
年間何百ものWebサイトを確認している当社でも、内部施策SEOが完璧にできているというサイトを見たことがありません。内部施策SEOに漏れがあるということは、自分でできることをやっていないということであり、それだけで機会損失を発生させている可能性があります。本書では、ご自身でセルフチェックと修正ができるよう、Googleが推奨する内部施策SEOのうち、重要なポイントをかいつまんでご紹介しております。
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ウェブサイトを運営していると、サイト移転でURL変更が必要なことがあるかと思います。ウェブサイトのURLを変更したら、旧URLへ訪問してしまうユーザーのために新しいURLへ誘導しなければいけません。その時、設定したいのがリダイレクトです。
旧URLにリダイレクトすれば、新しいURLへ手軽にアクセスを誘導できます。今回は、リダイレクトとはどのような技術なのか、具体的な設定方法や主に使われている手法の特徴についてわかりやすく解説していきます。
リダイレクトとは、ウェブページのURLが移転や削除によって変更になった際、旧ページに訪問するユーザーを新ページのURLへと転送する処理のことです。旧ページから新ページへと転送する、または表示先のページを変更する仕組みとお伝えすれば、イメージしやすいでしょうか。
たとえば、【example.com/a1】のURLが【example.com/a2】へと変更になった場合、リダイレクトを利用すると、【example.com/a1】を表示しようとしても【example.com/a2】に自動転送することができます。
リダイレクトには、さまざまな種類があり、主に利用されているのは下記の2つの設定です。
次に、それぞれのリダイレクト設定の特徴をご説明します。
301リダイレクトとは、ページを恒久的に移転先へと転送する設定のことです。ウェブサイトのURLを変更しても、301リダイレクト設定をしておけば、新URLのページへユーザーを正しく誘導できます。
301リダイレクトを利用したリダイレクトなら、過去の被リンク評価引き継ぎやページ評価を保つ期待を狙うことができます。301リダイレクトの詳細については、下記の記事をご参照ください。
302リダイレクトとは、301リダイレクトのような恒久的な転送ではなく、一時的な転送設定のことです。そのため、サーバートラブルやサイトメンテナンスなどで、本来のページへ戻ることを前提に一時的に転送が必要な場合に利用します。
302リダイレクトも代表的なリダイレクト設定ではありますが、301リダイレクトと比べれば、利用機会の少ない技術です。ただし、一時的に転送が必要な場合に役立つため、知識として覚えておきましょう。
リダイレクトの設定方法は、主に2つあります。
クライアントサイドリダイレクトとは、htmlに転送先情報記述することでユーザーを転送します。インターネット検索を行っていると、「このサイトは、新サイトへと移転しました。5秒後に自動的に転送します。自動転送しなければ、URLをクリックしてください。」というメッセージを見たことがあるでしょう。これは、クライアントサイドリダイレクトによる表示と考えられます。
一方で、サーバーサイドリダイレクトとは、サーバー設定ファイルの.htaccessなどを利用してリダイレクト先を設定します。転送前のURL表示を試みても、リダイレクトの転送先ページをサーバーが返すので、ユーザーはすぐに転送先のページを閲覧できます。
Googleは、上記の2つのリダイレクト設定のうち、サーバーサイドリダイレクトの利用を推奨しています。なぜなら、クライアントリダイレクトでは、以前のウェブサイトの評価を引き継ぐ期待ができないからです。
リダイレクト設定をしても、旧ページと新ページが別物として扱われてしまうため、ミラーサイトの扱いになる可能性があります。最悪の場合、ミラーサイトがペナルティを受け、サイトの順位を大きく下げかねません。そのため、Googleからの推奨されているサーバーサイドリダイレクトを利用した設定方法を説明します。
まずは、メモ帳を開きます。パソコン内に標準搭載されている一般的なメモ帳で構いません。メモ帳を開いたら、ファイル名を.htaccessに設定します。そして、ファイルの種類は、「すべてのファイル」に変更して保存します。
ファイルの保存が完了したら、ファイルに対してリダイレクトの指示内容を記述します。
example.htmlという旧ページからexample1.htmlという新ページに301リダイレクトを実行する。
RewriteEngine on
RewriteRule ^ example.html$ http://www.url.com/example1.html[R=301,L]
上記の内容を.htaccessファイルに記述してサーバーにアップロードします。htaccessファイルのアップロード先は、リダイレクトの適用範囲で異なります。たとえば、最上位となるトップページ階層にアップロードすると、ウェブサイト全体にリダイレクトが適用されます。
しかし、トップページ階層にアップロードする方法では、ある特定の階層ディレクトリに限定したリダイレクトができません。特定階層に限定してリダイレクトする場合は、リダイレクトしたい階層ディレクトリにアップロードしてください。
特定の階層ディレクトリにアップロードする方法なら、アップロード先とそれ以下の階層ディレクトリに限定してリダイレクトの設定が反映されます。それ以外のページについては、リダイレクトが反映されず通常の表示となります。
ディレクトリ単位でリダイレクトをする場合は、ページ単位のリダイレクトの手順と同じように.htaccessファイルを作成します。そのため、メモ帳でファイル名を.htaccess、ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更し保存するまでの手順は、すべて同じです。
次に、.htaccessファイルに対して、リダイレクトの指示内容を記述します。
exampleというディレクトリからexample1というディレクトリに301リダイレクトを実行する。
RewriteEngine on
RewriteRule ^ example(.*)$ / example1$1 [R=301,L]
もし、ファイル名が変更されていれば、404エラーとなります。修正が完了したら、先ほどと同じようにサーバーにアップロードしましょう。
www有無のURL正規化を行う場合も、これまでと同じように.htaccessファイルを作成します。次に、.htaccessファイルに対して、URL正規化に関するリダイレクトの指示内容を記述します。
http://example.comをhttp://www.example.comへ301リダイレクトを行い、www有りURLへ統一する。
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(example\.com)(:80)? [NC]
RewriteRule ^(.*) http://www.example.com/$1 [R=301,L]
上記のように記述したら、サーバーにアップロードしてリダイレクトを適用します。
一方で、wwwなしで記述したいこともあるでしょう。その場合は、下記のように記述します。
http://www.example.comをhttp://example.comへ301リダイレクトを行い、wwwなしURLへ統一する。
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(www.example\.com)(:80)? [NC]
RewriteRule ^(.*) http://example.com/$1 [R=301,L]
こちらも記述が完了したら、サーバーにアップロードします。
www有無のURL正規化の必要性については、下記の記事をご参照ください。
index.html有無のURL正規化を行う場合も、.htaccessファイルを作成します。次に、.htaccessファイルに対して、URL正規化に関するリダイレクトの指示内容を記述します。
http://example.com/index.htmlからhttp://example.comへ301リダイレクトする。
RewriteEngine on
RewriteCond %{THE_REQUEST} ^.*/index.html
RewriteRule ^(.*)index.html$ http://example.com/$1 [R=301,L]
一般的に、index.htmlは無しで設定します。そのため、上記の記述が完了したらサーバーにアップロードしましょう。
SEO担当者の中には、リダイレクト設定の重要性について疑問をもっている方もいるでしょう。そもそも、どのような理由からリダイレクト設定を行う必要があるのでしょうか。
新しいURLにコンテンツが移行しても旧URLにアクセスしようとするユーザーは一定数存在すると考えられます。そのため、リダイレクトを行わないとユーザビリティの観点からさまざまな問題が発生します。たとえば、下記のような問題です。
このように、リダイレクトしていなければ、旧URLからアクセスできなくなり、ユーザビリティが著しく低下してしまいます。URLを変更した場合は、引越し先の新ページが適切に表示されるようにリダイレクト設定が必要です。
301リダイレクトによって転送する場合、転送前に有していたSEOの評価は転送先のURLに引き継がれます。そのため、長年ウェブサイトを運営したことで高く評価され、数多くの被リンクを集めている場合は、301リダイレクトを実行すれば転送先に被リンクの効果を継承できます。
そもそも、301リダイレクトは既存の評価を新ページに移行するために、Googleから推奨されている方法なので、SEO評価の維持という点において大きなメリットがあります。
リダイレクト設定をする際、非推奨として避けた方がよいことがあります。次に、どのようなことをなるべく避けるべきなのかということについてご説明します。
htmlタグの一種であるmeta refreshを利用すれば、ウェブサイトに訪問したユーザーを対象サイトへと誘導できます。htmlの記述方法も簡単なので簡単に設定できます。
しかし、meta refreshには、大きな問題点があります。それは、meta refreshを利用してリダイレクトをしても、以前のサイトが有しているページ評価を引き継げない可能性があるということです。そのため、Googleでもmeta refreshの利用は非推奨とされています。meta refreshについては、下記の記事をご参照ください。
サーバーの仕様上、どうしてもhttpによるリダイレクトができない場合は、JavaScriptで実行することがあります。httpリダイレクトの代替案として非常に優れていますが、1つ大きな問題点があります。
それは、ブラウザがjavascriptを無効化していれば、リダイレクトが適用されないということです。その場合、無効化ユーザーへの機会損失につながるため、なるべく避けた方が良いでしょう。
必ずリダイレクトをしなければならないと勘違いをして、旧URLからページの内容関係なく全部TOPにリダイレクトさせるのは非推奨事項になっています。なぜなら、301リダイレクトは、同じコンテンツの内容が旧ページから新ページへと移管したことを伝える設定だからです。
すべてTOPページにリダイレクトさせるよりは手間がかかる作業かもしれませんが、多少面倒でも正しく対応させましょう。
余談ではありますが、URLを変更する必要がなければ、極力維持することをおすすめします。なぜなら、301リダイレクトを利用したからといって、必ずしもすべてのSEO評価が引き継がれるわけではないといわれているからです。
たとえば、SNSのいいね!の数や、はてなブックマークの登録数がゼロになります。これらの数の大きさがマーケティングに大きな影響を与えている場合は、十分に注意しましょう。
主にサイトのメンテナンス中や、サーバエラーなどで一時的にサイトを移転する場合に用いられます。
従来は302リダイレクトは一時的なサイト移転であるため引き継がれないですが、長期間の302リダイレクトがされると301リダイレクト同様にページランクが引き継がれるようになりました。SEO評価を引き継ぎたい場合は、301リダイレクトを推奨します。
302リダイレクトは一時的なサイト移転をする場合に用いられます。評価を速く引き継ぐのであれば301リダイレクトが確実です。
SEOを考慮するならサーバーサイドで設定する301,302リダイレクトが推奨です。JavaScriptやmeta refreshによるリダイレクトは出来るだけ避けるとよいでしょう。
転送元のURLを入力することでリダイレクトが出来ているかが確認できるリダイレクトチェックツールを使うことで確認できます。リダイレクトする数が多い場合は、SEOに問題がないかSEO会社に確認するのがおススメです。リニューアル時など正しく設定が出来ているか当社で確認することが可能です。
既存のウェブサイトのSEO評価を移転先でも引き継ぐには、正しいリダイレクト知識が必要です。移転前のサイトにリダイレクト設定をしておけば、旧ページにアクセスする一定のユーザーを新ページへと誘導できます。
逆に、リダイレクト設定を怠れば、多くの人からコンテンツの内容を高く評価され、数多くの被リンクを集めていても、移転先に引き継げないなどデメリットがあります。
リダイレクトは、ユーザビリティの向上やSEO評価の維持という点において大きなメリットがありますので、確実に自然流入を増やしながら売り上げのアップを目指していきましょう。
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