目次
Facebook(meta)、Instagram、Twitter、LINE、今では誰もが1つはダウンロードしているといっても過言ではない広がりを見せているSNS。そして、昨今SNSを通じて商品を知り、購入、問合せを行うという流れがメジャーになっていることは周知の事実です。
そんなSNSに広告配信を行うSNS広告はGoogle、Yahoo!の検索に対して配信する検索広告、ディスプレイネットワークのバナー広告をはじめ、マーケティング施策ではなくてはならない存在になってきています。
ただ、極めて重要な広告であるのにも関わらず、配信費用がいくらかかるのか?どのような特徴があるのか?どのようなターゲティングできるのか?といった部分が複雑でまだ手を出せていないといった声を多数頂きます。
今回は、主要SNS媒体であるFacebook、Instagram、Twitter、LINEに対するよく頂く質問をベースに説明します。
まずFacebook、Instagram、Twitter、LINEなどのSNSで広告するにあたっていくら費用がかかってくるのでしょうか。結論、「広告主が自由に決めることができる」となります。
SNS広告は決められた広告枠を決められた金額であらかじめ購入する純広告ではなく、月間の予算、1日あたりの予算をいつでも変更できる運用型広告です(媒体商品の中には、パッケージになった純広告型の商材もあります)。自社でSNS広告を運用する場合は広告の配信パフォーマンスや、成果を見て設定や広告を都度変更できますし、停止や再開も自由に行うことができます。
SNS広告に最低出稿金額はありません。前述した媒体特有の商材ではない運用型の広告であれば、いくらからでも配信することができます。しかし、広告代理店などの支援会社に依頼する予定の場合、各社様々な規定があるため確認が必要になります。ある程度の配信量がないと最適化して成果を出すことが難しいため、例えば「10,000円でも配信可能です」というような会社は少ない傾向にあります。
SNS広告配信費用の目安は商材、配信目的によっても変わってくるため一概には言えませんが1媒体につき月間100,000円以上は確保しておくことを推奨しています。
Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告、LINE広告はどれも1クリック換算で数十円~200円の中に納まるため、100,000~300,000円で配信を行い、目的であるインプレッションやクリック、コンバージョンの獲得を目指します。インプレッションやクリックを目的とする場合、地域やユーザー属性などのターゲティングを絞れば絞るほどインプレッション単価や、クリック単価は高くなっていく傾向にあるので都度調整が必要となってきます。
Facebook広告は月間100,000~300,000円で配信を行います。最低出稿金額は特にありません。Facebook広告は広告マネージャと呼ばれる広告管理画面で配信設定を行います。アカウント、キャンペーン、広告セット、広告と階層が分かれており、予算の設定は主にキャンペーン、広告セットで行います。
また、「通算予算」と「1日の予算」という2種類が選べることができ、「通算予算」はいつまでにいくら配信するかという設定を行うことができますが、配信終了日までに均等に配信されるというわけではない点に注意が必要です。
1日ずつおよそ均等に配信したい場合は「1日の予算」を使用し、日予算を設定する必要があります。キャンペーン内で予算最適化という方法もあり、複数広告セットを配信している場合、最も成果の良い広告セットに配信が寄り最適化されます。広告セット毎に予算を設定しない場合は使用を推奨します。また、Facebook広告は日予算を超えるような配信は滅多にありません。
Instagram広告は月間100,000~300,000円で配信を行います。最低出稿金額は特にありません。Instagram広告もFacebook広告と同じ広告マネージャで設定を行うため、できることはFacebook広告と同じになります。
LINE広告はかつて最低出稿金額というものがありましたが、現在撤廃されており前述の通りいくらからでも配信することができるようになりました。出稿費用の目安は100,000~300,000円となっております。
LINE広告は大きく分けて手動配信、自動配信が存在します。手動入札は設定者が設定した範囲で配信できますが、LINE広告の配信調整が効きません。そのため、特別な理由がない限りは自動入札を推奨しております。
また、キャンペーン目的が「ウェブサイトのアクセス」、「ウェブサイトのコンバージョン」の場合、手動設定と自動設定では上限CPCの最低設定価格が異なる点も特徴の一つです。手動の場合は最低24円、自動の場合は36円となっています。よって、ウェブサイトへのアクセス目的でLINEからユーザーをアクセスさせたい場合、手動入札にして最低クリック単価で運用するという手法が良いでしょう。ただし競合の配信状況によって入札単価で競り負け、インプレッションで出したい数値が出ないということも考えられるため注意が必要です。
日予算に関しては、LINE広告もキャンペーン、広告グループ単位で設定可能です。1日に配信したい費用を設定しましょう。
Twitter広告は月間100,000~300,000円で配信を行います。最低出稿金額は特にありません。日予算の設定も他媒体と同じくキャンペーン、広告グループ単位で設定できます。
その他上限CPC等の設定に関して、Twitter広告では、自動入札、目標コスト、上限入札単価という入札戦略が用意されています。自動入札は、できるだけ少ない金額で目標に設定した(クリックやコンバージョン)を多く取っていく設定です。
目標コストは、1クリックあたりの平均クリック単価を設定することができ、それを目標に入札していきます。例えば100円で設定した場合、150円で入札するときもあれば、50円で入札されるときもあり、平均して100円になるように調整されます。
上限入札単価は設定したクリック単価以上の入札には参加せず、毎回設定以下のクリック単価になります。より安い単価で流入させたい場合有効な入札戦略となっています。
SNS広告の主な課金方式は、クリック課金とインプレッション課金です。その他にもアプリであればインストール課金、動画であれば動画再生課金など様々あります。
クリック課金の場合、クリックされたときだけ費用がかかってきます。インプレッションがいくら出ようがクリックされない限りは0円です。対してインプレッション課金は、ユーザーに広告が1,000回表示される度に費用が発生するため、クリック率が良ければサイトへの誘導は安く済みます。
Facebookは日本国内のユーザー数がおよそ2,600万人の媒体です。30代~40代のユーザーがメインとなっており、次いで50代と比較的高年齢層にアプローチしやすい媒体で、ビジネス利用しているユーザーも多いためBtoBでの広告配信にも多く用いられます。日本では10代20代のユーザーは最近減ってきましたが、世界で最も使用されているSNSです。
Instagramは日本国内のユーザー数およそ3,300万人の媒体です。日本ではFacebookを超えるユーザー数となっています。ユーザーは20代~30代がメインとなっており、次いで40代という構成になっています。男女の比率は約6:4で女性の方が多くなっています。視覚がメインのSNSで、インスタグラマーが出てくる等、流行に敏感な層も多く保有しています。配信する商材は選ばない媒体になっています。
LINEは日本国内のユーザー数およそ9,200万人の媒体です。言わずと知れたSNSで、日本のメインコミュニケーションツールに用いられており圧倒的なユーザー数を誇ります。LINE広告の配信面はLINEマンガやLINEニュースはもちろん、提携アプリにも配信可能で、配信面も非常に豊富です。
Twitterは日本国内のユーザー数(アカウント数)およそ4,500万人の媒体です。20代が最も多く、次いで30代となっております。Twitterの最大の特徴はリツイートによる拡散力です。Twitter広告で配信した広告がリツイートされ、クリックしても無料になります。いかにリツイートされる広告を配信するかも成果に大きく関わります。
各SNS広告でどのようなターゲティングで配信できるのかをリストアップしました。媒体特有のターゲティングもあるため、頭の片隅に置いておいて頂けると、打ちたい施策に最も適したターゲティングがあるかもしれません。
地域、年齢、性別など基本的なターゲティング設定になります。さらにここでは詳細ターゲットという保有しているデータから導き出した興味関心を設定することができます。選んだ興味関心をさらに、OR条件、AND条件で細かく設定することで、希望のターゲット像へ広告を配信していくことが可能になります。ただし、AND条件で絞り込み過ぎて機会損失が発生する場合もあるため、基本的には広めに取っておくことが推奨されています。
カスタムオーディエンスでは、サイトに訪問したユーザー、特定のページを訪問したユーザー、コンバージョンしたユーザーなどグルーピングして広告配信することができます。さらに電話番号やメールアドレスを所有している場合カスタマーリストとしてアップロード、配信することができます。
類似オーディエンスでは、上記カスタムオーディエンスで作成したグループと類似した新規のユーザーに広告を配信することができる機能です。さらにその類似濃度も1%、2%、3%などと設定することができます。数字が少ないほど類似性が高く、数字が大きいほど類似性は低くなりますが、オーディエンス母数を大きくなります。
LINE広告も前述したFacebook広告、Instagram広告と大きな括りは似ています。
性別、年齢、地域、OS、趣味、行動をターゲティングすることができます。特に趣味、行動は年々アップデートで選べる項目が増えてきています。
ウェブトラフィックオーディエンスと呼ばれる、いわゆるリターゲティング配信はもちろん可能で、電話番号、メールアドレスもアップロードして使用可能です。LINE広告特有なターゲティングとして、公式アカウントの友だちに向けて配信することができます。また、動画広告を視聴したユーザーに配信する動画視聴オーディエンス、指定したキャンペーン内の画像をクリックしたユーザーに配信する画像クリックオーディエンスなども特徴的です。
LINE広告でも類似配信が可能で、サイトに訪問したユーザーの類似はもちろん、友だちの類似も配信することができます。
ここでは年齢、性別、地域など基本的なユーザー属性を設定可能。さらに、OSや、Googleやappleなどの端末のモデル、キャリアなども指定することができます。
ここではリタゲ配信(リターゲティング配信)の設定が可能です。Twitter広告の特徴として、「選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含める」という設定があります。
Twitter特有のターゲティングとして「キーワード」、「フォロワーが似ているアカウント」という設定があります。キーワードは、ユーザーのツイート、検索などに設定したキーワードが当てはまっていた場合、そのユーザーに対して広告を配信します。フォロワーが似ているアカウントでは、設定したTwitterアカウントのフォロワーと興味関心が似ているユーザーに配信され、似ているかどうかはツイート、リツイート、クリックなどから判断されています。
SNS広告の費用に関する情報と各SNSの特徴、ターゲティングなどを紹介させて頂きました。今回紹介したSNSは、日本では誰もがスマホに1つはダウンロードしていると思います。SNS広告を使用すればおよそリーチできない人はいないのではないでしょうか?今後の広告施策の参考になれば幸いです。
アドフラウドとは「広告詐欺」のことで、種類や対策などを詳しくご説明いたします。 目次1 アドフラウドとは?2 アドフラウドによるデメリット3…
広告運用の効果を測定するにあたって、アトリビューション分析は行っているでしょうか?アトリビューション分析では、従来のようなラストクリックだけ…
目次1 純広告とは?2 純広告の種類2.1 テキスト広告2.2 バナー広告2.3 動画広告2.4 リッチメディア広告2.5 記事広告・タイア…
Googleファインド広告は、2020年4月に一般的に利用可能となったキャンペーンです。 比較的新しいキャンペーンのため、知ってはいるものの…
FacebookやInstagramへの広告配信を検討されている方の中には、「競合他社は、どのようなバナーを作成・配信しているのかを知りたい…
最近サイトを見て気になっていた商品の広告が表示されるようになった、という経験はありませんか?このように、ユーザーごとにカスタマイズされた広告…
Webマーケティングに関わる施策全般をワンストップで
ご提供します。
お気軽にご相談ください。
Webマーケティング最新ニュースのレポートや無料セミナーの先行案内が届く、お得なメルマガ配信中!