Web担当者にとって、「いかにキーワードの検索順位を上げるか」というのは重要なポイントだと思います。
しかし、「なかなか思ったとおりに順位が上がらない…」や「SEOに取り組んでいるけど、イマイチ効果が出ていない…」という方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、順位が上がらない際によくある原因とその原因に対する対策についてご紹介しますので、ぜひ自社サイトの改善に役立ててみてください。
目次
効果的な検索対策を行うために、前提として押さえていただきたい知識があります。検索順位を上げるためには、「ユーザーにとって有益な情報」と「検索エンジン対策」の2つの観点からのアプローチが大切だということです。
どちらか一方だけ行っていれば順位が上がるというわけではなく、両方とも行うことが昨今のSEO対策としては重要です。
検索ユーザーが求めるコンテンツを作らなくては、検索順位は上がりません。Webサイト運営者が有益であると思う情報でも、ユーザーに検索されない、もしくはユーザーに興味を持たれない情報であるとコンテンツとして良いとは言えません。
そもそも、Webサイトとは、「検索順位を上げること」が目的ではなく、「自社のホームページを訪れたユーザーが、成果に基づくアクションを行うこと」が目的のはずです。そう考えると、ユーザーにとって有益な情報を提供するのは非常に自然で重要なことだと理解できるはずです。
いくら有益なコンテンツでも、それだけでは検索エンジンが評価してくれる(=検索順位が上がる)というわけではありません。検索エンジンは独自の仕組みでコンテンツを評価しているので、その仕組を理解し、検索エンジンに好まれるように調整する必要があります。これがSEO対策です。
検索エンジンのアルゴリズムは日々変わるため、常に細心の情報を取り入れながら適切な施策を行う必要があります。
対策を行う前の前提について振り返りましたが、ここからは、検索順位が上がらない場合によく観られる原因と、それぞれの対策を解説します。
以下の順で原因と対策をご紹介します。
既に原因が把握できており、上記内に対象となる項目がある方は、まずはその項目を読んで自社サイトの改善に役立ててください。もしも、まだ原因がわからない方は、一通り読んで考えられる原因を探ってみてください。
Webサイトへの流入が急に減った場合、Googleからペナルティを受けている可能性があります。Googleの定めるガイドラインに違反したコンテンツを展開していると、Googleがペナルティを課し、検索順位が下がったり検索結果から表示されなくなったりしてしまいます。
Googleの品質に関するガイドラインに準拠していない、違反しているコンテンツを制作していること等が原因として考えられます。
具体的には、下記が該当します。
いずれも、「低品質なコンテンツ」「間違ったSEO」として、ペナルティの有無にかかわらず検索順位が上がらない原因でもあります。それぞれの対策は別の項目でも触れていきます。
Googleのガイドラインを確認し、それに反していると思われる部分を修正しましょう。もし、Search Consoleにガイドライン違反についてのメッセージが届いている場合は、該当箇所を修正したあと「再審査リクエスト」を送ることができます。
また、新たにペナルティを受けることがないように、リンクやサイトコンテンツを追加する場合は慎重に計画するようにしましょう。
ペナルティの原因と対策については、以下の記事でも解説していますので参考にしてください。
以前は「効果がある」とされていたSEO施策が、今は逆効果になっているケースもあります。この「以前は効果があるとされていたSEO施策」は、所謂「外部施策SEO」がその一つで、前述のGoogleによるペナルティの原因の一つでもあります。
「外部施策SEO」とは、外部サイトからたくさんの被リンクを受けるという施策です。バナー画像やテキストリンクが主です。以前は、外部リンクが多い=良質なコンテンツという評価を検索エンジンは検索順位の大きな指標の1つとしていました。現在のSNS運営における「いいね」や「シェア」の数のように、被リンク数が多いほどよいと言われていたのです。
被リンクはサイトの質を客観的に評価する指標だと思われていましたが、意図的に被リンクを増やして順位アップを狙うSEO会社が増えたことで、質の低いサイトが増えました。
そのため、Googleはコンテンツの内容を評価し、質の低いコンテンツを排除していくようにアルゴリズムを変化させました。これにより、間違ったSEO施策を行っているサイトの検索順位は上がらないのです。
「質の低い被リンク」がある場合は、早急に削除することが必要です。質の低い被リンクとは、低品質なサイトから行われる被リンクのことです。
具体的には、以下のようなサイトからの被リンクがペナルティの対象となります。
Search Consoleを活用すると、Webサイトの外部リンク状況がわかります。もし低品質なサイトからのリンクがあれば、リンク元の作成者に連絡をとって削除してもらうか、Google提供のリンク否認ツールを使って対応しましょう。
外部施策SEOやリンクに否認方法については、以下の記事でも解説していますので参考にしてください。
ユーザーにとって有益な内容が書かれていても、内部施策SEOが不十分であれば適切な評価を受けることはできません。
最新のアルゴリズムに沿ってしっかりと対策を行えていれば、さまざまなキーワードで上位表示できるので、多くのアクセスが期待できます。
SEO施策がうまくできていない原因の一つは、「正しくSEOを理解できていないこと」です。SEOとは「検索エンジン最適化」のことです。検索エンジンのアルゴリズムにより、自動的にWebサイトの内容が評価され、検索順位が決まります。ポイントは、「検索エンジンに分かるようにコンテンツを作成する」というところです。
極端な例ですが、全く同じ文章を表示しているWebサイトでも、「すべてをテキストとして表示しているWebサイト」と「パンフレットのデータをPDFし、画像として表示しているWebサイト」があったとすると、後者の文章を画像として表示しているサイトは検索エンジンに評価されにくいです。なぜなら、検索エンジンは画像に書いてある文字が読めないので、どんな内容かを把握することができないからです。そのため、検索エンジンが内容を把握しやすいコンテンツを作らなくてはなりません。
また、コンテンツの内容にも、工夫の余地があります。例えば、水着を販売しているECショップの商品ページで、「スイムウェア」というキーワードが使われていなければ、「スイムウェア」という検索結果にそのページが上位表示される可能性は低いです。
検索エンジンの最新の傾向を知り、適切な対応を行うようにしましょう。なにより、SEO対策は自社でもできて、広告とは違ってお金のかからない施策です。Webからの集客を考えるのなら、まずは徹底して取り組むべきです。
現在のSEOでは、「ホワイトハットSEO」を行うことが重要です。ホワイトハットSEOとは、検索エンジンのガイドラインに沿ってサイトを最適化し、上位表示するための施策です。
1つのキーワードで上位表示するのではなく、さまざまなキーワードからの流入を獲得することを意識した施策を行います。大きな流れとしては、キーワードプランニング+コンテンツ+内部施策+アクセス解析を繰り返し行います。
内部施策はいくつも改善を行う項目があり、中には専門的な知識が必要な施策もあります。それぞれの具体的な考え方など、内部施策SEOについて詳しくは以下の記事で紹介していますので、こちらをご参考に改善してみてください。
しっかりSEO対策を行っているのに、検索エンジンに表示されないというケースがあるかもしれません。せっかく作ったWebサイトも、Googleにインデックスされなければ検索エンジンで表示されません。インデックスとは、「検索エンジンに、Webサイトの情報が登録されること」を意味します。つまり、インデックスされていないと検索エンジンにWebサイト情報が登録されていないので、いくら検索しても自社サイトが検索結果に表示されないのです。
インデックスされない原因を見極め、適切な対策をとってインデックスを促しましょう。
インデックスが得られない原因としては、次のものが考えられます。
上記の原因の中で、特に気をつけることは「タグ設定の間違い」です。メタタグの設定の一つにある「noindex設定」を乱用していることで、検索エンジンにインデックスされない原因となっている場合があります。
サイト全体の質を高めるために、noindex設定を使うべき場所もあります。例えば、フォームのサンクスページは、検索結果に表示させる必要がありませんよね。しかし、使いすぎるとサイト全体のアクセスを減らしてしまうので、このタグを使う際には「付けすぎないこと」と「付け忘れ」に注意しましょう。
Googleからのインデックスについては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらを参考にしてください。
Googleの評価を高めるためには、「質の良いコンテンツ」を作ることが大切です。質の良いコンテンツとは、キーワードプランニングに沿った内容のある(ユーザーのためになる有益な)コンテンツのことです。つまり、いくらターゲットキーワードを多く選定しても、そのキーワードに対しての対策が薄いとなかなか上位表示ができません。
コンテンツ作成のときに気をつけるべきポイントとして3つご紹介しますので、作成の際に参考にしてください。
狙っているキーワードとコンテンツ内容がマッチしていないと、検索順位は上がりません。
タイトル内容とコンテンツ内に重要なキーワードが抜け落ちて、何について書かれたWebページか認識されづらくなるからです。結果、狙ったキーワードで上位表示されないばかりか、ずれたキーワードで検索結果に表示される可能性があります。
検索エンジンは、文章内のキーワードを見ています。そのキーワードに沿って、魅力的なコンテンツになるようにしてください。
競合他社と比べて内容が劣っている場合、検索順位は上がりません。
検索順位アップを狙う上で、競合している他社の存在があると思います。すでに上位表示されているWebサイトは、現時点でGoogleから高く評価されているということです。その内容よりも良いコンテンツにならなければ、上位表示は難しいです。
コンテンツ制作前に、キーワードの競合性を確認しましょう。競合上位が公式サイトや大手サイトばかりだった場合、ドメインの強さが違うので、いくら良いコンテンツでも上位化が難しいかもしれません。
その場合は、競合性が低いキーワードに変えてコンテンツを作成するというのが対策の一つです。また、関連ページを強化してサイト評価自体を上げて、将来的に上位表示を狙うというのも重要な対策です。
また、上位表示しているサイトを基にユーザーにとって有益な情報を追加していくことも有効です。
そもそも、コンテンツ自体の質が低ければ検索エンジンから評価されません。質の低いコンテンツを量産していると、ペナルティの対象となる可能性もあります。ただページを量産するのではなく、1つ1つに向き合って仕上げていく方が大切です。
例えば、以下のようなページが「質が低い」とみなされます。
現在のサイトに質の低いコンテンツがある場合は、内容を修正し、テキストと画像を充実させていきます。もしくは、noindex設定を上手に活用して検索エンジンにチェックさせないというのも有効です。
新たに作成する場合も、質を意識したコンテンツ作成を心がけてください。ポイントは、「ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツにすること」です。網羅された情報のページよりも、ピンポイントで深掘りされたコンテンツの方がユーザーの期待に沿えます。ユーザーのためになるコンテンツを作成していれば、自ずと文字数も必要となり、質の良いコンテンツがたくさんできるはずです。
様々な原因が考えられますので、1つずつ原因と対策を施していくことが重要です。コンテンツに問題がある場合や検索エンジンにページを認識してもらっていないかもしれません。本記事で紹介された原因を確認してみてください。それでも検索順位が上がらなくて困る場合は、SEOを専門とした会社に相談するのが良いでしょう。当社のSEOコンサルティングサービスをご検討ください。
検索結果は日常的に変動しています。Googleのアップデートの影響などで急に検索順位が下落することが起こり得るため、常に検索エンジンの動きを見たり情報を入れておくことが大事です。
SEO対策は対策を行ってから成果が出るまでに時間がかかり、中長期的に見ていく必要があります。キーワードの難易度やサイト構成によっても異なりますが、一般的に3ヶ月~6ヶ月が目安と言われています。
検索順位を調べる無料ツールとして「GRC」やGoogleサーチコンソールで順位動向を確認できます。
低品質のコンテンツや悪質なリンク獲得など、Googleのペナルティ対象となる施策を行うと検索順位を大幅に下げられたり検索結果に表示されなくなる可能性があります。SEOに関する理解を深め、適切な対策を行いましょう。
まじめにWebサイトを運営しているのに、検索順位に反映されないと気落ちしてしまいますよね。それはあなたの努力が報われていないのではなく、やり方が間違っていただけかもしれません。今回の内容をご参考に、あてはまる部分がないか確認し、評価の高いサイトになるよう調整を行ってください。
この記事をご覧いただいている皆様へ。 このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開さ…
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