コンテンツマーケティングをすでに取り組んでいる会社様のお話を伺う機会も多いのですが、「コンテンツを制作しても流入が増えない」という悩みをよく聞きます。
せっかく良い内容のコンテンツを制作しても、ユーザーに読んでもらえなければ、意味がありませんよね。手間暇かけて作ったコンテンツが誰にも読まれないことは、制作者としてとても悲しいですが、それ以上にマーケティングの効果が得られないというダメージが大きいです。
では、ユーザーに見つけてもらえるコンテンツと、見つけてもらえないコンテンツにはどのような違いがあるのでしょうか。
それはずばり「タイトル」の差です。今回は、ユーザーに見つけてもらいやすいタイトルの作り方をご紹介いたします。
目次
自然検索からの流入が見込めるコンテンツを作る際に大切なことは、「検索エンジンとユーザーの双方から評価されるコンテンツを制作すること」です。
ユーザーが求めていない情報を提供しても、誰も見向きもしないでしょう。一方で、ユーザーに評価されるコンテンツを作れても、検索エンジンに評価されなければユーザーはそのコンテンツを見つけることができません。
Googleなどの検索エンジンに評価されるためには、豊富な情報量はもちろん、タイトルやコンテンツ内容にコンテンツのテーマを示す関連性の高いキーワードを適切に含めることが重要です。
記事の企画を行う際は、「ユーザーが求めている情報であるか」という点に加え、「ユーザーはどんなキーワードからこのコンテンツにたどり着いてくれるのか」という視点も持ち、そのキーワードを必ずタイトルに含めて「検索エンジンからも評価されるタイトル」を作成しましょう。
コンテンツマーケティングに取り組む理由はさまざまですが、それと同じようにコンテンツに求める役割や目的も1つ1つ異なるでしょう。
目的が違うのに同じような考え方でタイトルを作っても、それではうまく行きません。
自然検索からの流入数を増やす記事であれば、SEO的な観点からタイトルごとに主要キーワードを設定し、どのようなキーワードから流入が見込めるのか逆算してタイトルを設計することが効果的です。
一方、SNSでの拡散やバズるコンテンツを作りたいのであれば、流入の見込めるキーワードの設定よりも、どんな切り口や言葉であればユーザーが興味を持ちクリックしてくれるのか、という点に気を配るべきでしょう。
お問い合わせにつながるようなキラーコンテンツは、集客を目的としていないため他の2つのコンテンツよりもタイトルの重要性は低いかもしれません。その代わり、ユーザーにいかに見つけてもらうかという点からWebサイト内での導線が重要になります。
さて、ここで1つ、例を挙げてみましょう。今話題の「マヌカハニー」をテーマにコラムのタイトルを考えてみました。
どちらも「マヌカハニーの効果」に関する記事内容ですが、記事の目的がちょっと違います。
(1)はSEOを意識してマヌカハニー関連のキーワードを盛り込んでみました。
「マヌカハニー」以外に、「マヌカハニーとは」「マヌカハニー 効果」「マヌカハニー 効能」「マヌカハニー 化粧品」という4つの複合キーワードをタイトルに含んでいます。
それぞれのキーワードには、4,400回~260回の月間平均検索ボリュームがあるため、うまくいけばこのキーワードからの自然検索経由の流入が見込めるでしょう。
(2)はユーザーがクリックしたくなるような言葉選びを意識してタイトルを作成しました。「乾燥肌」よりも「ガサガサ肌」、さらに「砂漠のような」という比喩表現でユーザーの焦燥感っています。また、ターゲットを若い女性に絞ぼり、「やばい」「もち肌」という軽い表現の言葉を使ってみました。
このようにタイトルはコンテンツの目的やターゲット像によって、内容もトーンアンドマナーも変わります。何を目的としてコンテンツを作成するのか、まずはしっかり再確認しましょう。
ここからは、実際に先程ご紹介した「マヌカハニーとは?化粧品にも使われるマヌカハニーの効果・効能」というSEOを意識したタイトルを作った手順をご紹介します。
具体的な作り方に入る前に、タイトルの文字数を確認しておきましょう。SEOを意識しながらタイトルを作成する場合は、全角30字程度に収めることをおすすめします。最大でも全角35字以内(70バイト)に収めるよう努力しましょう。
これは、検索エンジンで検索したときに、タイトルが省略されることを防ぐためです。
例えば、上記のタイトルは「ディーエムソリューションズ株式会社【設立以来12期連続で黒字経営中のマーケティング会社】の転職・求人情報(168412) | 転職・求人情報サイトのマイナビ転職」と、80字(!)という長さですが、「ディーエムソリューションズ株式会社【設立以来12期連続で黒字経営中の」という34字で省略されています。
このようにタイトルを省略されるリスク備えて、重要なキーワードはなるべく前半部分に含めることをおすすめします。
タイトルを作成するときは、まずコンテンツのテーマとなる「ターゲットキーワード」を決めます。
「マヌカハニー 効果」のような複合キーワードかつ、検索ボリュームが多いキーワードを見つける作業です。
個人的に、検索ボリュームを調べるための必須ツール「Googleキーワードプランナー」と「Übersuggest」と「キーワード掛け合わせツール」を愛用しています。
「マヌカハニー」のようにメインにしたいキーワードを1つだけ入力すると、関連キーワードを一覧で表示してくれます。基本的にはこのキーワード一覧の中からターゲットキーワードを定めつつ、キーワードを深掘りしていくイメージです。
タイトルの文字数には限りがあるため、検索機能を利用してさらにターゲットキーワードに追加できる複合キーワードを探すことも行います。
今回はタイトルに含んでいないキーワードもありますが「マヌカハニー 効果」であれば、「マヌカハニー 効果 効能」「マヌカハニー 効果 ニキビ」「マヌカハニー 美容 効果」などのキーワードも有効です。
ただし、このGoogleキーワードプランナーには注意点があります。2016年8月から徐々に仕様変更され、キーワードの具体的な数値が取れなくなってしまいました。
具体的な数値を表示させるためには、「このページには検索ボリュームの範囲が表示されます。詳しい情報を確認するには、キャンペーンを設定して実行してください」というメッセージが示すとおり、Google AdWordsにそれなりの広告費用を出稿しなければなりません。広告費用が少ないと、AdWordsに出稿していても検索ボリュームがざっくりとまとめられてしまうようです。
仕様変更後も関連性の高いキーワードは表示されるため、複合キーワードのピックアップ自体はできますが、具体的な検索ボリュームが分からないのは痛い仕様変更ですね…。
Übersuggestは、Googleのサジェストキーワードを一覧で表示してくれる便利ツールです。Googleの検索窓にキーワードを入力したときに、続けて表示されるキーワードを簡単に調べることができます。
このキーワードは過去に一緒に検索された回数が多いキーワードが表示されているため、ユーザーにとって調べる需要のあるキーワードということになるのです。
使い方はとても簡単。メインキーワードを入力したら、言語は[Japanese/Japan]を選択して[suggest]をクリックしてください。
このようにキーワードの一覧が表示されます。気になるキーワードは左側のチェックボックスにマークをつけ、[View as text]をクリックすれば、コピペできる状態になります。
もちろん[Download all]を利用してすべてのキーワードをダウンロードすることも可能ですが、コンテンツのネタに使えないキーワードも多く含まれているため、この段階でキーワードの選別を行うことが多いです。
キーワードをピックアップできたら、Googleキーワードプランナーで検索ボリュームを調べて、検索ボリュームが多いキーワードをコラムのネタとして使用します。
キーワード掛け合わせツールは、その名のとおりキーワードとキーワードを掛け合わせてくれるツールです。
表記ゆれのキーワードの掛け合わせを作りたいときや、「職種 × 年収」の一覧表など特定のキーワードだけ入れ替えたキーワードの掛け合わせを簡単に作りたいときに利用します。
完成した掛け合わせキーワードは、先ほどと同じようにGoogleキーワードプランナーで検索ボリュームを調べ、需要がありそうなキーワードを使用します。
ターゲットキーワードを決めたら、そのキーワードで検索するユーザーは、他にどのようなキーワードで検索するのかひたすら想像し、Googleキーワードプランナーで本当に需要があるかどうか定量的に調べます。
同じテーマの記事を読み、気になる単語を調べてみたり、Übersuggestで表示されたキーワードの中から一緒に検索されそうなキーワードを探してみたり。
ちなみに、例に挙げた「マヌカハニーとは」「マヌカハニー 効能」「マヌカハニー 化粧品」という関連キーワードは、すべてGoogleキーワードプランナーのキーワード候補で表示されたキーワードです。
タイトルの文字数が全角30字程度という制約があるため、文字数的に含められるキーワードの上限は5個程度です。個人的にはキーワードというパーツをパズルのように組み立てる感覚でタイトルを作成しています。
この作業のときに便利なツールが、【SEOツール】モバイル・PC切替機能付きSERP(検索結果)シミュレーターです。
タイトル(Title)の部分にテキストを入力すると、Googleの検索画面のように表示してくれるという優れもの。客観的にタイトルを見ることができるため、作ったタイトルをまずは入力してみて、語呂の悪さやタイトルの分かりにくさを感じてタイトルを微調整することがよくあります。
また、このツールは本当の検索画面同様、文字数が全角30字を越えると省略されるため、文字数カウントにも便利です。
以上の工程で、ようやくタイトルが完成しました!
コンテンツのタイトルは、検索エンジンにテーマが伝わりやすいだけでなく、ユーザーが読みたくなるような魅力的なタイトルであることも必要です。
ユーザーの疑問を解決するノウハウ・コツ系のコンテンツは、とても需要があります。それこそ、この記事も「タイトルの作り方」というノウハウに関する記事ですよね。
ユーザーはどのような疑問を持っているのかという情報は、Yahoo!知恵袋で調べられていることやキュレーションサイトで話題になったことなどをはじめ、よくある質問ページなども参考にします。
コンテンツのターゲットを設定しておくことで、狙いたいユーザーに刺さるタイトルを作成できます。
コンテンツの目的が幅広いユーザーにアプローチしたい場合は別ですが、特定の商品の購買を目的としている場合などには有効です。
例えば、マヌカハニーを購入してもらいたいという目的がある場合は、「砂漠みたいなガサガサ肌がもち肌に!マヌカハニーの効果がやばい」というタイトルで美容に気を使っている乾燥肌な女性をターゲットに絞り、「自分のためにあるコンテンツだ!」と購買につながりそうなユーザーだけにアプローチします。
タイトル作成もコピーライティングの1つです。コピーライティングの有名なテクニックに数字を入れるというものがあります。
「たくさんの人が使っているマヌカハニー」より「7割以上の女性が使っているマヌカハニー」の方が気になりますよね。このように、タイトルに具体的な数字を入れられる場合は、必ず記載しましょう。「●つのコツ」「◯選」などはよく使えるタイトルテクニックです。
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コンテンツの制作者が伝えたいことをそのままタイトルにするのではなく、検索エンジンとユーザーの双方に評価されるタイトルを作れるかどうかが、コンテンツマーケティングの成功の秘訣です。
「せっかくコンテンツを制作しても流入が増えない」とお悩みの方は、ユーザーに需要があるテーマなのか、検索エンジンを意識したタイトル設計になっているか、改めて見直してみてください。
改めて見直しをされる際に、今回ご紹介した以外でも気をつけていただきたいポイントを下記記事にまとめておりますので、こちらも参考にしてください。
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