本書では、ご自身でアカウントのセルフチェックと修正ができるよう、費用対効果を改善するポイントをかいつまんでご紹介しております。
広告運用サービスの中でも最もポピュラーと言えるGoogle広告(GoogleAdwords)。2019年のデータでも7割以上のインターネットユーザーがGoogleを利用していることから、広告運用担当者は絶対押さえておきたい広告サービスの1つと言えます。
今回は、これから広告出稿を検討されている広告運用担当者様向けに、Google広告の概要や出稿の流れをご紹介します。メリットや手順を理解して費用対効果を最大限にあげましょう!
目次
Google広告とは、Googleが提供する広告サービスの名称です。旧称はGoogleAdwordsの名称でしたが2018年7月から「Google広告」と名称を変更しているものの、いまだGoogleAdwordsと呼ぶ人も多く、サイト運営をする方や企業にとって非常にポピュラーで慣れ親しまれているサービスといえます。
低予算から広告出稿ができ、ユーザーセグメントが細かく絞れるなど、企業にとってメリットの多さが特徴のGoogle広告です。Google広告の運用している企業も多く、成果を最適化していくことがGoogle広告運用を成功に導くカギです。
さらに一般的なバナー広告は期間外での配信解除ができないのに対し、Google広告は効果が見込めない場合、すぐに停止や修正が行なえるのも魅力的です。
広告出稿主にとってメリットの多いGoogle広告を賢く運用するために、まずは同製品の仕組みや内容を理解しておきましょう。
Google広告の広告種類は、主に下記の5つです。
それぞれを詳しく説明いたします。
テキスト広告は、その名の通り文字のみで情報を記載した広告です。文字のみという性質から広告の中では最も効果が低い、と捉えられがちですが、広告文面さえできれば出稿可能という手軽さが魅力としてあげられます。
さらに、より詳しく商品のポイントを解説できるため、キャンペーンや製品情報を盛り込みたい際に活躍します。
イメージ広告は、画像や文字で作られた広告を指し、バナー広告やディスプレイ広告と呼ばれます。静止画やアニメーション画像、さらにFlash形式も使用できるため、テキスト広告に比べて目につきやすいのが特徴です。
商品リスト広告は、自社の製品を値段や画像、社名とともにリスト化して掲載ができる広告を指します。一度に商品の必要な情報を表示できるためユーザーが関心を持ちやすく、クリックからのCV達成に結びつきやすいという効果があります。
物販のECサイトでは定番の広告メニューとなっていますが、データフィードの用意など他の広告出稿に比べて手間がかかるので、二の足を踏む方もいると思います。
手間はかかりますが、CPAの最適化に大きく貢献することも多いので、出稿したことがない場合は検討してみるとよいでしょう。
動画広告とは、YouTubeなどの動画の合間や始まりに配信する広告です。動きのある映像と音声の両方でユーザーに情報を届けられるため、言葉のわからない外国人や子供にも商品がイメージできるというメリットがあります。
テキスト・画像・動画などを用いる、または、ユーザーがマウスを動かすといったアクションを起こすと反応をする広告です。ユーザーの行動によって内容が変化するため、関心をひく効果があります。
上記で広告の種類をご紹介しましたが、それぞれ主な広告掲載先が変わってきます。Google広告の主な掲載先は、下記です。
こちらも、それぞれ詳しく説明していきます。
Googleの検索画面で表示される広告とは、上記の赤枠の部分を指します。左上に「広告」と書かれているものは、すべてリスティング広告と呼ばれるものです。
広告主が設定したキーワードでユーザーが検索した際、自動で表示される仕組みとなっています。ユーザーは検索結果に沿った企業情報をこの広告スペースから得て、関心を持ってクリックをしやすくなります。
画像ではテキスト広告を表示していますが、Google検索画面にはリスト広告の出稿も可能です。
テキスト広告の多くが企業サイトへ誘導するタイプですが、リスト広告では商品に対する購買意欲を直接刺激する効果があります。
Googleディスプレイネットワークとは、Google広告と提携しているWebサイトをさします。「Livedoor」、「教えてgoo」、「食べログ」など大手サイトはもちろん、個人のブログでも提携している場合が多くあります。
テキスト広告、イメージ広告、リッチメディア広告などが掲載可能で、人気のサイトほど広告掲載料が高額になるのが一般的です。
Googleディスプレイネットワークに表示される広告は「コンテンツ連動型」と呼ばれており、サイトと広告内容に共通するものを表示します。
リスティング広告が「今、このとき」に欲しい情報に沿った商品を提供するためユーザーに一時的に強いインパクトを残すのに対し、コンテンツ連動型広告は日課として訪れるサイトでも目にします。
そのため、「あのサイトでよく掲載されている会社だ」と印象づける効果があり、また、サイトを信用しているユーザーが広告企業に対しても親しみを持ちやすくなるのを期待できます。
さらに「リマーケティング機能」を使って、自社サイトを訪れたことのあるユーザーを追跡して再び広告を表示したり、「類似ユーザーターゲティング」を用いれば、自社サイトを訪れたユーザーとよく似た行動をする別ユーザーに向けて、広告を表示することも可能です。
YouTubeを閲覧していると、動画の途中や再生前に広告が始まった経験はないでしょうか。さらに、一定秒数以上見ないとスキップできない、といったもどかしさを感じたこともあるでしょう。
これらを「インストリーム動画広告」と呼びます。ユーザーからすると半ば強制的に広告を見させられることになりストレスも感じるかもしれませんが、製品アピールタイムが長くとれるという点から、広告ターゲティングとマッチングしたユーザーが閲覧した場合にはCVに結びつく可能性が大いにあります。動画広告の中で、もっとも馴染みある存在です。
それとは別に、YouTube動画一覧の上の方に表示される「ディスカバリー広告」というのもポピュラーな広告です。
さらに動画再生中、もしくは再生前後に5秒程度流れる「バンパー広告」音声なし動画の「アウトストリーム広告」や「マストヘッド広告」など、ひとくちに動画広告といっても多岐の住み分けをしています。
Google広告の大きな特徴ともいえるのが、料金体制です。Google広告ではクリック課金制度を取り入れており、広告をユーザーがクリックした回数と入札単価によって、Googleに支払う金額が決定します。さらに、上限キャップを設定できるため、思いもよらないクリック回数の増加によって広告費用が増えていくのを防げます。
最近人気のYoutube広告も広告ジャンルや出稿先のチャンネルなどによって単価は異なります。Youtube広告が他の広告と異なる点は、動画の再生時間によって料金が発生するかが決まる点。その条件は以下の通りです。
Youtube広告には「インストリーム広告」や「ディスプレイ広告」「バンパー広告」「アウトストリーム広告」がありますが、上記の条件に該当した場合に広告費がかかる仕組みとなっています。
GoogleAdwardsの導入やアカウント開設に、費用はかかりません。必要なのは、以下の情報です。
それでは、Google広告の登録方法をはじめとする使用方法について、ご説明します。
Google広告に登録する場合は最初に、Google広告のアカウント登録をしましょう。Google 広告にアクセスし、「今すぐ開始」をクリックします。ウェブサイトのURLとメールアドレスの入力が求められるので、間違えないように注意して入力したら、「続行」を押します。
続いて、キャンペーンの作成を行ないます。この項目では、広告の内容やターゲットについて細かく設定していきます。
仮にユーザー10人全員が同じキーワードで検索をかけたとしても、実際のところ、商品への温度感や知りたいこと、欲しいものはバラバラです。
そのため、キャンペーンはユーザー層を想定したうえで商品やニーズをカテゴライズし、それぞれの内容を変えていくつか作成するのがおすすめです。キャンペーンの追加はAdsence広告登録後にも行なえます。
また、キャンペーンの終了日はいつでも変更が可能ですが、開始日は一度設定したら変更不可ですので注意しましょう。キャンペーン作成が終わったら、支払い方法を登録して完了です。
Google広告に欠かせないのが、ターゲーットユーザを絞るキーワードの洗い出しです。ユーザーの動向からキーワードを連想し、設定していきます。
とはいえ、個人でキーワードを考え、そこから利益に結びつくのか連想するには限界があります。そこで、同じくGoogleが提供しているキーワードプランナーの活用がおすすめです。キーワードの検索ボリュームのチェックや関連キーワードの把握ができるため、不要なキーワードをふるいにかけてユーザーと自社を結ぶ単語を探しやすくなります。
はじめてGoogle広告を使う方を悩ませるのが、予算設定です。どの程度で設定すべきか迷いがちですが、広告運用に慣れてくれば、ある程度の数字の目安が見えてきます。それまでは、キーワードの洗い出し同様、キーワードプランナーの「予測データ取得機能」を使うのがおすすめです。
キーワードプランナーの画面下部にある「予測データ取得機能」をクリックすると、
の入力画面に移行します。
全て入力後、「予測データ」をクリックすると、「平均クリック単価」と「クリック数」、「かかる費用」が予測されます。予測データをそっくりそのまま活用してもいいですし、自社の予想と大きなズレがある場合は、あらためて計画の見直しをするなど、広告運用に利用できます。
Google広告の全てを登録しおえたら、次回からはGoogle広告のサイトにアクセス後、画面右上の「ログイン」ボタンを押し、アドレスとパスワード入力をすればログイン完了です。
Google広告は広告運営者にとって、非常に身近な存在です。仕組みやコツを理解し、使いこなしができるようになれば、ローリスクで広告利益を得ることができます。まだ未実装の方は、ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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