記事の執筆をライターへ外注している場合や社内で執筆している場合、コピペチェックは行っていますか?
デジタルマーケティングの一環として企業ブログやコラムページを更新する際、他サイトのコピーをした文章があるとさまざまな悪影響が懸念されます。コピペチェックツールを活用して、コピーコンテンツを排除しましょう。
この記事では、筆者が厳選した「本当に使えるコピペチェックツール」を4つご紹介しています。コピペチェックの重要性や、他サイトからのコピーが疑われる場合の対処法についても詳しく解説していますので、ぜひご参考にしてください。
※本記事でご紹介しているツールの詳細は2021年11月15日時点のものです。仕様や料金等が変更されている可能性もあるため、検討時は必ず最新の情報をご確認ください。
目次
コピペチェックツールをご紹介する前に、まずはそもそも「コピペチェック」とはどのようなことを指すのかを改めて確認していきましょう。
すぐにコピペチェックツールの紹介をご覧になりたい方はこちらから
コピペとは「コピー&ペースト(copy and paste)」の略です。元々の意味としては、パソコンなどで文章やファイルを複製(コピー)して別の場所へ貼り付け(ペースト)する操作のことを指します。
そして、ライティングにおいての「コピペ」とは、Webサイト上などに掲載されている他人の制作物をコピーして、自分の制作物(ブログや論文など)として使用することを指します。
コピペという作業自体は悪い意味合いを持った言葉ではありませんが、ライティングにおけるコピペはさまざまなリスクがあるため、「コピペ=悪」という意味合いで用いられることが多いです。
コピペと似た意味としてとらえられがちな言葉のひとつに「引用(いんよう)」という言葉があります。
引用とは、元の制作物の出典を明記した上で、文章を省略したり言葉を換えたり画像を加工したりといった改変をせずに、他人の制作物を使用することです。
この他にも細かい条件がありますが、わかりやすく言うと「この〇〇というページに記載してある文章をそのままコピペしてあります!」と誰が見てもわかる状態にしてコピペする方法といったところでしょうか。
引用の条件や、実際に引用をする際に気を付けたい注意点については以下の記事にまとめてありますので、引用について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧いただくことをおすすめいたします。
コピペと剽窃(ひょうせつ)・盗用という言葉は、言葉の意味としてはどれもほぼ変わりませんが、使われるシーンが異なります。Webサイト(ホームページ、ブログなど)では「コピペ」、レポートや論文などの場合は「剽窃」や「盗用」という言葉が用いられる傾向にあります。
コピペチェックとは、手元にある記事の原稿やWebサイトに掲載されている文章の中に、他のWebサイトからコピペした文がないかどうかを確認することです。
文の頭から最後まで完全一致している文だけでなく、語尾だけを書き換えたものや、語順を入れ替えただけの文についても探し、チェックをします。
コピペ記事が発生しやすいのは以下のようなシチュエーションです。
上記シチュエーションだと必ずコピペが発生するというわけではありませんが、このような状況だとコピペ記事が発生しやすい傾向にあります。
では、なぜコピペチェックをする必要があるのでしょうか?
他のWebサイトや書籍、論文などから無許可でコピペをすることは、著作権侵害となります。場合によっては裁判を起こされる可能性もあり、賠償金の支払いや社会的信用の失墜といったリスクがあります。
コピペによって制作された記事は、Googleなどの検索エンジンから「コピーコンテンツ」とみなされる可能性があります。
コピーコンテンツだと判断されると、検索結果画面上の表示順が下落するなどのペナルティを受ける場合も。多くのユーザーに見てもらうために記事を制作して公開するはずが、SEO対策に悪影響が出てしまっては本末転倒です。
コピペ元のWebサイトの運営者などから、DMCA侵害の申し立てがされる可能性もあります。
DMCAとは「デジタルミレニアム著作権法」の略称で、2000年にアメリカで施行された著作権法を改正する法律のこと。インターネット上に掲載されている文章などの「デジタル化された著作物」の権利に関する法律です。
DMCA侵害の申し立てとは、簡単に言うと「うちのサイトの文章がこのサイトにパクられています!」と報告することです。この申し立てが受理された場合、該当記事が検索結果から排除され、キーワード検索から記事へアクセスすることができなくなってしまいます。検索流入がゼロになってしまうのはかなりの痛手でしょう。
コピーコンテンツとDMCA(デジタルミレニアム著作権法)については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
コピペチェックを効率的に行うには、デジタルツールの活用がかかせません。そこで、ここでは筆者が厳選したコピペチェックツール4つを、おすすめ順にご紹介します。
気軽に使える無料ツールから、大量の記事のコピペチェックに適した高性能な有料ツールまで網羅していますので、使えるコピペチェックツールをお探しの方はぜひご参考にしてください。
※以下でご紹介しているツールの詳細は2021年11月15日時点のものです。仕様や料金等が変更されている可能性もあるため、検討時は必ず最新の情報をご確認ください。
CopyContentDetectorは、基本機能が無料で使用できて、さらに高機能な有料プランも用意されているコピペチェックツールです。株式会社ウェブサークルが運営しています。
4,000文字までであれば回数無制限、会員登録も不要で無料コピペチェックが可能。
有料のAPIプランも企業・法人向けに用意されています。料金・仕様などの詳細は要問い合わせですが、字数の多い記事のコピペチェックが頻繁に発生する場合には検討してみると良いでしょう。
使い方はいたって簡単。Webブラウザ上のフォームにコピペチェックしたい文章を貼り付けるか、CSVファイルをアップロードして実行ボタンを押すだけで、Web上の文章と重複するものがあるかどうかをチェックしてくれます。
チェックが完了後にリロードすると、類似度や一致率がパーセントで表示されます。
※例として、本記事冒頭でリンクを貼った「引用」に関する本サイト内の記事の冒頭文(=Web上に公開されている文章)をコピペチェックしています。
どのWebサイトと類似・一致しているかを確認することも可能。結果画面の下部で、該当サイトのURLと、一致した箇所を見ることができます。
一致率をグラフや色で視覚的に確認することができ、コピペ元と思われるWebサイトのURLや引っかかった箇所がわかるので、コピペチェック後の確認がしやすいツールです。
無料で気軽に使用できるため、まずはこのCopyContentDetectorを使ってみて、使用頻度が高くなったり使い勝手に不満を感じたりするようになった時点で、有料プランや他の有料ツールを検討することをおすすめします。
参照元:https://saku-tools.info/copyperin/
コピペリンは、有料のコピペチェックツールです。株式会社サクラボが運営しています。
利用料金は、年間ライセンス料が6,000円(税抜)。その他の追加料金は発生しません。
有料ではありますが、文字数や実施回数の制限がなく、精度の高いコピペチェックツールを1カ月あたり500円で使用できるので、決して高くはないと感じます。
コピペチェックをする際は、ファイルをフォルダごとに読み込んだり、ドラッグアンドドロップで読み込ませたりすることが可能。大量の記事のコピペチェックをする際も、読み込みの手間がかかりません。
チェックしたい文章を直接貼り付けたり、URLから読み込ませたりすることもできるので、用途に合わせて使い方を柔軟に変更できます。
チェックが完了すると、一致率の高いWebページのURLや完全コピー文字数、一致率の棒グラフなどが表示されます。
一致率の高い箇所は赤く表示され、チェックしたい文章とコピペ元と思われる文章が横並びに表示されるため該当ページを開かなくても内容の比較がしやすく、非常に使い勝手の良いツールです。レポートとしてチェック内容を出力できるほか、除外URLの設定やチェックの条件などの細かい調整が可能で、多機能な点も魅力です。
有料かつダウンロードが必要なツールではありますが、大量の記事をコピペチェックしたい場合や、精度の高いコピペチェックを実施したい場合にはおすすめのコピペチェックツールです。
こぴらんは、無料で使える簡易的なコピペチェックツールです。
コピペチェックしたい文章をWebフォームに貼り付けしてチェックボタンを押すと、入力フォームの下にチェック結果が表示されます。
類似数が「無」ではなく1以上の数値で表示された場合、コピペの可能性があるため詳細を確認します。
コピペチェック後の確認がやや手間ではありますが、機能がごくごくシンプルなので「細かい結果が表示されてもよくわからないのでシンプルなほうが良い」「グラフが色付けされたりすると画面がうるさくなるのが嫌」といった場合におすすめです。
sujiko.jpは、厳密にはコピペチェックツールではありません。2つのWebページの類似性を判定してくれる「類似ページ判定ツール」です。
2つのWebページがどの程度類似しているかをチェックする「類似ページ判定」と、同一サイト内での重複コンテンツの有無をチェックする「サイト内類似ページ判定」、特定のWebページとサイト外ページとがどの程度類似しているかをチェックする「サイト外類似ページ判定」の3つの機能があります。
どの機能も無料で、ブラウザ上でスピーディーにチェックをすることができます。
「類似ページ判定」では、比較したい2つのWebページのURLを入力して判定ボタンを押すと、記事タイトルや本文、HTMLの類似度をチェックしてくれます。類似度のパーセントと、総合判定結果のほか、判定結果に合わせたアドバイスなどが表示されます。
ツールの仕様上、Web上に公開していない文章をチェックできない点と、Webページの中のどの部分が一致・類似しているのかがわからない点には注意が必要です。
「類似ページ判定」はコピペチェックツールを活用して修正した記事を公開したものの、再度確認をしたい場合などに利用すると良いでしょう。
また、「サイト内類似ページ判定」は同一サイト内に類似ページがあるかどうかをチェックする機能です。掲載するサイト上に似たテーマの記事がある場合や、既存記事数が多く管理がしきれていない場合などに重宝するでしょう。
では、もしも記事原稿の文章がコピペチェックツールで要注意となったら、どのように対処すれば良いのでしょうか。
対処すべきポイントは以下の3点です。
コピペチェックツール上で要注意となっただけでは、悪質なコピペであると判断することはできません。出典を明記してカギ括弧でくくるなどして正しく引用している場合や、1つの単語の文字数が多い場合のほか、パターン化された言い回しなどがコピペチェックツールに引っかかることがあります。
「単語の文字数が多い場合」の例としては、カタカナで表記されるIT用語や、法律や参照資料の名称などが挙げられます。
また、コピペチェックツール上の情報だけでは、本当にコピペの疑いがあるのかどうかや、どの程度コピペをしているのかどうかが判断できないこともあります。そのような場合は、コピペ元のWebページを開き、チェックしたい文章と照らし合わせてみましょう。http://sujiko.jp/を活用して、ページ全体の類似度をチェックするのもおすすめです。
コピペの疑いが濃厚となった場合、該当の文章を修正しなければなりません。記事の掲載や提出の期限が迫っている場合は、ご自身で対応するか、周囲の手の空いている同僚へ依頼するなどして、コピペと思われる文章を削除し新たな文章を加筆して記事を完成させましょう。
記事の掲載や提出の期限までに余裕がある場合は、執筆したライターに対して「この文章はコピーコンテンツと判定される可能性が高い」などとして該当箇所を伝え、修正依頼をします。返送された記事は、必ず再度コピペチェックを実施しましょう。
最後に、記事を執筆したライターに対して厳重注意をします。
また、他のサイトの記事をまるまるコピペした記事を提出してきた場合や、あまりにもコピペが疑われる箇所が多かった場合は、そのライターへの記事執筆依頼を取りやめることをおすすめします。
コピペで作成された文章をWeb上に公開してしまうと、訴訟や検索順位の下落などのリスクが発生します。信頼の置けるライターへ執筆を依頼することはもちろん、記事の掲載前にしっかりとコピペチェックを行う必要があります。
今回ご紹介したようなコピペチェックツールを使用することで、コピペチェックの精度を上げ、業務を効率化することができます。まずは無料で試してみたい場合は「CopyContentDetector」「こぴらん」、コストをかけてでも高性能なコピペチェックツールを使用したい場合には「コピペリン」がおすすめです。
ただし、記事数が多い場合やその他の業務で忙しい場合は、記事を都度コピペチェックしたり詳細確認をしたりするのが難しいということもあるでしょう。
そのような場合には、コンテンツ制作の外注化がおすすめです。コンテンツ制作を外注すれば、コピペチェックも含めて一任することができます。コピペチェックツールの導入と合わせて、コンテンツ制作の外注化をご検討されてみてはいかがでしょうか。
当社ではツールによるコピペチェックを実施した上で、専任のエディターやディレクターが目視によるチェックを行い、コンテンツ記事を制作しております。
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