新年あけましておめでとうございます!
2018年もあっという間に過ぎていよいよ2019年。元号が変わる年に入りました。
デジタルマーケティング研究所も毎年まとめ記事を掲載していますが、2018年もSEO界隈では様々な変化が起こりました。
是非この記事から2018年のニュースで見落としていたことがあれば、見返してみてください!
目次
2018年9月27日にGoogleが20周年を迎えました。
この日にGoogle検索における新機能や今後の展望が多数発表されました。
また、この約1ヶ月前の2018年7月24日にはこれまで使用してきた広告関連商品の名称が変更されました。
名称の変更前
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名称の変更後
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Google AdWords | Google Ads |
商品の統合前
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商品の統合後
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Google Analytics 360 Suite と DoubleClick Digital Marketing |
Google Marketing Platform |
DoubleClick for Publishers と DoubleClick Ad Exchange |
Google Ad Manager |
予てからGoogleが予告していたMFI(モバイルファーストインデックス)への移行が2018年3月27日に開始したと発表されました。
MFIとは、Googleがスマートフォンなどのモバイルページ(SPページ)のクロール、インデックス、ランキング システムを主とした方式に変更を実施することで、2016年11月にGoogleから公式に発表され、この度本格実装されました。
これまでは、モバイルからの検索においても、デスクトップ向けページの評価を基準にしてできあがった検索結果が提示されていましたがMFIでは、それが逆転し、モバイル向けページの評価を検索結果のランキングに使用されています。
デスクトップからの検索も、モバイル向けページの評価を基準にしてできあがった検索結果が提示されるようになりました。
MFIの実施により、今後対応が必要となるのは以下のようなサイトです。
モバイルのページ内容が評価の基準となるため、先ほどのような対応が必要なサイトは検索順位に影響が出てきます。
Googleはモバイルサイトの構成において、以下3つを推奨しています。
よくMFIには必ずレスポンシブウェブデザインが有効という話が出ますが、Googleはそれだけを推奨しているわけではありません。確かにレスポンシブウェブデザインはPCとモバイルで一つのソースコードを利用するため、運用は便利ですが、コンテンツの内容も同一になります。
例えば、PCとモバイルでそれぞれ利用するユーザーの年齢層が異なる場合、掲載するコンテンツを変えるようなケースが発生します。その場合はPCとモバイルを別々のURLで運用する方が有効な場合もあります。自身のサービスとターゲットユーザーの行動に合わせて、モバイルサイトも構築する必要があります。
2018年9月20日頃、Googleより下記のようなMFI移行の通知がSearch Consoleにメールで配信されました。
通知が届いた数日前あるいは数週間前に、すでにMFIに切り替わっていた可能性もあるため、通知の配信以前からの検索トラフィックに変化がないか改めて確認しましょう。
現在は、MFIへ移行してもランキングに悪い影響を受けないような順位が整っているサイトが優先的にMFIに切り替わっています。しかし、最終的には全サイトがMFIへ切り替えられるため、モバイル対応が不十分なサイトは今後対応を迫られます。
Googleは2018年12月に「モバイル版ページに対して、スマートフォン用のGooglebotを利用してクロールするMFIに取り組んでから約2年間で現在、世界中の検索結果に表示されているページの半分以上にモバイルファーストインデックスを使用している」ことを発表しました。
2018年7月よりページの表示速度をモバイル検索のランキング要素として組み込むことを Google は公式に発表しました。
Googleがモバイル向けページの表示速度の速さ・遅さを判定し、その結果を検索アルゴリズム(順位決定の指標)として取り入れることです。先にMFIの紹介をしましたが、モバイルページとコンテンツを用意するだけでなく、そのページの表示速度も重要視されるポイントとなります。
PC検索のページ表示速度は2010年にMFI(モバイルファーストインデックス)以前にもPC ページの表示速度がランキング要因として用いられていました。
そのため、MFI導入後のモバイル検索にも適応させるために実施されたと推測されます。
サイトの各ページにおける表示速度を調べるにはGoogleが提供する「PageSpeed Insights」を利用します。
参考サイト : PageSpeed Insights
ここに対象となるURLを入力すると以下のような表示速度の評価、および対応すべき内容を確認することができます。
Lighthouseを使用してページを取得、分析し、モバイル端末でページがどのように読み込まれるかのシミュレーションが行われます。
ここでは、表示速度の改善に必要な施策を確認できます。
表示速度が著しく遅いサイトにはGoogleから通知がくるようです。GoogleはUXを重要視していることから、今回のようにページの表示速度をランキングの要因としています。
GoogleにUXが良くないサイトと認識される前に、GoogleのUXの基準に近づけるよう改善を続ける必要があります
こちらも2018年のSEO界隈で重要な出来事です。コアアルゴリズムアップデートにより流入が増加した、もしくは減少したサイトがあるのでしゃないでしょうか。近年で特に大きな順位変動が起きていたことから、その経緯を振り返ってみましょう。
年に数回行われているコアアルゴリズムアップデートですが、2018年7月末~8月にかけて、大きな順位変動が起き、Googleも大規模はアップデートを実施したと発表しました。
このアップデートでは、健康や医療などの「YMYL」に関わるページの検索結果の順位変動が大きかったようです。
今回のアップデートに大きく関わっていると考えられるのが、2018年7月20日に更新されたGoogleが検索結果の品質保持のために行う評価に使用する資料【General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)】 です。Googleは検索結果の精度をあげるため、外部に検索の品質評価を依頼しており、その際にガイドラインが使用されています。
どのようなサイトが高品質なのか、スパムとは何かなど評価の判断基準になるような参考例が全体で164ページ、30項目にわたり、詳細に記載されています。
今回のアップデートではEAT(専門知識、権威、信頼性)の内容が強調されたものになっており、影響を受けたサイトもEATに不足があったためと反響が多いようです。
特にYMYL(Your Money or Your Life)といったお金と健康、人生に関する情報などのコンテンツは高い専門性をもとに作られる必要があり、品質に関する評価基準は非常に高いとされています。
今回のアップデートで更にコンテンツの信頼性が求められるようになりましたが、その信頼性を図るうえで重要視されるのが、「誰がサイト/コンテンツを作成しているのか」です。
品質評価ガイドラインにて、高品質なページは、高い専門知識、権威、信頼性があるものだと記されています。ユーザーに有益な情報を提供するためには、サイト自体の評判はもとより作成者の経歴や評判が重要視されている印象です。今後は、可能な限り自社のビジネスや製品、肯定的なレビューを集めることや、専門知識のある作成者とその経歴や証明書をアップすることなどが必要になってくるでしょう。
Fetch as Googleはサイトのページ追加や変更があった場合、インデックスへの登録(再登録も含む)をGoogleにリクエストできるツールです。
その機能でGoogleインデックスできる回数が変更になりました。
「この URL のみをクロールする」では、30日間に500件から、1日あたり最大10件(30日間に300件)に減少しました。
「この URLと直接リンクをクロールする」では、30日間に10 件から、1日あたり最大2件(30日間に60件)に増加しました。
2018年1月19日に新Search Consoleのベータ版の提供開始を発表し、2018年9月に正式版に昇格しました。
従来のものから新機能がいくつか追加されました。
従来では「検索アナリティクス」という名前の機能が「検索パフォーマンス」に変更され、、データの期間が最大16カ月と大幅に伸びました。
これにより、前年度の比較も楽に行え、長期的な傾向を簡単に分析や比較をすることが可能です。
「インデックス登録の対象範囲(インデックス カバレッジ)」では、登録してあるサイトのインデックス状況を確認することができます。
正常にインデックスされたURLやエラーがあるURL、クローラーが発見したもののインデックスされていないURLなど詳しい情報を確認することができます。
各項目の意味は下記になります。
エラー | 何らかの理由でインデックスできなかったページ (noindexタグが含まれているなど) |
---|---|
有効(警告あり) | インデックスはされているが、意図せずインデックスされているページの可能性がある |
有効 | 問題なくインデックスされている |
除外 | 意図的にインデックスされていないページ |
特定のページクロール、インデックス登録、検索結果の配信に関する詳細情報を、Googleのインデックスから直接入手することができます。
所有するページのURLを入力すると、最終クロール日とそのステータス、クロールやインデックス登録のエラー、そのページの正規URLなどがわかります。
もし、所有するページがインデックス登録されていない場合は、その理由を調べることができます。
検索結果の例と必要なアクションはそれぞれ下記になります。
該当のページはインデックスに登録されており、Google検索結果に表示される可能性があります。ページ内で検出された拡張機能(構造化データ、AMPページへのリンクなど)に問題はありませんでした。
通常は何もする必要はありませんが、インデックスカバレッジや拡張機能の欄で、そのページについてGoogleが何を認識したかを調べることができます。
該当のページはインデックスに登録されており、Google検索結果に表示される可能性があります。ただし、ページに適用している拡張機能に問題があり、検索結果に表示されない可能性もあります。
表示されている警告やエラーの情報を読んで、記載されている問題を解決する必要があります。
重大な問題があるためURLをインデックスに登録できません。URLをGoogle検索結果に表示させるには、検出された問題を解決する必要があります。
<インデックスカバレッジ>から、インデックスに登録しようとしたときの詳細情報を確認する必要があります。
このURLはGoogle検索結果に表示されませんが、それはサイト所有者の意図によるものとGoogleは判断しています。よくある状況としては、ページがパスワードで保護されている、noindexが指定されているなどです。
<インデックスカバレッジ>に記載された詳細を読み、登録されていない理由について確認する必要があります。
デジタルマーケティング研究所でも度々機能や使い方にも紹介しているGoogle Analyticsに新機能が追加されました。
追加されたのは主にサイト訪問者の詳細や行動経路を詳しく把握でき、ユーザー体験を改善するうえでも非常に役立つ機能です。
まず、標準レポートが、ユーザーに焦点を合わせるようになりました。
最新版のレポートではセッション数を確認できるだけでなく、有料検索から訪問ユーザーの数も把握することができます。この機能を有効にするには、[管理] 内にある [プロパティ設定] をクリックし [レポートでユーザー指標を有効にする] をオンにすることで、使用できます。
次いでCookieの有効期間にもとづく、全期間を対象としたユーザー単位の指標とディメンションが追加されました。この機能で、ユーザーの行動をより詳細に測定することができます。
例として、特定のユーザーがサイトに滞在した時間の合計や、サイト内で行ったアクションの総数などを確認することができます。
ユーザーリストを公開するオプションが追加されたことにより、全てのユーザーリストのデータを確認できるようになりました。この機能を使用すると、GAで作成したユーザーリストがチャネルを問わず表示することができます。
例えば、ユーザーリストを公開すると、過去 1年間に商品を購入しているものの、直近2ヶ月間は購入していないユーザーを表示することができます。
新たに「コンバージョンの可能性」という指標が追加されました。
この機能では、特定のユーザーが将来的にコンバージョンに至る可能性を示してくれます。
過去に取引のあったユーザーの情報にもとづく、機械学習モデルを使って算出しており、これまでより一歩進んだユーザー指標となっています。
この機能を利用することで、商品を購入する可能性が高いユーザーだけのリマーケティングリストを作成し、Google AdWords(現:Google Ads)のキャンペーンを通じて、該当のユーザーにアプローチすることができます。
2018年4月11日にGoogleはページネーションを廃止し、モバイル検索のページを正式に変更したと発表しました。
従来は、2ページ目などそれぞれ別ページとして検索結果を表示するページネーションを用いていました。今までの検索結果では、ユーザーが求めるページまで「次へ」「前へ」などのボタンをタップする必要がありましたが、「もっと見る」をタップするだけでページを無限スクロールすることが可能になりました。
この無限スクロールにより“ページを遷移する”という障害がなくなったため、2ページ目以降に表示されていたページもオーガニックサーチからの流入が変わってくる可能性があります。
上位サイトから下位のサイトへユーザーが遷移する可能性もあるため、titleタグやmeta descriptionを最適化することでクリックの率を高めることが必要となります。
2018年2月からPC検索で「他の人はこちらも検索」という機能が登場するようになりました。2017年1月にすでにモバイル検索では導入されていましたが、今回はPCの検索でも導入されました。
他の人はこちらも検索とは、関連したキーワードを表示するGoogleの検索機能です。2017年の10月に英語圏では本格導入、日本でも試験的に導入されていました。検索結果1ページ目に表示される、1位から10位のサイトを対象として表示されています。
PCとスマートフォンそれぞれサイトにアクセスしてから再度検索結果に戻ると「他の人はこちらも検索」のスペースが表示されます。
PCの場合は下記になります。
一方で、スマートフォンの場合は下記になります。
「他の人はこちらも検索」がGoogleを利用するユーザーの滞在時間を長くするために表示されるようになったと考えられます。ユーザーが探していると思われる情報を表示して関連するサイトへ誘導することで、Googleに長い時間ユーザーを滞在させることが可能です。ユーザーの滞在時間を長くすることで、広告の表示機会が増えるため、Googleにとって利益アップに繋がりやすいと思われます。
2018年9月27日、GoogleはPCとモバイルの画像検索のアップデートを発表しました。
今回のアップデートで、各画像の下にキャプションが表示されるようになり、テキスト情報からでなく、画像から情報を検索したいユーザーにとって、よりわかりやすい表示方法になりました。
キャプションはサイトのタイトルタグが使用されます。
また、一方で日本ではまだ未実装ですが、関連画像を調べるためにタグにサムネイルが表示される仕様が海外版では実施されています。
文字情報だけでなく、サムネイルがつくことで、より視覚的にわかりやすく検索することが可能になることから、Googleはさまざまな方法で、ビジュアルコンテンツの充実を図っているようです。
Googleは画像検索のランキング要因をいくつかアナウンスしました。
印象としては8月に実施されたコアアルゴリズムアップデート同様、画像検索においても「EAT(専門性・権威性・信頼性)」の考慮が今後重要視されてくることでしょう。
いかがでしたか。昨年はMFIの実装やコアアルゴリズムアップデートが特に目立ちましたが、それ以外でも表示速度などランキングの要因となるような基準が数多く変化しています。
しかし、それに伴いSearch Consoleやその他のツールも含め、Googleは各サイトをより良いものへ改善をしてもらうため、新機能やヒントを提供し続けています。
ユーザーに対して本当に良いものを提供するために改善を図っていくことが、今後のGoogleへの対応の近道になっていくかと思います。
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