被リンクは、SEO対策において検索順位のアップに大きく貢献する重要な指標です。安定したアクセスを集めるには、リンクビルディングによって多くのウェブサイトから正しい方法でリンクを獲得することが大切です。
しかし、どうすれば検索順位のアップに有効な被リンクが集まるのでしょうか。今回は、ペナルティを受けることなく効率良くリンクビルディングをしていくには、どのようなことを意識すれば良いのかご紹介します。
リンクビルディングとは、他のウェブサイトから自社サイトに向けて被リンクの獲得を意味する言葉です。被リンクという言葉には、リンクを受けるという意味があり、主にリンクビルディングは、大きく2種類の手法に分類できます。
被リンクの方法としては、内部リンクと呼ばれるSEO対策もありますが、リンクビルディングが言い表している概念とは少し異なります。内部リンクは、外部サイトへSEO対策を求めるのではなく、自サイト内で関連する記事同士でリンクを貼り、SEOの効力を上げることを意味します。そのため、内部リンク対策であれば、すべて自社内で作業が完結します。
一方で、リンクビルディングは、被リンクを獲得するために他社との一定の関係が求められます。ここで、リンクの調達とリンクの自然獲得について詳しく確認していきましょう。
リンクの調達とは、ブログサイトや有料の相互リンクサイトに、リンクの送信を依頼する方法です。こちらからリンクを獲得するために行動するため、被リンクが早く集まります。ただし、リンクの調達は、少し慎重になったほうが良いでしょう。
なぜなら、検索エンジンは日々進化し続けており、特に日本国内の検索アルゴリズムにおいて圧倒的なシェアを持つGoogleが現在注力しているのが作為的なリンクの無効化だからです。アウトソーシング先のSEO会社が自然なリンクを装ったとしてもいつかは見破られて無効化されてしまいます。昨今では最悪の場合、ペナルティのリスクもあります。
リンクの調達によるペナルティリスクを考えれば、企業として取り組むことが難しいということがあるかもしれません。また、予算や人的な面についても、しっかりと検討しなければいけません。そのため、サイトを立ち上げたばかりの方は、まずインハウスでできる方法が有効です。
その方法こそが、リンクの自然獲得です。リンクの自然獲得とは、ブロガーやリンク業者などに、被リンク対策の依頼をすることなく、検索ユーザーの疑問を解決するようなコンテンツを作成し、他サイトから自然なリンクを得ていくことを意味する言葉です。
リンクは設置してから評価されるまで一定の時間を要しますので、すぐに眼に見える効果を実感することは難しいかもしれませんが、中長期的な視点で考えた場合には必ず価値のある投資となるはずです。
どのウェブサイトよりも価値の高いコンテンツを制作したからといって、必ずしも上位表示が約束されるわけではありません。なぜなら、Googleはボットと呼ばれるシステムを利用して情報を収集し、独自のランキングアルゴリズムによって順位を決めているからです。
ページの価値を誤差なく正当に評価するのは大変難しいため、被リンクの数やコンテンツの文字量、画像の使い方などからコンテンツの価値を総合的に評価しています。たとえば、下記のように評価しています。
あらゆる評価基準の中でも、他サイトのからの引用、つまり被リンクの数は重要度が高いとされています。特に、アクセス数の多い企業サイトや人気ブログサイトから被リンクをもらうことができれば、強力なSEO効果が期待できます。
ウェブサイト開設の段階からリンクビルディングを意識していれば、検索ユーザー視点で良質なコンテンツを制作しやすくなります。では、どのようなことを実施すれば、リンクビルディングできるのかについてご紹介します。
知り合いのウェブサイト管理人に連絡をとって「当社のリンクを貼ってもらえないでしょうか?」と依頼してみましょう。これは、リンクビルディングにおけるリンクの調達の代表的な方法ですが、あまりオススメはしません。
上記でもお伝えした通り、最悪の場合ペナルティリスクのある方法だからです。せっかく、順調にアクセス数が増えていても圏外へ飛んでしまう可能性があります。もし、そうなってしまったとしたら、検索エンジンでキーワード検索しても、自社のウェブサイトが表示されなくなります。
リンクの依頼先のウェブサイトがペナルティを受けていれば、悪い影響を受けてしまうこともありますので、あくまでも自己責任で作業に取り組んでください。
リンクビルディングの方法として、もっともおすすめなのは、自然に獲得できるリンクを少しでも多く集めることです。そのためには、コンテンツマーケティングなどで有益な情報を発信し多くのユーザーから引用してもらえるような価値の高いコンテンツ作りをしていかなければいけません。
リンクビルディングに関する施策に取り組んでも、最初はなかなかアクセスが集まりません。そのため、取り組み自体が無駄だと感じ挫折してしまう可能性があります。
そのリスクを抑えるには、少しでも多くのアクセスを集めるためにコンテンツ内容をSNS上で情報発信してより多くの人に拡散していくことが有効になります。TwitterやFacebookなどのSNSを通じてコンテンツを拡散する際は、目立つアイキャッチを作成し、思わずクリックしたくなるような文章を考えて発信することで、より多くの人に興味をもってもらいやすくなります。
自社のウェブサイトに対して、リンクビルディングする際、リンクの購入や隠しリンクのSEO対策の有効性について気になることがたくさん出てくるでしょう。ここでは、リンクビルディングを実践するウェブマーケティング担当者が疑問に感じやすいことをしっかりと回答していきます。
リンクビルディングにおいて意図的なリンクの購入は、非常にリスクの高い行為です。当社のウェブサイトでは、外部業者からの意図的なリンクの購入は、一切しておりません。確かに、リンクを購入すれば楽に被リンクを増やせるのかもしれません。
しかし、被リンクを増やしたからといって、検索順位が上がるとは限りません。購入先の被リンクの質が非常に悪ければ、検索順位を大きく下げる可能性が高いです。外部業者から被リンクを購入することで検索順位がアップするケースも少なからず存在するのかもしれませんが、極めてまれなケースといえるでしょう。
ある日、SEO業者が「リンクを購入しませんか?当社のリンクを購入すれば、検索結果で1ページに表示されるようになります。」と電話勧誘をしてきたとしても信用してはいけません。そのほとんどは、ペナルティの危険性が高いです。そういった背景からも、意図的なリンクの購入は、推奨できません。
リンクビルディングでは、無料の共有リンクサイトへの登録は、おすすめしません。なぜなら、これも意図的なリンクを購入する行為と変わりがないからです。
SEO対策の教科書を読むと、「ブログのコメント欄に、自分のリンクを貼ってアクセスアップしましょう。」と書かれてあることがあります。はっきりと申し上げると、作業時間のわりに大きな効果は期待できません。
そして、相手のブログサイトの運営主の方も大変嫌な思いをします。たとえば、下記のようなコメントを残されてうれしいでしょうか?
「検索エンジンから訪問しました。もしよかったら、こちらのリンクにアクセスしてください。仲良くなりましょう。URL」
正直、訪問したくもないですし、承認制のコメントであれば、公開拒否されるのではないでしょうか。そのため、このようなコメント欄を利用するリンクビルディングをするくらいなら、コンテンツの制作に時間をかけて自然なリンクを集める努力を重ねたほうが良いでしょう。
Googleは、検索順位のアップを目的とした隠しリンクを禁止しています。たとえ、それがリンクビルディングにつながる行為であったとしてもユーザーを偽る行為であることには変わりないからです。
現在、Googleのクローラーは、隠しリンクの存在を検知できます。違反者に対しては、ペナルティを与えて、検索順位を下げています。最悪、キーワード検索で表示されなくなりますので注意してください。
301のリダイレクトを利用して削除、または統合したリンクを引き継ぎましょう。古いURLは、放置せずに適切に引き継ぐことで多くの機会の損失を防げます。
検索エンジンは「www.」の有り無し、「index.html」の有り無し、末尾の「/」有り無し、「http://」と「https://」などを区別します。そのため、リンクビルディングを行う際は、本来のページと異なったURLで外部リンクを設置してしまわないように注意してください。
よほど過剰にバックリンクを設置しない限りアンカーテキストペナルティを受けることは考えられません。そのため、アンカーテキストはさほど神経質にならなくても大丈夫です。しかし、アンカーテキストバラエティの観点から、設置する外部リンクのアンカーテキストは下記がだいたい均等になるように設置しておくと良いでしょう。
リンクビルディングによって自然なリンクを獲得するには、コンテンツのリサーチやライティング、キーワード選定、ペルソナの考案などの本質的な努力が求められます。リンクビルディングの方法は、ウェブマーケティング担当者によってホワイトハットとブラックハットの考え方の違いがあるため人によってさまざまですし、正解はありません。
被リンクの獲得は、大きな予算を用意できなくても始められます。自社で最大限の努力をしたうえで、どうしても協力が必要ということであれば、SEO会社への相談をおすすめします。
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