GoogleやYahoo!で検索を行った際、みなさんはどのようなサイトをクリックしますか?
検索順位が上位のサイトはもちろんクリックされやすいのですが、検索順位以外の要素として、商品のレビューが表示されているなど、検索結果において情報量の多いサイトは、クリック率が高い傾向にあります。
今回は、検索結果に表示される情報をより豊かにすることができる、リッチスニペット(リッチリザルト)についてご紹介したいと思います。
目次
リッチスニペットとは、検索結果の表示内容が通常より多くの情報が表示されることを言います。ページタイトルやページ概要文だけでなく、商品のレビュー点数や価格、パンくずリストを表示することでクリック率向上も見込めます。
「snippet」とは、「切れ端」「断片」を意味する英単語で、検索結果でタイトルの下に表示されるページの要約文のことです。
通常、検索結果で表示される情報(スニペット)は、検索エンジンが自動で内容を抜粋して掲載しているのですが、検索エンジンにきちんとサイトの内容を伝えることができれば、商品のレビューや価格など、検索結果でより多くの情報を表示させることができます。
スニペット(snippet)の表現が豊か(rich)になるため、リッチスニペットと呼ばれています。
検索結果をリッチスニペット化することで、検索順位に直接影響が出る訳ではありませんが、ユーザーの目を引くことができる上、ページの内容が検索ユーザーに伝わりやすくなるため、クリック率が上がります。
検索結果で競合サイトと並んだ際、一歩リードすることができますので、積極的に活用してみましょう。
現在、リッチスニペットの種類は、30種類あります。
では、どういった場合にリッチスニペット化ができ、どのような形で表示されるのでしょうか。
ここでは、よく利用されるリッチスニペットを実際の検索結果の画像とともにご紹介していきます。
会社概要やサービス内容などを表示することができます。通常、トップページに入ってから探さなければいけないコンテンツが、検索結果から直接見つけられるのは検索ユーザーにとって大きなメリットですね。コーポレートサイトは必ず出しておきたい情報です。
レビューや価格を表示することができます。評価が高ければユーザーに安心感を与えられますし、価格が出ている状況でクリックをするユーザーは、購入確度が高いといえます。
料理のレシピ、カロリー、調理時間などを表示することができます。レシピコンテンツを扱っているサイトなら、ぜひ出しておきたい情報ですね。
イベントスケジュールも表示することができます。検索結果からイベントページへ直接誘導ができるため、セミナーや展示会などのイベントを定期的に開催している企業におすすめです。
動画コンテンツも検索結果上で表示できます。自社サービスの紹介動画など、動画コンテンツを持っている企業も多くなってきたかと思いますので、試してみると面白いかもしれません。
よくある質問も検索結果に表示することができます。質問が表示され、展開ボタンで回答を見ることができます。回答には、指定されたHTMLタグを使用することができます。たとえば、回答に<a>タグを設定し、サイト内のページへリンクすることもできます。
Webサイト内ではおなじみのパンくずリストですが、検索結果にも出すことができます。
パンくずリストが表示されていると、そのページがどこに位置しているのかがとてもわかりやすくなります。
なんと、求人情報も検索結果に表示できます。「地域や業種+求人」で検索すれば、その一覧が検索結果に表示されます。また、「会社名+求人」で検索すれば、その会社の求人情報が検索結果に表示され、ユーザー・エクスペリエンス(経験)を向上させることができます。
ここでは、すべて紹介しきれず申し訳ありません。その他のリッチスニペットの種類は、下記のリンクのGoogle公式サイトをご覧いただき、ご自身のサイトに合った構造化データを実装し、リッチスニペットで競合サイトを一歩リードしましょう。
リッチスニペットは、検索エンジンがコンテンツの内容を読み取ることによって表示されます。つまり、検索エンジンにコンテンツの内容がきちんと伝わっている必要があります。
検索エンジンにコンテンツの内容を伝えるためには、主要タグの記述をしっかり行い、構造化データというものを設定する必要があります。
検索結果に表示される文字数は、タイトルが30文字程度、スニペットが110文字程度で、それ以降は「…」で省略されてしまいます。何も手を加えなければ、ページの内容が検索ユーザーにうまく伝わらないかもしれません。
タイトルには、titleタグの内容が表示され、スニペットには、ユーザーのクエリ(ユーザーが実際に検索する語句)によってページ内に記述されているテキスト部分が使用されることもありますが、基本的には、descriptionメタタグの内容がスニペットとして表示されます。
本記事で詳細な説明は割愛させていただきますが、検索エンジンは「タイトル」「本文」「画像」など、Webサイトにおける項目ごとの役割をきちんと理解しようとします。検索エンジンに構造をきちんと理解してもらうための設定が、構造化データです。
構造化データを設定するには大きく2通りの方法があり、詳細については別の記事で説明していますので、そちらをご覧ください。
ここまで、検索結果をリッチスニペット化するための方法をいろいろとご紹介してきましたが、構造化データを設定したからといって、必ずしも検索結果に反映されるわけではありません。
検索クエリとかけ離れていたり、ページのコンテンツ内容が質の低いものであったり、Googleのガイドラインに違反している場合はリッチスニペットが反映されません。
そのため、まずはコンテンツ内容を充実させ、ユーザーにとって有益なページとなるようにした上で、ガイドラインに沿った正しい構造化データを設定しましょう。
(回答)Googleが推奨するJSON-LD形式での実装をおすすめします。「リッチリザルトテストツール」で構文にエラーが無いか、Googleが公開している「構造化データに関する一般的なガイドライン」をご確認いただき、実装するようお願いいたします。ただし、構造化データを実装したからといって、リッチスニペットが検索結果に必ず表示されるとは限りません。
(回答)呼び方が違うだけで、同じものと思っていただいて問題ありません。
なぜ呼び方が違うかと言いますと、リッチスニペットは古い呼び方、リッチリザルトは新しい呼び方です。以前は、構造化データを利用し、検索結果を特別にする表示方法として、複数の用語を使用していました。
Googleの公式ドキュメントでは、これらの用語をまとめて「リッチリザルト(rich results)」という名称を使用しています。
(回答)強調スニペットとは、ユーザーが質問形式(「●●●とは」など)で検索した際に、Google検索結果の上部に簡単な回答やサマリー(「まとめ」「概要」「要約」)を表示する仕組みです。
強調スニペットとリッチスニペットの違いとして、強調スニペットはGoogleの検索結果の上部に表示されるものですが、リッチスニペットは検索結果のそれぞれのサイトのスニペットとして表示されるものです。
強調スニペットについては「強調スニペット(Featured Snippets)とは?検索結果で1位よりも上位表示される方法」で、詳しく解説していますので、ご参考にしてください。
リッチスニペットには様々な種類・表示の形が存在しており、今後も更に増えていくことでしょう。主要タグの記述や構造化データの設定は、検索エンジンからの評価を上げることにもつながりますので、ぜひトライしてみてください。
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