2015.05.28SEO記事一覧

【不動産業界のSEO】事例で見るターゲットキーワード選定の重要性

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Webマーケティングにおいて、今なお注目され続けている「SEO」。

SEOで注目すべき項目はいくつかありますが、今回は不動産業界の上位表示サイトを例にとって、SEOにおけるキーワード選定について解説します。

 

はじめに

不動産取引業を営む企業は多く、コンビニの店舗数である5万店舗よりもはるかに多い7万社はあるといわれています。激戦の不動産業界には有名ポータルサイトも多数存在し、上位サイトはSEOに対し力を入れていると考えられます。
今回はディーエムソリューションズの「キーワードアナライザー」というツールを利用し、有名ポータルサイトのスーモ、ホームズ、アットホームがそれぞれどのような対策を行っているのか分析しました。

 

上位表示ポータルサイトではどんな対策がされているのか

大手不動産ポータルサイトのビッグキーワード検索時の結果はどのようになっているか見てみましょう。

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「不動産」「賃貸」「新築マンション」「中古マンション」「一戸建て」という5つのビッグキーワードを調査したところ、有名ポータルサイトはきちんと上位に表示していました。検索ボリュームも多く、リスティング競合度も高いキーワードでのSEOの成功には非常に大きなリターンがあると予想されます。この結果を見てSEOの醍醐味はビッグキーワードの上位表示と考える方も多いのではないでしょうか?しかし、不動産業界ポータルサイトのSEOにおいて参考にすべきところは、ユーザーが検索するキーワードを幅広く網羅している点にあります。

 

「不動産」と一口に言っても目的はユーザーにより様々です。賃貸物件を探している方もいれば、土地を探している、はたまた物件を売りたい方もいらっしゃるでしょう。ユーザーの検索リテラシーが向上している中、ユーザーは「不動産」と検索するでしょうか?多くのユーザーが何らかのキーワードと掛け合わせをし、検索することが予想できます。

 

次にミドルキーワードを見てみましょう。

「エリア×不動産」

「エリア×賃貸」

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上記はエリアとビッグキーワードの掛け合わせキーワードです。有名ポータルサイトは上位表示に成功しています。

エリアとビッグキーワードの掛け合わせは、不動産取引業に関わらず他の業界でもキーワード選定時に利用できる掛け合わせの1つです。簡単に選定することができ、それなりの検索ボリュームがあるため押さえるべきキーワードと言えます。

 

他にも「エリア×中古マンション」、「エリア×一戸建て」を調査したところ、有名ポータルサイトではきちんと網羅されていました。

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注目すべきポイントは、これらを実現させるために各種掛け合わせキーワードに対応する固有の情報を持ったページをきちんと用意していることです。

幅広いキーワードで上位表示を狙うためにはページごとに固有の情報も必要になるため、非常に多くの作業が発生します。それぞれが固有のURLを持つ必要があるので、サイト制作段階からSEOを考慮した設計が必要です。不動産業界のポータルサイトはこの点についても考慮して制作されています。

 

ニーズが顕在化したキーワードと潜在的なニーズのあるキーワード

他にも不動産ポータルサイトが行っているSEO対策から学ぶべきポイントはあります。以下のキーワード群を調査しました。

 

固有のマンション名による順位

「代官山アドレスザ・タワー」

「アクシア青山」

「パークアクシス代官山」

「パークコート麻布十番」

「ラ・トゥール神楽坂」

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サンプルとして都内の高級マンション名で検索したところ、スーモがいくつかの物件で上位表示をしていました。もちろん、「高級マンション名×賃貸」のキーワードも上位表示しています。例えば「代官山アドレスザ・タワー 賃貸」(2位表示)がそれにあたりますが、こうしたマンション名そのものや「マンション名×賃貸」で検索するユーザーは既にその物件に関心があることが想像できます。

つまり、ニーズが顕在化しているキーワードということです。検索ボリュームが少ないとしても商品やサービスの固有名称でトラフィックを得ることは優先すべき項目といえるでしょう。

 

一方で潜在的なニーズがあるキーワードも重要です。多くの不動産ポータルサイトでは既に対策が行われています。「エリア×家賃」や「子育てしやすい街」といったキーワードが当てはまります。「新宿 家賃」と調べる方は、まだ「新宿」に決めている訳ではないかもしれません。しかし、引っ越しを検討している可能性が十分にあります。

同様に「子育てしやすい街」は住みたい街はまだ決まっていないが、子供ができた夫婦が探しており、手狭な今の住まいを見直している可能性があります。

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こうした顕在・潜在キーワードも意識し、考えられる全キーワードで上位表示を狙うことがWebマーケティングで成功するためのポイントです。検索エンジンは良いコンテンツを広く発信しているサイトを全体的に高く評価する傾向が見られますので、難易度が一番高いビッグキーワードだけに絞った対策を行うのはかえって非効率的な場合があります。

 

まとめ

不動産業界の事例で見るキーワード選定の重要性について解説しました。いかがでしたか?ポータルサイトを運営していない不動産業界の方は、このように有名ポータルサイトが対策をしている状況の中、SEOで巻き返すのはなかなか難しいと感じているかもしれません。しかし、強いエリアや強みを持つ専門性に特化し、単なる不動産ポータルサイトではカバーしきれないような、詳細な情報をコンテンツにしていくことで、勝てる余地は十分にあります。

 

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山口 耕平

山口 耕平

ディーエムソリューションズ株式会社 デジタルマーケティング事業部 シニアコンサルタントグループ 課長。新卒入社した大手音楽配信サービス会社で全国2位の営業実績をあげたのち、個人事業主としてのECサイト運営や大手AV機器メーカー系マーケティング会社でのトップセールスマン(2年連続で売上全国1位)を経て、2008年8月ディーエムソリューションズへ入社。入社後は様々なクライアントのWebサイトのコンサルティングに携わり、SEOのみならずサイト制作、コンテンツ制作、リスティング広告まで幅広い分野で活躍中。