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GoogleやYahoo!といった検索エンジンで情報を調べるとき、入力したキーワードの横に”別の候補ワード”のようなものが表示されることがあります。これを「サジェスト」といいます。ネットで検索したことがある方なら、誰しも一度は目にしたことがあるであろうサジェストですが、いったいどのような仕組みで表示されるのでしょうか。
また、サジェストをうまく活用することでSEOに活かすことができます。
そこで今回は、サジェストが表示される仕組みとSEOでの有効な活用方法についてご紹介します。
目次
サジェストはGoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索をする際、入力フォームに表示される別の検索ワード候補のことをいいます。「サジェスト」とは英語の「Suggest」から由来しており、「提案する」という意味をもっています。サジェストは一般的に使われている用語ですが、正式名はGoogleでは「オートコンプリート」、Yahoo!では「入力補助」という名称で用いられています。
例として、「デジ研」のサジェストをGoogleで検索してみました。
すると、「デジ研」の横に「seo」「多摩美」「メガレンジャー」と表示されましたね(2019年6月時点)。こちらの検索ワードとは別に表示されたワードのことをサジェストと呼ぶのです。
サジェストのキーワードは、検索エンジンのアルゴリズムによって決定します。Google検索 ヘルプの「オートコンプリートの仕組み」によると、検索候補のベースになるものとして以下があげられています。
- 入力した検索キーワード
- 過去に行なった関連する検索
- 他のユーザーが検索しているキーワード(急上昇ワード検索を含む)
Yahoo!検索ヘルプの「キーワード入力補助機能とは」には、入力補助について、以下の説明がされています。
- 入力補助では、お客様個別の入力履歴やキャッシュ情報は利用していない
- 入力補助は特定のキーワードを推奨する機能ではない
- 故意に特定のキーワードを表示させるなどの操作行為の禁止
使用する検索エンジンによって、サジェストが表示される仕組みは異なるようですね。では、その仕組みについて、深掘っていきたいと思います。
GoogleとYahoo!では、キーワードとともに検索されているボリュームの多いワードがサジェストされる仕組みがあります。とくにYahoo!では、「検索クエリが大量に送られている(多くのユーザーがそのワードで検索している)」ことが重要なサジェスト基準となっています。
「多くのユーザーが検索している = それだけ検索ニーズの高いワード」とみなされ、ユーザーの欲しい情報を届ける検索エンジンとして、サジェストするのです。SNSなどで急上昇した話題のテーマなども検索数が増加するので、リアルタイムにサジェストに反映されます。
Googleのサジェストワードは、各検索クエリの検索ボリュームを抽出してくれる「Googleキーワードプランナー」を使用すれば、誰でも手軽にユーザーの検索ニーズを確認することができます。
GoogleとYahoo!では、Googleの方が先ほどの検索ボリュームの数に比例してサジェストされる影響度は低いといわれています。その代わりに、Googleがサジェストで重要視しているのが、ワードを含むWebサイトの存在です。
例えば、「デジ研」という検索クエリの場合、「デジ研」がワードして含まれているWebサイトには”どのような別のキーワードが多いか”という視点でチェックされます。そして、ワードを含むWebサイトのなかで、関連性が強いことを独自のアルゴリズムで判断し裏付けを取ったうえで、サジェストされるのです。
Googleではユーザーの検索ボリュームだけではなく、Webサイトのコンテンツとの関連性も大きなサジェスト基準となっているのです。
検索ユーザーの所在地に応じて、サジェストが表示されるケースもあります。例えば、東京都新宿区に住んでいるユーザーが「イタリアン」と検索すると「イタリアン 新宿」と表示されるといったかたちです。
これは検索エンジンが、ユーザーの位置情報をIPやGPS情報から読みとり、サジェストとして認識させているためです。よって、飲食店や病院、美容院など比較的、位置情報と結びつきやすい検索ワードの場合、サジェストとして表示されやすくなります。
検索ユーザーの過去の検索履歴をもとに、サジェスト表示されるケースもあります。これを「パーソナライズ検索」とよびます。ユーザーの検索ブラウザにキャッシュされているCookie(クッキー)のデータを参照して、適切な追加ワードをサジェストします。
パーソナライズ検索では、Cookie(クッキー)のデータにあわせて、ユーザーが事前に登録している年齢や性別などを総合して、その人に最適化されたサジェストを行なう場合もあります。
ネットニュースやSNSで一気に話題になったワードもサジェストとして表示されることがあります。先ほどご説明した「検索ボリューム」ともやや同じ内容ではありますが、こちらは短期的な検索数の増加もデータ取得して、関連性が高いとされる検索ワードに紐づけサジェストするのです。
日々、どのようなワードがGoogleで検索されているかは「Google Trends」を利用すればチェックすることができます。世界中のさまざまなテーマで、話題の検索ワードを調査することができますので、ぜひチェックしてみてください。
ユーザーの検索活動を手助けしてくれるサジェストですが、良い面だけではありません。サジェストに意図的にネガティブなワードが表示されるように仕掛けを行ない、対象の個人や企業の印象を下げる行為も見られます。ここでは、そんな「サジェスト汚染」と「不適切なサジェストを削除する方法」についてご説明します。
サジェスト汚染とは、特定の個人や企業のイメージを下げる不適切なサジェストを意図的に仕掛ける行為のことをいいます。ネット上の誹謗中傷行為のひとつです。サジェスト汚染を受けた対象者は、内容の真偽は別として、社会的に大きな信用損出・イメージダウンを招いてしまううえに、削除を行なうのが難しいことが問題です。
整理すると、サジェスト汚染によって以下のような被害が考えられます。(法人の場合)
サジェスト汚染は、意図的に対象の個人や企業名とネガティブワード(例:詐欺 / 犯罪など)をセットでブログや掲示板に投稿し、検索エンジンに認識させ、サジェストを仕掛けます。検索エンジンのアルゴリズムは日々アップデートされていますが、スパムとして判別されなかった場合は、ユーザーにとって価値ある情報と見なされサジェストされてしまうのです。
GoogleにもYahoo!にもサジェストについて、ポリシーが設定されています。以下はGoogleのオートコンプリートポリシーで、反する場合は申請を行なうことで削除の対応が行なわれます。
Googleの場合は「法的な削除リクエスト」より、Yahoo!の場合は「検索結果に関する情報提供フォーム」より削除申請を進めることができます。しかし、実際には削除申請を行ない、削除されるケースは少ないといわれています。
参考サイト:Google 法的な削除リクエスト
Yahoo! 検索結果に関する情報提供フォーム
検索エンジン側より、自主的に削除がされない場合は、弁護士に依頼して削除代行を行なってもらう方法があります。依頼をした顧問弁護士が法的な観点からネガティブワードの削除手続きを進めていきます。
場合によっては、検索エンジンに対して、訴訟を起こすケースもあります。ただし、海外で「忘れられる権利」という言葉が広まっているように、サジェスト汚染を誹謗中傷行為として削除するのは難しいのも現実です。
悪意をもったサジェスト汚染も存在しますが、多くの場合では、サジェストはユーザーの検索ニーズを伺い知る手段として、有効な情報だと考えられています。ここでは、SEO施策(SEOライティング)を行なう際に、どのようにサジェストが効果を発揮するかについてご説明していきたいと思います。
現在ではSEOライティングは数よりもコンテンツ(記事)の質が重要であると考えられています。コンテンツの質向上を考えたとき、ブラウザで検索したユーザーは”どんな情報を求めているのか”を正しく理解し、記事に含めていくことがポイントです。
そこで、サジェストはユーザーがメインのキーワードに関連して、どのようなワードに関心をもっているかを知るうえで重要な手がかりとなります。サジェストワードを参考にして、コンテンツのアウトラインを作成することで、ユーザーの検索ニーズを満たすことを狙う方法は一般的によく用いられています。
サジェストワードをきっかけにして新しいSEOワードを掘り起こすことができます。例えば、何かのキーワードで調べた際にサジェストされたワードで、再度検索をすると芋づる式に次のサジェストワードが表示されることと思います。
はじめのサジェストワードは、ターゲットとしているユーザーが関心を寄せている可能性が高いので、そのワードを中心としたSEOライティングを行なっても、流入増の効果が期待できます。こうして、コンテンツの軸となるSEOワードを枯渇させることなく、ずっと拡大し続けることができるのです。
サジェストワードは、ユーザーの検索ボリュームや話題とともに変化します。そこで、最新のサジェストワードに合わせて、すでに掲載している記事をリライトすることもできるでしょう。
すでに掲載されている記事の中に、最近上位に表示されるようになったサジェストワードを組み込むかたちでリライトを行なえば、細かなチューニングではありますが、検索流入増加が期待できるかもしれません。
Webコンテンツは基本的に手軽に修正を行なうことができます。こうしたWebコンテンツの特性を活かしたSEO改善施策は、効果的なサジェスト活用法といえるでしょう。
特定キーワードのサジェストワードを調査するうえで、便利なツールはいくつもあります。ここでは、そのなかでも代表的なサジェストツールについてご紹介したいと思います。
「Googleキーワードプランナー」はGoogleが提供する、広告出稿を目的としたツールです。各機能の中で、無償でキーワードのサジェストワードや検索ボリューム、過去の傾向データを抽出することができます。SEOライティングを行なう際のキーワード選定で、もっとも一般的に用いられるツールです。
しかし、無償利用(つまり広告課金していない場合)では、おおよその検索ボリュームしか調べることができないのがやや難点です。Googleキーワードプランナーの使い方やキーワード選定のポイントについては、以下に詳しくまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください。
引用サイト:goodkeyword
「goodkeyword」は「Googleサジェストキーワード」や「Bingサジェストキーワード」「マルチサジェスト」「楽天サジェスト」「Google Play Appサジェスト」など、各大手Webサービスのサジェストキーワードをまとめてチェックすることができます。
無償で提供されており、一覧で見やすいページデザインとなっているのでオススメです。
引用サイト:Ubersuggest
「Ubersuggest」は日本だけでなく、世界各国の言語ごとにサジェストワードを調査することができるツールです。検索結果画面では、検索ボリューム(Volume)、クリック単価(CPC)、競合性(Competiton)などの数値をチェックすることができます。
引用サイト:Keyword Tool
「Keyword Tool」は「Google」や「Youtube」「Bing」「Amazon」「eBay」「App Store」のサジェストキーワードを取得することができます。
無償版と有償版がありますが、無償版では最大750個までのキーワードデータを抽出することが可能。有償版ではキーワードごとの検索ボリュームやクリック単価、競合性のデータを取得できます。
楽天等のECサイトやYoutube等の動画サイトでも使用されています。
サジェストは指定したキーワードと一緒に多く検索されているキーワードを表示してくれるため、ユーザーがどのような情報を求めているのかを知ることができます。つまりサジェスト機能からコンテンツのキーワード選定やアウトラインを決めることで、ユーザーのニーズに合った質の高いコンテンツ作りに活用できます。
サジェストとして表示されるキーワードの選定基準に明確な基準は開示されていません。検索履歴や話題のトレンドワードをベースに表示されており、その都度表示されるキーワードは変化しています。
シークレットモードでは検索履歴が残されないため、自身の検索履歴によるサジェスト表示は回避されます。
狙って出すことは不可能と考えて頂いた方が良いです。
サジェストはGoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索をする際、入力フォームに表示される別の検索ワード候補のことをいいます。ユーザーの検索ボリュームやWebサイト内キーワード・ユーザーの所在地・話題のテーマなどに影響されて表示されます。
サジェスト汚染のように、ネガティブなワードが表示されるケースもありますが、SEO施策で正しく活用し、コンテンツを作成することで、SEO効果の高い施策を行なうことができますので、ぜひ活用しましょう。
この記事をご覧いただいている皆様へ。 このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開さ…
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