SEOの対策ポイントに関する記事は「【不動産業界のSEO】取り組むべきキーワードやSEO対策ポイント9つ」で紹介してきました。この記事では不動産サイトのSEOで気にするべき内部リンクのポイントをいくつか紹介していきます。
アンカーリンクで内部リンクを設置する
検索順位を上げたい重要なページが、適切なページから内部リンクを設置できているか確認しましょう。内部リンクは、クローラがページを検知する役割やリンク評価の役割を持ちます。
不動産サイトで気にするべき内部リンクの例を挙げます。以下のチェックボックスを持つ検索ページをご確認ください。
クローラーは、href属性を持ったaリンクタグを辿ります。検索ページは、チェックボックスの横にクローラーが辿ることができるアンカーリンクを設置しましょう。
ここで紹介したように、内部リンクに適切なアンカーリンクを設置することは不動産サイトのSEO評価を上げるテクニカルな要素として重要です。
物件情報が記載されたカード内のアンカーリンクなど、アンカーリンクは気を付けるポイントが沢山あります。
パンくずリストを構造による内部リンク
パンくずリストは、ユーザーが表示しているページがサイト全体でどこの階層に位置するかを示す内部リンクです。一般的にパンくずの左側から右側の階層にかけて具体的なコンテンツ階層になります。
評価を高めたいページに内部リンクを集中させることは、検索エンジンに重要なページであることを知らせるシグナルとなるので、パンくず内に設置するページや階層設計はSEOで重要です。
関連性が高く、ページ間の関係が適切な内部リンク
内部リンクを設置するときは、関連性が高い内部リンクであることと、リンク先とリンク元のコンテンツ間の関係性を意識しましょう。例えば東京の吉祥寺駅で探している人に、群馬県の物件紹介リンクは有益とは言えません。
内部リンクの設計を考える時は、ピラミッド構造を意識すると理解しやすいでしょう。ユーザーが不動産を探す時の多くは、エリアを絞って希望の物件を探します。
吉祥寺駅で賃貸物件を探す人の内部リンク設計を上記画像のピラミッド構造を参考に考えましょう。検討度合いが高まるにつれて「東京>武蔵野市>吉祥寺駅」のように、ピラミッド構造を降りていくでしょう。既に吉祥寺駅を中心に探すことが決まっている人は、もっと希望に沿う物件を探すために、隣接する駅(三鷹駅、西荻窪)を検討に含めるかもしれません。ユーザーが検討する可能性が高いエリアの内部リンクは、有効である(価値がある)ことを理解できるでしょうか。
あるエリアの物件を探すユーザーに周辺エリアのリンクを出すことは、ユーザーの興味と関連性が高いのでSEOに有効だと言えます。コンテンツの価値を高める内部リンクを設計しましょう。ここで説明したように、不動産のSEOで効果的な内部リンク設計は、ユーザーの行動・興味を分解して考えることが必要です。
パラメータ付きURLの内部リンクは取り扱い注意
不動産サイトで検索機能を持つサイトは、パラメータが付いたURLの内部リンクに注意しましょう。パラメータが付いたURLは、検索サイトは特に大量に生成されるケースがありますので、クロールに悪い影響を及ぼす可能性があります。
不動産の検索サイトでは、「(価格が高い順など)並べ替えパラメータ」「表示件数パラメータ」といったパラメータURLをもつページの内部リンクによって、クロールを必要以上に消耗する可能性があります。こうしたパラメータを持つページは、パラメータを持たないページよりクロール優先度は落ちるので、クロール観点から注視したいSEOポイントです。
サイトの中でクロールされるべきURLにクロールがされるように、インデックスを防ぐno indexやrobots.txtでクロールの制御、評価URLを一つに努めるcanonicalを使うとよいでしょう。規模が大きいサイト程、パラメータ付きURLの取り組みは成果をもたらします。
階層が深いページ
トップページがインデックスの問題を抱えることは少ないですが、階層が深いページはインデックスの問題が生じる場合があります。不動産サイトでは、物件詳細ページやセグメント物件一覧ページなどが、階層が深いページとしてSEOの問題に直面します。
検索エンジンのクロールは、いくつかのリンクをたどったうえでページに到達しますので、内部リンク構成を見直すと改善されることがあります。他にも、xmlサイトマップにURLを記載することで階層が深いページを発見してもらえるようにしましょう。
不動産検索サイトのような規模が大きくなるサイトであればあるほど、階層が深いページに配慮することで、SEO効果を発揮することができます。
不動産のSEOは内部リンク設計が肝
今回紹介した不動産のSEOを考慮した内部リンク設計は、出来ていないサイトとできているサイトでSEO成果が全く異なります。SEOのテクニカルなポイントとして、SEOに取り組んでいただきたいと思っています。
不動産のターゲットキーワードでSEOを上げるには、競合他社との競争が熾烈です。だからこそ、しっかりとした内部リンク設計が求められます。
当社には不動産のSEOで流入を増加したクライアント様も多くいらっしゃいます。内部リンク設計を単発で依頼が可能な「内部施策サービス」から、継続的な「SEOコンサルティングサービス」までご相談ください。
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