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アノテーションとは?SEOとの関係と正しいサイトへの設定方法

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昔と違い、SEOは小手先の技術で行うものではなく、ユーザーが抱える課題をしっかり受け止め、その課題に対して回答を用意することが良いコンテンツとして評価され、結果的にSEO効果が見込めます。
しかし、コンテンツの中身だけではなく、テクニカルSEOを配慮しないと良いコンテンツも評価が下げられてしまうことがあります。
例えば、PC用のサイトと、スマートフォン専用サイトを保有している場合、それぞれのサイトで同じコンテンツを利用しているため、コピーコンテンツとなってしまいます。
このようなことにならないよう、通常「アノテーション」の設定を行いますが、その設定方法を正しく理解していない方も少なくないでしょう。
今回は、そんなアノテーションの設定方法について、正しい設定方法などをご紹介していきます。

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アノテーションとは?

アノテーションとは、スマートフォンやPCなど、デバイスごとに別々のURLで表現されているサイトを持つ場合に、各デバイスに対応したURLがあるということを検索エンジンに教えるためのものです。
検索エンジンはロボットによってサイトを巡回し、そのロボットによってサイトの評価をし、検索結果の順位をつけています。
そのため、検索エンジンにアノテーションを利用して、同じコンテンツの表示を複数のURLを使って行っているということを教える必要があります。
URLが2つ存在している中で、同じコンテンツが表現されていると、重複コンテンツとして検索エンジンから低い評価を受けてしまうことになります。

アノテーションの重要性

次にアノテーションの重要性についてですが、アノテーションをしなければならない理由を説明します。
アノテーションが適切に設定できていないサイトは、検索エンジンに重要な情報を伝えることができず、Googleなどの検索エンジンから「コピーコンテンツ」というマイナス評価を受け、Googleが評価ポイントに挙げているオリジナルコンテンツではないことで、とても大きなマイナス評価を受けてしまうことがあります。
重要な情報とは、「このサイトは内容が同じページが別のURLにあります」ということで、この情報を検索エンジンに伝えているか伝えていないかで、検索エンジンの評価は大きく変わると言えるでしょう。

そのため、アノテーションはある特定のサイトを利用する場合に、重要であると言えるでしょう。

どのようなサイトにアノテーション設定をするべき?

アノテーションを設定するべき特定のサイトというのは、デバイス別にURLがある場合や、多言語サイトの場合です。

デバイス別にURLがある場合

デバイスによって、同じページ内容でもURLが異なる場合は、アノテーション設定が必要です。
デバイスとは、スマートフォンやパソコン、タブレットなど、インターネットやメールなどのソフトを利用するための機械そのもののことで、それぞれのデバイスに向けてサイトを作っているという企業は多く存在します。
1つのURLでPCとSPの画面表示を切り替えることができるレスポンシブデザインではない場合、それぞれのデバイスに合わせて別々のURLを取得しているケースがあります。
特に、スマートフォン対応が急務となって、Webサイトをスマートフォン対応にしようと思った際に、既存のサイトを活かしたまま、スマートフォン専用のサイトを作るという強硬に出た場合に、このようなデバイスごとにそれぞれ異なったURLが存在するというケースもあります。

多言語サイトの場合

多言語サイトで言語ごとに別々のURLがある場合もアノテーションの設定が必要です。
多言語サイトの場合、言語は違っても翻訳するとページ内容が一緒になることがあります。その場合は、違う言語のページでも重複コンテンツに認識される可能性があるので、アノテーション設定をしましょう。
多言語化されている情報が検索エンジンに正しく伝わらず、重複コンテンツとして認識されてしまうケースや、多言語化されているサイトで、日本で探しているのにも関わらず日本のサイトが表示されないということも起こりえます。そうしたことが無いように、多言語サイトのアノテーション設定は重要です。

アノテーションとSEOの関係性

次に、アノテーションとSEOの関係性はどのようになっているのかを見ていきましょう。アノテーションを設定しなければSEOとしてどうなのか、検索エンジンで代表格となるGoogleの考え方を見ていきましょう。

アノテーションを設定しないとどうなる?

アノテーションが必要なサイトが設定しないと、SEO効果はどうなるのでしょうか。
結論からお伝えすると、アノテーションを設定していないことは、SEOとしては不十分です。
アノテーションが必要なサイトは、デバイスごとでURL表示を分けているサイトや、多言語サイトなどです。このようなサイトが、アノテーションをしないとGoogleから評価を下げられる要因の1つとなります。
先ほど話したように、アノテーションをしていない別々のURLで同じコンテンツは、重複コンテンツとして評価を下げられます。
そして、評価が下げられると検索結果順位が上がらなかったり、下がってしまうことに繋がります。
なぜそうなるのか、Googleの考え方を見ていきましょう。

Googleの考え方

Googleの検索エンジンでは、ユーザーのための情報をより価値のあるサイトによって表現していることが重要です。
そして、Googleの評価基準は、オリジナル性や専門性などがあり、同じような情報をさまざまなサイトで表現していても全く意味がありません。
「このサイトを見れば問題が解決する」というような情報が詰まっていることが必要ですが、一方で価値のあるコンテンツでも、同じような情報はコピーコンテンツとして評価を下げられてしまうこともあります。

アノテーションの設定方法

次に、アノテーションの設定方法について見ていきましょう。
アノテーションの設定には2つの設定があり、HTML内の記述かXMLサイトマップ内の記述方法があります。

アノテーションの記述方法

アノテーションの記述方法は、HTMLのheadタグへの記述と、XMLサイトマップでの記述の2つの種類があり、Googleではこの2つのサポートを行っています。
具体的に記述内容について見ていきましょう。

XMLサイトマップでの記述

XMLサイトマップでの記述方法としては、以下のような記述となります。

<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″
xmlns:xhtml=”http://www.w3.org/1999/xhtml”>
<url>
<loc>パソコン用のサイトURL</loc>
<xhtml:link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)”
href=”スマートフォン用のサイトURL” />
</url>
</urlset>

このような記述をすることが必要となります。
また、この設定の他、スマートフォン用サイトのURLにおいて、「rel=”canonical”」という設定をしておく必要があります。

headセクション内での記述

headセクション内で記述する場合には、それぞれパソコン用サイトとスマートフォン用サイトに以下の設定をしておく必要があります。

<パソコン用サイト>
<link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=”スマートフォン用サイトのURL”>

こちらは、現在閲覧しているURLの他に、スマートフォン用で同じコンテンツのサイトがあるよということをGoogleにお知らせしている内容となります。

<スマートフォン用サイト>
<link rel=”canonical” href=”パソコン用サイトのURL”>

こちらは、現在閲覧しているURLの他に、パソコン用で同じコンテンツのサイトがあるよということをGoogleにお知らせしている内容となります。

このように、それぞれのサイトにおいて、記述する必要があります。

サイト内容による設定の違い

アノテーション設定は、デバイスごとにレイアウトを変更する場合と、多言語サイトに対応させる場合のケースがあります。

デバイスごとにURLが違うケース

デバイスごとにURLが違うケースでは、これまでご紹介してきた方法で実施できます。
スマートフォン専用サイトと、パソコン用のサイトにそれぞれ設定するというのが正しい設定方法になります。

多言語サイトのケース

多言語サイトのケースにおいては、英語・中国語・ドイツ語・スペイン語など多くの言語に対応することが求められますが、その設定については、以下のような設定をしていきます。

<link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”日本語用のサイトURL” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”中国語用のサイトURL” />
<link rel=”alternate” hreflang=”de” href=”ドイツ語用のサイトURL” />
<link rel=”alternate” hreflang=”es” href=”スペイン語用のサイトURL” />

これらを設定する必要がありますが、各多言語ページに対応しているページ全てに記述が必要であり、この設定を行うことによって、検索エンジンにそれぞれ代替えとなるサイトがあるということを知らせることができます。。

「alternate」「canonical」とは

アノテーションを実施する際には、「alternate」「canonical」の設定が必要不可欠となります。
それぞれ、「alternate」「canonical」は何を意味しているのか理解しておきましょう。

alternate

alternateは、同じコンテンツが別ページであるときに、別URLの存在を伝えます。
alternate設定をしていないと、検索エンジンはそれぞれのページを評価し、同じ内容と判断するとコピーコンテンツとして認識してしまいます。
そうならないよう、alternateで別ページの存在を「検索エンジンにお知らせ」する必要があります。

canonical

Canonicalの設定目的は、URLの正規化です。
アノテーションの設定はcanonicalの設定も必要となりますが、alternateで別ページの存在をURLで伝えたら、alternate指定したURLのページからはcanonicalを設定します。

このようにalternate、canonicalは、それぞれの役割があり、アノテーションする際には正しい設定をすることが必要です。

レスポンシブデザインでアノテーションの設定は必要?

最後に、
レスポンシブデザインではアノテーションの設定が不要な理由を説明します。
レスポンシブデザインは、一つのURLを持つサイトを、閲覧デバイスの画面表示幅によってレイアウトを可変させます。
そのため、レスポンシブデザインはURLが1つしかないのでアノテーション設定は不要ということになります。

複数サイトとどちらが良い?

では、PCとSPで別々のURLが必要なサイトとレスポンシブデザインではどちらの方が良いのでしょうか。
結論、SEO観点からは優劣がないので、順位に影響はありません。
ただし、Googleはレスポンシブデザインの開発を推奨しております。それは
アノテーションを設定する工数や、管理工数を考えるとレスポンシブの方がスマートだからです。SEOの順位アップを見込んでレスポンシブ開発に踏み切る誤解したクライアントもいますが、そうではないことに注意が必要です。

おわりに

これまで、アノテーションのSEO関係と、正しい設定方法を紹介してきました。
アノテーションは、URLを2つ持つようなスマートフォン用専用サイトを持つような場合や、多言語サイトを持つような場合に、重複コンテンツと思われないために設定するものです。
アノテーションが必要なサイトが設定をしないと、SEOにマイナスな影響を及ぼします。アノテーションの正しい理解と設定を心掛けるようにして下さい。

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