リスティング広告は低予算から始めやすい広告なので、導入されているマーケティング担当者も多いと思います。でも、「広告テキストの文字が少なくて、情報を載せきれない」とお悩みではありませんか。
Web広告もリッチなクリエイティブが当たり前になってきたからこそ、テキストでどれだけ分かりやすく、ユーザーに響く情報を伝えるのかが難しくなっています。
さまざまな検索意図を持つユーザーに対して、適切な情報を見せ、より効果的な集客につなげてくれるのがリスティングの「広告表示オプション」です。これを上手に活用することで、サービスに合った広告にカスタマイズでき、成果を高めることができます。実際、クリック率がアップするとされています。
ここでは、広告表示オプションを始めたくても、たくさんの種類があってどれを選べばいいか分からない、設定が難しそうで尻込みしてしまう…という方に向けて、広告表示オプションの種類や設定方法をご紹介します。
広告表示オプションとは、検索キーワードに応じて検索結果画面に表示される「リスティング広告」のオプション機能のことです。広告テキストとは別に、オプションの種類に応じた追加テキストや電話番号、ページへのリンクが追加できます。
例えば、以下の広告を見てください。サイト内ページへのリンクや電話番号、住所などの情報が表示されています。
【広告表示オプションが適用された広告表示例】
シンプルな広告と比べると、その情報量の多さが分かります。
【広告表示オプションが適用されていないシンプルな広告表示例】
詳しくは後述しますが、広告を使う業種によってさまざまなオプションが準備されています。例えば通販サイトであれば、広告エリア内に主要商品の価格も露出できます。
ユーザーの知りたい情報が広告内に網羅されているので、ユーザーの行動(この場合、コースの比較や電話など)を呼び起こしやすいです。
ユーザーに伝える情報をぐっと増やせる広告表示オプションですが、その利用料金は通常のリスティング広告と同じです。オプションの設定自体に費用が発生するだけでなく、表示された部分がクリックされるごとに課金されていきます。
Google広告の場合、1回の広告表示でカウントされるクリックは2回までなので、広告オプションで複数のリンクを設定していても、最大2クリック分の課金しか発生しないということです。
広告表示オプションのメリットをまとめると、次のとおりになります。
広告表示オプションの有無で比較するとわかりやすいですが、他社より詳しい情報を盛り込むことができます。限られたテキストの中ではユーザーの知りたい情報をすべて盛り込むのは不可能ですが、実店舗を探しているユーザーには情報、問い合わせ先を探しているユーザーには電話番号、商品を探しているユーザーには価格など、ユーザーの欲しい情報を出し分けることができます。
詳細な情報を盛り込むことができるので、広告自体の面積が大きくなります。視認性が高まるので、ユーザーに情報を届けられる確率が高くなります。
また、見出しや説明文とは違った形式で情報を伝えられるので、ユーザーも内容が把握しやすく、その後の行動を喚起できます。
広告オプションを利用すると、クリック率が数ポイント上がると公式ヘルプにも記載されています。広告の情報量が増えるので、ユーザーの興味を刺激することができるからです。
参考元:https://support.google.com/google-ads/answer/2375499?hl=ja
また、クリック率を高めるだけでなく、具体的な行動を促すこともできます。例えば、直接問い合わせを促すサービスでは、通話からのコンバージョンが重要です。広告表示オプジョンで電話番号を表示しておくと、ユーザーが迷わずアクションを起こせます。ショッピングサイトであれば、検査広告に合わせて商品の価格を表示できるので、実際のクリックにはつながらなくても商品の情報を伝えられ、コンバージョン率アップが期待できます。
Googleの公式ヘルプページによると、広告ランクを決めるための要素に「広告表示やオプションの効果」が入っています。広告オプションが設定されている広告はユーザーにとって便利でわかりやすい広告なので、品質が高くなる要素として見られます。
広告ランクが上がると、掲載順位も高くなり、1クリックごとの単価も下げられます。さらに効果的な広告運用ができる仕組みです。
参考元:https://support.google.com/google-ads/answer/1722122
広告表示オプションはメリットも大きく、設定できる箇所は必ず対応しましょう。しかし注意点として、「設定しても必ず表示されるとは限らない」ということは覚えておいてください。
広告表示オプションが表示されるかは、広告の質と入札単価によって決定されます。Googleの公式ヘルプによれば、広告オプションが表示されるのは次の場合です。
参考元:https://support.google.com/google-ads/answer/7332530
ここからは、Google広告の広告表示オプションについて詳しくご紹介します。
全部で11種類あるので、取り入れられるものはしっかり対応しましょう(設定方法は後述します)。
広告テキストの下に、追加で任意のリンクを表示できる機能です。広告の面積がかなり大きくなり、目立ちます。ユーザーが求める情報をまとめておけば、クリック率も高くなります。
複数のクリックがあった場合の多重課金が心配ですが、最大でも2回分のクリックまでしかカウントされないのでご安心ください。情報を多く伝えられるので、対象外のユーザーのクリック(コンバージョンにつながらない無駄クリック)が減るかもしれません。
コールアウト表示オプションは、広告テキスト内の説明文のあとに、「無料配送」や「24 時間年中無休」など複数の説明を追加できる機能です。1つのコールアウトの文字数制限が日本語で12字と短く、最大10個まで表示できます。例の下線部を見ても分かる通り、短文を並列で表示できます。
これを設定すると広告エリアの文章を多くできる=表示面積が広がるので、目立たせられます。通常の説明文に入り切らないサービスの特徴やメリットを端的にアピールできます。サイトリンク表示オプションと違ってリンクは挿入できないので、1ユーザーあたりのクリック数も増えません。オフラインでのコンバージョン率アップも期待できます。
構造化スニペット表示オプションは、説明文の下に商品のラインナップなどを追加できる機能です。「ヘッダー(例: サービス)」と「リスト(例: 技術サポート、PC廃棄、PCリサイクル)」の形式で表示されるのが特徴。広告をクリックしなくても、サービスの特徴や種類を伝えることができます。関心の高いユーザーだけが広告をクリックするので、費用対効果も高まります。
ヘッダーはGoogleがあらかじめ用意した13種類(おすすめのホテル、コース、サービス、スタイル、タイプ、ブランド、モデル、学位プログラム、周辺地域、設備、到着地、番組、保険の保障)から選べます。ヘッダーと値の内容がずれていると広告が承認されないので注意しましょう。
検索結果に商品やサービスの料金を表示できる機能です。簡単な商品・サービスの紹介も追加でき、広告から商品のページに直接誘導できます。コンバージョンの増加が期待できます。
プロモーション表示オプションとは、期間限定セールやイベントなど、サービスの割引情報を表示できる機能です。クリスマスやバレンタイン、母の日などの季節イベントから、通年行っているオトクな情報も設定できます。リンクも設定できるので、セールのページに直接誘導でき、コンバージョン率アップが期待できます。
Googleが事前に定義したイベントの一覧からプロモーションの実施期間を選ぶことができ、季節イベントに合わせた広告の運用が手軽にできます。
広告文と合わせて、電話番号を表示できる機能です。スマートフォンで表示された場合は、タップしたときに電話を発信することもできます。電話に対応できる営業時間帯を表示し、その時間のみ電話番号を表示する設定もできます。
このオプションを表示すると、直接問い合わせしたいという緊急度の高いユーザーのニーズを取りこぼすことなく拾えます。広告文のどこかに電話番号を記載しようとすると広告が不承認となるリスクがあるので、電話による問い合わせを獲得したいという場合はこのオプションを使います。
広告文と合わせて、住所を表示できる機能です。リンクが設定されていて、クリック留守とGoogleマップが開かれます。住所だけでなく、電話ボタンや営業時間、店舗までの距離などの関連情報が状況に応じて表示されます。実店舗にユーザーを誘導したい場合は、積極的に活用しましょう。
アフィリエイト住所表示オプションとは、広告主の商品を販売している小売店舗をユーザーに知らせる機能です。どこで何を購入しようか考えているユーザーへのアプローチができます。
現在このオプションを利用できるのは、小売チェーンと自動車ディーラーのみです。
アプリインストールを目的にした広告の場合に、利用が推奨されるオプションです。広告の下にアプリのダウンロードリンクを表示できます。
モバイルからの検索結果に、SMSメッセージを直接送るアイコンを表示できる機能です。アイコンをタップするとSMSアプリが立ち上がり、ユーザーが直接やり取りできます。商品やサービスに興味関心のあるユーザーの問い合わせハードルを下げるので、コンバージョン数の向上が期待できます。
画像引用元;https://support.google.com/google-ads/answer/2375474?hl=ja
ユーザーからの評価を広告内に表示できる機能です。高い評価を受けている信頼できる商品・サービスということが伝わり、ブランディングにもつながります。
広告表示オプションは、使うオプションによって細かい入力内容は違いますが、設定手順は基本的にすべて同じです。
まず、Google広告の管理画面を開き、「広告と広告表示オプション」をクリックします。
表示される青い「+」ボタンをクリックすると、上述した広告表示オプションの一覧が表示されるので、設定したいオプションをクリックします。
あとは追加されるメニューに必要情報を入力し「保存」をクリックすれば設定完了です。
同じ「広告と広告表示オプション」メニュー内より、設定済みの広告表示オプションがどのくらい広告に貢献しているかの特定ができます。定期的に成果を確認し、内容を調整しましょう。
広告表示オプションには、手動で設定するものと、Googleが自動で作成してくれるものがあります。Googleだけでなく、Yahoo広告にも広告表示オプションはありますが、自動で表示される機能はGoogle独自のものです。
自動表示されるオプションは、以下のとおりです。
自動で表示されるオプションは、テキスト広告の掲載結果の改善が見込まれる場合にのみ表示されます。左側のページメニューで 「広告と広告表示オプション]」をクリックし、ページ上部の 「広告表示オプション(自動)」を選択すると詳細が確認できるのでチェックしてみましょう。
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広告表示オプションは無料で設定でき、リスティング広告テキストをユーザーのニーズに応じて拡張できる機能です。リスティング広告は掲載できる情報量が少ないのがデメリットでしたが、広告表示オプションを活用することで他社と差別化し、ユーザーへの訴求力を高めることができます。
設定できる項目がある場合はしっかりと情報を盛り込み、広告効果を高められるように調整しましょう。
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