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強調スニペットとは? 表示の仕組みや検索結果への出し方のコツを解説

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強調スニペットとは、オーガニック検索の結果よりも上位に表示される情報であり、ユーザーが求める答えを検索結果に強調して表示させる仕組みです。

Googleの検索エンジン上で上位表示させるためにはユーザーのことを考え、ユーザーにとって「早く」「わかりやすく」「見つけやすく」「次の行動に移しやすい」コンテンツを作ることが必要となっており、小手先の技術ではなく本質的にユーザーのことを考えたコンテンツが求められています。

そんな中、Googleは検索結果の一覧にサイト表示だけではなく、ユーザーに最適な回答を素早く提供するためにサイトの情報の中から、その一部を表示させる強調スニペットという仕組みを展開しています。
今回は、そんな強調スニペットについてご紹介します。
※文中の画像は2024年7月時点のものです。

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強調スニペットとは?

強調スニペットを語る前に、スニペットというものが何なのかというところからご紹介します。

スニペットとは?

スニペットとは、インターネット上の検索結果で表示されるサイトの見出しの下に表示されているURLやテキストデータのことで、検索結果上に表示されたサイトの説明が記載されている短い文章のことをいいます。

例えば、「スニペットとは」で検索した際に、以下のような情報が出てきます。

この「スニペット(英語:snippet)とは、・・・・」という部分がスニペットの情報となります。
一般的には、ユーザーはスニペットの情報を見て「自分が知りたい・得たい情報がこのサイトにあるか」を判断しており、スニペットに入れる情報はユーザーのクリックを獲得するために重要な役割を持っています。

強調スニペットとは?

一方、強調スニペットはどのようなものかというと、インターネット上の検索結果に表示される情報であることは通常のスニペットと同様ですが、強調スニペットはオーガニック検索の結果よりも上位に表示される情報であり、ユーザーが求める答えを検索結果のサイト一覧よりも上位に表示する仕組みです。

例えば、「iPhone 初期化 手順」で調べたり、「東京 大阪 新幹線 値段」で調べたり、「参議院とは」で検索したりすると、それに対しての回答がGoogleの検索結果の一番上に表示され、ユーザーはサイトを訪れることなく情報を得ることができるようになっています。

強調スニペットとは?

強調スニペットの表示例

次に、実際に強調スニペットとはどのようなものなのか、検索結果を見ながら確認していきましょう。

「〇〇とは?」系の強調スニペット

〇〇とは?という形で検索した場合に、その回答をGoogleは数多くのサイトの中から信頼性のあるサイト内の一部を回答として表示させています。

例えば、「強調スニペットとは」で検索した場合、下記のような強調スニペットが表示されています。

「〇〇とは?」系の強調スニペット①

「リードナーチャリングとは」で検索した場合、下記のような強調スニペットが表示されています。

「〇〇とは?」系の強調スニペット②

このように、「〇〇とは」で検索した場合に、その検索に対する回答として、簡潔にわかりやすく表現されているサイトの中から、一部を表示させてユーザーに回答しているものが〇〇とは?系の強調スニペットです。回答部分にはマーカーが引かれており、一目で確認しやすくなっています。

「〇〇の手順」強調スニペット

〇〇の手順で調べた際に表示される強調スニペットも見てみましょう。

「オーバーホール 手順」で検索した場合、下記のような強調スニペットが表示されています。

「〇〇の手順」強調スニペット

このように、〇〇の手順などで調べた際にその手順がGoogleの検索結果一覧上に表示されるものが、〇〇の手順による強調スニペットです。

この手順に関しては、サイトの中をいちいち見なくても手順が表記されるため、とても便利な機能といえるでしょう。

「〇〇の値段」強調スニペット

〇〇の値段で検索した場合にも、強調スニペットが表示されます。

例えば、「羽田 ソウル 飛行機 値段」で検索した場合、下記のような強調スニペットが表示されています。

「〇〇の値段」強調スニペット

韓国旅行を考えている方にとっては、値段が簡単に表示される方が欲しい情報をすぐに得ることができます。

強調スニペットは、何かを知りたい、情報を得たいと思っているユーザーに対して、すぐに検索結果として回答を表示させるもので、Googleが目標としているユーザーに対して「早く」「わかりやすく」情報を提供するという目的を果たすための手段です。

動画タイプの強調スニペット

強調スニペットには、YouTubeなどに投稿されている動画が表示されることもあります。楽曲名やHow to系のキーワードを使って検索した場合に多く表示されるのが特徴です。アーティストの情報やリリース日、歌詞などを一目で確認でき、ユーザーは欲しい情報を簡単に取得できます。

動画タイプの強調スニペット

強調スニペットが表示される仕組み

強調スニペットとして検索結果上に表示されると、ユーザーからの強い信頼を得ることができ、そのページが閲覧されるようになることはもちろんのこと、サイトの信頼性も高くなると期待できます。

しかし、大前提として自分のサイトの情報を強制的に強調スニペットに表示させることはできません。

あくまで、Googleがユーザーの質問(検索クエリ)を確認し、その質問に対する回答がサイトのページ内にあると判断した場合に表示される仕組みです。

そのため、Googleがサイト内の情報を確認できなければ強調スニペットに表示させることはできません。サイト運営者側としては、Googlebotがサイトを正しくクロールできるようにすることや、サイトの構造やHTMLが正しく作られていること、テキストとして情報をサイト内に掲載していることなどが必要です。

なお、通常は1つですが、複数の強調スニペットが表示される場合もあります。

強調スニペットを非表示にする方法

強調スニペットにページの情報を表示させないようにするには、<head>内に「nosnippetメタタグ」を設置します。これにより、強調スニペットだけでなく通常のスニペットにもそのページの情報が表示されなくなります。

強調スニペットの出し方のコツ

検索結果の上位に表示される強調スニペットは、活用できればサイトへの流入増加などの効果が期待できます。しかし、確実に強調スニペットに表示させる方法はなく、狙ったキーワードで強調スニペットを獲得するのは簡単ではありません。以下では、強調スニペットの出し方のコツをいくつかご紹介します。

SEO対策でページを上位表示化させる

強調スニペットに選ばれるWebページは、検索結果の上位に表示されているページが多い傾向にあります。そのため、SEO対策によってページを上位表示化させることで、強調スニペットに表示される可能性を高められます。

Googlebotがクロールしやすい構造を意識する

Google検索では、クローラー(Googlebot)がサイト内をクロールすることで各ページの情報を取得しています。そのため、十分な情報がページ内に記載されていても、Googlebotが適切にクロールできなければ、Googleはその情報を認識できません。もちろん、強調スニペットに表示されることもなくなります。こういった事態を防ぐには、Googlebotがクロールしやすいサイト構造を意識することが重要です。主な方法をいくつかご紹介します。

  • HTMLタグを正しく記述する
  • 見出し構造を最適化する
  • パンくずリストを設置する
  • サイトマップを作成する

検索クエリに対する回答を明記する

強調スニペットは、あくまでユーザーの質問に対する回答です。ページ内に回答が明記されていなければ、強調スニペットに表示されることもありません。強調スニペットへの表示を狙うページには、検索クエリに対する回答をテキストの形で明記しましょう。画像やイラスト内で回答している場合、認識されない可能性があるので注意が必要です。

Googleが定めたポリシーを準拠する

Googleは、ポリシーに違反しているページの情報を強調スニペットに表示させないことを明言しています。例えば、以下のような表現がコンテンツに含まれる場合は修正しましょう。

  • 危険なコンテンツ
  • 不正行為
  • ハラスメント コンテンツ
  • ヘイト コンテンツ
  • 操作されたメディア
  • 医療のコンテンツ
  • 露骨な性的描写を含むコンテンツ
  • テロに関するコンテンツ
  • 暴力や残虐表現
  • 下品な言葉や冒とく的表現

ユーザーにとって有益なコンテンツを提供する

ここまで強調スニペットの出し方のコツをいくつか紹介してきましたが、もっとも重要なのはユーザーの役に立つコンテンツを提供することです。そのコンテンツがユーザーにとって有益であれば、自然と検索結果の上位に表示されるようになり、強調スニペットにも選ばれやすくなります。強調スニペットへの表示を狙う場合も、ページの改修時には「ユーザーの役に立つか」という視点を忘れないようにしましょう。

強調スニペットのメリット

ここからは、強調スニペットのメリットについて見ていきましょう。

サイトの信頼性が上がる

強調スニペットとして表示されることによって、サイトの信頼性が上がります。これは、Googleからの信頼性というのももちろんですが、ユーザーからの信頼性も上がるでしょう。

Googleが評価し、検索結果上で一番上に正しい情報が表示されることで、ユーザーはそのサイトをクリックして閲覧するようになるほか、そのサイト自体の信頼性が高まり、その他のページも閲覧してもらうことが期待できます。

企業としてはブランド力の向上も期待できます。

クリック率(CTR)が上がる

強調スニペットに表示されると検索結果の一覧で上位に情報が掲載されるため、ユーザーの目につきやすく、クリック率も高まります。

検索結果の1ページ目にサイト情報が掲載されたとしても、上位表示されなければクリック率は期待できませんが、強調スニペットとして表示されることで検索結果の1位を獲得したようなものなので、クリック数は劇的に上がるでしょう。

強調スニペットの注意点

強調スニペットのメリットについてご紹介してきましたが、必ずしも良い結果になるということにはなりませんので、注意したい点についても見ていきましょう。

必ずしもどのキーワードでも表示されるわけではない

強調スニペットは、必ずしもどのキーワードでも表示されるわけではありません。「〇〇 とは」など、特定の単語と組み合わせた検索クエリであれば必ず表示される、といった法則もありません。そのため、あるページを強調スニペットに表示させたいと考えた場合でも、そのページが多く獲得している検索クエリによっては表示が不可能なケースもあります。

予告なく表示されるサイトが変更される可能性がある

強調スニペットは、一度表示されるようになったからといって、今後も継続して表示されるとは限りません。アップデートで仕様が変わることも珍しくなく、予告なく表示されるサイトが変更される可能性があります。

そのため、強調スニペットへの表示を目的として施策を実施するのはおすすめしません。あくまで、ページの上位表示化やユーザビリティ向上を達成した先に強調スニペットへの表示があることを意識しましょう。

必ずしもサイト流入につながるとは限らない

強調スニペットは、ユーザーが求めている情報を検索結果に表示させる機能です。言い換えれば、強調スニペットを確認したユーザーは必要な情報を入手できたことで満足し、そのサイトにアクセスしない可能性があるということです。この現象を「ゼロクリックサーチ」と呼びます。ゼロクリックサーチが増えれば、強調スニペットに表示されたからといって必ずしも流入の獲得につながるとは限りません。

表示形式や文章はコントロールできない

強調スニペットに表示される情報や表示形式、文章などは、ページの管理者であってもコントロールできません。意図しない形での表示を防ぐためにも、検索クエリに対する回答は簡潔かつ明確に記載しておくことが望ましいです。

ページを読み飛ばされる可能性がある

強調スニペットをクリックすると、ページ内の該当のテキストがある部分まで自動的に移動します。そのため、途中にユーザーに読んでもらいたい情報や自社製品のPRを記載している場合でも、読み飛ばされる可能性があります。

強調スニペットとよく似た機能の違い

強調スニペットと似た仕組みとして、ナレッジグラフやリッチスニペットがあります。それぞれの仕組みと強調スニペットとの違いを以下でご紹介します。

ナレッジグラフ

ナレッジグラフとは、検索結果の画面に、テキストのみが表示されるだけでなく、場所、人物、作品など検索キーワードに対しての属性に基づいた検索結果が表示される機能です。

ナレッジグラフの詳細については別記事にてご紹介していますので、そちらを参照ください。

強調スニペットはユーザーが検索した質問内容を基に、最適だと思われる情報をWebサイト内から取り出し、その一部を表示させることでユーザーの得たい情報を提供するというものです。

一方ナレッジグラフは、ユーザーが質問をした情報を基に、それに関連するあらゆる情報を様々なサイトから集めて検索結果の右側に表示させるもので、回答を表示させるというよりも関連情報を集めてまとめた状態を提供するというものになります。

例えば、以下のように、「ジョントラボルタ」で検索した際に右に出てくる情報のことです。

検索した情報のスニペットとは別に、生年月日や生まれ、身長や出演映画など、様々な情報がまとめられて右側に表示されており、ユーザーが知りたいと思っている情報を検索結果で表示されたサイトをクリックする前に提供するサービスで、目的は強調スニペットと同じようなものですが、提供の方法がそれぞれ異なっています。

リッチスニペット

リッチスニペットとは、ユーザーが検索結果画面に表示されるサイトの中からどのサイトを選ぶか、その判断を助けるための視覚的にページ内容の一部が表示される仕組みのことです。

リッチスニペットについては下記ページに詳細を掲載していますので、こちらをご覧ください。

強調スニペットとリッチスニペットの違いとしては、強調スニペットはGoogleの検索結果の一覧の中でも上位に表示されるものですが、リッチスニペットはあくまでもそれぞれのサイトのスニペットとして表示されるものなので、検索結果が1位になっているものにだけつくというものではありません。

例えば、弊社の名称である「ディーエムソリューションズ株式会社」と検索すると、以下のようなリッチスニペットが表示されます。

リッチスニペット

強調スニペットは検索結果の中で、数多くあるサイトの中からユーザーが満足しそうな情報を持っているサイトとして一つだけ選ばれるという特別感があるのに対し、リッチスニペットはそれぞれのサイトごとに表示されるものとなっているため、ユーザーが検索結果として注目する度合いは断然強調スニペットの方にあるでしょう。

おわりに

ここまで、Googleの強調スニペットについてご紹介してきました。

強調スニペットに採用されるとユーザーからのアクセス数が劇的に増える可能性があるため、マーケターとしては狙いたいところですが、それにはユーザーを良く知り、ユーザー目線で簡潔にわかりやすいサイト作りが必要となっています。

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