QRコード経由でWebページに流入したユーザーの動向は、Google Analyticsを活用することで、属性や訪問時間・離脱率等を確認することができます。
さらに、QRコードを活用した施策は、ユーザーをオンラインとオフラインで繋ぎ、購買促進をはかるO2O(オーツーオー)マーケティングに分類されており、WEBマーケティングだけでなく、マーケティング施策として有効な手法となります。
そこで、今回はQRコードの施策例・作成方法や注意点に触れたうえで、Google AnalyticsでWeb解析する際のURLパラメータの生成方法・数値の確認方法についてご紹介します。
目次
まずは、QRコードを活用した施策例には、どのようなものがあるのか見ていきましょう。
QRコードはスマホ等のカメラで読み込めれば媒体は問わないため、紙やディスプレイなど様々な場所で利用されています。企業が送るダイレクトメールや店舗のチラシにQRコードを添付し、ユーザーを自社HPやWebサイトに誘導します。
例えば、企業のSNSやLINEアカウントをフォロー・友だち申請することでQRコードが発行され、ユーザーに無料クーポンがプレゼントされる施策例など、いずれも顧客の新規獲得・継続利用に一役買っています。
つぎに、QRコードの作成方法についてご説明します。縦横に白黒のラインで構成された複雑そうなQRコードですが、作成はとてもカンタンです。
ユーザーがQRコードをスマホ等のカメラで読み込んだ際に、遷移してほしいWebページのURLを以下のような作成ツールで生成するだけです。あっという間にQRコードを作成することができますので、ぜひ使ってみてください。
参考サイト : CMAN URL(ホームページアドレス)のQRコード作成【無料】
作成自体はカンタンなQRコードですが、運用時にはいくつかの注意点があります。ここでは、QRコードの基本的な仕様と発行時の注意点についてご説明したいと思います。
QRコードは、スマホ等のカメラで無理なく読み込めるサイズにしておきましょう。一般的にバランスがよいサイズは、一辺が1.5cmほどだといわれています。ピントをあわせやすいように、最大でも一辺が4cm以内、最小でも一辺が9mm以上に成形してください。
QRコードは読み取りにあたって、向きに指定はありません。しかし、白黒を反転させた場合は正しく読み取りができないので、印刷時に注意してください。
また、こちらも当然ですが、実際に使用する際は事前に印刷テスト・読み込みテストを行ないましょう。いざユーザーがカメラで読み込もうとすると、文字化けしてしまって正しく読み込めない…では遅いので、気をつけてください。
QRコードをユーザーの個人情報にあわせて生成する場合、当然ですが、コードデータが流出しないように細心の注意を払ってください。個人情報の流出は企業の信用を失うだけでなく、最悪の場合、倒産にも繋がりかねませんので慎重に扱いましょう。
ここまで「QRコードを活用したマーケティング施策」「QRコードの作成方法」「QRコード作成時の注意点」についてご説明してきました。
それでは、実際にGoogle AnalyticsでQRコード経由のユーザー動向を確認する方法について解説していきたいと思います。
Google AnalyticsはWebページのアクセス解析において、必ずと言っていいほど利用されるツールです。設定したWebサイトへの訪問ユーザーの属性、訪問時間、離脱率や遷移先などを数値で確認することができます。
Google Analyticsに関する詳しい内容は以下の記事にてご説明しておりますので、詳細を知りたい方はぜひチェックされてみてください。
Google AnalyticsでQRコードリンクの効果(クリック数・ユーザーの属性・離脱率等)を計測するための手順は、とてもシンプルです。そのおおまかな手順は以下の2つのみです。
このようにGoogle AnalyticsでQRコードの効果を計測するのは、難しくありませんので、一つひとつの作業を落ち着いて進めていきましょう。
では、まず1つ目にGoogle AnalyticsにURLパラメータを設定する方法をご説明します。
具体的な生成方法に入る前に、なぜGoogle AnalyticsでURLパラメータが必要なのでしょうか。
実は、解析したいWebページの末尾にパラメータを設定することで、ユーザーの参照元をGoogle Analyticsで正確にトラッキングできるようになるのです。
URLパラメータは、Google Analyticsで計測したいWebページのURL末尾に「?」を記入し、その後ろにパラメータを設定します。例えば、URLパラメータで「名前が佐藤」という情報を付与したい場合は、「パラメータ名がname」「パラメータ値がsatou」なり、2つを「=」で繋ぎます。
もし皆さんが広告キャンペーンを経由したユーザーのデータを取得したいのであれば、任意のパラメータではなく、Google Analyticsのルールに従う必要があります。必須で使わなければならないパラメータには、以下があります。
パラメータ名
|
概要
|
例
|
---|---|---|
utm_source | どの参照元(サイト・スマホアプリなど)からアクセスされたのか | google、yahoo、twitter、facebook |
utm_medium | 媒体の種類 | cpc、cpm、email、affiliate、display |
utm_campaign | キャンペーン | 任意の文字列、summer_sale |
このように、URLパラメータの設定は取得したいデータ内容にあわせて生成しなければならず、日常的に触れているWebマーケティング担当者ならまだしも、慣れない人には少々やっかいに感じられますよね。そんな方向けに便利なのが「Google Campaign URL Builder」です。
「Google Campaign URL Builder」はGoogleが提供するツールで、Google Analytics用のURLパラメータを自動的に生成する機能をもっています。先ほどご説明した「utm_source」や「utm_medium」、そして「utm_campaign」といったパラメータを手入力すると、当然ミスの可能性もありますが、Google Campaign URL Builderを使えば、このリスクをなくせるのでオススメです。
参考サイト : Google Campaign URL Builder
Google Campaign URL Builderは全文英語となっていますが、パラメータの意味さえわかっていれば、迷う点はないかと思いますので、指定フォームに必要情報を入力し生成してください。URLパラメータの設定方法とGoogle Analyticsでの分析方法に関する詳細は、以下ページで解説しておりますのでこちらもあわせてチェックしてみてください。
URLパラメータを生成したら、最後に設定に不備がないかGoogle Analyticsで確認するようにしましょう。まず、Google Analyticsでパラメータを設定したリンクをクリックし、「リアルタイム」配下にある「トラフィック」をクリックします。
表示された「トラフィック」のページの「メディア」「ソース」の行に、「utm_source」や「utm_medium」、そして「utm_campaign」で設定した値が表示されていれば、無事設定は完了です。
それでは、QRコードを使った施策を開始した場合に、Google Analyticsでユーザー動向に関する数値を分析する方法をご説明します。数値の確認といっても、Google Analyticsでチェックする箇所は限られていますので、落ち着いて見ていきましょう。
ユーザーの動向を「媒体・広告別」ごとに確認したい場合は、Google Analyticsの「集客」をクリックし、「すべてのトラフィック」内にある「参照元/メディア」を選択して、レポートを開きます。
すると、URLパラメータ作成時に「utm_source」で値に設定した媒体名と、「utm_medium」で値に設定した広告の種類ごとにレポートが表示されます。
ユーザーの動向を「Campaign Name」ごとに分析したい場合は、Google Analyticsの「集客」をクリックし、「キャンペーン」内にある「すべてのキャンペーン」を選択して、レポートを開きます。
すると、URLパラメータ作成時に「Campaign Name」で設定した値ごとにレポートが表示されます。
QRコードを利用した施策は、顧客をオンラインとオフラインで接続することができるマーケティング手法です。QRコードは普及しはじめて久しいので、多くのユーザーにとって大きな抵抗感なく使っていただけるのではないでしょうか。
QRコードを導入した際は、あわせてGoogle Analyticsの設定をして、定期的に数値確認をおこない、スピーディーなPDCAをまわしていきましょう。
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