2019.05.13SEO記事一覧

著作権侵害であるコピーコンテンツに対する対策とDMCA(デジタル ミレニアム著作権法)について

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SEOの視点から、コンテンツの”質”が重視されています。特に、検索エンジンから「コピーコンテンツ」として判定を受けると、検索順位に影響があり、検索結果に表示されなくなる可能性もあります。

自分でコンテンツを作る時に注意することはもちろんですが、第三者に自サイトのコンテンツを真似され、不利益を被ってしまうリスクも想定しておかなくてはなりません。

しかし、検索アルゴリズムも高度化し、どのように対応すべきか頭を悩ませているSEO担当者も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はコピーコンテンツの考え方や検索エンジンの判定方法、コピーコンテンツとみなされないための対応方法などを分かりやすく解説します。また、コピーコンテンツに対応する上で欠かせない「DMCA(デジタル ミレニアム著作権法)」についても触れますので、理解して業務に役立ててください。

コピーコンテンツとは?

まずは、「コピーコンテンツ」の定義について確認しましょう。

コピーコンテンツとは、「他のコンテンツと似ている、または同一のコンテンツ」のことです。「重複コンテンツ」とも呼ばれます。同じドメイン内にあることもありますし、異なるドメイン内にあることもあります。

異なるドメイン内にある場合は、他のサイトにあるコンテンツをそのままコピーしているコンテンツや、他のサイトになりすましているコンテンツ等、悪意のあるコピーコンテンツの存在が問題視されています。こういった場合、著作権侵害などにつながるリスクもあります。

すべてのコピーコンテンツが「悪」ではない

ただ、すべてのコピーコンテンツが「悪」というわけではありません。サイトの構造上やスマホ対応の段階でやむを得ずコピーコンテンツができてしまうこともあります。

例えば、PCサイトとスマホサイトに同じコンテンツが掲載されていて、何の対処もされていない場合、同じドメインであっても、「同じ内容のサイトが2つある」という判断がされてしまう可能性が高いです。同じく、ECサイトの商品ページ(色違いや型違いで、同じ説明のページができてしまう)、印刷用ページも同じ問題をはらんでいます。

こういった「やむを得ないコピーコンテンツ」については、最適化のための対応を行えばコピーコンテンツとみなされることはありません。この対処法については、後述しますので、該当する方は対応することをおすすめします。

コピーコンテンツと判断されることのリスク

検索エンジンの代表格・Googleをベースに考えてみましょう。

Googleが考えているのは、ユーザーの利便性の高い検索結果を提供すること。同じ内容のコンテンツが検索結果に表示されると、ユーザーに不利益になってしまうからです。

そのため、Googleはコピーコンテンツと判断したコンテンツの表示順位を下げるか、検索結果に表示しないという対応を取ります。公開日時が古いコンテンツが優先され、後から作られた同じ内容のサイトは、同時に表示もされなければ、上位表示もされないのです。

つまり、コピーコンテンツとみなされてしまうと、SEO的に大きなダメージを受けてしまいます。また、そっくりそのまま真似したコンテンツをアップした場合、著作権侵害になり訴えられてしまう可能性もあります。

今後は、よりいっそう「読者に有益な情報」が重視されるアルゴリズムになると想定されますから、SEO担当者はコピーコンテンツにならないように注意しなくてはなりません。

検索エンジンがどのようにコピーと判断しているのか?

では、Googleはどのようにコピーコンテンツを判定しているのでしょうか。Googleでは、ロボットがサイトを巡回して内容を精査しています。サイトの内容を判断するために使われている仕組みを「アルゴリズム」と言います。アルゴリズムは年々アップデートしていて、より「質の高いコンテンツを、読者に提供する」ように進化しています。

パンダアップデートでコピーコンテンツの判定が厳しく

コピーコンテンツ関連で一番有名なアップデートが、「パンダアップデート」です。

パンダアップデートは、2011年に導入され、定期的にアップデートを繰り返しています。この変更で、「質の低いコンテンツ」「ユーザーに価値を与えないページ」については、検索結果の表示順位が下がるようになりました。パンダアップデートが与えた影響は大きく、実に検索結果の10%が変わったと言われています。

パンダアップデートが導入される前の検索結果は、他サイトのコピペで構成されたサイトや、アフィリエイトの情報だけを載せたサイト、プログラムによって自動生成されたページ、文字数の少ない質の低いコンテンツが上位を占めていました。

しかし、アルゴリズムの進化によって、「質の高いコンテンツ」(文字数や内容の濃いコンテンツ)が検索上位に表示されるようになりました。つまり、しっかり内容を練り、競合よりコンテンツを作り込めば、検索上位表示も可能になったのです。

SEO担当者にとっては、内部対策や外部対策のテクニック的な対応よりも、コンテンツの作り込みが重要になったともいえます。

Googleがコピーコンテンツとみなす判断基準

同じ内容のコンテンツがインターネット状に存在する場合、Googleのアルゴリズムはどのように判断するのでしょうか。一般的には、次の基準があると言われています。

公開日時の早さ

同じ内容であれば、公開日時の古い方(先に公開した方)がオリジナルコンテンツとみなされます。

ページランク(PageRank)の高さ

公開時期が近ければ、ページランク(PageRank)の高い(評判の良い人気サイト等)方がオリジナルとみなされる事が多いです。

サイトの歴史の古さ

公開時期も、ページランクも近かった場合、サイトそのものの歴史が影響を与えることがあります。

Googleは上記の判断基準で自動的にサイトの内容を判定しています。Googleのアルゴリズムの進化により、内容をコピペしたサイトだけではなく、語尾を替えただけのサイトや、単語を置き換えただけのサイトもコピーコンテンツとみなされるようになっています。

ただ、アルゴリズムそのものも常に変更していますし、場合によっては間違った判断をしてしまう可能性もあります。検索エンジンの意図を読み解いて、正しく評価されるような対策を講じることが大切です。

コピーコンテンツの確認方法

「これって、コピーコンテンツになるの?」「対応が必要なコピーコンテンツがあるか知りたい」という場合には、コピペチェックツールを活用しましょう。

チェックしたい文章を貼り付けることで、2つのコンテンツが類似していないか、他サイトやブログなどで使用されていないかをチェックすることができます。無料のツールが多数リリースされているので、使ってみてください。

上記を試した上で、自サイト内のコピーコンテンツが存在することや、他サイトにコピーされていることが分かったら、どうすればいいのでしょうか。次の項目で具体策を解説します。

コピーコンテンツを防ぐ5つの対策

コピーコンテンツはSEOに悪影響を与え、サイトの管理も煩雑にします。コピーコンテンツが存在する状態を解消するためにできる対策をご紹介します。該当するものがあれば、対応しておきましょう。

コピーコンテンツを削除する

不必要なコピーコンテンツがある場合は、削除してしまうのが一番簡単で、スッキリする解決方法です。

ページ削除はしたくない場合は、headタグ内のmeta要素で「content=”noindex”」を指定する(<meta name=”robots” content=”noindex”>を記載する)方法もあります。こうすると、指定したページが検索結果に表示されなくなります。

301リダイレクトを設定する

重複ページを削除したいけれど、該当ページに一定のトラフィックや被リンクがある場合は、単に削除するのはもったいないです。

その場合は、「301リダイレクト」を設定します。これは、訪問した人やロボットに「ページが別の場所に移動した」ことを伝える設定です。自動的にリダイレクト先のページが表示され、見る人にとっては残したコンテンツが常に表示されるようになります。

これは、サイトドメインの表記が混在している(「www」や「/」の有無等)場合にも有効です。

canonicalタグを指定する

意図せずコピーコンテンツができてしまう場合は、canonicalタグ(カノニカルタグ)を活用します。canonicalタグは「URL正規化タグ」とも言われ、これを使うことで「正しいURL」を指定することができます。いわば、重複したURLを統合するための対策です。

これは、以下のようなケースで有効な方法です。

  • ECのサイトで色違い商品や同製品の別モデルを別URLで販売している
  • 印刷用のコンテンツを準備している
  • 他のサイトにコンテンツを提供している

具体的には、重複しそうなページ全ての<head>要素内に、正規化させたいURLを記述します。例えば、商品A、A’、A”というページがあって、商品AのURLを優先したい場合、A’とA”のhead要素にAのページへのcanonicalタグで記載します。

記載方法は、下記のようにします。

<link rel=”canonical” href=”http://sample.com/A.html”>

アノテーションを設定する

スマホとPCで別々のURLを設定している場合は、アノテーションという設定を行うのがおすすめです。アノテーションとは、「デバイスごとに最適化されたURLがあることを明示する」設定のことです。

具体的には、以下1つの手順を行います。

まず、PCサイトのheadタグ内に、スマホページがあることを検索エンジンに伝えるアノテーションタグを設定します。

<link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=”http://****.com/sp/”>

次に、スマホサイトの各ページに、canonicalタグを記載し、URLを正規化します。PC・スマホで共通している内容がある場合、全てのページにこの対応が必要になります。管理の手間が大きいので、できればスマホ対応のレスポンシブデザインを用いたサイトを作ることをおすすめします。

オリジナルコンテンツとして重み付けをする

商品ページや、ノウハウ提供ページなどは、意図せず他のサイトと内容が似通ってしまう事があります。

こういった場合は、内容をそのままにするのではなく、「プラスアルファ」の情報を記載するなどしてオリジナルコンテンツとして重み付けをするようにしましょう。例えば、ECサイトであれば、導入事例や使用シーン、お客さんからの声などを織り込むことで、個性的なコンテンツになります。その結果、検索結果の向上や購入率アップも見込めます。

また、外部ライターに依頼するなどしてコンテンツを量産している場合、参考サイトと内容がかぶってしまうケースもあります。単に言い回しや語尾を替えただけではコピーコンテンツとみなされてしまうので、しっかり事前教育をするようにしましょう。万が一コピーコンテンツになりそうなものがあれば、削除やリライトで早急に対応しましょう。

DMCA(デジタル ミレニアム著作権法)で盗用の対策を

自社サイトでコピーコンテンツができてしまった場合の対処をお伝えしましたが、逆に、自社サイトのコンテンツが他社サイトに盗用されてしまう可能性もあります。場合によっては、コピーサイトのほうが検索上位に表示されるケースもあります。

この場合は、Googleに直接著作権侵害を訴えることができます。これを、「DMCA申請」といいます。

DMCA(デジタル ミレニアム著作権法)とは?

DMCAとは、デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)の略称で、アメリカの知的財産法に基づくデジタルコンテンツの事実上の基準となる法律です。

Googleは、DMCAに基いて、著作権を侵害していると報告されたコンテンツについて慎重に審査を行い、盗用しているとみなした場合には、検索結果からの排除をしてくれます。

DMCA申請の方法

DMCA申請は、Web上から簡単に行うことができます。

「著作権侵害による削除」のページにアクセスし、必要事項を記入しましょう(申請には、Googleサーチコンソールへのログインが必要です)。

「著作権侵害による削除」を申請する画面

引用元:Google 著作権侵害による削除

問題なければ、数時間~数日で削除完了報告が届きます。万一盗用が発覚した場合は、削除申請を行うことも視野に入れておきましょう。

おわりに

コピーコンテンツの存在は、検索順位の低下や検索結果画面の非表示につながってしまいます。もし、管理しているサイトにコピーコンテンツの問題があれば、今回ご紹介した対策を取り入れてください。Googleのアルゴリズムの意図に沿って、ユーザーに有益なコンテンツを提供すれば、自ずと検索順位は上がってくるはずです。

これからは、ますます小手先でのSEO対策では効果が感じにくくなっていきます。検索エンジンに評価されるコンテンツとは何か、改善すべき問題点は何かを理解して、競合に先駆けた対応を心がけましょう。

 

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