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GA4で直帰率はどこで確認できる?確認方法と見方をチェック

2024.05.28 アクセス解析
GA4で直帰率はどこで確認できる?確認方法と見方をチェック
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「直帰率」は、ページ改善のための指標として活用している方も多いのではないかと思います。この記事ではGA4の「直帰率」を確認する方法や「直帰率」から読み取れるよくある課題パターンとそれらの改善方法についてご紹介します。
※記事内の情報・キャプチャは2024年5月時点のデータです。

GA4の直帰率とは

GA4の直帰率は、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合を示します。

エンゲージメントとカウントされるユーザーのアクションは、以下の通りです。

  • 10秒を超えて継続したセッション
  • またはコンバージョン イベントが発生したセッション
  • または 2回以上のページビューもしくはスクリーンビューが発生したセッション

直帰の定義はその逆となります。

  • 10秒を超えて継続しなかったセッション
  • またはコンバージョンイベントが発生しなかったセッション
  • または 2回以上のページビューもしくはスクリーンビューが発生しなかったセッション

10秒未満で離脱し、かつ何らかのイベントアクションを起こさなかったセッション(ユーザー)が直帰とみなされます。
よって、直帰率は以下の式で算出されています。

直帰率=エンゲージメントしなかったセッション/セッション

GA4とUA(旧GA)の直帰率の違い

GA4とUA(旧GA)の「直帰率」は、定義が異なることに注意しましょう。
GA4では「エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合」であるのに対して、UA(旧GA)では「ページで何も行われなかった1ページのみのセッションの割合」です。

行動 Google Analyticsの種類 直帰とみなされるか
Google検索からページAに訪れ、10秒以上ページAに滞在した後、検索結果に戻った GA4 直帰にならない
UA(旧GA) 直帰となる

このように同じページでも、GA4とUA(旧GA)では定義が異なり、どちらかといえばUA(旧GA)の方が、直帰率が高い傾向にあります。
そのため正しく比較することは難しいでしょう。

GA4の直帰率と離脱率の違い

直帰率と離脱率の違いについてはGoogle公式のアナリティクスヘルプにて以下のように定義されています。

離脱数は、あるページやスクリーンで 1 セッションの最後のイベントが発生した回数を示します。離脱率は、あるページやスクリーンで終わったセッションの割合です。この割合は、離脱数をセッション数で割った値になります。

わかりやすく言うと、直帰率は閲覧開始ページの離脱のみが対象ですが、離脱率は閲覧開始ページに関係なく全てのページが対象で、離脱した割合を指します。

GA4で直帰率を確認する方法

GA4で直帰率を確認する方法は、「標準レポートをカスタマイズする方法」と「探索レポートを作成する方法」、「エンゲージメント率から計算する方法」の3つがあります。

GA4の標準レポートをカスタムして直帰率を確認する方法

UA(旧GA)と異なり、デフォルト状態の標準レポート項目には直帰率がありません。
標準レポートで直帰率を確認する際は、レポートの指標をカスタマイズする必要があります。

GA4の標準レポートをカスタムして直帰率を確認する方法
▲デフォルトの標準レポートでは直帰率がない(2024年5月時点)

STEP1:カスタム画面を表示する

カスタマイズしたい任意の標準レポートを選び、鉛筆マークをクリックします。

STEP1:カスタム画面を表示する

補足:今回はライフサイクル > 集客 > トラフィック獲得(チャネルごとの流入)で作成していますが、エンゲージメントレポートのページとスクリーンや、ランディングページのレポートでも同様のカスタマイズができます。

STEP2:指標を追加する

鉛筆マークを押すとカスタマイズ項目が表示されるので「指標」をクリックします。

STEP2:指標を追加する①

現在レポートに適用されている指標の一覧をスクロールすると、「指標の追加」が現れるので、クリックし「直帰率」と入力すると「直帰率」の項目が表示されるのでそれを選びます。

STEP2:指標を追加する②

「直帰率」が追加されたことを確認したら、「適用」を押しましょう。

STEP2:指標を追加する③

この時点で、レポートに不要な指標がある場合は消しても良いでしょう。(例:合計収益など)

STEP3:変更をレポートに反映する

「適用」を押したら、上部にある「保存」をクリックします。
現状のレポートに上書きをするか、新たなレポートとして保存するかの選択が表示されるので、好きな方を選びましょう。
今回は「現状のレポートへ変更を保存する」を選びました。

STEP3:変更をレポートに反映する①

上書きに問題なければ「保存」をクリックします。

STEP3:変更をレポートに反映する②

STEP4:レポートを確認する

保存できたら、レポートを確認します。
「直帰率」が表示されていれば、カスタマイズは成功です!

STEP4:レポートを確認する

なお、毎回この作業をする必要はなく、2回目以降は直帰率がデフォルトで表示されます。

GA4の探索レポートで直帰率を確認する方法

続いて、探索レポートで直帰率を確認する方法です。
現在すでに探索レポートを作成して使用している方は、指標として「直帰率」を追加することで確認できます。

ここでは、新たに探索レポートを作成することを想定して解説します。

STEP1:空白の探索レポートを作成する

直帰率を確認するための探索レポートを新たに作成するか、元々使用している探索レポートに新規タブを追加してください。

STEP1:空白の探索レポートを作成する①

以下の画面が表示されていれば問題ありません。

STEP1:空白の探索レポートを作成する②

STEP2:ディメンション、指標を追加する

それぞれディメンションと指標を設定していきます。

ディメンションは指標の軸になりますが、今回は「ランディングページ」とします。
指標では、「直帰率」を選びますが、直帰率を見たい場合は「セッション数」もセットに選ぶとページのパフォーマンスがわかりやすいかと思います。

STEP2:ディメンション、指標を追加する

ディメンションと指標を追加したら、それぞれディメンション(行)に「ランディングページ」、値に「セッション数」と「直帰率」をセットします。

そうすると、レポートにランディングページごとのセッション数と直帰率が表示されます。
必要に応じて、コンバージョン数(キーイベント数)などの指標を追加しても良いでしょう。
探索レポートでの直帰率の確認の仕方は以上です。
探索レポートは自動で保存されるため、こちらも2回目以降はレポートを作成する必要はありません。

<GA4で直帰率を確認する方法:ここまでのまとめ>
  • GA4では直帰率はデフォルトで表示されない
  • 標準レポートをカスタマイズするか、探索レポートを作成することで確認できる

エンゲージメントから計算する方法

冒頭でお伝えした通り、GA4ではエンゲージメント率と直帰率は反する指標になっているため、「直帰率=100%-エンゲージメント率」の計算式で直帰率を確認することも可能です。

直帰率が高い原因と改善方法

GA4で直帰率が高い=エンゲージメント率が低いページがある場合、どのような原因と改善方法が考えられるのでしょうか。ここではよくあるパターンをご紹介します。

① ページの表示速度が遅い

10秒以上セッションが続けば、エンゲージメントが発生したことになります。逆にいうとセッション開始から10秒も経たずに離脱してしまうということはWebサイトの最初の動作に問題がある可能性があります。

ページの表示速度、つまり読み込みが遅いとユーザーは早々に離脱してしまう傾向があるため、直帰率が高い場合はまずは表示速度を確認してみるのが良いでしょう。

ページの表示に3秒以上を要すると、半数近くが離脱するというのは耳にしたことがある方も多いと思います。それほど、ページの表示速度はWebサイトにとって重要です。

ページの表示速度を改善するにはGoogleの「PageSpeed Insights」を活用しましょう。問題のページのURLを入力するだけで、修正点をピックアップしてる無料のツールです。

PageSpeed Insightsの詳しい使い方はこちらの記事で紹介しています。

② ファーストビューやリード文がユーザーと合わない

ページを訪れたユーザーが最初に目にするファーストビューの訴求に課題がある場合も、直帰率を高くする原因と考えられます。

ユーザーは訪れたページに自分の期待している内容やコンテンツがあるかをファーストビューで判断する傾向にあります。例えば、ファーストビューのキービジュアルやリード文などが設置されていない、設置されていてもユーザーの期待している内容とずれているなどの場合は離脱してしまう可能性があります。

ページの内容を的確にわかりやすく示した内容をファーストビュー内に含めるようにしましょう。ファーストビュー内のリード文などはユーザー目線で、キャッチーな文言を使用するのもポイントです。

③ UI/UXが悪い

モバイルユーザーの訪問があるのにも関わらず、サイトがモバイルに最適化されていない場合も直帰率を高める原因となります。

モバイル対応している場合でも、

  • 文字が小さすぎる
  • ポップアップの使用が適切でない(サイズが大きい)

など、訪問ユーザーに対して不快感を与えていないかなど見直しましょう。

デバイス別の直帰率を比較した際に、モバイルの直帰率が高い場合はモバイル特有の原因が考えられます。
その場合はモバイル端末を使用して、実際のユーザーと同じ目線でサイトを見てみることで改善点の発見に繋がることがあります。

また、ユーザーテストなどを実施することも、訪問ユーザー目線でWebサイトの使用感に対するリアルな評価を知ることができます。

UI/UXの詳細については下記をご覧ください。

④ CTAや内部リンクなどの導線が少ない

CTAや内部リンクなど、サイト内を回遊するための仕組みが少ないことも、ユーザーが次のアクションを起こしにくいため直帰率に影響します。

コンテンツの流れに沿って、適切な導線を設けるようにしましょう。
また、チャットボットを設置したり離脱防止用のポップアップを設置することも離脱を防ぐための方法のひとつです。

CTAや内部リンクの詳細については下記をご覧ください。

まとめ

今回はGA4で直帰率を確認する方法と、直帰率の改善方法を紹介しました。
直帰率が高い原因については、ご紹介したもの以外にもサイトによって様々です。

直帰率を改善したいけどうまくいかない…など、お悩みをお持ちの方はディーエムソリューションズへぜひご相談ください。

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