明けましておめでとうございます!
お正月休みが終わって、2017年がやってきました。日々進化していくWebマーケティングですが、2016年も色々なことがありましたね。
状況が目まぐるしく変化していく中で、「情報をキャッチアップしきれない!」「重要な情報だけ知りたい!」と思っている皆さまのために、2016年1月~12月に起きた検索エンジン周りの変化で、特に印象に残ったものを本記事にまとめました。
ぜひこの記事を読んで、昨年の振り返りをしてみてください。
目次
2016年1月、コアアルゴリズムの更新が行われ、大規模な順位変動が各地で観測されました。
ペンギンアップデートが予定されていた時期と重なったため、当初はペンギンアップデートではないかと騒がれていましたが、コアアルゴリズムの更新による順位変動とのことでした。
このアルゴリズム更新から、パンダアルゴリズムがコアアルゴリズムに組み込まれました。
2016年2月、リンクプログラムに参加してリンクの売買を行っていた、日本のいくつかのサイトに対して厳しい対策が実施されました。
Googleは以前から、検索結果を不正に操作する目的でリンクを売買することに対してペナルティ措置を行っていましたが、このように公に発表して大規模な対応を行うのは珍しいですね。
「Googleが掲げる10の事実」で、Googleが示しているように、ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてきます。サイトのためを考えるのなら、リンクを勧めてくる業者は信用しないことです。リンクの売買は絶対にやめましょう。
2016年2月19日、Googleはデスクトップ検索での広告表示位置に変更を加えたと発表しました。
検索結果上部の表示数が最大4枠に増加し、検索結果右側への広告表示が廃止されました。
検索結果上部の表示数が最大4枠になりました。
一部の例外を除き、検索結果右側に広告が表示されなくなりました。
また、Google検索結果に表示される「広告」ラベルの色が、上記画像のような黄色から緑色に変更されました。小さな変化ですが、以前よりラベルが全体に馴染んだ感じがしますね。
2016年2月23日、Googleはモバイル検索結果上でAMP対応コンテンツの表示を開始しました。AMPに対応したニュース記事コンテンツであれば、検索結果上部の「トップニュース」枠内にカルーセル形式で表示することができます。
AMPには「表⽰が速い」「形崩れしにくい」「検索結果で⽬⽴って表⽰されることがある」というメリットがある⼀⽅、「Javascriptなどの利⽤に厳しい制限がある」というデメリットもあります。ニュース記事など「読んでもらうことが⽬的」のコンテンツにはメリットを活⽤できますが、通販ページのようにトランザクションが必要なページには、現時点では向いていません。
メリット・デメリットを考慮して、有益な点の多いページには実装を検討しましょう。
2016年3月8日、GoogleはツールバーなどでのPageRank表示機能を廃止すると発表しました。Googleがランキングシグナルに利用するPageRankは別の物であり、そちらは引き続き存在します。
既にデータとしての有効性を失っていたツールバーPageRankを見る手段がなくなったというだけのことであり、通常の業務には一切影響しません。ドメイン選定の基準としてツールバーPageRankを使うことはこれまでもほぼ意味がありませんでしたが、今後は全く無意味となります。
Googleが内部で利用している評価システム「PageRank」の値を、公開用に調整したものが「ツールバーPageRank」です。「ツールバーPageRank」は最新のデータではなく、特に2013年12月以降は更新が止まっていたため、ページの評価指標としてはほぼ無意味なものになっていました。
「サイトにHTTPページとHTTPSページがあるが、サーチコンソールだとまとめて見られない」「デスクトップサイトとモバイルサイトの流入を、まとめて確認したい」といった需要にこたえる「プロパティセット」機能が実装されました。
「プロパティセット」というグループに複数のサイトやアプリをまとめ、サーチコンソールの数値を合算することができます。
下記のような場合、特に有効に使える機能ですね。
上記に限らず「管理上の都合などから複数のサイト・アプリを運用しているが、目的はひとつ」の場合は有効な機能ですので、該当する方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
2016年8月から、Google AdWordsのキーワードプランナーの仕様が変更されました。広告出稿を行っていないアカウントでは、検索ボリュームの数値が「すごくざっくり」表示されるようになりました。
個人的には衝撃の出来事でした…。広告出稿を行っていても、検索ボリュームを調べられるキーワード数に上限が設定され、上限に達した時点で「すごくざっくり」になってしまいます…。
2016年6月末、Googleは大手歌詞ライセンスサービスと提携し、歌詞の利用を強化しました。ほぼ同時期から、日本の検索結果でも歌詞や関連サイトの表示機能が強化されました。
スマートフォンでの一部検索結果に、「商品」「花」「動物」など、画像の需要が高そうな検索クエリの場合、画像を表示するようになりました。
表示される画像はGoogle側が選択するため、リッチスニペットとは違い、特別なマークアップは不要です。そのため、望ましくない画像が表示される可能性があるのですが、より感覚的に検索結果を受け取ることができるため、ユーザーからすると嬉しい仕様変更といえますね。
2016年9⽉23⽇、ついにペンギンアップデート4.0がやってきました。2014年10月17日(金)に実施されたペンギンアップデート3.0から、約2年ぶりの更新です。
大きな変更点としては、以下です。
このタイミングで、ペンギンアップデートもパンダアップデート等と同様に、コアアルゴリズムへ組み込まれました。そのため、今までのように随時アップデートの通知は行われず、リアルタイム更新となります。ペンギンアップデートと呼ばれる更新は、4.0で終了となります。
今までペンギンによって与えられるペナルティは、サイト全体に対してのみでした。しかし、今後はディレクトリ単位やページ単位で影響を与えることができるようになりました。
Googleは「モバイルファーストインデックス」を今後導入する予定です。
いままでGoogleは、デスクトップ版を基準として検索順位を決めていました。しかし「モバイルファーストインデックス」が導入されれば、いままでとは対照的にモバイル版が基準となり優先されるようになります。
もし、読みやすさや表示速度に配慮して、重要なコンテンツの一部や、重要なマークアップの一部をモバイル版では省略しているような場合、モバイル版に対するコンテンツや構造化データの修正対応が必要になりますので、注意しましょう。
現時点では開発初期段階であり、実装時期は未定ですが、これからの動向に注意していきたいですね。
2016年1月~12月に起きた検索エンジンの変化で、印象に残るものについてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。
Web業界は目まぐるしく変化をしています。情報を発信するメディアも多く存在し、日々の情報収集だけでも大変だと思いますが、情報を適切に、効率よく収集していきましょう。
デジタルマーケティング研究所では、これからもWeb担当者の皆さまに役立つ情報を発信していきますので、これからもぜひ覗きに来てくださいね。今年もよろしくお願いいたします!
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