FacebookやInstagramへの広告配信を検討されている方の中には、「競合他社は、どのようなバナーを作成・配信しているのかを知りたい」「どのようなバナーを作成すれば良いかが分からない」という方もいらっしゃると思います。
そのような場合、「Facebook広告ライブラリ」を参考にしてはいかがでしょうか。
本記事では、Facebook広告ライブラリの活用方法や使用する際の注意点などをご紹介します。
目次
Facebook広告ライブラリとは、Meta(メタ・プラットフォームズ)が提供している下記のサービスに掲載されている広告を検索、閲覧することができるサービスです。
Metaが広告ライブラリを提供する理由は広告の透明性を高めるためで、2019年に当サービスの提供を開始しました。
どのようなジャンルでも検索することはできますが、アルコール飲料やギャンブルといった、年齢制限がある広告についてはFacebookにログインしていない方や、制限年齢未満の方は閲覧することができません。
Facebook広告ライブラリでは画像だけではなく、動画広告やカルーセルタイプの広告も調べることができます。
Facebook広告ライブラリは、下記の方法で使うことができます。
まずはFacebook広告ライブラリにアクセスします。
こちらの検索窓に調べたい情報を入力します。
日本やアメリカといった国を選ぶだけではなく、現在地からも特定することができます。
こちらの国を選択することで、たとえば日本からアメリカに広告を配信したい場合、アメリカを選ぶことでアメリカに出稿されているバナーを確認することができるようになります。
広告カテゴリは、下記の通り「すべての広告」「社会問題、選挙または政治関連」から選びます。
調べたい情報に関するキーワードを入力します。
こちらには商品やサービスだけではなく、メーカーやブランド名を入力しても参照することができます。なお、検索窓でキーワードを「」で囲むと、完全一致フレーズで検索することができます。
また、キーワードを|で囲うことで任意の順序で単語を指定することができ、これらの単語がすべて含まれる広告を表示することができます。
社会問題、選挙または政治関連に関する広告は、透明性を高めるためにMetaから詳しいデータが共有されています。
下記、Meta広告ライブラリレポートに表示される情報です
特定期間内の社会問題、選挙または政治に関連する広告の本数と、合計消化金額が記載されています。
Metaサービスにて過去1週間で配信された広告のうち、多く表示されたものが表示されます。過去1週間の検索データが十分にない場合、上位検索結果を表示することはできません。
広告主がMetaのテクノロジー上で社会問題、選挙または政治に関連する広告に使った金額を比較することができます。
前日、過去7日間、過去30日間、過去90日間、すべての期間において特定のFacebookページの選択された期間の合計消化金額と免責情報を表示します。
特定の地域を入力すると、社会問題、選挙または政治に関連する広告において最も消化金額が多い広告主を表示します。
こちらでは、先述した検索方法によって表示された結果に表示される項目をご説明します。
対象となる広告が掲載された日を知ることができます。
FacebookやInstagramなど、広告が掲載されているプラットフォームがロゴで掲載されます。
対象となる広告のIDです。
FacebookやInstagramに表示されている広告のバナーや、広告の配信者などの情報が表示されます。これらの要素をクリックすれば、リンク先のページに遷移することができます。
より詳しい情報を知りたい場合は、「広告の詳細を見る」ボタンをクリックしましょう。
遷移したページでは、「ページについて」の項目にはFacebookの場合は表示された広告の「いいね!」の数とビジネス形態、Instagramの場合は広告を配信しているアカウントのフォロワー数が表示されます。
このように、Facebook広告ライブラリからさまざまな情報を知ることができます。
こちらでは、Facebook広告ライブラリの活用方法をご紹介します。
バナーや広告文といったクリエイティブを作成する際には、競合他社や同業種が配信しているバナーを参考にすることがあると思います。
Facebook広告ライブラリを使用することで、Metaの審査を通過した、現在配信中の広告を調べることができるため、作りたいクリエイティブのイメージを明確にすることができます。
また、それぞれのクリエイティブはMetaから承認を得て、配信中のものだけが表示されるため、どのような訴求がOKなのかも知ることができます。
先述の通り、Facebook広告ライブラリを参照することで、競合他社のクリエイティブや配信プラットフォームなどを知ることができます。
これらの情報からMetaサービス内における競合他社の配信状況などを把握することができるため、自社の広告戦略の参考にすることが可能となります。
Metaのサービス内で広告を配信している場合、自社がどのキーワードで出稿されているかを確認することができます。たとえば、飲食店経営者が広告を配信した場合、一般的には「飲食店」などに分類されます。
しかし、場合によっては「食品」や「スーパーマーケット」といった、自社のビジネスとは異なるキーワードで出稿されている可能性があります。これらを決定するのはMeta側ですが、Metaでは検索キーワードのカテゴライズに関する情報を公開していません。
そのため、意図しないキーワードにカテゴライズされている場合、説明文やプロフィールに自社の情報を追加する必要があります。
競合他社の配信状況やクリエイティブの確認などを確認することができますが、Facebook広告ライブラリを利用する際は下記のポイントに注意しましょう。
自身が競合他社の情報を知ることができるのと同時に、競合他社も自社の情報を知ることができます。
そのため、競合他社が自社広告に対して「成果が上がりそうなクリエイティブだ」と判断した場合、それらを参考にしてより良いクリエイティブを作成されることで、お客様を取られてしまう可能性があります。
お客様を取られないように、日々競合他社の情報を確認し、クリエイティブなどの改善を行いましょう。
先述の通り、広告ライブラリで確認することができるのはアクティブになっている広告のみであるため、配信が終了した広告については参照することができません。
ただし、社会問題、選挙または政治関連のクリエイティブについては最大7年分のアクティブ・非アクティブのものを確認することができます。
Metaのサービス内で配信する広告の中には、クーポンが付けられているものがありますが、Facebook広告ライブラリ上ではクーポンが無効化されてしまいます。
そのため、ニュースフィード上など実際の広告とライブラリ上で確認することができる広告が異なる場合があります。
また、ダイナミック広告については一部のサブセットのみが検索やインデックス化の対象になっているため、一部が表示されるようになっています。
Facebook広告ライブラリに出稿した広告が反映されるには、最大24時間程度の時間が必要です。そのため、リアルタイムの出稿状況を確認することはできないという点には注意が必要です。
アルコール飲料やギャンブルといった年齢制限がある広告については、Facebookへのログインや、指定された年齢を超えている必要があります。
Facebook広告や、広告ライブラリに関するFAQをご紹介します。
Metaサービスに登録された情報をもとに特定しています。
具体的には、下記に該当する広告を社会問題、選挙または政治関連の広告とみなします。
Facebook広告ライブラリで広告データを探しているとき、なかなか目的の広告を見つけられないことがあります。その企業が広告を配信していない可能性もありますが、キーワードが完全一致していないと表示されない場合もあります。
そのため、Facebook広告ライブラリで検索する際は、キーワードを「」でくくったり、正式名称で入力したりしましょう。
Facebook広告ライブラリ内に表示される検索結果は、広告の配信を開始した日付が新しい順に並んでいます。検索結果によっては非常に多くの広告が表示されることがあるため、フィルターや並び替えなどを行って見つけやすくしましょう。
下記、フィルターと並び替えができる項目です。
下記の要素を考慮し、表示する広告を決定しています。
Metaに広告を出稿する際にはコミュニティ規定、および広告ポリシーに従っている必要があります。
また、若年層向けに広告を配信する場合はそれらのルールだけではなく、興味・関心や行動などをもとにターゲットを設定することを禁止されているといったことが挙げられます。ただし、年齢や性別、地域については規制されていません。
本記事では、Facebook広告ライブラリについてご説明しました。
Facebook広告ライブラリはMetaが提供しているサービスのひとつで、競合他社などMetaのサービスに配信されているバナーや広告文といったクリエイティブを確認することができます。
そのため、自社のクリエイティブの参考にしたり、競合他社のリサーチを行ったりすることができます。社会問題、選挙または政治関連の広告については出稿金額や配信者など、より詳しい情報を知ることができ、最大7年間データが蓄積されます。
また、自社の広告がMetaではどのキーワードで出稿されているかを確認することができるため、意図しないキーワードで表示された場合はプロフィールなどの情報を充実させると良いでしょう。
Facebook広告ライブラリではさまざまな情報を確認することができますが、競合他社も自社の情報を確認することができるため、お客様を取られないように日々改善が必要です。
クリエイティブを作成する際には、Facebook広告ライブラリを参考にしてはいかがでしょうか。
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