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このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開されていた記事であり、2014年12月にデジタルマーケティング研究所へ統合されました。
2012年4月24日のペンギン・アップデート導入から早くも三ヶ月が経ちました。今日はこのペンギンアップデートに捕捉されてしまったサイトのリカバリー事例をレポートします。
目次
事例を紹介する前に、ペンギン・アップデートの概要についてあらためて整理しておきましょう。
ペンギンアップデートとは、ガイドラインに違反して故意に順位上昇させようとしているサイトの排除を目的としたアルゴリズムのことです。2012年4月24日に全世界に適用されたことが発表されました。
さらに翌5月28日にはデータの更新が行われています。
いろいろな情報を見ているとキーワードスタッフィング(詰め込み)に代表される内部的なスパム行為も評価減の対象になるそうですが、私が把握している限りほとんど「不自然な外部リンク」によって順位が落ちているように見えます。
ペンギン・アップデートの対象になっているかどうかの判断基準として、4月24日前後の大幅な順位下落(私が見ているサイトでは26~27日:日本時間が多い)が挙げられると思います。
また、ペンギン・アップデートはアルゴリズムによる自動処理なので単にペンギンが原因で順位が下るケースの場合は「不自然なリンクに関する警告メッセージ」がウェブマスターツールに届きません。
※ ただし「ペンギン」と「不自然リンクに対する警告メッセージ」のダブルパンチ(!)というケースはありえます。
前置きが長くなりましたが、ようやく事例です。
Google発表の月間検索回数8,100回のキーワードやその関連ワードで10位前後に表示しており、それらがトラフィックや成約を稼いでくれていました。しかし、4月27日を契機にそれらが軒並みランクダウンしました。
その後のペンギンアップデートに関する発表や各地でレポートされた情報を受け、このサイトの外部リンクを徹底的に調査しました。
この時点で確認できた被リンクの総数は約8,600、そのうち約5,500が不自然なリンクに相当すると判断しました。
その内訳は以下のようなものです。
こうして見ると結構ひどいですね。いずれのリンク元ページもPageRankは無し。半数近くがインデックス無し。中にはサイトごとインデックスやPageRankが消されているものもありました。
一方、内部要因としては取り扱い商品メーカーの紹介ページが全20ページ近く存在していました。本当に発リンクだけのページで、その総数100本以上というコンテンツです。
結果として僕が「不自然だ」と判断したリンク約5,500の内、削除できたのはほぼ半数です。
上記が完了するまでに2ヶ月。ほとんどすべての作業を当社で請け負いましたが、特に無料ディレクトリリンクの削除作業中はさすがに弱音を吐きそうになってしまいました。
また、内部要因として問題になりそうだと想定した取り扱い商品メーカーの紹介ページに関してはお客様と相談の上、すべて削除することにしました。
※私は基本的に意味のある発リンクはどんどんスべき、というタイプなのですが、今回は明らかにユーザーにとって役に立たなそうなページだったので上記のような判断となりました。
以下は当該キーワードに関する今年7月の順位です。リンクの削除を完了させたのは6月の初旬です。
また、発リンクが集中したページを削除したのは6月の下旬のことです。
一気にV字回復、というよりは半月以上かけてじわじわ順位をつけていきました。(リンクが削除されたサイトのクロール完了合いに比例して回復している?)
途中ペンギン・アップデートそのものが更新(5月)されたり、パンダ・アップデートの日本語圏対応(7月)があったりしたのでこの施策だけが要因とは断定できませんが、最終的な順位はリンクを剥がす前より上向いています。
ちなみに同キーワードを含む関連ワードでの順位も軒並み回復していました。
以下、今回の経験を通じて得たものです。
発リンク爆発ページが無くてもペンギンに捕捉されたサイトもあるので、私としてはやはり不自然なリンクの方に問題があったのではないかと考えています。
ちなみに、削除する作業はほんとに大変で、精神的なダメージも尋常ではありません。
まったく個人的な思いですが、どうせ自分のサイトを運用するなら、もっとワクワクするものであって欲しい。
「このページのメタディスクリプションはどうしようかな?」
「回遊率をあげるためのサイト内リンクを用意できないだろうか?」
「むちゃくちゃおもしろいブログネタ思いついた!これは拡散するで!」
そんな気持ちを持ち続けたい方には、削除できないリンクや削除が大変なリンクの大量導入は絶対おすすめできません。どうかみなさん、ガイドラインを守って楽しいサイト運用を。
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