2015.07.31コンテンツマーケティング記事一覧

オウンドメディアマーケティングとは?運用の基礎知識と成功のポイント

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デジタルマーケティングが普及している中で、アナログ媒体と掛け合わせたクロスメディア広告を利用する企業も増えています。デジタル広告とアナログ広告が融合した新たな広告戦略が打ち出されていく中で、インターネット上に自社メディアを追加し、お客様を獲得する「オウンドメディア」にも注目されてきています。

そこで、今回はオウンドメディアの成功事例を交えながら、成功するためのポイントについてご紹介していきます。

オウンドメディアとは?

まずオウンドメディアとは何かを詳しく理解していきましょう。

オウンドメディアとは英語の“Owned Media”をそのままカタカナ読みしたもので、直訳すると「所有するメディア」となり、その意味の通り企業が自社で所有・運営をしているメディアを指します。

つまり、企業のウェブサイトやカタログ、自社ブログなどがオウンドメディアに該当しますが、最近よく言われるオウンドメディアとは、自社サービスを直接宣伝するのではなく、自社サービスに関連する様々な情報を発信しながら、多様な方面からの顧客を囲い込み、自社顧客を増やすことを目的とするメディアを指します。

オウンドメディア、ペイドメディア、アーンドメディアの違いとは?

オウンドメディアと対比されるものに、ペイドメディアとアーンドメディアがあります。ここではその3つのメディアの違いをみていきましょう。

ペイドメディアとは?

ペイドメディアは英語で“Paid Media”、つまり費用を払って広告を掲載してもらうメディアとなります。例えば、テレビCMや雑誌広告、Facebook上のバナー広告などが該当します。

アーンドメディアとは?

アーンドメディアとは、アーンド(earned)は獲得するという意味で、自社商品の評判の獲得を目的としたメディアです。このメディアはSNSの登場によって誕生したメディアで、具体的には、SNS上の口コミや他社が運営するキュレーションサイト、ブロガーのブログなどがこれに該当します。

それぞれがオウンドメディアと異なる点とは?

アーンドメディアとオウンドメディアはどちらもコストがかかりませんが、アーンドメディアはユーザーの手によって情報が拡散されていきますので、自社で内容をコントロールすることができません。一方、オウンドメディアは自社で発信する情報をコントロールすることができます。

これら3つのメディアはあわせて「トリプルメディア」と呼ばれ、この3つの手法を組み合わせることで、より効率的で効果的なマーケティング戦略を立てることができます。

これらメディアの詳細については、下記の記事でもご紹介していますので、ご確認ください。

オウンドメディアとコンテンツマーケティングの違いとは?

次に、オウンドメディアとコンテンツマーケティングの違いについて見ていきましょう。

コンテンツマーケティングとは、価値のある情報やユーザーが興味を持ちそうな情報を、メルマガやDM、そしてwebサイトなどを通じて発信し、それによって新たな顧客を獲得するというマーケティングの手法を言います。

一方で、オウンドメディアとは、コンテンツマーケティングと同様、価値のある情報やユーザーが興味を持ちそうな情報を発信していくのですが、情報発信する手法が企業が自社で運営しているwebサイトなどのメディアのことを言います。

つまり、コンテンツマーケティングが「どのようなマーケティング手法をとっていくのかという戦略」で、オウンドメディアが「戦略を実行するための手段」ということなのです。

オウンドメディアのメリット

それでは、オウンドメディアを利用することにはどんなメリットがあるのか見ていきましょう。

資産として残る

自社で作成したコンテンツですから、どんどんコンテンツを作成していけば、それは自社の資産として蓄積されていきます。

ユーザーが信頼できる質の良いコンテンツを作ることによって、そのコンテンツはWEBの中で生き続けます。質の良いコンテンツは、“将来的に顧客になり得る潜在ユーザー”を捕まえ続けてくれ、自動で働く営業マンとしての役割を果たしてくれます。

良質なコンテンツを作り続けるためには一定のコストがかかるため、ある意味投資とも言えますが、質の良いコンテンツを積み上げれば積み上げるだけサイトの価値が高まります。貯金の大好きな日本人にはうってつけのマーケティング手法とも言えるのではないでしょうか。

広告費を削減できる

オウンドメディアは自社で保有しているメディアですので、ペイドメディアのようにお金を払って広告を掲載する必要がなく、広告費の削減ができます。コンテンツ制作にかかる費用はかかりますが、自社で記事作成を行う場合は、月額の費用はドメイン・サーバー利用料がかかる程度です。

ブランディングを強化できる

ユーザーがインターネット上で情報を検索する場合、自分の信頼のおけるサイトから情報を得ようとします。

そこで、自社サイトにより多くのユーザーにアクセスしてもらうためには、自社サイトがそのビジネス領域の専門家であるとユーザーから認識される必要がありますので、オウンドメディアに専門性の高い記事をどんどん掲載して、ユーザーが繰り返し訪れたくなるようなサイトを作る必要があります。

これにより、上位表示できるキーワードが多くなれば、その分自社の情報を受け取るユーザーも多くなり、ブランディングの強化に繋がるのです。

顧客のロイヤリティ(ロイヤルティ)を高めることができる

オウンドメディアでは、商品の直接的な紹介だけでなく、それに付随する情報や商品に対する思いなども発信することができます。

そのため、顧客に役立つ情報を発信し続けることで、顧客にプラスの印象を与えることができ、その結果顧客のロイヤリティが高まっていきます。

また、ロイヤリティが高まれば、他社製品と比較されることがなかったり、他社より価格が高くても自社製品を選んでもらえたりというメリットが出てきます。

コーポレートサイトでは伝えられない情報を伝えられる

なんらかの理由によりコーポレートサイトではユーザーに対して伝えることが難しい情報でも、オウンドメディアでならば扱える場合があります。例えば、企業が集めたい特定のユーザー層に限定してオウンドメディアでコンテンツマーケティングを行うことで、コーポレートサイトでは実現できない直接的なアプローチが可能になる、かもしれません。

オウンドメディアの成功事例

では、オウンドメディアの活用を成功させるためには何が必要なのでしょうか。

活用に成功している企業のオウンドメディアに共通するのは、自社サイトで発信している情報が顧客の求めている情報に上手く合致しており、その結果、自社サイトのファン獲得に成功しているという点です。

成功事例の具体例については、下記サイトで詳しくご紹介しておりますのでこちらをご覧ください。

オウンドメディアを始める際のポイント

実際にオウンドメディアを始めても、そのメディアをユーザーに見てもらえなければマーケティングの効果はありません。では、たくさんの人に訪れてもらえるメディアを作るにはどうすればよいのか、そのポイントをご紹介します。

目標やペルソナなどオウンドメディア運用全体に対する戦略を立てる

まず、メディア運営に当たっての目標を設定しましょう。

例えば、年間PV数の目標値や製品ページへの誘導数など具体的な目標値を設定しましょう。目標設定することにより、メディアは成果がでているのかでていないのかを分析する指標ができるため、公開後も改善施策を目標数値に沿って具体的に行うことができます。

次に、どのようなユーザーに向けてマーケティングを展開していくのか、しっかりとしたペルソナを作成しましょう。マーケティングは1人ではなくチームで行うことが多いと思いますが、チームの全員が自社商品に対して共通のターゲット像を持っているとはかぎりません。

チームの認識を統一しないままマーケティング活動を始めてしまうと、ターゲット像が曖昧になってしまい、適切なマーケティングが行えない可能性があります。そのため、より詳細なペルソナを設定し、チームで共通のターゲットをイメージできるようにしましょう。

キーワードマーケティング視点でコンテンツを作成する

ユーザーが情報を調べようとする時には、まず検索エンジンにキーワードを入力します。その時点でユーザーは何らかの情報を求めていますから、そのニーズにぴったりと合った情報を検索結果に表示することができれば、不特定多数の人にむけて情報発信するよりも、マーケティング効果は高まります。

そこで、まずはどんなキーワードが多く検索されているのか、顧客の求めている情報のニーズは何なのか調査しましょう。

自社がターゲットとしているユーザーがどんなキーワードで検索しているのかを知るには、ツールを使うのが簡単です。

そのツールの1つが「Googleキーワードプランナー」です。このツールを使えば、あるキーワードがどのくらい検索されているのかを調べることができます。さらに、そのキーワードに関連するキーワードも調べることができますので、キーワード数を広げることができます。このツールを参考にして集客する検索キーワードを決めていき、それらのキーワードを意識してコンテンツのタイトルを考えていきましょう。

Googleキーワードプランナーを利用したコンテンツの作成方法については、下記サイトでより詳細に説明されていますので、参考にしてみて下さい。

作業スケジュールを組む

ターゲットとコンテンツ内容が決まったら、オウンドメディアをリリースするまでの作業スケジュールを組みましょう。コンテツの制作期間だけでなくCMSなどのシステムを導入する場合はその開発期間を考慮して公開までのスケジュールを作成しましょう。

オウンドメディア構築について

オウンドメディアの構築にはさまざまな支援サービスがありますが、なかでも運用が簡単なCMSをおすすめしています。

静的ページでオウンドメディアを構築・運営する場合、すでに存在している自社サイトのデザインのエッセンスやパーツを流用できるメリットはありますが、最低限のHTMLやCSSもかさみ、ディレクションも大変です。

一方CMSは、最初からある程度の箱が出来上がった状態なので、あとは中身を追加してくだけです。デザインに関しても、初期設定のデザインである程度の見栄えはしますし、カテゴリーの追加やタブなどタクソノミーの切り分けも簡単なので、運営側から見ると大変楽です。

CMSにも様々な種類がありますが、最近ではCMSと言えばWordPressといっても過言ではないくらいWordPressはメジャーなCMSです。WoedPressに関する情報はインターネット上でいくらでも手に入るので、分からないことがあっても大概のことであれば簡単に解決できます。

また、HTMLやCSS、PHPに関する知識が浅くても、拡張機能であるプラグインを使って、サイトの見た目を変えることはもちろん、運用軽減やセキュリティ強化などのカスタマイズまで実現することができます。さらに、WordPressには公式に配布されているテーマ(デザインされた箱)があり、これらは無料で利用できます。純粋にブログ型のテーマもあればECサイト向けのテーマもあり、用途によって数多くのテーマから選択できるというメリットがあります。

公開した記事は改善し強化を!

オウンドメディアで公開した記事はそのままにせず、定期的に更新をしてコンテンツの改善を行いましょう。

毎日更新することが難しくても、週に一度必ず更新する日を決めるなどして、継続的にコンテンツを発信していくことが一番重要となります。ユーザーにとっては、訪問するたびに新しいコンテンツが追加されているサイトには何度も足を運びたくなりますので、ユーザーが興味のあるコンテンツをどんどん掲載していきましょう。

おわりに

ここまで、オウンドメディアの基礎知識から運用の始め方についてご紹介してきました。

オウンドメディアの運用を始めるまでには、きちんとした戦略を立て、戦略に基づいてコンテンツの内容を決定し実際にメディアを構築していかなければなりません。すぐに始められる訳ではありませんし、運用を始めてもすぐに効果がでるものでもありません。

しかし、コツコツと資産として蓄積されていったコンテンツは、必ず結果となって返ってくるはずです。まだオウンドメディアを活用されていない企業様は、この機会にぜひ活用をご検討されては如何でしょうか。

 

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