2019.09.05アクセス解析

クロスデバイス計測とは?計測方法の仕組みと設定できるツール

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インターネットが普及し、デバイス進化したことにより、デジタルマーケティングの中でもBtoCビジネスを行っている企業は特に、個人に向けてのマーケティングが重要になってきました。

そんな中、現代において、考えなければならないのが複数のデバイスの存在です。複数のデバイスがあることで、ユーザーは特定のデバイスから一気通貫で購入プロセスを辿ることはなく、異なるデバイス間をまたいだ購入プロセスを辿るようになっています。

今回は、そんな複数のデバイス間でマーケティングを行う「クロスデバイス」についてご紹介していきます。

クロスデバイス計測とは?

まずは、クロスデバイス計測とはどういうものかについて見ていきましょう。

クロスデバイス計測とは?

デバイス間の異なるユーザーの動きに対応した、クロスデバイスマーケティングを行う上で、欠かせない用語として「クロスデバイス計測」という言葉があります。このクロスデバイス計測を一言で説明すると、「複数のデバイス間をまたいで効果を測定するもの」で、これまではスマートフォンならスマートフォン、パソコンならパソコンといったように、それぞれのデバイスごとでしか効果計測することが出来ませんでした。

例えば、スマートフォンで広告を閲覧したユーザーは、スマートフォンで購入ボタンや資料請求ボタンを押さなければコンバージョン測定できず、広告によってコンバージョンに至ったかどうかは同一のデバイスによって計測することが出来ました。

しかし、スマートフォンで空いた時間に情報を収集して、夜じっくりとパソコンに向かって購入や資料請求をしようと思うユーザーはスマートフォンで広告を閲覧したにもかかわらず、パソコンでコンバージョンされるため、スマートフォンで閲覧した広告の効果は測定できず、正しい分析が出来ないということが起こっていました。

クロスデバイス計測においては、そのような異なるデバイス間でも効果測定できるという現代のマーケティングには欠かせない手法となっています。

マルチデバイスとはどう違うのか?

クロスデバイス計測の話題になると、比較されるのがマルチデバイスという考え方です。マルチデバイスとクロスデバイスはどのような違いがあるかというと、そもそもの考え方が異なります。

マルチデバイスは、「複数のデバイスでサービスが利用できる」というデバイスの種類にかかわらずサービス利用を提供するという考え方で、例えば、facebookにしてもLINEにしてもパソコンでもタブレットでもスマートフォンでも同じように閲覧でき、サービスを利用することが出来ます。これが、マルチデバイスというもので、現代においては、サービス提供する上でマルチデバイスに対応しているサービスにすることが大前提となっています。サービス利用者は様々なデバイスを時間や環境に応じて変化させており、マルチデバイスは既に「当たり前」となっています。

一方、クロスデバイスというのは、マルチデバイス機能がついていることが前提で、マルチデバイス機能を利用しているユーザーが、複数のデバイスを利用したことで、複数のデバイスの種類によらずユーザーを追いかけて効果測定をするものです。

つまり、クロスデバイス計測を利用するためには、マルチデバイス機能がついていることが大前提となります。

クロスデバイス計測を行うべき理由

ここからは、クロスデバイス計測を行うべき理由について見ていきましょう。

ユーザーは環境ごとにデバイスを変えている

クロスデバイス計測が必要な理由としては、現代においてユーザーを取り巻く環境は豊かになっており、スマートフォン、タブレット、家のパソコン、会社のパソコンなどどの家庭でも何かしらのデバイスを持っており、スマートフォンに関しては、一人1台持つことが当たり前となっています。

そのような時代において、一つのデバイスだけで購入プロセスを完了させることは当たり前ではなくなっており、隙間時間に情報収集をスマートフォンで行い、夜、ベッドの上でタブレットでさらに詳しく情報を見て、次の日の朝、パソコンに向かって商品を購入するというような動きをするユーザーが多くなっており、今ではデバイス間をまたいだ計測が必要不可欠となっています。

正しい分析は正しい戦略に繋がる

デバイス間をまたいだ計測が出来ていない場合、スマートフォンで情報収集をしたユーザーがパソコンやタブレットにおいてコンバージョンされているのにも関わらず、スマートフォン単体での計測では効果がないと判断され、結局効果がないと思われた広告を停止してしまい、機会損失につながる可能性があります。正しい分析は事業を進めるための正しい戦略に繋がり、一方、正しくない計測や分析は事業を縮小することにもつながります。

今ではデジタルマーケティングが企業の販促活動の大半を占めるという企業も少なくない中、デジタルマーケティングでの正しい計測・正しい分析は事業繁栄には欠かせない重要なことと認識するべきでしょう。

クロスデバイス計測で分かること

次に、クロスデバイス計測で分かることを見ていきましょう。

クロスデバイスコンバージョン

クロスデバイス計測でわかることの代表的なものとして、クロスデバイスコンバージョンがあります。

クロスデバイスコンバージョンとは、異なるデバイス間において、一人のユーザーがある広告などからコンバージョンに至った数を表すもので、通常、デバイス間でのコンバージョンを計ることは出来ませんが、クロスデバイス計測をすることで、クロスデバイスコンバージョンを測定することが可能となります。

コンバージョンに関する情報

クロスデバイスコンバージョンのみならず、コンバージョンに至るまでの時間やユーザーの行動、ユーザーの数など通常の解析と同じようにユーザー分析などを行うことが出来ます。これまでは、パソコンならパソコン、スマートフォンならスマートフォンとしてのデータ分析を行っていることが一般的でしたが、これからはデバイス間ごとの隔たりなくコンバージョン測定や、ユーザー分析が出来るようになっています。

クロスデバイス計測が出来る仕組み

クロスデバイス計測が出来る仕組みとしては、共通して言えることとして、「アカウントにログインしていること」が挙げられます。これまでは、クッキーなどによって利用しているPCの情報を読み取り、そのユーザーがどのような経路でアクセスしているか、一度訪問したことがあるユーザーか、どのような広告を辿ってきているのかなどを把握していましたが、それではクロスデバイス計測は出来ず、デバイスが変わることによってユーザーを追うことは出来ませんでした。

しかし、Googleやfacebookなどが提供しているサービスの中で、ログインしているユーザーの情報を読み取り、それが別のデバイスやブラウザになったとしても、その情報を引き継いでユーザーを追っていくことが可能となりました。

クロスデバイスコンバージョンが計測できるツール

ここからは、クロスデバイスコンバージョンが測定できるツールについてご紹介していきます。

Google Analytics

Google Analyticsは、デジタルマーケティングやWebマーケティングを行う上では必須のツールと言えるでしょう。これまでパソコンやスマートフォンのみのコンバージョン計測やデータ分析を行ってきた方でも、Google Analyticsを利用して計測していたという方がほとんどでしょう。

Google Analyticsでは、クロスデバイスコンバージョンを測定することができ、新しくクロスデバイスというメニューも管理画面に追加されて、クロスデバイス計測をするための機能が充実しています。このクロスデバイス計測を行うにあたっては、計測するユーザーがGoogleアカウントを持っていることが前提となるため、全てのユーザーの情報を集められるわけではないですが、Googleアカウントを保有しているユーザーであれば、容易にクロスデバイス計測を行うことが出来るようになりました。

Google広告(旧Google Adwords)

Google広告においても、クロスデバイス計測を行うことが可能となっており、特に設定などもしなくとも、Googleアカウントを利用しているユーザーの情報として、クロスデバイス計測を行うことが出来るようになっています。

Google広告の通常の設定をすることで、自動的にGoogle側が情報を読み取り、クロスデバイス計測の結果として、広告出稿主に情報を提供してくれるようになっています。

YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)

Yahooが提供しているYDNにおいても、クロスデバイス計測が可能となっています。

クロスデバイス計測が可能なだけではなく、クロスデバイスマーケティングが可能となっており、リターゲティング広告と言う一度サイトに訪れたユーザーや、広告をクリックしたユーザーに対して、再度同じ広告を表示するという、デジタルマーケティングの中では効果が期待できるデジタル広告の出稿方法に活かすことが出来ます。

一度訪れたユーザーに対してのアクションは、これまでは同じくパソコンならパソコン、スマートフォンならスマートフォンと限定されていましたが、リターゲティングにおいてもクロスデバイスマーケティングを行うことが出来るため、パソコンで広告を見たユーザーに対して、そのユーザーが持っているスマートフォンのブラウザへも、同じく広告を表示させることが出来るようになっています。

Facebook

Facebookでもクロスデバイス計測が可能となっており、FacebookはYDNやGoogleなどとは異なり、独自のプラットフォームを持っているため、情報のセグメントを細かく行うことが可能です。

クロスデバイス計測によって得られる情報は以下の通りです。

どれくらいのコンバージョンパスに、デスクトップとモバイルの両方が含まれるのかを確認する

コンバージョンに至るまでに、パソコンによるアクセスとモバイルによるアクセスの両方が含まれるものを計測することが可能で、それを高校出稿主は確認することが出来ます。

モバイルで広告に反応した後にデスクトップで発生したCVRを確認する

スマートフォンやタブレットによって広告をタップした人が、その後にパソコンによってその商品やサービスを購入、または資料請求や問い合わせなどを行ったという計測データを確認することが出来ます。

デスクトップで広告に反応した後にモバイルで発生したCVRを確認する

先ほどとは逆に、パソコンによって広告をクリックしたユーザーが、その後スマートフォンやタブレットによってコンバージョンに至ったケースを確認することが可能です。

これらのデータを計測することにより、ユーザーの購入プロセスの動きが明確に見えるようになり、それぞれのデバイスにおいてどのようなアプローチをかけるべきかを計画することが出来るようになります。

Criteo

Criteo広告は、Yahoo!やGoogleと連携している広告配信サービスで、リターゲティング広告として代表的なサービスです。これまでご紹介してきたサービスの中でもCriteoは他と違う点として、事前に設定が必要であるということと、クロスデバイス計測として取得するデータはログイン情報をもとにではなくユーザー情報によるものという点があります。

リターゲティング広告はデジタル広告の中でも効果的な広告出稿の手法となりますので、クロスデバイス計測を含めて効果的なデジタルマーケティングを行う上では欠かせない方法と言えるでしょう。

おわりに

ここまで、クロスデバイス計測や、クロスデバイスマーケティングについてご紹介してきました。

クロスデバイス計測が出来るサービスには限りがありますが、これまでパソコンならパソコン、スマートフォンならスマートフォンと、解析できる方法は、同じデバイスと限られていましたが、デバイス間をまたいでも計測できるようになることで、現代の時代に合ったユーザーの動きに対応したデータ解析をすることが出来るため、今後のデジタルマーケティングには欠かせない方法となっています。

デジタルマーケティングをより効果的に行っていくために、クロスデバイス計測を取り入れていきましょう。

 

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