示が難しいのがSEOの特徴です。

さらに、検索エンジン最適化において悩ましいことのひとつが、検索エンジンの上位表示を目指すうえで知っておかねばならない評価軸が日々変化していくことです。

一年に数回行われるGoogleアップデートではGoogleが上位表示させるWebサイトの評価軸をブラッシュアップし、新しい要素の加わった評価軸でWebサイトの表示順を決めています。

そのため、順位を保つためには日頃から順位の変動や検索エンジンの情報をチェックしながら何が評価されているのかを考察し、より良いWebサイト(コンテンツ)作りを続ける必要があります。

マーケ担当者やサイト運営に関わる皆さんは日々の業務以外に上記のような情報収集~改善のPDCAを回すリソース確保が難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事ではSEOの基礎から目的・直近の検索エンジンの傾向から実践方法までご紹介します。SEOの知識を網羅した内容となっておりますのでぜひご一読のうえ、貴社のマーケティングに役立ててください!

また2023年以降はAI活用のトピックスがホットな話題となっていますが、SEOもAI生成コンテンツについて議論が飛び交っています。2024年SEOの傾向と対策の傾向も本記事で紹介していますので、チェックしてください。

目次

1 SEOとは
  1.2 SEOの目的
2 SEOのメリットとデメリット
  2.1 :SEOのメリット
  2.2 :SEOのデメリット
3 検索エンジンで検索順位が決まる仕組み
  3.1 クローラーがインターネット上を巡回してWebサイト情報を確認する
  3.2 クローラーが収集した情報をもとに検索エンジン内にインデックスさせる
  3.3 ガイドラインに沿ってインデックスしたWebサイトの評価を行い、検索順位へ反映させる
4 SEO対策で上位を目指すために必要な要素
  4.1 良質なコンテンツを提供しているか
  4.2 自然で良質なリンクがついているか
  4.3 Googleガイドラインに沿った適切なコーディングを行っているか(内部施策)
  4.4 悪質なSEO対策をしていないか
5 2024年SEOの傾向と対策
  5.1 AI生成コンテンツ
  5.2 E-E-A-T
  5.3 寄生サイト(ドメイン貸し)
6 SEO施策の進め方
  6.1 外注の場合
  6.2 自社で行う場合
7 SEOに関するよくある質問
  7.1 SEOの成果が出るまではどのくらいの期間が必要ですか。
  7.2 SEO対策はGoogle対応すればいいの?
  7.3 SEOで検索順位を上げるもっとも重要な要因は何でしょうか
8 おわりに

SEOとは

SEOは「Search Engine Optimization」の略であり、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」です。簡単に言えば、SEOはGoogleやyahoo、Bing、他の検索エンジンでユーザーがキーワード検索をした時に、自分のサイトを検索結果に上位表示させることを言います。検索結果で上位表示されているほどサイトの注目が集まるので、見込み顧客の集客を行うことができます。

検索キーワードにもよりますが、多くの場合下図のように検索結果画面の上部は有料広告枠となっており運用型広告を出稿することで表示されます。

Google検索結果画面

例えば上図の有料広告枠に表示されている「Googleリスティング広告」では、特定のキーワードに対し入札を行い、入札金額によって表示回数やタイミングが調整されます。
検索結果の上部に確実に表示されるため即効性の高い施策ではありますが、キーワードの競合性が高ければ高いほど入札額は高額となり表示するためにコストがかかってしまいます。

一方、SEO施策の成果が現れるのが有料広告枠の下に位置している自然検索枠です。
自然検索枠で1ページに表示されるWebサイトは10個程度となっており、検索エンジンによる評価が高いものから表示されています。

過去の検索結果の表示様式はページ単位で10サイト+広告表示というものでしたが、2023年以降はページ単位ではなくスクロールで読み込むことで、下位のサイトも表示される仕様となり、クリックで次のページを表示していくことで下位のサイトを表示させることはなくなりました。

SEO施策は「内部施策」と「コンテンツ」と「外部施策」の3つに大別することができます。どれもSEOで上位表示するためには、欠かせない取り組みです。それぞれの取り組み内容は以下をご確認ください。

3つのSEO戦略

SEOの施策カテゴリー 施策内容
内部施策 必要なページを漏れなく検索エンジンに発見してもらうこと(クローラビリティ)、検索エンジンがWebサイトの情報を読み取りやすくすること(インデキサビリティ)、ユーザーに不快感を与えない構造・設計を行うこと(ユーザビリティ)を改善する施策です。ユーザーが目にすることはない、サイトの裏側を最適化します。
サイトの内部構造やページのソースを最適化することを内部施策と言い、たくさんの内部施策項目が存在します。
コンテンツ 検索エンジンに評価される良質なコンテンツがなければSEOの上位表示は見込めません。対策したいキーワードの検索意図(インテント)を満たしたコンテンツ作りが必要です。昨今は良いコンテンツの解釈を広げた「経験、専門性、権威性、信頼性を意味するE-E-A-T」が重要視される傾向にあり、網羅性のみを追求した記事では上位表示できなくなっています。
コンテンツSEOの成功は、ユーザーに価値がある検索意図を満たしたコンテンツ作成のターゲットキーワードの調査とユーザーと良好な関係を構築するコンテンツマーケティングの視点が必要です。
被リンク 他サイトからの被リンクをGoogleなどの検索エンジンは、加点評価します。被リンクをたくさん受けることは、民主主義的に言えば賛同を集めていることになります。そのため、自分のサイトにどうやって被リンクを増加させることはSEOで重要な施策の1つです。
ただし、被リンクを作為的に集めることはGoogleの手動による対策(ペナルティ)を受ける可能性があるため、ナチュラルリンクを集める戦略がSEOに効果的です。

SEOの取り組みを成功させるには、内部施策でサイト評価を受けるためのしっかりとした土台をつくり、その土台に良質なコンテンツと被リンクを多く積み上げることが必要です。そのため、最初に内部施策の問題を改善し、そのあとにコンテンツや被リンク増加施策を行うのが効率的なSEO施策と言えます。

よりミクロなSEOの対策は、ページにターゲットキーワードを組み込む最適化やページエクスペリエンス向上、CTRを向上させるtitleタグdescriptionタグ構造化データマークアップがあります。

SEOの目的

SEOの目的はずばり、集客したいユーザーに自社のサイトを見てもらうことです。

皆さんは何か知りたいことがあって検索した時、どのくらいで目的のページにたどり着くでしょうか?検索結果を上から見ていき、見たいWebサイトを閲覧して目的が果たされなければまた戻りスクロールして探す、を繰り返しながら、多くても大体2~3サイトくらい見れば目的が果たされる方がほとんどではないでしょうか?

実際に検索順位によってクリック率(表示に対して実際にWebサイトをクリックした数の割合)が変わるのか検証したデータを見てみましょう。

順位 クリック率
1 8.17%
2 3.82%
3 2.43%
4 1.63%
5 1.11%
6 0.84%
7 0.67%
8 2.43%
9 0.54%
10 0.44%

引用:2021 CTR Research Study: The Largest Ever for SEO

いかがでしょうか。1位⇒2位でも大きくクリック率が落ちていますが6位以降は1%にも満たず、1ページ目であっても非常に少ないことが分かります。このクリック率からどのくらいのユーザーが訪れるか試算してみましょう。

例えば「Webサイト制作」というキーワードで上位表示を目指すとします。「Webサイト制作」というキーワードの検索ボリューム(1か月の間に検索されている回数の予測値)を調べると4500でした。
この検索ボリュームを上記表に当てはめた場合、サイトへのユーザーの訪問回数は以下となります。

順位 1か月のユーザー訪問回数
1 627.3
2 338.4
3 210.6
4 175.95
5 134.1
6 108.9
7 92.7
8 80.1
9 65.7
10 59.4

※Webサイト分析ツール「Ahrefs」より調査した検索ボリュームをもとに想定訪問数を調査(2023年9月)

1ページ目に表示されているにも関わらず、1位と10位では訪問回数の差が大きく開いています。
これだけでも厳しい現実をつきつけていますが、さらに恐ろしいのはSEO施策が行われていないために100位以内にも入らず「圏外」となることです。

当社のクライアントでは、施策前の段階でターゲットキーワード(Webサイトを通じて成約・売上に繋げたいユーザーの検索キーワード)の半分以上が圏外となってしまっている例が多くあります。

圏外になっている場合、そのキーワードではどこにも表示できず、ユーザーが見つけることができません。圏外になっている理由として多いのは以下2点となるため、SEOでは内部施策・コンテンツ施策が非常に重要な施策となります。

  • 内部施策が最適化されていないために検索エンジンがサイトまたはコンテンツを認識できていない
  • 対象キーワードから誘導させる適切なコンテンツ(ページ)が用意されていない

また、先ほど例に挙げた際「検索ボリューム」という単語が出てきましたが、良く検索されるキーワード(ビッグキーワード)ほど流入数が見込めるというメリットがあるものの、競合との競争率が高くなったり、ユーザーの検索意図が明確でないキーワードであったりするといったデメリットがあります。

一方で、あまり頻繁には検索されないキーワード(ロングテールキーワード)は検索回数が少ない分表示回数も少なくなりますが、競争率が低いため上位表示されやすいことや、ユーザーの検索意図が明確なのでコンバージョンに繋がりやすいといったメリットもあります。

このようにサイトにどのようなキーワードを入れるか、というのもSEOでは注力すべき部分となります。
ここまでの内容からSEO施策の目的を改めてまとめると、以下2つの目的を果たすための施策と言えます。

  • 圏外ではなくまずは順位をつけて意図したユーザーにサイトへ訪問してもらうチャンスを作る
  • 上位表示を目指すことで一人でも多くのユーザーにサイトへ来てもらう

キーワードに関する情報は下記にてそれぞれ詳しく取り扱っているので、気になる方はご覧ください。
ロングテールキーワードとは?SEOを意識した流入を増加させるための戦略
SEOで検索されるキーワードボリュームを調べる方法6選
ビッグキーワードとは?1位まで上位表示させ流入を爆上げするSEO対策とは?

SEOのメリットとデメリット

SEOの目的を理解したところで、ここからはSEOのメリットとデメリットをご紹介します。

SEOのメリット

SEOのメリットは以下の3点がメインとなります。

  • 費用がかからない施策※外注する場合は除く
  • 比較的安定した集客を行うことができる
  • 検討フェーズに応じた顧客の獲得から顧客の育成までできる

 

費用がかからない

前述した通り、SEO施策の成果が出る自然検索枠は有料広告枠の下の無料枠に表示されるため、検索エンジンにお金を払うことはありません。

もちろんSEO施策を外注した場合は費用が発生しますが、有料広告は永遠に毎月費用が発生することや、キーワード単位で支払が発生するため、出稿キーワードが多ければ多いほど費用が割高となるのに対し、SEO施策は内部施策の実装やコンテンツマーケティング施策を行うことで目指したような上位表示が達成されれば費用を払うこともなくなります。

また、運用型広告といった有料広告は出稿額の調整をこまめに行う必要があり、自社で行うには知識経験やリソースが不足するため外注する企業も多く、予算感の見極めが重要になってきます。

SEOはより多くのキーワードに対して施策を行うことができるため、サイト全体へ与える影響度で言ってもコストパフォーマンスの良い施策と言えます。

比較的安定した集客を行うことができる

内部施策がしっかり実装されていて、コンテンツマーケティングで良質なコンテンツを提供していればいきなり順位が大きく落ちる、ということもあまり考えられないため、施策を行ったことによる効果は長期間続くと考えてよいでしょう。

有料広告は予算が割けなくなればそれで集客はできなくなってしまうので、「安定した集客ができる」というのは有料広告と比べた大きなメリットとなります。
 

検討フェーズに応じた顧客の獲得から顧客の育成までできる

顧客の育成はコンテンツマーケティングを行う大きな目的のひとつです。顧客の検討フェーズには大きく分けて以下の3種類のユーザーがいます。

  • 今すぐ商品/サービスが欲しいユーザー
  • 今すぐではないが近いうちに良いものがあれば欲しいと思っているユーザー
  • 今は欲しいと思っていないがいずれ欲しくなる可能性を秘めたユーザー

今すぐ商品/サービスが欲しいユーザーにサイトへ来てもらうのが最もコンバージョンに近いことは間違いありませんが、競合サイトもあり、今すぐ欲しいと思っているユーザー数も限られている中で勝負してもなかなか成果に繋がらないことが多くあります。

コンバージョンを高めるには「今すぐではない」ユーザーにまず興味を持ってもらうことです。
「今すぐではないユーザー」をサイトに呼び込むコンテンツを作り(見込み顧客の獲得)、様々なコンテンツを発信し続けることで”このサイト(企業)の商品/サービスは良いかもしれない”と思ってもらい、コンバージョンへ繋げていきます。
時間はかかりますがより多くのユーザーへアプローチできる点がメリットです。

SEOのデメリット

SEOのデメリットは以下の3点です。

  • 効果が現れるまでに数か月程度時間がかかる
  • Googleアップデートなど検索エンジンのアルゴリズム変動の影響を受ける
  • 専門的知識と工数が必要

効果が現れるまでに数か月程度時間がかかる

内部施策については検索エンジンがサイトをクロール(巡回)した段階で検索結果に反映される可能性があるので、早くて数日で順位上昇が確認できると思います。

ただ、サイト内の状況によっては数か月かかることもあり、具体的にどのくらいで効果が出る、というのが確実に言えないのがSEO施策のデメリットになります。

また、コンテンツマーケティングなど、新規ページについてはドメインパワーによるところもありますが順位が成果として出てくるまで2ヵ月~半年程度※1はかかると言われており、当社のクライアントにおいても大体このくらいの期間はかかっています。
※1 Google公式ブログより抜粋

SEO施策によるセッション増加グラフ

例えば上記クライアントサイトはサイトの立ち上げから2か月ほどでセッション数(サイト訪問数)が伸び始め、1年ほどで3000弱セッションまで増えています。

先ほど記述した、”ドメインパワーによる”という言葉の意味を補足すると、ドメインパワーは、対象ドメインがどのくらい力を持っているかという指標であり、ドメインの運用期間のほか、ドメインの社会的信用度、保有コンテンツの質、内部施策がきちんと行われているかといったSEO対策の要件を満たしていることで培われていきます。

ドメインパワーが強いと順位がつきやすいのは近年のアップデートの傾向でも見られており、新しいドメイン(新しく一から制作したサイト)は特に順位がついて成果が見えてくるまでに半年以上はかかると思った方が良いでしょう。

ドメインパワーについて詳細はこちらをご覧ください。
ドメインパワーとは?SEO対策に必須!メリットから上げ方まで最新情報をご紹介

Googleアップデートなど検索エンジンのアルゴリズム変動の影響を受ける

検索エンジンはどのサイトを上位表示すべきかを決定する、独自のアルゴリズムを保有しており、ユーザーの検索体験をより良いものにすべく定期的にアップデートを行っています。

アップデートを行うことで順位上昇に転じるサイトもあれば順位が下落するサイトもあります。

特に競合サイトが多い場合は競合もWebサイト・コンテンツをより良いものにブラッシュアップし続けていることが予想されるため、自身のサイトがしっかりとSEO施策を行っていれば大幅に順位が下落するということはあまりありませんが、競合が良いサイトであると評価されればされるほど順位は落ちてしまいます。

順位を回復させるためにはこのアップデートがどのような内容かを見極め、改善を行う必要があります。

コアアップデートとは?歴史と内容から見るアップデートの特徴や頻度

専門的知識と工数が必要

これまでにSEOの概要を説明してきましたが、今読まれている方の中にはよく分からないカタカナの単語ばかりが出てきて見たくなくなってきた方もいるのではないでしょうか…。

SEOはWebサイトの構造を細かく理解し、業界ごとの最適解を見つけ、前述した検索エンジンのアップデートに対し分析、情報収集、改善を行うといったように知識と経験・工数が必要になってきます。

特に工数面では課題の洗い出しといった施策の前段階でもサイトの規模によりますが、何十、何百~数千というページを調査しなければならず担当者の負担になる作業であることは間違いありません。
但し、アップデートへの対策や専門知識・工数といったデメリットにおいては外注することで解決が可能です。

検索エンジンで検索順位が決まる仕組み

SEOのメリットデメリットが理解できたところで、ここからは実践として、まずは検索順位がどのようにして決まるのか、仕組みを理解していきましょう。

【1】クローラーがインターネット上を巡回してWebサイト情報を確認する

検索エンジンは皆さんがパソコンやスマートフォンで検索するときに使用している、検索窓に検索語句を入力することで検索結果として検索意図に合ったWebサイトを紹介するプログラムのことです。日本では主に「Google」や「Yahoo!」が使われていますね。

検索エンジンとは?仕組みや種類、上位表示させる方法について

どの検索エンジンも裏側の仕組みはほぼ同じで、クローラーという巡回プログラムがインターネット上を巡回し、読み取れるすべてのWebサイト情報を読み取ってどのようなWebサイト・ページが存在しているか、新しい情報が更新されているかを常に確認しています。

クローラーとは?SEOに必須なクローリングを最適にする方法

【2】クローラーが収集した情報をもとに検索エンジン内にインデックスさせる

クローラーが貯めた情報はインデックスと言って検索エンジンのデータベース内に保管されます。内部施策を適切に行えていないと、クローラーの巡回した段階でWebサイト・ページがうまく認識されず、インデックスされなかった結果検索結果に表示されないということが起こります。

インデックスとは?SEO上の効果や確認方法について

【3】ガイドラインに沿ってインデックスしたWebサイトの評価を行い、検索順位へ反映させる

検索エンジン側は、検索してもらうことで有料広告枠を表示し、広告枠をユーザーがクリックすることで収益を得ています。
つまり、検索エンジンは、ユーザーの検索意図を誰よりも理解し、正確な検索結果を返すことでユーザーの満足度を上げ、より多くのユーザーに検索エンジンを使ってほしいと考えています。

検索エンジン側としても正確な検索結果を返すために、不確かな情報を記載したサイトや悪質なサイトを排除したいため、Webサイトの制作者・運用者向けに「ガイドライン」を提示しています。
こちらを見ていただくと、Googleから公式に発表されているSEOの概要や検索表示の仕組みが簡潔にまとまっています。

【参考】Google検索セントラル

また、Googleでは”Webサイトのあるべき姿”として「Googleが掲げる10の事実」を公開しています。SEOの本質を説いているのでぜひ一読することをおすすめします。

【参考】Googleが掲げる10の事実

このガイドラインはGoogleの検索アルゴリズム(表示順を決めるプログラム)に組み込まれており、どのサイトを上位に表示すればユーザーが満足してくれるかを決定しています。

検索アルゴリズムがクロール(巡回)したWebサイトをプログラムに沿ってスコアリングし、スコア(点数)の高いWebサイトから上位に表示する、というのが検索から表示までの検索エンジンの裏側による一連の流れです。

検索アルゴリズムはGoogle側で定期的に改善されており、アップデートという名目で検索結果へ反映されます。アップデートのタイミングでは順位変動が起きる可能性が高いため、Webサイトの担当者は動向を注意深く観察する必要があります。

ちなみに、検索エンジンの日本でのシェアはGoogle/Yahoo!が占めており、Yahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを使用しているため、上述したGoogleの公式からの情報が現在のSEO施策における最適解と言って良いでしょう。

SEO対策で上位を目指すために必要な4つの要素

Google公式ガイドラインの中で上位表示のために必要な要素は主に4つです。

1.良質なコンテンツを提供しているか

昨今のSEOで最も重要と言っても過言ではない要素が「良質なコンテンツ」という判断基準です。

例えば自分が検索ユーザーだとして、検索して一番上に来たWebページをクリックすると怪しいサイトだった場合、その検索エンジンを利用したくないと思うかもしれません。

また、「〇〇を食べると病気が治る」というWebサイトを見てその通りに食べたら病気が悪化した、ということになった場合、情報を載せた人間を訴えてもおかしくありません。

このように、”情報”によって人は犯罪に巻き込まれたり、健康に被害が及んだりといった事態が起きる可能性があり、検索エンジンは信頼性の高い情報を載せるのが最も重要度の高い事項であることは明らかです。

実際にこれまでに信ぴょう性のない情報によって問題となり、炎上した例もあります。ご存知の方も多いのはキュレーションサイトの「WelQ」でしょうか。

当時流行していたキュレーションサイトは他サイトの情報を切り取ってまとめたコンテンツを量産しており、他サイトの信ぴょう性のない情報を多用したことで炎上騒ぎとなりました。

キュレーションサイトとは?把握しておきたい問題点と運営時の注意点

こういった事件を経てGoogleから発表された良質なコンテンツの評価軸が「E-A-T(※現在はE-E-A-T)」と「YMYL」の2つです。

但し、E-E-A-TとYMYLはあくまで良質なコンテンツと判断するための評価基準であり、検索アルゴリズムに組み込まれているわけではなく、スコアにも影響しません。

念のためですが、これらのガイドラインは、Google のさまざまな検索ランキング システムのパフォーマンスを検索評価者が評価するために使用するものであり、ランキングに直接影響することはありません。

⇒引用元:Google公式ブログ

E-A-T(E-E-A-T)

Trust(信頼性)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)の頭文字を取ったものがE-A-Tであり、23年12月よりさらにExperience(経験)の要素も加わり現在のE-E-A-Tの指標となりました。

E-E-A-Tイメージ

Experience(経験)は著者自身が経験したコンテンツかどうかです。
例えばおすすめの家電を紹介するときに製品情報を調べただけで使ったことのない人よりも実際に紹介している家電を使ったうえで使用感などをまとめたページがある場合、ユーザーは後者の使ったことのある人の情報の方が欲しいと感じるはずです。

Expertise(専門性)は著者が提供コンテンツの分野においてどの程度専門性の高い知識を保有しているかを表しています。そのWebサイトが1つのジャンルの情報を極めていることを評価する、ということです。
そのため、色々なジャンルの内容のコンテンツを量産している場合、評価がされにくいという傾向があります。

Authoritativeness(権威性)は著者が提供コンテンツの分野において評価をされている人物かどうかです。権威性というのは著者そのもののパーソナルな情報から判断します。
そのため、著者のSNS情報や出版している書籍、外部での登壇実績や肩書きといった情報が見られていると考えられます。

この3点を土台として最も重要な評価軸であるTrust(信頼性)が生まれるという概念です。
E-E-A-Tに関してはこちらに詳細を記載しているのでぜひ理解を深めてください。

EEATとは?コンテンツ評価を高める12のSEOポイント

YMYL

YMYLとはGoogleが公表した検索品質評価のガイドラインで、YMYLとはYourMoneyYourLifeの略で直訳では「あなたのお金と人生」で、将来の幸福、健康、金融など、人々のお金や人生に影響を与える領域を指します。

2024年現在は削除されているようですが、過去のGoogle公式ガイドラインでは、以下記載のコンテンツジャンルがYMYLの対象とアナウンスされていました。

2022年7月28日より前の「検索品質評価ガイドライン」で記載されたYMYLジャンル

ショッピング、または金銭の取り引きを扱うページ
インターネットショッピングに関するページです。Webサイト上でものやサービスを購入したり、決済を行うページが該当します。
金融情報を扱うページ
年金、保険、投資、税金、クレジットカード、不動産の購入、ローンなど、お金に関する情報を扱うページが該当します。
医療の情報を扱うページ
健康や病気、薬、メンタルヘルス、栄養などの医療情報に関するページが該当します。
法律の情報を扱うページ
遺言書の作成、離婚、裁判など法律に関するページが該当します。
ニュース記事や国民に対する公式な情報を扱うページ
災害時の対応や政策、国の対応などに関する情報が該当します。
その他YMYLに関わるページ
養子、車の安全に関する情報など、上記具体的に挙げたジャンルには該当しなくても、YMYLに該当すると判断されるものが該当します。

ユーザーのお金の使い方や健康、命にかかわる情報とおおまかにくくることができます。
このようなジャンルのWebサイトは特に信頼性の高い情報を記載しなければならない、ということです。そのため、先ほどのE-E-A-Tが密接に関わっており、よりE-E-A-Tを意識したコンテンツ作りをしなければならないとされています。

YMYL領域の具体的な施策については下記をご覧ください。

YMYLとは?該当するジャンルとSEOにおける対策のポイント8つ

2.自然で良質なリンクがついているか

内部施策、コンテンツと並んで非常に重要な要素が被リンク評価です。
リンクには「内部リンク」と「外部リンク」の2種類がありますが、内部リンクは自社サイト内のリンクのことでユーザーの導線設計や回遊率を上げる、クローラビリティ(クローラーの巡回のしやすさ)の向上という目的で使用します。

外部リンクはサイト外のリンクのことで、その中でも被リンクは、他サイトから自社サイトへ向けられたものであり、他サイトに自社サイトへのリンクが貼られている状態を指します。

外部リンクと内部リンクイメージ図
他サイトへのリンクを入れるということは簡単に言うと「そのサイトの情報を見てほしい」ということになりますよね。見てほしい=ユーザーに薦められる良い情報として検索エンジンは評価をしているわけです。
ここで注意したいのが「自然で良質な」リンクを獲得しなければならない点です。

自然で良質なリンクは「ナチュラルリンク」といい、上述したように他サイトの運営者が自社サイトのコンテンツを見て他サイト内で紹介するという形でリンクを貼ってもらうことで、ナチュラルリンクの質・量・ドメイン数によって評価が決まります。質という観点では以下2点を重要視しています。

  • 自社サイトとの関連性が高いか
  • そのサイトがどの程度良いサイトか(他サイト自身がリンク\コンテンツ/内部施策といった面で評価の高いサイトか)

また、紹介している他サイトが有名であったり権威性のある人物が運営していたりするとE-E-A-Tの権威性の面でも評価が上がります。

簡単にまとめると「多数の良質な関連性のあるWebサイトから被リンクを集めているか」ということになります。

質の低いリンクの例としては、過去まだ検索エンジンのアルゴリズムが未熟だったころに、リンクを集めれば評価が上がるとして、悪質な業者がSEO効果を高めるためだけに全く関連性のないサイトへリンクを大量に貼ることで評価を得ている時代がありました。

ユーザーとしては上位表示されているWebサイトをクリックしたら大量のリンクが貼られた訳の分からないWebサイトへ誘導されて困惑してしまいます。
この問題を過去複数回のアルゴリズムアップデートを経て何でもかんでも大量にリンクを貼れば良いというのは現在ではむしろGoogleの手動による対策(ペナルティ)の対象となっています。

【参考】Google公式ブログ

3.Googleガイドラインに沿った適切なコーディングを行っているか(内部施策)

内部対策はテクニカルSEOとも言いますが、Webサイトを構成する、HTMLをはじめとした各種ファイルなどのサイトの内部構造に対して行う施策です。
内部施策を行う目的としては以下3つとなります。

検索エンジンのクローリングを促す

検索エンジンが自社サイトの情報を巡回して見た時にサイト内の構造が整理されていなかったり、巡回しやすいような仕組みを作ったりしておかないとクロール(巡回)の頻度が落ちてしまいます。

クロールの頻度を上げることで、より正しく検索エンジンにサイトを評価・インデックス(データベースへ保存)してもらえます。まずは検索エンジンにサイトを見てもらうという点で一番最初に対処しておくべき施策と言えます。

クローリングイメージ図

インデックスを最適化する

検索エンジンの巡回ロボット(クローラー)がWebサイトの構造やコンテンツの内容を理解したうえで検索結果へ表示するためのデータベースにサイトを保存するのがインデックスです。

ただ、クローラーはあくまでロボットであり、人間が見ているWebサイトと同じように視覚で見て判断することができません。そのためクローラーが理解できる、Webサイトを構成する様々なタグでクローラーへWebサイトの情報を伝えます。

意図したユーザーに自社サイトへ訪問してもらうためにはこのインデックスの工程でしっかりと自社サイトの目的や伝えたいことをクローラーにも分かってもらう必要があります。

インデックスイメージ図

ユーザビリティを高める

Googleは一貫して「ユーザーファースト」を最も大事にしており、ユーザーの利便性が上がることを目指しています。
そのため、ユーザーが不快に感じるような仕様にならない対策を講じることも内部施策の重要な目的です。

例えば下図のようにパソコンのページデザインをそのままスマートフォンなどのモバイル機器でも表示した場合、画面をそのまま縮小する形になるため非常に見づらくなります。

また、表示に時間がかかることもユーザーへの不快感を高める要因となります。

ユーザビリティイメージ図

こういった不快感を与えないことがユーザビリティを高めることになり、検索エンジンからの評価を得られます。

ご紹介した3つの目的別に具体的な施策をまとめると下記のようになります。
各施策の詳細は表に記載の別記事リンクに詳しくまとめているのでぜひご覧ください。

目的 施策
検索エンジンのクローリングを促す 【1】パンくずリストを設置する
【2】URLを最適化する
【3】内部リンクを改善する
【4】XMLサイトマップを設置する
【5】robots.txt(ロボッツテキスト)を設置する
【6】構造化データマークアップを行う
インデックスを最適化する 【1】<title>タグを最適化する
【2】descriptonメタタグを最適化する
【3】<h1>~<h6>タグを最適化する
【4】<img>タグのalt属性にテキストを設定する
【5】canonicalリンクタグを正しく設定する
【6】noindexメタタグを必要に応じて設定する
ユーザビリティを高める 【1】常時SSL(https)化する
【2】モバイルフレンドリーなサイトにする
【3】ページの表示速度を高める
【4】404エラーページをオリジナルのデザインにする

4.悪質なSEO対策をしていないか

検索エンジンが誕生してから、アルゴリズムが未熟だったことから、悪質なSEO業者が不正確な情報を大量に流したWebサイトやユーザーにとって良いサイトかどうかを考えずに自動生成して簡単にランキング上位を獲得したWebサイトが横行してきました。

有名なものでご紹介すると、ワードサラダでしょうか。自社サイトへのリンクを大量に集めたWebサイトを作る際に用いられた「自動生成された支離滅裂な文章」をワードサラダと言います。

中身のない非常に低品質なWebサイトを作っても、リンクの量が担保できていることと、コンテンツ量が多ければ上位表示ができてしまっていました。

ワードサラダとは?SEOでマイナス評価を受ける危険な施策や例文解説

現在はアルゴリズムの改善により、このようなWebサイトが上位表示されることはありませんがアルゴリズムの裏側をついて、楽をしたずるい方法で上位表示をしようとする試みはいつの時代もあります。

しかし、これまでもユーザーによって問題視された行為はGoogleでも日々改善されてきました。我々はどんな時でもGoogleが掲げているユーザーファーストなコンテンツ作りを忘れず、コツコツ努力することが大切です。

ブラックハットSEOとホワイトハットSEO

上述したようなサイトの品質を考えずにコンテンツを大量生成する行為や、リンクの売買・リンクの不正な使用など悪質な方法でランキング操作を行う行為をブラックハットSEOと呼びます。

現在は数は非常に少なくなっていますが、外注する場合は当社を含め、Googleのガイドラインに寄り添った施策を行うホワイトハットSEO業者を選びましょう。

ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いと特徴

2024年SEOの傾向と対策

Googleでは日々細かなアルゴリズムの改善を行っていると考えられていますが、「コアアルゴリズムアップデート」という大々的なアルゴリズム改善を行うことが年に数回(数か月に一度)あります。

2024年1月現在では、 23年の3月、8月、10月、11月にコアアルゴリズムアップデートが行われています。

当社や競合他社の状況を見てもそこまで大きな変動はなかった印象ですが、2023年から続いている傾向として2024年以降も大きく関わってくると思われる以下3つのキーワードをご紹介したいと思います。

AI生成コンテンツ

ChatGPTが火付け役となったAIの活用方法の提案は熱を帯びてきています。そしてSEOでも、AIの活用は大いにトピックになっています。ただし「AIを使って生成したコンテンツはSEOで効果的か?」の質問に答えることができるでしょうか。

その答えは、「スパム判定されない」「高品質でユーザーに有用である」「オリジナルである」コンテンツであれば、SEOに効果的です。Googleはユーザに有用で質の高いコンテンツであることが検索ランキングの基軸になっていますので、AIを活用したコンテンツが良ければ検索結果の上位に表示されることは必然だと言えます。

但し、Googleが良質なコンテンツとして求めている指標「E-E-A-T」の観点で考えるとAi生成コンテンツでは評価を得ることが難しいケースが大いにあります。それがExperience(経験)です。

著者自身が経験したことを評価すると言っている以上、体験ができないAIには生成ができないと思われます。AIには記事の骨子を組んでもらう、ある程度のライティングをやってもらうなどすべてを任せず、自身の経験を交えて人の手で最後は完成させるという方法で利用していくのが良いでしょう。

AI生成コンテンツを検討している場合は、1度Googleの「AI生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」を確認するとよいでしょう。なぜ自動化のコンテンツが検索結果に表示されうるか、AI生成コンテンツの注意点を把握することができます。

ちなみに、Googleオフィスアワー(Google社員が検索アルゴリズム等について見解を述べる動画コンテンツ)ではAI生成について、以下のように述べています。

  • AI生成コンテンツは自動生成コンテンツの一種
  • 正しい使い方をすれば評価はされるため活用して問題ないが、低品質な自動生成コンテンツの量産だった場合スパム判定されるケースもある
  • アルゴリズムでAI生成かどうかを判定することはできないが、低品質な自動生成コンテンツは手動で見抜くことが可能

⇒参照元:Googleオフィスアワー2022年4月配信版

E-E-A-T

ここまででも紹介してきましたが、2023年9月に行われたヘルプフルコンテンツアップデートでもE-E-A-Tは重要視すべき項目と見ています。ヘルプフルコンテンツアップデートは公式にて以下のように紹介されています。

ヘルプフル コンテンツ システムは、訪問者に満足感を与えているコンテンツを高く評価し、訪問者の期待に応えていないコンテンツとの差別化を図ることを目的としています。

⇒引用元:Google検索セントラル

また、上記では仮にWebサイトの中に評価の良くないコンテンツが存在していても、あるひとつのコンテンツがユーザーにとって有用なコンテンツであればそのコンテンツは評価されると記載があります。

サイト全体の評価よりもコンテンツひとつひとつの評価を行う、という趣旨であり、E-E-A-Tを意識したコンテンツ作りを真摯に続けることでドメインパワーの強い企業サイトなどにも打ち勝つ可能性があるようです。これまで以上にE-E-A-Tには注力すべきということになりますね。

寄生サイト(ドメイン貸し)

寄生サイト(ドメイン貸し)という言葉を聞いたことはありますか?
寄生サイト(ドメイン貸し)はドメインパワーの強いWebサイト(例えば有名企業や有名なクリニックなど)の配下に違う会社の運営しているコンテンツを入れる行為です。

ドメインパワーの強いWebサイトのドメインを使用できるため、Googleからの評価が高くなっていました。ドメインを借りている方だけでなく、貸している側にもリスクのある可能性がありますので、寄生サイト(ドメイン貸し)には加担せず、正規の方法で上位表示を目指しましょう。

SEO施策の進め方

SEO施策の全体像が見えたところで、実際にどのように進めていけば良いのでしょうか。
外注する場合と自社で行う場合に分けてご紹介していきます。

外注の場合

外注する場合は主に3つの利用方法があります。

  • SEOツールを利用する
  • SEOコンサルティングサービスを利用する
  • 両方を利用する
利用方法 こんな方におすすめ 予算
SEO解析改善ツールの利用
  • SEOに関する知識があり、分析の工数を減らしたい
  • ライトなSEO対策をしたい
安くなる傾向あり
SEOコンサルティングサービスの利用 表層ではなく抜本的にサイトのSEO対策を行いたい 高くなる傾向あり
SEOツール/SEOコンサルティングサービス両方を利用する 最終的にインハウスで自走したい 高くなる傾向あり

SEO解析~改善ツール

SEO解析・改善ツールは主にSEO業者が開発し、提供しているツールです。SEOツールは簡単な初期設定だけで、知識がないと操作や理解が難しいGA4やサーチコンソールといったGoogle公式ツールを用いずにWebサイトの解析・改善・効果測定までが簡単にできることがメリット

また、費用もコンサルティングサービスよりは安く抑えられることがほとんどです。機能については会社によって様々ですが、有料のSEOツールが提供している主な機能は以下となっています。※ツールにより導入している機能は異なります

順位動向の調査 自社・競合の順位の変動調査
キーワード調査 流入キーワード、関連キーワード、検索ボリュームの調査
サイト内部調査 ページ速度やSEO対策で重視すべきタグの精度、クローラー向けの各種ファイルの設置状況など内部施策ができているかを調査
リンク調査 被リンクの獲得状況
競合調査 競合サイトの順位や比較して足りない要素の提案やセッションなどの各種数値の比較
コンテンツ補助 コンテンツの提案やライティング補助

SEOコンサルティングサービス

SEOコンサルティングはSEOを専門として、改善のための知識・経験を持つコンサルタントが顧客のWebサイトのSEO対策を請け負うことで上位表示を目指すサービスです。Webサイトの現状から課題、改善点、また目標を伝えれば目標までのプロセスもスケジュールを立てて見せてくれるので非常に安心感の高いサービスです。

ただ、すべて丸投げしていればよいというわけではありません。改善するためには実装作業が必要になります。コンサルタントが出してきた要件が仕様や社内の事情で実装できなかった、ということもよくあります。また、何もかも丸投げ、となると費用が割高になるケースもあります。

どこまでは自分たちでできてどこまでは依頼するのか、事前に決めておく必要があります。

ディーエムソリューションズのSEOコンサルティング事例

こちらでは当社のSEOコンサルティング事例をご紹介します。

∟内部施策(テクニカルSEO)の事例

株式会社メリット様(山陰地域情報メディア運営)
株式会社メリット様SEO事例

【課題/要望】
WEB媒体をやるにあたって、ウェブマーケティングやSEOライティングの知見やノウハウが不足しており、サイトのセッションが伸びない、という課題を持っていました。

【具体的な施策】
1.キーワードチューニング
山陰地方のお出かけ情報やグルメ情報雑誌を刊行されていたメリット様。 もともとのタイトルは紙媒体ならではの読者の目を引くキャッチ-さを重視しておりましたが、Web媒体においてはキャッチーなタイトルだけでは検索されない場合があります。

弊社では元々のキャッチーなタイトルを崩さず、ボリュームが有るキーワードを以て調整することで検索に露出させ、読まれる機会を増やす事を目指しました。

2.UI/内部リンクの再設計
Webメディアにありがちな直帰率の問題に関しても、ユーザーを離脱させないUIや内部リンク設計をご提案させていただきました。

3.重複ページの整理及びタグの再設計
カテゴリーとタグが重複しているページがいくつかあり、検索エンジンからの評価が分散するリスクがありました。
そのため適切なカテゴリーと、タグの再設計を行いました。

【施策による成果】
「松江市」「鳥取 おでかけ」「鳥取 テイクアウト」など各種エリア掛け合わせ、主要キーワードにて軒並み10位以内を獲得。 結果的に自然検索経由でのCVが20倍にまで上がりました。

  

∟コンテンツマーケティングの事例

株式会社アイル様(ECシステム開発)
株式会社アイル様SEO事例1
【課題/要望】

  • ターゲットキーワードのSEO強化
  • ロングテールキーワード強化による潜在顧客獲得

【具体的な施策】
ターゲットキーワードの強化施策として、記事のクオリティの評価要素として重要な指標であるオリジナル性を出すため、Webや書籍などからのリサーチに留まらず、現場の声やアンケート結果などオリジナルの内容を記載することで、記事内容に独自性と厚みを出しました。

下記のような導入事例をコンテンツとして投入することで、オリジナリティのあるコンテンツとして検索エンジンからの評価が得られやすくなります。

▼コラムに記載されているクライアント提供ツールの導入事例
株式会社アイル様SEO事例2
参照元:株式会社アイル様公開コラム記事

【施策による成果】
「受注管理システム」「BtoB EC」といったターゲットキーワードでの上位表示のほか、「受注業務 効率化」といったロングテールキーワードでの上位表示に成功しました。また、サイト全体の成果としては施策開始後一年間で自然検索経由流入数が2倍、流入キーワード数は1.5倍と幅広い層からの流入強化に成功しました。

自社で行う場合

コストを極力かけたくない場合は自社で対応することも可能です。但し、知識と工数が必要なので勉強しながら時間をかけて進めていきましょう。

本記事では自分で行う方のために、自分で進めるSEO施策を8ステップで次からご紹介していきます。

1.準備:SEOのデータを集める

SEOの対策に取り掛かる最初のステップは、データを集める準備をします。既にサイトが公開されている場合は以下のツールをデータ集めのために導入します。

ツール名 機能とSEOの活用
Google Analytics SEO経由で流入したユーザーの行動データを把握することが可能です。どのページがSEO経由でコンバージョンに至ったかなどを知ることが出来ますので、施策成果の振り返りやSEO戦略に役立てることが出来ます。
Googleサーチコンソール 検索結果に表示されたキーワードの語句やクリック数、平均掲載順位、評価ページ、CTRをデータで見ることが出来ます。インデックスやクロールの状況もデータで見られますので、サイトのパフォーマンスをモニタリングすることが出来ます。
Google Analytics

Webサイトのアクセス解析にGoogle Analyticsは最も利用されているツールです。どのくらいの流入が、どこから来ているのかを知る情報を与えてくれます。無料でデータ収集ができますので早々にGoogleアナリティクスを登録しましょう。また、Google Analyticsは2023年よりGA4という新しいタイプの分析ツールに移行しているため、導入には注意が必要です。

GA4画面
▲GA4のレポート概要の画面。チャネル別セッションのほかユーザーの属性や数がまとまっています

上記のようにSEO流入経由で訪れたユーザーのアクセス数のほか、お問い合わせ完了数のようなコンバージョン数がGoogleアナリティクスで分かるので、対策を行った成果を把握することができます。

Google Search Console

Google Search Console

GoogleSearchConsoleは、訪問しているキーワード分析やクローラビリティ、アクセシビリティなどサイトのパフォーマンス状況をモニタリングすることができます。主な活用事例は以下の通りです。

  • sitemap.xmlとrobots.txtの登録によってサイトのクロールを促す。
  • ページが検索結果に表示される状態になっているかインデックスの確認をリクエストする。
  • 検索結果に表示されていて既に評価されているキーワードを確認する
  • サイトのパフォーマンスに影響する問題を検出した時にアラートメールを送信してくれる。

GoogleSearchConsoleは、初級者上級者といった習熟度やSEO対策有無を問わずに導入するべきツールです。もし、まだ導入していない方はGoogleサーチコンソールの登録をしましょう。サイトに問題を検知したらクロールエラーの対処が必要です。

2.検索エンジンにサイトを登録する

検索エンジンにサイトを登録するまでのステップ

Webサイトやページを公開したら検索エンジンにサイトを登録しましょう。上記画像のように、検索結果に表示されるまでにいくつかのステップが存在します。最初のステップはGoogleサーチコンソールでxmlサイトマップとrobots.txtのファイルをGoogleに登録します。サイト登録がトリガーになって、あなたのサイトを巡回(クロール)します。

詳細なGoogleサーチコンソールのサイト登録方法は、以下の手順の通りです。

  1. クロールをして欲しい(検索結果に表示して欲しい)ページのURLリストを記載したsitemap.xmlを作成してサーバーにアップロードする
  2. サーバーにアップロードしたsitemap.xmlの絶対パスのURLをrobots.txtファイルに記載する。
  3. GoogleSearchConsoleの管理画面から、「新しいサイトマップの追加」を行う。追加するサイトマップは、サーバーにアップロードしたsitemap.xml。
  4. GoogleSearchConsoleの管理画面で追加されたサイトマップのステータスを確認して、成功しているかを確認する。
  5. sitemap.xmlの登録をせずともGoogleがクロールすることはありますが、迅速で確実なクロールを促す目的でsitemap.xmlの登録をGoogleサーチコンソールにしましょう。

    日本の検索エンジンシェアは90%以上がGoogleの検索エンジンなので、Googleサーチコンソールの登録で十分ですが、BingのWebマスターツールにも登録するとより成果が上がります。

    3.登録したサイトのインデックス状況を確認する

    検索エンジンにサイトを登録したら、検索結果に表示されているかインデックス状況を確認しましょう。なぜなら検索エンジンにインデックスされていなければ、検索結果に表示されることはないからです。そのためサイトのインデックス状況は、SEOで重要な監査項目と言えます。

    もし、インデックスされていないようであれば、クロールに支障があるか、質が良いコンテンツ作成ができているか確認する必要があります。インデックス状況は以下2点で確認できます。

    インデックスの確認方法 確認方法の詳細
    検索バーに「site:https://xxxx~」を入力してインデックスを確認 検索バーに「site:」と「URL]を入力することでサイトの大まかなインデックス数が確認できます。これで確認できるインデックス数は大まかなので、詳細なインデックス数と推移を確認するにはGoogleサーチコンソールが適しています。
    大まかな数値確認ではありますが、競合サイトのインデックス数も確認できます。競合サイトの調査に活用できます。
    Googleサーチコンソールでインデックスを確認 約3か月分のインデックス推移がレポートで確認できます。インデックス登録された数が分かるだけでなく、インデックス不可とされたページ数も把握することが出来ます。インデックスされていない理由も調査出来るので、インデックス監査に必需なツールです。
    検索バーに「site:https://xxxx~」を入力してインデックスを確認

    アバウトなインデックス確認は、検索バーに「site:https://xxxx~」を入力する方法がおすすめです。自社サイトだけでなく、競合サイトもこの方法でインデックス数が確認できるので、競合調査に活用もできます。

    検索バーを使ったインデックスの確認方法は、例えば本サイトの「digital-marketing.jp/」なら、以下の画像のように検索します。

    site:画面

    「site:」の後にディレクトリパスや詳細なURLを入れた場合は、該当するURL及びディレクトリ単位でインデックス数を確認することが出来ます。

    Googleサーチコンソールでインデックスを確認

    登録したサイトのインデックス状況確認は、Googleサーチコンソールで詳しく調査することが出来ます。Googleサーチコンソールはインデックス数の確認だけでなく、インデックスされないページの特定や原因を把握することが出来る非常に優れた無料のツールです。

    以下画像はGoogleサーチコンソールの管理画面から確認できるインデックスページ数です。Googleがインデックス登録したページ数やインデックスに未登録のページ数が記載されています。3カ月程度のインデックス推移を確認することが出来ます。

    SEO内部施策_SearchConsole

    サイトやページがインデックスされない時はどうする?

    もしインデックスされない時は、インデックスされないケースに対応しているかを事前に確認するとよいでしょう。時間が解決する場合もあれば、SEOのテクニカルな問題かもしれません。

    インデックスされていない時のテクニカルな問題は以下のようなケースに分類されます。

    • ケース①:新しいサイトで公開してすぐ
      • 新しいサイトの場合は検索エンジンがクロールしてインデックスするまでに時間を必要とするかもしれません。
    • ケース②:サイトやページのコンテンツに価値がない
      • 似たサイトやページ(コピー、重複)は、ウェブ上に公開しても検索エンジンから除外される可能性があります。オリジナルでユーザーに価値があるコンテンツになっているかを確認しましょう。
    • ケース③:インデックスにテクニカルな問題がある
      • SEOでテクニカルな問題がある場合は、どれだけ待ってもインデックスされないかもしれません。テクニカルな問題を持っているかは、自身でクロールを試みるとよいでしょう。クロールするクローラーを作るのが難しい場合は、Googlesearchconsoleの「URL検査」で確認することが出来ます。
      • SearchConsoleURL検査

    URL検査で得られた判定から、インデックス登録されていない場合はその理由を知ることが出来ます。

    SearchConsoleURL検査

    インデックスされない判定が出た場合は、インデックスされない理由と解決方法を確認した上で対策が必要です。インデックスされない問題は以下が、しばしば該当します。

    1. robots.txtでクロールを防いでいる(robots.txtについて知る
    2. noindexの指定によって検索結果にインデックスを許可していない(noindexについて知る
    3. sitemap.xmlのURLリストにインデックスさせるべきURLが記載されていない(sitemap.xmlについて知る):sitemap.xmlにURLが記載されていなくてもインデックスされる可能性はありますが、検索エンジンのインデックス促進を働きかける効果があります。
    4. 重複コンテンツが発生している:同じコンテンツが存在している場合は、インデックスに悪い影響が発生しているかもしれません。評価対象のURLを正規化するといった重複コンテンツの対策が必要です。(重複コンテンツについて知る

    4.ターゲットキーワードを調査する

    SEO施策の推進には、順位と流入を獲得するターゲットキーワードを定めておく必要があります。ここではターゲットキーワードを調査する手順を紹介します。

    既に評価されているキーワードを知る

    検索エンジンから評価されているキーワードを知ることは、ターゲットキーワード調査のファーストステップに相応しい行動です。キーワード調査は無料で出来るGoogleサーチコンソールのパフォーマンスレポートを活用するとよいでしょう。

    Googleサーチコンソールのパフォーマンスレポートは、以下画像のようにSEOで評価されているキーワードのクリック数や掲載順位を見ることが出来ます。

    SearchConsole検索結果画面

    サイトが評価されているキーワードリストを作成することが出来たら、次はahrefsやGoogleキーワードプランナーのような検索ボリュームの調査ツールで「月間検索ボリューム」を記録しましょう。調べた月間検索ボリュームから、検索ニーズの規模を認知することが出来ます。

    以下はahrefsを使ったサイトが評価されているキーワード画面です。評価されているキーワードや順位と共に、月間検索ボリュームなど様々なデータを見ることが出来ます。

    SEO内部施策_ahrefsによる月間検索ボリューム調査

    ahrefsは自社サイト以外の競合サイトが評価されているキーワード調査にも活用することが出来ます。競合サイトのSEO調査に活用できるので利用をおススメします。月間検索ボリュームを調べたい方でGoogle広告を出稿されている方は、Googleキーワードプランナーの活用もお勧めです。

    ビジネスとの関連性でキーワードリストを精査する

    自社サイトが評価されているキーワードや競合サイトが評価されているキーワードリストを作成できたら、本当にSEO対策を行うべきキーワードかどうかをビジネスとの関連性の観点から精査しましょう。売上に貢献できるキーワードは、SEO対策の優先度を高くします。

    ページにターゲットキーワードを組み込む

    自社サイトが評価されているキーワードが分かったら、評価されているページにキーワードを組み込みます。

    ページにキーワードを組み込む主な箇所は「titleタグ、メタディスクリプション、h1タグの見出し、ヘッダー、本文」などです。検索キーワードからユーザーが知りたい情報を推察し、必要なコンテンツと共にキーワードをページに組み込みます。

    自社サイトでまだ評価されていないキーワードが、競合調査によって見つかった場合は既存ページにキーワードを組み込むのではなく、新しいページを作成してページにキーワードを組み込む必要があります。

    5.内部施策の最適化をする

    内部施策とは、コンテンツを検索エンジンに正確に伝えるためのサイト内(主にhtmlタグ)を最適化する作業です。内部施策が出来ていないサイトやページは、本来持つ評価ポテンシャルを十分に発揮できていないという意味で、マイナス評価を取り除く作業となります。1度、サイトの内部施策を最適化するだけで、SEO成果が2倍になるケースも珍しくありません。

    また、内部施策は”ユーザーの検索体験をより良いものにする”という目的を持っています。

    クリックしたときにすぐ表示される、関連するページへの導線が分かりやすいためすぐに辿り着くことができる、検索結果に表示されている時にページ内容が伝わりやすいなどコンテンツの中身以外にもユーザーが良いサイトだと評価する要素は多数存在していてその要素を満たすための施策が内部施策なのです。

    内部施策の検索結果反映内容

    例えばこれは「インターネット広告とは」で検索した際の検索結果表示画面です。

    赤枠で囲っている部分が内部施策で最適化のできる箇所となっており、この表示部分をユーザーに分かりやすくWebページの内容を伝えられるように改善することで、ユーザーの検索体験をより良いものにするだけでなくクリック率が上がる可能性も大いにあります。

    そのため、コンテンツの中身が良質であることは第一条件ですが、内部施策ができていることも非常に重要なポイントだと言えます。

    内部施策の概要が分かったところで、代表的な内部施策についてSEOに関するポイントを交えて詳しく解説していきます。

    また、こちらのパートは内部施策において自身でできるほぼすべての各施策を網羅しています。
    ページ数が非常に多くなっているため、以下に各施策の詳細解説へ飛べるリンクを記載した施策一覧表を設置しました。索引代わりにご利用ください。

    目的 施策名 説明 優先度
    サイト内の情報を正しく検索エンジンに伝える titleタグの修正 titleタグの設定はSEOの第一歩です。検索順位と最も相関が深い内部要因と言っても過言ではないでしょう。 ★★★★★
    サイト内の情報を正しく検索エンジンに伝える descriptionメタタグ descriptionメタタグは、検索エンジンにページの概要を伝えるタグです。titleタグと同じく、検索結果に説明文(スニペット)として表示される可能性があります。 ★★★★★
    サイト内の情報を正しく検索エンジンに伝える h1タグ h1タグは、SEOにとって重要な要素のひとつです。検索エンジンがページの内容を理解するうえで非常に重要なタグです。 ★★★★
    サイト内の情報を正しく検索エンジンに伝える パンくずリスト パンくずリストは、SEOにおいて重要な要素です。ユーザーへのナビゲーションの役割の他に、検索エンジンのクロール効率が改善され、SEOに良い影響を与えます。また、どのようなサイト構造になっているのかなどの情報も検索エンジンに伝えることができます。 ★★★★★
    サイト内の情報を正しく検索エンジンに伝える 画像最適化 検索エンジンは、imgタグで表現した画像に書いてある情報をうまく理解することができません。それを補うためにalt属性を設定し、画像の内容を検索エンジンに伝えることが大切です。 ★★★★
    サイト内の情報を正しく検索エンジンに伝える 内部リンク設計 内部リンクの最適化はGoogleアルゴリズムに対して極めて重要な要素となっています。
    サイト内部リンクの最適化はロングテールキーワードを意識したキーワード設計やディレクトリ構造とも非常に関係の深い項目です。
    ★★★★
    ユーザーにとって使いやすいサイトにする 重複ページと内容が薄いページ vひとつのページに複数のURLでアクセス可能な場合や、別個のページのコンテンツが類似している場合(たとえば、ページにモバイル版とPC版の両方がある場合)は、そのページについて、どのURLが正式(正規)なものであるかを検索エンジンに伝える必要があります。 ★★★
    検索エンジンのクローラーがスムーズに巡回出来るようにする URLの正規化 「www」「index.html(index.php)」などの有り無しは、正規化していない場合、検索エンジンから別のURLとして扱われ、評価が分散してしまいます。正規以外のURLから正規のURLへ正規化します。 ★★★★
    ユーザーにとって使いやすいサイトにする 404エラーページ Google検索品質評価ガイドラインのページクオリティ評価にはエラーページの品質も含まれます。ユーザーにとって分かりやすい404エラーページを表示することは、ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)を向上させます。 ★★★★
    検索エンジンのクローラーがスムーズに巡回出来るようにする sitemap.xmlとrobots.txt XMLサイトマップ、robots.txtを設置したからといって、検索順位に影響するものではありませんが、検索エンジンにサイト内を効率よくクロールしてもらうために必要なものです。 ★★★★
    ユーザーにとって使いやすいサイトにする ページエクスペリエンス向上 ユーザーがストレスを感じることなく快適にWebサイトを利用できるように、ページエクスペリエンスの向上に努めることが、SEOの重要な要素です。 ★★★
    記載されいている内容が何かを検索エンジンに伝える 構造化データマークアップ 構造化データとは「HTMLタグ属性やJavaScriptの記法でマークアップすることで、効率的に検索エンジンにページの情報をわかりやすく伝える」SEOの重要な要素のひとつです。 ★★★★
    サイト内の情報を正しく検索エンジンに伝える Googleの検索結果にサイト名を指定する Google検索結果に表示されるサイト名は、サイトのコンテンツとウェブ上の参照元ページの両方に基づいて自動的に生成されます。ただし、WebSite構造化データを設定することで、希望するサイト名を指定することもできます。 ★★★
    サイト内の情報を正しく検索エンジンに伝える Googleの検索結果に表示されるファビコンを指定する ファビコンを設定すると、Google検索結果で表示され、サイトの識別やブランドイメージ向上に寄与。表示されることでユーザーがサイトを簡単に見つけやすくなり、クリック率も向上。SEOにおいて重要な施策です。 ★★★
    サイト内の情報を正しく検索エンジンに伝える OGPメタタグの最適化 OGPメタタグを設定すると、XやFacebookなどのSNSでシェア時にページのタイトル、URL、概要、画像をタイムラインやニュースフィードにリッチオブジェクトとして表示することができます。 ★★★
    ユーザーにとって使いやすいサイトにする PDFファイルの最適化 検索エンジンはPDFファイルの内容を読み取り、適切に評価されたPDFファイルは検索結果に表示されます。 ★★★
    titleタグの修正

    SEO内部施策_titleタグ実装方法

    titleタグは検索エンジンの検索順位決定要素の1つになっていますので、titleタグに検索順位向上を図るキーワードを含めることがSEO対策になります。たまに全頁で同じtitleタグ設定になるサイトが見受けられますが、各ページで固有になるtitleタグを設定するだけで検索順位が大きく改善することがあります。

    ページの主題と関連があるキーワードを適切な文字数で含めるのがtitleタグのSEOポイントです。

    titleタグのSEO対策ポイント
    • 自然検索で上位表示を狙いたいキーワードを必ず盛り込む
    • ビッグキーワードだけでなくロングテールキーワードも意識して盛り込む
    • 盛り込む文字数は32文字以下にする
    • 各ページでユニークになるように設定する
    descriptionメタタグ

    descriptionが最適な内容だとGoogleが判断すれば、設定したdescriptionの内容が検索結果に表示されます。ユーザーは検索結果に表示されるdescriptionを参考に、クリックするか判断していますので、descriptionの内容がクリック率に大きな影響を与えます。descriptionが表示される検索結果に、キーワード検索した用語が含まれていると表示されたdescriptionが太字(ボールド) になります。

    内部施策にキーワードを含める重要性

    descriptionタグのSEO対策ポイント

    descriptionは直接SEO順位に影響はありませんが、設定した内容が検索結果に表示される大切な設定です。
    効果的なdescriptionを設定することで、検索結果のクリック率を上げることに期待がもてるので、しっかりと設定しましょう。

    • 自然検索で上位表示を狙いたい、太字に表示したいキーワードを盛り込む
    • 文字数は160~220バイト(全角80~110文字)以下にする
    • 各ページで個別の内容になるように設定する

    descriptionには、飛んだページ先にどんな内容が書かれているかを適切に設定しましょう。ページ内容を適切に表した文章じゃない場合、descriptionに設定した内容が検索結果に反映されないケースが発生します。自然検索結果に反映されない場合は、検索エンジンが自動生成した文章になります。検索エンジンが自動生成した文章は、日本語に違和感があることがほとんどなのでクリック率が思うように伸びません。
    titleタグとdescriptionタグの内容は一緒に考え、一緒に設定作業をするのが効率的です。titleタグとdescriptionタグの内容見直しは一緒に行うのが効率的でおススメです。

    meta description(メタディスクリプション)とは?SEOを意識した文字数と記述方法

    h1タグ

    titleタグと同じように重要なのがh1タグの内部施策最適化です。h1タグはページの主題となる文言を設定します。h1タグ以外にh2~h6まであるのですが、順番が小さいhタグ程重要なので、h1が最も重要です。

    titleタグと同様に、h1タグ内にターゲットキーワードを含めるような内部施策が必要です。titleタグとh1タグの文言が同じになることに問題ありません。各ページにh1タグが設定されているか確認してみましょう。

    h1タグのSEO対策ポイント
    • 最も重要なのをh1にし、その次をh2,h3,h4…と記述の順番を守る
    • ページの内容に関連するテキスト内容にする
    • 自然検索で上位表示を狙いたいキーワード必ず盛り込む
    • 各ページで個別の内容になるように設定する

    h1タグは、ページの大見出しとしてページの主題を表す内容にしましょう。h1タグに画像を設定しても問題ありませんが、画像の内容を補足するalt属性を設定するようにしましょう。また、h1タグはタイトルタグと同じになっても問題ありません。タイトルタグと同じように、ページ毎に異なる内容がh1に設定されているようにしましょう。

    パンくずリスト

    SEO内部施策_パンくずリスト

    検索エンジンはサイト内のクロールをリンクを辿って行いますので、パンくずリストがあることでクロールを促す役割を担います。さらに、パンくずリストに記載された親子階層の情報を参考に、サイト構造の理解を検索エンジンに促すこともできます。つまりパンくずリストはSEO効果を高める意味を持っており、パンくずリストに記載されたテキスト内にターゲットキーワードを含めることで、SEO効果が見込めます。

    パンくずのユーザーメリット
    パンくずのSEOメリット
    自分がサイト構造のどこに位置にいるかが分かるので、知りたい情報を求めて上階層の移動がパンくずリストを使って行うことが出来る。
    検索エンジンのクローラーが、パンくずリストを利用してリンクを辿ることができるのでクローラーの巡回を促すことができます。また、パンくずで表した階層構造の関係性を検索エンジンの理解に役立つことと、パンくずリストの内部リンク設置効果でSEO対策になります。

    設置したパンくずリストにパンくずリストの構造化データマークアップを行うと、以下画像のように検索結果にパンくずリストが表示されるため、SEO効果をさらに高めることが出来ます。

    SEO内部施策_パンくずリスト

    パンくずリストのSEO対策ポイント

    SEO経由の流入獲得に成功している模範的なサイトは、パンくずリストを設置しています。パンくずリストは内部施策の中でも最も基礎的な部類の施策です。未設置のサイトは実装を検討しましょう。

    画像最適化

    サイトに使う画像は多角的な視点からSEOに適した画像を使う必要があります。Webページに最低限必要なサイズと容量の画像を使い、画像圧縮に優れたWebp画像のフォーマットを使うとSEO効果を高めることができます。

    より高いSEOを行うために、画像を記述するimgタグ内のalt属性に画像を表したテキストを付けるようにしましょう。alt属性は、画像の意味を説明する代替テキストです。alt属性が書いてあることで、クローラーのロボットが画像理解を深めることが出来ます。コンテンツ理解が深まるだけでなく、画像検索に上位表示されるマクロなSEO効果も期待できます。

    内部リンク設計

    内部リンクとSEO評価のイメージ図

    内部リンクが集まるページをGoogleの検索エンジンは、重要なページと理解(評価)します。そのため、検索順位を上げたいページに内部リンクを集めることで、SEO評価を高めることが出来ます。無条件に内部リンクを集めることは必ずしも効果的ではないので、SEOに効果的な内部リンクを意識する必要があります。内部リンクは、ユーザーに価値がある(本文と関連性が高い)リンクを設置するようにしましょう。関連性がないユーザーの信頼を失うような内部リンク設置は、ユーザーだけでなくSEO評価を低下させる恐れがあります。

    また、内部リンクのアンカーリンクに記載するテキストに、ターゲットキーワードを含めることも重要です。テクニカルな話で言えば、アンカーリンクを「詳しくはこちら」のような漠然としたテキストではなく、遷移後のタイトルに近しい文言を設定するべきでしょう。

    他にも、ヘッダーやフッターのナビゲーションに設置するリンクもSEOを加味した内部リンクにするべきです。

    さらに、内部リンクのリンクURLは一意であるべきです。内部リンクのURLに不要なパラメータを付けず、SEO評価を高めたい一意のURLを内部リンクにすることが重要です。

    内部リンクのSEO対策ポイント
    • 関連するページへのリンクをサイドメニュー、フッター部分に設置
    • 設置する場合にはテキストや画像でのアンカーリンクを設置
    • リンクを設置する際にはルール化したURL記述にて設置
    • 全てのページに同じリンクを設置するのではなく、ユニークな内容で設置する
    重複ページと内容が薄いページ

    他ページと重複したページや内容が薄いページが多く存在している場合は、SEO評価がそれぞれのページに分散されてしまうので注意が必要です。それぞれのページに評価が分散されるので、SEOにおける重複コンテンツの危険性があることを理解しましょう。重複するページをそもそも生成しないことが第一ですが、やむを得ない場合は重複したページの評価を集約することができるcanonicalリンクタグの使用を検討しましょう。例えば、サイズが違うだけ(SサイズとMサイズのような)の商品詳細ページは重複ページになりえます。

    内容が薄いページの対策は、オリジナリティのある内容を加えてページのボリュームを出す方法がSEOの観点ではベストです。

    ただし内容を厚くすることが出来ない場合は、noindexを検討してもよいでしょう。本当にno indexをするべきレベルの内容の薄さがあるかどうかは慎重な判断が必要です。

    特に内容が重複しているページについてはECのサイト等で動的にページを生成している場合には多く見られる傾向です。情報量が少ないページについてgoogleのウェブマスター向けのガイドラインによると下記のような内容が当てはまります。

    • コンテンツの自動生成
    • オリジナルのコンテンツがほとんどまったく存在しないページ
    • 誘導ページ
    • フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページ

    引用元:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

    また上記以外でも極端にテキストが少ないページやカテゴリーやタグ、そしてテキストリンクのみのページについては低品質なページとされる可能性があるので注意が必要です。

    これらのページがあるとペナルティを受けて順位が大幅に現状する可能性があります。そのため、下記に注意して修正を行いましょう。

    重複しているページのSEO対策ポイント
    • 重複しているページから重複基のページに向けてcanonicalタグを設定
    • canonicalタグはなるべくソースの上部に設定

    重複したページをそのままにすると、重複したページだけ評価が分散します。分散した評価を1つのページに集約して、SEO上位表示を狙うことができます。「ページは沢山あるのに、SEOで評価されない・・・」というケースに陥っている場合は、重複しているページがないかチェックしてみましょう!

    内容が薄いページのSEO対策ポイント
    • オリジナリティのある内容の追記ができそうであれば、まずは追記を行う
    • noindexタグを付け、検索エンジンに認識させないようにする

    検索結果に表示するほどでもないような内容が薄いページは、no indexを検討しましょう。もし、内容の薄さを克服できるようなコンテンツ追加ができるようならno indexとする必要はありません。評価されているページを間違ってno indexとしないように、no indexのページとするかどうかは慎重に判断しましょう。

    URLの正規化

    SEO内部施策_URL正規化
    URLの正規化はテクニカルなSEO対策です。URLの正規化によって、同じ内容で複数ページに分散された評価を1つのページに集約する狙いがあります。

    下記のようなURL例を表示したときに、それぞれのURLが表示される場合はURLの正規化を行い、1つのURLに評価を集約しましょう。

    • https://www.example.co.jp(wwwあり)
    • https://example.co.jp(wwwなし)
    • https://www.example.co.jp/index.html(index.htmlあり)
    • https://www.example.co.jp/(スラッシュ(/)あり)

    www. ありなしや/index.phpありなし、そして/index.htmlありなしなどサイトのURL表記が異なると、本来受けられるはずの評価がそれぞれのページに分散します。

    URL正規化のSEO対策ポイント
    • 統一するURL表記を決める
    • 統一を決めたURLは必ず301リダイレクトする
    • 301リダイレクトが難しい場合にはcanonicalタグを利用

    URL正規化が出来ていないよくある例は、httpsで始まるURLとhttpで始まるURLの両方でページが見れてしまうケースです。常時SSL化の移行作業時に、httpからhttpsに301リダイレクトを失念していると考えられます。競合他社サイトに見劣りしていないコンテンツなのに、評価が上がりきらないケースで見落とされがちなのがURL正規化です。

    404エラーページ

    404ページ

    404エラーページの設定はSEO対策に留まらず、ユーザビリティ上の向上に役立ちます。対策が十分に施されている404エラーページは、ユーザーの混乱を防ぎ、サイトの回遊性を高めます。404エラーページは、存在しないURLのページを見ようとした時に表示されます。そのため、404エラーのページは、ページが削除された可能性があることをユーザーに伝えてあげる必要があります。

    もし期待していたページが表示されず、代わりにこのページが表示された場合、ユーザーはどう思うでしょうか?期待していたページが表示されず、何のことか分からず混乱するはずです。以下の404ページを見てみましょう。

    SEO内部施策_エラーページ

    どうでしょうか?最初に見た404エラーページと違って、ユーザーが次にするべき行動を誘導できるのではないでしょうか。

    混乱させないためにも404エラーのページを用意しましょう。
    404エラーページが直接的な検索順位を上げるとは言えませんが、エラーページにどのような内容を表示するかでサイトの評価が変わってきます。

    404エラーページの対策ポイントは下記を参考にして頂いた上で設定をお願いします。

    404エラーページのSEO対策ポイント
    • ページが削除されている、入力したアドレスが異なる、リンク切れが起きている時に表示されるようにする
    • エラーページ内に広告を表示しない
    • エラーページであることだけを伝えるのではなく、検索ボックスを入れるなどユーザーの手助けができるようにする
    sitemap.xmlとrobots.txt

    sitemap.xml(XMLサイトマップ)とrobots.txt(ロボッツテキスト)は、検索エンジンのクロールを効率的にしてもらうために必要なテクニカルなSEO内部施策です。

    sitemap.xmlは、検索エンジンにサイト内のURLや動画の情報を告知するためのファイルです。Googleなどのロボット型検索エンジンがサイトをクロールしにきたときに、そのサイトの構造を効率的に知らせることができます。
    一方で、robots.txtは、主に検索エンジンのクロールを指示するファイルです。クローラーは、robotst.txtを一番最初に読み込んで、クロールすべきページとクロールすべきでないページを確認し、効率的にサイトを見ています。

    検索エンジンのロボットはサイトのクロールを無限に行ってくれるわけではなく、クロールに限りがあります。クロールに限りがあることをクロールバジェットと表現することもあります。
    クロールバジェットの有効活用に、sitemap.xmlとrobots.txtは押さえておきたい内部施策ポイントです。

    sitemap.xmlとrobots.txtを設定したことで検索順位が上がるわけではありませんが、まだクロールされていないページを検索結果に表示されやすくするなど、検索エンジンのクロールを促すための設定になるため間接的にですが、順位に影響があります。そのため、下記に注意して設定を行いましょう。

    sitemap.xml設定時のSEO対策ポイント
    • 検索結果に表示させないURLは記述しない(no indexページなど)
    • 終了したページなど存在しないページは記述しない
    • リダイレクト元のURLは記述しない
    • 記述できるURL数に上限があるため、URL数は50,000以下、サイズは圧縮前で50MB以下にする
    • lastmodタグの更新日は乱用せず、更新していないのにlastmodの日付を更新しないこと
    • priorityタグはで優先度を設定することもできますが、Googleではpriority属性を使用していない
    robots.txt設定時のSEO対策ポイント
    • robots.txtのサイズは512KB以内にする
    • robots.txtはHTTPステータスコードが200であることを確認する
    • 検索エンジンロボットを制限しないよう取り扱いに注意する

    比較的規模が大きくなりやすいサイトでsitemap.xmlを設置すると1日あたりのクロールされたページ数が増加するケースもあります。SEOでクロールして欲しいページはsitemap.xmlに記載するようにしましょう。

    ページエクスペリエンス向上

    SEO内部施策_SearchConsole

    ユーザーが、ストレスを感じることなく快適にWebサイトやページを体験できるようにするために、ページエクスペリエンスの向上に努めることがSEOに必要です。ページエクスペリエンスの向上は「表示速度の最適化」「CoreWebVital」「モバイルフレンドリー」の3つが代表的です。

    ページエクスペリエンスは、Googleサーチコンソールのレポートで確認できることからも分かるようにGoogleは重要視していますので、SEO対策に必要な取組と言えます。

    ページエクスペリエンス向上指標 SEOの取り組み内容
    表示速度の最適化 SEOを狙った表示速度の最適化は、ページが表示されるまでの速度を高めます。表示速度はSEOの検索順位を決めるアルゴリズムの一因となっていますので、表示速度が遅いとSEOに悪い影響があります。表示速度はSEOの検索順位だけでなく、クロールの最適化やCRO(コンバージョン率最適化)にもよい効果が波及します。
    CoreWebVital CoreWebVitalは、表示速度以上にテクニカルでブラウザの閲覧を最適にする指標です。CoreWebVitalは「LCP」「FID」「CLS」の3指標で測定が可能です。表示速度最適化と改善内容が重複する意味では表示速度と似ていると言えますが、ブラウザの操作性を含めた改善が含まれます。
    モバイルフレンドリー モバイルユーザーがサイトを見る時にPC画面を見せる状況は、ユーザエクスペリエンスが高いとは言えません。モバイルユーザーにはモバイル端末で見やすい環境を整えてあげるためのSEOがモバイルフレンドリーです。
    表示速度の最適化

    ユーザーが早くページを閲覧出来るために表示速度はSEO対策で重要です。なぜなら、Googleはページの表示速度を順位決めのアルゴリズム要素に組み込んでいるからです。過去3カ月の表示速度パフォーマンスは、Googleサーチコンソールのページエクスペリエンスのレポートから確認できますが、現在の表示速度パフォーマンスのスコア確認は、Google社が提供する無料の「PageSpeed Insights」で表示速度のスコア結果が確認できます。

    SEO内部施策_SearchConsole

    表示速度を遅くしているボトルネックはサイトごとに異なりますのでPageSpeedInsightsで表示速度診断をしましょう。以下は、表示速度診断で良く確認されるボトルネックを紹介しています。

    よく指摘される項目 改善ポイント
    ページに公開している画像が重い 必要な画像サイズにトリミングした上で、画像を圧縮してくれる「TinyPNG」等を使用して、圧縮した画像を掲載するようにしましょう。JPEGより圧縮に優れた新しいフォーマットのWebp形式の画像を使う方法もお勧めです。
    ページで使っていないファイル(cssやjs)を読み込まないようにする ページを表示する時に、使うことがないcssのスタイルシートやjsのファイルを読み込んでいる場合は、ソースから削除しましょう。ページのテンプレート毎に必要なcssやjsを読み込むようにしましょう。
    外部スクリプトの遅延読み込み 広告やバナーなどscriptタグで始まるタグはサイトの表示読み込みを遅くする要因になりえます。そのため、外部スクリプトを遅延読み込みすることで可能な限りページの表示速度を早くすることができます。読み込み遅延には「async」や「defer」の属性をファイル読み込み時に使用して非同期でファイルを読み込みます。
    サーバーのレスポンス速度が遅い サーバーのスペックの問題なのか、アプリケーションの問題ないのかを見極める必要があります。サーバースペックであればインフラ環境の見直しを行い、アプリケーションの問題であれば、エンジニアに相談することが必要です。
    表示速度を改善するSEO対策ポイント

    • 表示速度スコアリングツール「PageSpeedInsights」を利用して速度を把握する
    • 表示速度のチェックはサイトのテンプレート単位で計測する
    • 必要なサイズにトリミングのうえ、圧縮して画像は使う
    • ページで使っていないcssやjsファイルは読み込まないようにする
    • 外部スクリプトは遅延読み込み(defer/async)を検討する
    • サーバースペックやアプリケーションの見直しをする
    CoreWebVital

    CoreWebVitalはSEOのランキング要因で、この指標に問題があるサイトは、ユーザーエクスペリエンスが低いことでSEO評価も低くなる可能性があります。SEO評価の低下はもちろんのことですが、CoreWebVitalの指標が悪いページはユーザーの直帰・離脱率の悪化につながるので成果向上に積極的に取り組むことが必要です。

    CoreWebVitalは以下3つの指標からなっています。

    CoreWebVital指標 指標内容 低スコアで生じるユーザーエクスペリエンスの損失
    LCP(Largest Contentful Paint) ページの中で最も読み込み容量が重いブロック要素の読み込み秒数。 容量が重いことで表示速度が遅くなることの不便さ。
    FID(First Input Delay) クリックやボタンタップの操作を最初に試みた後の応答にかかる秒数。 クリックなどの操作が反応しないことで不具合を感じるストレス。
    CLS(Cumulative Layout Shift) 読み込みで生じるレイアウトのズレをスコアリングした値。 見えているボタンをクリックしようとしたときのレイアウトずれで誘発される操作ミスのストレス。

    Googleはユーザーに有益なサイトを検索結果に表示させる使命がありますので、こうしたCoreWebVitalの指標を良好にすることは、SEOに必要な取り組みです。

    モバイルフレンドリー

    モバイル端末の閲覧に最適なページを提供することはユーザーのためになり、SEO評価につながります。2015年にスマートフォンとタブレットの検索回数がPCを超えてから、モバイル端末の最適化は重要性を増してきました。また、2018年3月27日にPCページをメインとしてインデックス評価していたが、今後はスマートフォンページ内容をメインに評価していくというモバイルファーストインデックスについて発表し、話題になりました。

    今後もスマートフォンユーザは多いと考えられますので、モバイルフレンドリー対策を行うことを推奨します。

    スマートフォンサイトのSEO対策ポイント

    ポイント:スマートフォンページを作る
    スマートフォンの検索結果は、スマートフォン観点でサイトを評価された結果です。スマートフォン対応していないページはスマートフォン対応しているページに比べてSEO評価が下がります。スマートフォンサイトがない場合は、スマートフォンサイトを作りましょう。
    ポイント:モバイルフレンドリーにしよう
    スマートフォンページがあるだけではSEO対策は不十分です。しっかり最適化されている状態化をチェックする必要があります。スマートフォンに最適化された状態か図る「モバイルフレンドリー」という指標があります。モバイルフレンドリーは、もともとGoogleの「モバイルフレンドリーテストツール」でチェックすることができましたが、現在はブラウザの拡張機能で使用する「Lighthouse」という機能でチェックする形に切り替わりました。適切なフォントサイズ、余白の取り方などが確認できます。モバイルフレンドリーなスマートフォンサイトにしましょう!
    ポイント:ページの表示速度を高めましょう
    ページの表示速度はSEO評価の1要素であり、スマートフォンも例外ではありません。スマートフォンはPCに比べて通信速度が不安定になりやすいので、スマートフォンの表示速度は特に重要です。SEO成果を最大化するには、スマートフォンの表示速度を高めましょう。
    ポイント:PCとスマートフォンのURLが異なる場合、URLの正規化を行う
    PCとスマートフォンが別URLの場合、URLの正規化を行いましょう。別々のURLで分散してしまう評価を集約することができるので押さえておくべきテクニカルなSEO対策です。
    構造化データマークアップ

    SEO内部施策_構造化マークアップ例

    ロボットが収集した文章の内容理解は、検索エンジンのアルゴリズムに委ねられています。検索エンジンの理解精度は高まっているので誤認することは少ないと考えておりますが、内容理解をより正確に伝えるSEOが構造化データのマークアップで実現することが出来ます。

    構造化データはページ内のhtmlタグ内に、ルールに沿った構造化データをマークアップします。例えば、ページ内にあるパンくずリストの構造化データは以下のように記述します。

    パンくず構造化データマークアップ

    構造化データは内容理解を精緻にするだけでなく、検索結果に表示される自社サイトの視認エリアを広げるSEOができます。構造化データによってパンくずを理解した場合は、以下のように検索結果にパンくずが表示されます。

    SEO内部施策_パンくずリスト

    構造化データは、パンくず構造化データ以外にも、会社情報FAQ(よくある質問)イベント情報など様々なマークアップができます。求人サイトでもよく聞かれるようになったGoogle しごと検索(Google for jobs)も構造化データの活用でSEOが出来ます。

    FAQ(よくある質問)構造化データについては、以前はどのウェブサイトでも検索結果に表示させる事ができましたが、現在は以下のとおり仕様が変更され、一般的なBtoB・BtoC向けのウェブサイトではマークアップは不要と考えています。

    「よくある質問」のリッチリザルトは、Google 検索を利用できるすべての国と言語で、よく知られた信頼のおける政府機関および保健衛生関連のウェブサイトにおいて利用できます。この機能はパソコンとモバイル デバイスの両方に対応しています。

    引用元:Google検索セントラル「よくある質問の構造化データ:機能の提供状況」

    ここで紹介した構造化データはパンくず構造化データのように、検索結果に表示される視認シェアを高める役割があります。ここで紹介した構造化データは一部ですので、サイトジャンルに適した構造化データを検討しましょう。

    Googleの検索結果にサイト名を指定する

    Google検索結果に表示されるサイト名は、サイトのコンテンツとウェブ上の参照元ページの両方に基づいて自動的に生成されます。サイト名は、個々の検索結果の情報源を最もよく表し、説明するように作られています。

    ただし、WebSite構造化データを設定することで、希望するサイト名を指定することもできます。

    SEO内部施策_サイト名の検索結果表示▲ Googleで「相撲」と検索した結果の例)

    Google検索結果におけるサイト名生成の仕組み

    Googleの検索結果に表示されるサイト名は、サイトのTOPページの情報と参照元ページから取得した情報を使用して自動的に生成されます。使用する情報源は、下記のとおりです。

    • WebSite構造化データ
    • <title>タグ内のコンテンツ
    • <h1>タグなどの見出し要素
    • OGPメタタグの「site_name」

    表示されるサイト名の品質を高めるには、WebSite構造化データを設定することが重要です。

    構造化データの追加方法

    WebSite構造化データは、サイトのドメインレベルのTOPページ、サブドメインのTOPページに追加します。

    SEO内部施策_TOPページの指定方法

    サブドメインのTOPページにWebSite構造化データがない場合、代替手段としてドメインレベルのサイト名をサブドメインに使用することがあります。

    • TOPページは、クローラがクロールできる(robots.txtなどでブロックしない)状態にします。クローラがTOPページにアクセスできない場合、サイト名を生成できないことがあります。
    • 同じコンテンツ(TOPページの HTTPバージョンと HTTPSバージョン、または wwwありなしなど)でホームページが重複している場合は、正規ページだけでなく重複するすべてのページで同じ構造化データを使用してください。
    • サイトの特徴を正確に反映した独自のサイト名を設定してください。他のサイトで使用されているサイト名を避け、ユーザーが混乱しないよう独自のサイト名を使用しましょう。また、Google検索のコンテンツポリシーに準拠したサイト名を設定する必要があります。
    • 簡潔で一般的に認識されるサイト名を使用してください(例:「グーグル合同会社」ではなく「Google」)。サイト名の長さには制限はありませんが、一部のデバイスではサイト名が途中で切れてしまう場合があります。もし一般的に認識される別名がある場合は、alternateNameプロパティを使用してその名前(頭字語など)を指定することができます。
    • TOPページ全体で一貫したサイト名を使用してください。構造化データにおいて、サイト名として使用する名前は、TOPページの内容やタグなど、Googleがサイト名を正しく把握できる明確な情報源と整合性が取れている必要があります。</li> </ul> <h6>WebSite構造化データのマークアップ例</h6> <p>構造化データであるJSON-LDとMicrodataのマークアップ例は以下となっています。</p> <pre> ▼JSON-LD <html> <head> <title>Example: A Site about Examples ▼Microdata Example: A Site about Examples

      ⇒参考元:Google検索セントラル

      Googleの検索結果に表示されるファビコンを指定する

      サイトにファビコンが設定されている場合、Googleの検索結果に表示することができます。
      ファビコンはサイトの識別やブランドイメージ向上に役立ちます。検索結果に表示されるとユーザーはサイトを簡単にみつけることができ、クリック率も高まります。Googleの検索結果にファビコンが表示されることはSEOにとって重要な施策です。

      SEO内部施策_ファビコン設置例 ▲Googleで「相撲」と検索した結果の例)

      Googleの検索結果にファビコンが表示されるメリット
      • サイトを簡単に識別できる
      • サイトのブランドイメージの向上
      • クリック率の向上
      • サイトの認知度の向上
      ファビコンの実装方法

      サイトのTOPページの<head>内に下記の<link>タグを設定します。

      
      

      rel属性:rel属性には、下記のいずれかの文字列を設定します。

      • icon
      • apple-touch-icon
      • apple-touch-icon-precomposed
      • shortcut icon

      href属性:ファビコンのURLを指定します。URLは相対パス(/favicon.ico)または絶対パス(https://www.example.com/favicon.ico)で指定することができます。

      ファビコン実装時のガイドライン

      Google検索でのファビコンは、1つのサイトに対して1つしか表示されません。サイトはドメイン名によって定義されます。たとえば「https://www.example.com/」と「https://sub.example.com/」は別々のサイトと見なされ、それぞれに1つずつファビコンを設定できます。

      しかし「https://www.example.com/zzzzz/」は、サイトのサブディレクトリであるため、1つのファビコンしか設定できず、そのファビコンはメインのサイトとサブディレクトリの両方に適用されます。

      SEO内部施策_ファビコン設定方法

      ファビコンのファイルとTOPページは、クローラがクロールできる(robots.txtなどでブロックしない)状態にします。

      • ユーザーが検索結果を見た時に、すぐにそのサイトを見分けられるように、ウェブサイトのブランドを視覚的に表すためにファビコンを使ってください。
      • ファビコンのサイズは、48ピクセルの倍数である必要があります。例えば、48×48ピクセル、96×96ピクセル、144×144ピクセルなどです。SVGファイルの場合は、サイズに特別な指定は必要ありません。また、有効なファビコン形式(ICO、PNG、GIF、Animated GIFs、JPEG、APNG、SVG)はすべてサポートされています。
      • ファビコンのURLは頻繁に変更しないでください。
      • 不適切なシンボルがあるファビコンは表示されません。もしファビコン内にそれらの表現が見つかった場合、デフォルトのアイコンに置き換えられます。
      • Googleは、TOPページをクロールするたびに、ファビコンが存在するか、またはファビコンが最新かどうかを確認します。もしファビコンを変更し、その変更をGoogleに知らせたい場合は、インデックス登録をリクエストすることができます。

      参考元:Google検索セントラル「検索結果用のサイトのファビコンの設定」

      OGPメタタグの最適化

      OGP(Open Graph Protocol)メタタグを設定することにより、XやFacebookなどのSNSでシェアされたときにタイムラインやニュースフィードにページのタイトル、URL、概要、画像を表示させリッチオブジェクトにすることができます。

      ECサイトの場合、商品画像を表示させ目立たせることで多くのユーザーの目に触れ、集客にもつながります。
      OGPの設定は、SNSが普及している現在のサイト運営において必須の設定といっても過言はないでしょう。

      OGPメタタグの役割

      OGPメタタグの役割は、SNSでシェアされた際に表示されるタイトルや画像、概要文などを指定することができることです。

      画面占有率が高く訴求力が大きい

      OGPメタタグを設定しリッチオブジェクト化することで、SNS上の画面占有率が大きく、見ているユーザーへの訴求力が高まります。

      視覚でとらえる部分が大きいため、ユーザーへより多くの情報を瞬時に伝えることが可能です。タイムラインに表示された情報をユーザーが見た瞬間にどんな記事なのか、内容を要約して伝えることができるため、ユーザーに興味を持たせることができます。

      SNSで幅広くシェアできる

      SNSで誰かがシェアや「いいね!」をした記事がタイムラインに流れてくることがあるでしょう。OGP設定をしていると「ユーザーに読んでもらえない」という機会損失を減らすこともでき、より多くの方へリーチすることが可能です。

      ユーザーが興味を惹くサムネイル画像や魅力的なタイトルを表示させることで、SNSでバズる可能性も高まります。ユーザーがタップしたくなるような画像やページのタイトル、概要を表示させると効果的です。

      ▼OGPの表示イメージ
      SEO内部施策_OGP表示イメージ

      今や日常の一部となっているSNSでの拡散による流入には、非常に大きな宣伝効果があるでしょう。より多くの流入を得るためには、充実したコンテンツとOGP設定の両方が必要となります。

      PDFファイルの最適化

      検索エンジンはPDFファイルの内容を読み取り、適切に評価されたPDFファイルは検索結果に表示されます。PDFファイルの最適化では、プロパティの設定を充実させることで、検索エンジンにPDFファイルの内容を正確に伝えることができます。

      また、PDFファイルへのアンカーテキストも重要で、適切に設定することでリンク先のPDFファイルの内容を検索エンジンに適切に伝えることができます。

      ファイル名を適切に設定する

      ファイル名は、PDFファイルの内容を反映した、わかりやすい名前に設定します。ファイル名は、検索エンジンにPDFファイルの内容を理解させるために重要な要素です。

      タイトル、サブタイトル、キーワードのメタ情報を設定する

      PDFファイルにおけるタイトル、サブタイトル、キーワードのメタ情報を設定することは、PDFファイルのSEOにおいて重要です。

      タイトル PDFファイルの主題や内容を簡潔に表現したタイトルを設定してください。検索結果やブラウザのタブに表示されることがあります。
      サブタイトル PDFファイルの詳細な内容や追加情報を表すサブタイトルです。タイトルと組み合わせて、PDFの内容をより具体的に説明します。HTMLにおけるdescriptionメタタグに該当します。
      キーワード HTMLのkeywordsメタタグに該当します。PDFファイル内の主要キーワードを3~5個ほどピックアップしてください。
      SEOに直接的な影響はないかもしれませんが、Google検索エンジンが認識するポイントの一つになるため、しっかりと実行しておくことが大切です。
      PDFファイルへのアンカーテキストを適切に設定する

      PDFファイルへの適切なアンカーテキストの設定は、検索エンジンやユーザーがリンク先のPDFファイルの内容を理解しやすくなります。アンカーテキストはリンク先のPDFファイルの基本的な内容が伝わるように書き、冗長な文章や段落になるほどの長いアンカーテキスト、「ページ」「記事」「ここをクリック」のような使用は避けましょう。

      PDFファイルへのアンカーテキストを適切に設定することで、検索エンジンに対してPDFファイルの内容を明確に伝え、ユーザーにとってもわかりやすいリンクを提供することができます。

      PDFファイルとウェブページの重複処理

      PDFファイルとウェブページでは形式が違いますが、記載されている内容が同じで両方とも公開されている場合、検索エンジンにとっては同じコンテンツとなり、重複コンテンツと認識される場合があります。

      そのため、重複コンテンツと認識されるリスクを避けるため、canonicalリンクタグを設定するようにしてください。PDFファイルについては、rel=”canonical” HTTP ヘッダーを使用して、設定するようにします。

      ▼ rel=”canonical” HTTP ヘッダーの設定例:HTMLページへの正規化

      Link:;
      rel ="canonical"
      

      6. 良質なコンテンツを制作する

      SEOで検索順位の上位表示を達成するためには、検索結果に表示したいページを良質なコンテンツにする必要があります。SEOで上位表示される良質なコンテンツとは、検索されたキーワードの意図を満たすユーザー満足度が高いことを言います。

      良質なコンテンツ 概要
      検索意図(インテント)を理解したコンテンツ作成 検索キーワードには、ユーザーが知りたいと思っている検索意図(インテント)があります。その検索意図を深く洞察した上で、課題を解決できるコンテンツを作ります。
      定期的な更新で常に新鮮なコンテンツにする 古い情報は間違った情報かもしれません。また検索キーワードの検索意図(インテント)も変わってくる可能性がありますので、新鮮なコンテンツが提供できるように定期的な更新をしましょう。2023年と2015年の記事における信頼性の印象は変わるのではないでしょうか。
      検索結果に戻る必要がないコンテンツにする 検索結果から来たユーザーが、検索結果に戻る必要がないぐらいのコンテンツになるように心がけましょう。検索結果のラストクリックになるコンテンツは検索順位が高い傾向にあります。
      検索意図(インテント)を理解したコンテンツ作成

      ユーザーが検索したキーワードには何かしらの検索意図(インテント)が込められており、Googleは検索意図(インテント)を満たすページを検索結果に表示しようと試みます。言い換えれば、検索意図(インテント)を満たすコンテンツを作れば、検索結果の上位表示が実現できるSEOをしていることになります。

      そのため、検索キーワードに込められたユーザーの検索意図(インテント)を徹底的に理解した上でコンテンツ作りをすることが、SEOの上位表示に必要です。

      良質なコンテンツ作りと検索意図(インテント)を理解するためには、キーワードは以下のような検索意図(インテント)に分類できることを知りましょう。

      分類 検索インテント キーワード
      knowクエリ
      (知りたい)
      知りたいクエリを指すknowクエリは、言葉の定義や意味、歴史などを正確な情報で説明するコンテンツが必要です。
      • wordpress とは
      • 普通郵便 料金
      goクエリ
      (行きたい)
      goクエリはどこかの場所に行きたい意図を示します。飲食店の店舗や商業施設のような場所だけではなく、ウェブサイトも行きたいgoクエリに含まれます。
      • 吉祥寺スタバ
      • Amazon
      doクエリ
      (実行したい)
      doクエリは行動を実行したいときに検索されるキーワードです。実行する上で必要な準備や方法をコンテンツで紹介するとよいでしょう。
      • 太もも 瘦せる方法
      • キーマカレー レシピ
      buyクエリ
      (買いたい)
      buyクエリは購入の意思を持った検索インテントをユーザーは持っています。buyクエリはdoクエリの一部となっていますが、より具体的なニーズを持った検索インテントのクエリとなっています
      • スチールラック 購入
      • オススメプロテイン

      検索意図(インテント)を踏まえた検索クエリの分類を見ると、必要なコンテンツが見えてくるのではないでしょうか。良質なコンテンツ作りには検索意図(インテント)を満たすことが必要です。

      定期的な更新で常に新鮮なコンテンツにする(フレッシュネスシステム)

      Googleのランキングシステムに「フレッシュネスシステム」があります。このランキングシステムは「検索結果に表示されるコンテンツはより鮮度の高いコンテンツが上位表示される」というシステムです。

      つまりフレッシュネスシステムのランキングシステムを考慮すると、定期的な更新で新鮮なコンテンツにすることがSEOの対策になるという事です。

      定期的に更新された新鮮なコンテンツは、検索意図を満たした良質なコンテンツであることとイコールになります。そして、古くて間違った情報のコンテンツは検索順位が下がります。

      実際にSEO流入が伸び続けていたサイトが、ある時を境に流入が増えなくなった相談を弊社に依頼して頂きます。こうした相談でボトルネックになっている原因の多くは、古い記事をアップデートしていないために検索順位が下がっていることです。

      したがって、コンテンツの順位維持または順位上昇をしたいなら定期的にコンテンツを更新するようにしましょう。間違った情報でなくても、常に良い方向へアップデートするのがSEOで重要です。

      流入数の伸び悩みを感じているSEO担当者は、記事のリライトを考慮したコンテンツ体制になるよう見直しましょう。

      検索結果に戻る必要がないコンテンツにする

      良質なコンテンツは、ユーザーを満足させることができます。そして、満足したユーザは、Googleの検索結果に戻って他コンテンツをクリックすることはありません。ユーザーのラストクリックになるような良質なコンテンツを作成するようにしましょう。

      以下はGoogle公式ドキュメントの引用です。

      ユーザーがコンテンツを読み終わっても、他のソースからより良い情報を得るために再び検索する必要があると感じさせてしまいますか。

      ⇒引用元:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers

      上記の引用からも、良質なコンテンツの定義が検索結果に戻らないことを示唆していると考えられます。

       

      7.サイトとコンテンツの社会的地位を高める(E-E-A-T)

      良質なコンテンツを作成したはずなのに、一向にSEO成果が上がらないと悩みを考えている担当者は、E-E-A-Tの観点からSEOを行ってみましょう。

      本記事内で何度か言及していますがE-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった言葉で、2022年12月15日に従来のEATにE(Experience)が加えられたウェブサイトの評価基準です。

      E-E-A-Tイメージ

      E-E-A-Tは、人の人生を左右するジャンルのトピックで疎かにするべきではありません。特に医療・健康、お金ジャンルのトピックでE-E-A-Tを疎かにするサイトは、SEOの上位表示が非常に難しくなっております。

      逆にE-E-A-T対策をしっかりしているサイトは、長期的で安定したSEO流入を獲得できています。

      代表的なE-E-A-TのSEOポイントを紹介します。

      • テーマに特化したWebサイトにする
      • 経験に基づいた情報をアップする
      • 著者・運営者情報を充実させる
      • whois情報を公開する
      • サイトはSSL対応が望ましい
      • 被リンクやサイテーションも意識する
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      • 記事の公開日・更新日を公開する
      • 定期的に記事を更新する
      • 検索キーワードも意識する
      • 一次情報の記事を作る
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      細かい施策内容は「EEATとは?コンテンツ評価を高める12のSEOポイント」をご確認ください。

      8.被リンクを集める

      被リンクはSEO順位を決める評価ポイントの1つです。被リンクが多い程、社会的に認められたサイトとしてSEO評価を上げる恩恵を受けることが出来るSEO施策です。被リンクは、リンクされた数量だけでなく質もこだわる必要があります。SEOに求められる被リンク対策を理解しましょう。

      ナチュラルリンクを獲得する

      良いコンテンツは被リンクが自然発生的に集まります。この自然発生的に発生した被リンクをナチュラルリンクと言います。つまりSEO効果を高める質が良い被リンクは、ナチュラルリンクをいかに集めるかがポイントとなります。

      ただし、嘘を指摘されるような被リンクは、コンテンツのマイナス評価となりますので、ナチュラルリンクであれば無条件にSEO評価が上がるわけではないことを把握しておきましょう。

      また、SEOで行ってはいけない被リンク対策があります。それは順位操作を目的とした人工的な被リンク構築です。順位操作を目的とした被リンク施策を提供するSEO会社もいますが、依頼は辞めた方がよいでしょう。Googleが悪質とした場合は、ペナルティによって検索結果から姿を消すでしょう。

      宣伝する

      上記のようなナチュラルリンクを集めるためには、認知されていることが前提となります。認知されるために、SNSやPRサイトでコンテンツを宣伝しましょう。認知したユーザーが有益なコンテンツで紹介したいと思ったときに、被リンクの行動をしてくれるはずです。

      一次情報は被リンクされやすい

      有益なコンテンツは被リンクされやすい傾向があります。特に被リンクされやすいコンテンツの傾向は、一次情報のコンテンツです。先ほど説明したE-E-A-Tで言えば、Experienceが該当します。体験した話や経験した人しか話せない一次情報は、拡散されやすく被リンクを受けやすい傾向があります。自分の体験を余すことなく表現したコンテンツを作成するとよいでしょう。

      SEOに関するよくある質問

      SEOの成果が出るまではどのくらいの期間が必要ですか。

      SEOはすぐに成果が出るマーケティング施策ではありません。そのため、SEOで成功を収めるには6カ月から1年の長期間を必要とするケースが多いでしょう。

      SEO対策はGoogle対応すればいいの?

      日本の検索エンジンはGoogleとYahoo!が大半のシェアを占めています。そしてYahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを利用しているため、GoogleのSEO対策をすれば日本の検索エンジンのほとんど対応していることになります。

      SEOで検索順位を上げるもっとも重要な要因は何でしょうか

      検索順位を上げる最重要な要因を1つに絞ることはできません。SEOの取り組みは包括的に取り組む必要があります。ただし、コンテンツが良くなければ、全ての要因においてマイナスに働くとは言えます。

      おわりに

      検索エンジンは日々進化を続けています。

      したがってSEOの世界も日進月歩で、本ページでご紹介している内容も1年後、2年後には古いSEOと言われているかもしれません。しかし、今回は少なくとも現段階で考えられるWebやマーケティング担当者の方が取り組むべき施策をまとめてご紹介しました。

      まずは自社内でできることから、少しずつ取り組んでみてください。最初は思うように成果が出ないかもしれませんが、積み重ねていく内に少しずつ結果が見えるようになってくるはずです。

      もしも、その中で分からないことやできないことがあった場合にはSEO会社への相談を検討してみてください。

      その際に当社、ディーエムソリューションズにもお声がけいただければこれ以上の幸せはありません。貴社のSEOパートナーとして、目標達成を最大限ご支援させていただきます!

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