年々増加するWeb広告の中でも、もはや定番となったSNS広告ですが、「Facebookには出稿しているけど、Twitterはまだ手をつけられていない…」そんな声をよく耳にします。
Twitterは現在全世界でも3億3,500万人のユーザーが利用しており、日本国内だけでもアクティブユーザーが4,500万人を超える大型SNSです。さらに10代~20代の利用者の割合が多く、若年層へのプロモーションに最適な媒体と言われています。
そこで今回は、Twitter広告の種類や費用など、Twitter広告に関する基礎的な情報から、ご自身で出稿する方法まで徹底解説させていただきます。この記事を読めば、今日から早速Twitter広告が始められる(かもしれない)ですよ!
デジ研では、他にもFacebook広告、Instagram広告、LINE広告(LINE Ads Platform)についても解説していますので是非参考ください。
目次
Twitter内で出稿可能な広告のことで、主に「フォロワー数の増加」「特定の投稿の拡散」「特定のウェブサイトへの誘導」などに利用することで、ユーザーの購買アクションや認知向上につなげる施策です。
Twitter社の2017年の売上は24億万ドルですが、そのうちの9割が広告収益と報告しています。さらに、全体の売上のうち、一番目に大きい市場はアメリカですが、実は二番目に大きい市場は日本で、前年比で61%の増益かつ、全体収益の18%に相当しています。
それだけ、日本国内におけるTwitter広告が有益な施策として実施されていることがわかります。
Twitter広告には、大きく分けて3つの種類が存在します。
通常のツイートと同じように「タイムラインに表示されるツイート形式の広告」です。通常のタイムラインに表示される他、twitterで検索を行った際にも出てきます。広告ですが、「リツイート」「お気に入り」「返信」ができますので、ユーザーに気に入られれば、多くの拡散が期待される広告です。商品やサービスのPRに適した種類ですね。
プロモツイートは、エンゲージメント課金のため、ツイートが表示されるだけでは課金されません。プロモツイートに対して「リツイート」「お気に入り」「返信」などのアクションが行われた際に課金されます。単価はリスティングのようにオークションで決まります。
プロモアカウントは、「おすすめユーザー欄に表示されるアカウント形式の広告」です。プロモツイートは、ツイート単位の広告ですが、こちらはアカウント単位で認知を促すことができます。フォロワー数を増やしたい場合に向いています。
プロモアカウントも、プロモツイート同様にエンゲージメント課金です。アカウントがフォローされた場合に課金されます。こちらも、単価はオークション制で決まります。
話題のハッシュタグがまとめられている「トレンド欄に表示されているハッシュタグ形式の広告」です。クリックすると、通常のハッシュタグと同じように検索結果画面へ遷移し、検索結果の一番上にはツイート形式の広告が表示されます。ハッシュタグは、一般ユーザーが使用して広がっていくため、トレンドに載りたい場合に最適だといえます。
プロモトレンドは、プロモツイートやプロモアカウントとは異なり、0時から24時までの24時間表示で金額が定められます。
Twitter広告には様々なキャンペーンが存在し、目的に応じて使い分けができます。
設定方法については後ほどまとめますが、先に、各キャンペーンの概要について紹介します。
商品の認知度を向上させるため、ツイートを可能な限り多くのユーザーに見てもらうキャンペーンです。多くのユーザーにリーチできることで、閲覧したあとの商品の検索やサイトへの訪問、購入などアシスト的なアクションを促すことにも繋がります。
ブランド認知度の向上キャンペーンの場合、ツイートのインプレッション(表示回数)1,000件あたりに対して課金されます。
特定のツイートを不特定多数のユーザーに対しリーチするのではなく、ターゲットとなるユーザー層に近い人に絞りこんで配信を行うことができます。
配信対象となるユーザーが、ツイートに対し、いいねやリツイートなどエンゲージメントした場合に課金されます。
動画を追加したツイートをユーザーにリーチして、ウェブサイトへの誘導やアプリのインストールなど、そのあとのアクションを促すことが目的となる広告キャンペーンです。
ユーザーが動画を再生した際に課金されます。
これまで紹介したツイートのリーチとは異なり、アカウント自体のフォロワーを増やすことが目的となる広告キャンペーンです。自社の商品のターゲットとなるユーザー層を絞り込んで配信することができ、タイムライン、おすすめユーザー、検索結果などTwitter利用上の様々な箇所に配信が可能です。
その名の通り、フォロワーが増えた際に課金されます。
ウェブサイトへの誘導を促すための広告キャンペーンです。ショッピングサイトや予約サイトなど、ユーザーをサイトに訪問させたあとのアクションを狙う際に使用するケースが多いです。
ユーザーが広告を閲覧しウェブサイトのリンクをクリックした際に課金されます。
今度はアプリのインストールや起動を促すための広告キャンペーンです。まだ、アプリをインストールしていない新規のターゲットユーザーに訴求したり、インストールはしたけど使用していない休眠ユーザーをアクティブにすることを目的として使用します。
ユーザーが広告からアプリをインストールもしくは起動させた際に課金されます。
Twitter広告はユーザーが起こした各アクションごとに課金体系がことなります。さらにその課金額は固定費ではなくオークション性です。そしてその金額は以下の要素に応じて変動します。
特にトレンドの商品を広告として配信する際は、競合度が高いターゲティングになるため、広告に必要な入札額が高くなる傾向にあります。
では、Twitter広告にはどのようなターゲティングの種類があるのか紹介します。
ユーザーの所在地を絞りこんで配信を行うことができます。現状、日本では都道府県まで絞り込んで配信ができます。特定の県に絞り込んで配信することも可能ですが、一方で範囲を広げるために地方まで選択することも可能です。
日本語や英語など特定の言語を使用しているユーザーをターゲティングできます。このターゲティングはエリアターゲティングと組み合わせて使用することも可能です。例えば、東京在住で英語を使用している外国人のユーザーに配信を行うという設定もできます。
性別を絞り込んで配信を行うことができます。
ユーザーの興味関心を絞り込んで配信を行うことができます。Twitter上で様々なジャンルのツイートを閲覧やいいね、リツイートしたなど各種アクションのデータから、特定のユーザー層を絞り込めます。教育からスポーツなど25種類のカテゴリーと、350種類のサブトピックからターゲティングを行うことができるため、自社の商品と関心が高いターゲティングが可能です。
ただし、あまり絞りすぎるとリーチできる幅は狭まってしまうので注意しましょう。
特定のユーザーをフォローしているユーザーに対して配信を行うことができます。競合他社や近しいブランドなど、はたまたテレビや雑誌で紹介してくれた著名人など関連性の高いアカウントを選定して、よりアクションにつながる可能性の高いユーザーへのリーチを狙えます。
Twitterパートナーから情報を基に、twitterを使用していないところでのアクションに基づいて広告を配信できます。例えば、ユーザーが普段ネット通販で「どのサイトで何を買っているか」などが該当します。自社の商品と関連性が高いブランドで、同様の商品を購入したユーザーを絞り込んで配信を行うことも可能となります。
ユーザーのツイートやTwitter上の検索キーワードに基づいて配信できます。
特にTwitterは10代の利用者も多いため、高校や大学名、学科名などをツイート、検索しているユーザーに対してオープンスクール、学校説明会の広告を配信し、申込みを促すことも可能です。
Twitterにログインする際の端末を絞り込んで配信を行うことができます。
例えば、Android限定のアプリを配信したい場合には、Androidの使用ユーザーに絞り込んでリーチすることができます。
さて、Twitter広告の種類や費用がわかったところで、次からは具体的な出稿手順についてご紹介していきます。まずは必要な事前準備をしておきましょう。
「Twitter広告を始めたい」そう思ったときの最初のハードルが「どうやって始めるの?」です。
Twitter広告には、【Yahoo!プロモーション広告経由】と【セルフサービス式】という2つの出稿ルートがあります。この2つの出稿ルートでは大きく分けて、管理画面・手数料・タグ・使用できるターゲティング方法・サポート体制に違いがあります。ちなみに、Yahooとセルフの併用はできません。もちろんそれぞれのルートに長短はありますが、今回は”今日から手軽に始められる”ということを重視して、セルフサービス式での出稿方法について解説していきます。
広告用のアカウント作成に必要なのはこの2つです。
ここで注意して頂きたいのが、Twitter広告には「参加資格」が設けられており、Twitterのアカウントを開設してから広告が始められるようになるまでは「一定のアクティビティ」が必須、という点です。
期間は2~3週間と公式ページに記載がありますが、実際に大事なのはアカウント作成からの期間ではなく、その間にアカウントを「稼働させている」実績である考えられています。参加資格には、他にも非公開設定のアカウントや凍結したアカウントは使用できないなど、Twitterアカウントの信頼性を問われる項目もあります。
参加資格を満たしていない場合は画面にその旨が表示されすぐわかりますので、せっかくアカウントを持っていても全く稼働をさせていないせいで参加資格を満たせなかった!という方は、これを機に定期的な情報発信をしてみるのも良いかもしれません。
参加資格を満たした方は、次に広告アカウントの開設を始めます。
「https://ads.twitter.com/login?ref=ja-btc-advertising-home-footer&lang=ja」
上記URLをクリックして、使用しているTwitterのアカウントを入力してログインすると、広告アカウントの開設ができます。
通常のTwitterのホーム画面から「Twitter広告」を押して始めることもできます。便利ですね!
まずは、画面右上の赤枠のメニューから、基本の各種設定をします。注意すべき点だけ下記にまとめます。
実際に広告をセットしてから「あれ?配信がされないぞ?」という場合、支払い情報の設定漏れがよくあります。まず先に設定しましょう。
広告の管理画面へのアクセス権限をTwitterアカウントごとに編集できます。実際の広告運用は代理店に任せたい!という場合にはこちらを活用しましょう。また、こちらに記載されている「アカウント番号」はレポートツールとの連携などに必要になりますので記載場所を覚えておきましょう。
アカウントの開設が終わったら、さぁ広告!…ではなく、先にタグの設定をしましょう。広告は成果測定をしなくては意味がありません。
自社サイトやLPへのアクセス、またそこでの登録・購入など、広告出稿の目的がTwitter内で完結しないユーザーの行動の促進である場合は、タグを設置することでTwitter経由のユーザーがTwitter外のサイトで取ったアクションが計測できるようになります。
ヘッダーの「ツール」から「コンバージョン」を選択し、新しいイベント(=計測したいアクション)を作成します。
ここでポイントとなるのが、タグの種類です。タグは「ユニバーサルウェブサイトタグ」と「単一ウェブサイトタグ」の2種類あります。「ユニバーサルウェブサイトタグ」は、1つのタグで複数のページを計測でき、予めサイトの全ページに設置しておくことで、それ以降、新しいイベントを設定した際にもタグの追加設置が不要です。一方、単一ウェブサイトタグはページごとに設置する必要があります。GTMはユニバーサルウェブサイトタグを内包できることが公式で確認できています。
広告は「キャンペーン」「広告グループ」「クリエイティブ(ツイート)」の三要素で構成されています。キャンペーンはプロモーションの目的ごと、広告グループは予算・スケジュール・入札タイプ・ターゲットごとに設定ができ、実際の運用はグループごとに最適化を図ることが推奨されています。
アカウント開設時の画面左の項目選択、またはヘッダー部分の「キャンペーン」からセットを始めましょう。
プロモーション目的を選択すると、広告の特長・支払いベース・使用するタイミングがそれぞれ画面に表示されます。大変親切ですね!ユーザーにどのアクションを期待してプロモーションを行うのか?をしっかり考え、最適な目的を選択して下さい。
プロモーションの目的を決定したら、「キャンペーンを作成」をクリック。
あとは、概要からクリエイティブまで設定すれば、出稿開始はすぐ目の前です。
この画面で作成するか、別途作成したものを選択します。作成するクリエイティブによって概要が異なりますので気をつけてください。また、現状では追加したカードの削除はできませんので、誤って作成したカードを広告に使用しないように注意して下さい。
手間ですが、これらをひとつずつ設定していきます。
各クリエイティブにはそれぞれ以下のような特徴があります。
文章のみの広告です。
文章のツイートと画像を合わせた広告で、画像とリンクが一緒になっており、カード形式になったものです。カード内にはウェブサイトのタイトルを表示することができます。
ウェブサイトカードのアプリ版です。アプリのアイコンや価格や説明を掲載できます。さらに、インストールや起動などといったアクションボタンをつけることができます。
アプリカードの動画版です。動画を表示させつつ、各種アクションの訴求が可能です。
ビデオアプリカードのウェブサイト版です。
画像や動画つきの投稿に独自のハッシュタグを追加でき、固有のアクション誘導ボタンを付けることができる広告です。ユーザーがリツイートをした際、自動で入力されるツイートを設定できる自動入力ツイートや、ユーザーがリツイートをした際、コメントが表示されるお礼コメントなどの設定を行うことができます。
以上の各クリエイティブを手間ですが、これらをそれぞれ設定していきます。
などなどTwitterならではのユニークなターゲティングが可能です。自社のターゲット像に合わせて、最適なターゲティングを行いましょう。
ここまでくれば、広告配信を開始できます!
最後に注意すべきは、右上の「保存」「開始」です。「保存」はあくまで「下書き」状態になるので、キャンペーンの開始日やツイート文の予約投稿日時がやってきても、そもそもキャンペーンの「開始」をしていないと広告として配信がされません。しっかりと「開始」を確認しましょう。
これで広告の出稿は完了です。お疲れ様でした。
…とはいえ、その後最適化を図っていくためにはまだやり残したことがあります。そう、広告グループの設定です。
キャンペーンを作成した後、実はキャンペーンの内容をそのまま反映させたデフォルトの広告グループ「無題」が1つ生成されますので、キャンペーンを作った時点で広告は出稿可能になるという仕組みです。
ですが、実は設定したオーディエンスごとのデータは広告グループに紐づいて確認することができるので、例えば「CVRの高いハンドル名は、入札額を上げて他とは別で予算を充てていきたい」と思った時には広告グループを別途作成し、管理することが最適化につながります。
広告グループはデフォルト画面の「ツール」>「広告エディター」から編集が可能になりますが、こちらは管理画面上ではなくスプレッドシートでの作業になります。
編集したいキャンペーンを選択し、エクスポートして編集を開始します。
デフォルトの画面ヘッダーから、「クリエイティブ」>「カード」を選択するとカードが、「クリエイティブ」>「ツイート」を選択するとツイートが作成できます。
こちらで広告用のツイートを作成するには、右上の「新しいツイート」を押します。
ツイートは「スタンダード」と「プロモツイートのみ」に分かれているので、広告出稿用は「プロモツイートのみ」を選択して作成をしてください。
先述の通り、プロモツイートをすぐに配信してしまうと、意図しない形で広告のターゲットではないユーザーへ公開されてしまうケースがあります。「予約設定」をして、プロモーションと同時にツイートが配信されるように設定しましょう。
ここで作ったツイートを、右部分の「+キャンペーンに追加」からキャンペーンに紐づけることができ、正常に紐づけがされたツイートは「△件のキャンペーンでプロモーションされています」と表示がされます。
さぁ、無事出稿はできたでしょうか?
出稿後は、デフォルトのレポートの他、「アナリティクス」や「オーディエンスインサイト」を利用して分析をしていきます。また、Twitter広告は他の広告よりもクリエイティブの「枯れ」が早いといわれていますので、こまめにクリエイティブを差し替えられるよう準備しておくことも大切です。
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