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Googleアナリティクスでの2重計測の主な原因と確認・解除する方法

2021.12.23 2020.01.20 アクセス解析
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Googleアナリティクスでアクセス分析を行なってる際にまれに起きるトラブルとして、2重計測というものがあります。その名の通り、アクセスデータが2重に計測されてしまう現象で、ユーザーの行動が正しく分析できなくなってしまいます。

今回は、Googleアナリティクスの計測の仕組みから、2重計測で不具合が起きる数値、そして2重計測の確認方法と解決方法について具体的にご説明していきます。

目次

Googleアナリティクスの計測の仕組み

まず、そもそもGoogleアナリティクスの計測がどのようにされているのかを理解しましょう。

Googleアナリティクスの計測は、Googleアナリティクスから提供される計測コード、トラッキングコード呼ばれるものをWebサイトのHTMLソース内に設置することで可能になります。

アクセスを計測したいWebサイトの全てのページのheadタグ内にトラッキングコードを記述をすることで、ユーザーがWebサイトにアクセスをした際、設置したトラッキングコードがページと共に読み込まれます。トラッキングコードが読み込まれると、Googleアナリティクスにアクセスデータが飛び、Googleアナリティクス内にアクセスデータが溜めていくことができるのです。

Googleアナリティクスのトラッキングコード

トラッキングコードの形式はこれまで何回かアップデートされているため複数ありますが、現在主に利用されているトラッキングコードの形式は以下の2つです。

analytics.js(ユニバーサルアナリティクス)(旧式)

現在多くのサイトで利用されている形式のトラッキングコードです。

以下の記述でUA-xxxxxxxx-xの部分を計測したいGoogleアナリティクス個別のトラッキングIDを入れることで、計測ができます。

<script>
(function(i,s,o,g,r,a,m){i[‘GoogleAnalyticsObject’]=r;i[r]=i[r]||function(){
(i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
})(window,document,’script’,’//www.google-analytics.com/analytics.js’,’ga’);
ga(‘create’, ‘UA-xxxxxxxx-x’, ‘auto’);
ga(‘send’, ‘pageview’);
</script>

gtag.js(グローバルサイトタグ)(新)

gtag.jsは最新のトラッキングコードです。

analytics.jsと同様、以下の記述でUA-xxxxxxxx-xの部分をユニークにすることで、計測ができます。

<script async src=”https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=’UA-xxxxxxxx-x’></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments)};
gtag(‘js’, new Date());
gtag(‘config’, ‘UA-xxxxxxxx-x’);
</script>

そして2重計測は、上記のトラッキングコードをページに2つ設置していることで起きる現象です。

Googleアナリティクスの2重計測で起こる不具合

では、2重計測をしてしまっていた場合は、Googleアナリティクスの数値にどのような影響があるのでしょうか。具体的にご紹介します。Googleアナリティクスの数値が、ご紹介する状態に当てはまる場合、2重計測になってしまっている可能性が非常に高いです。

ページビューがUUやセッションの倍以上になる

ページビューは、ページが閲覧された回数のこと言います。

2重計測になっていると、このページビューが通常の2倍の数カウントされます。2倍カウントされている場合、ページビュー数がUUやセッションの必ず倍以上になります。

もちろん、1セッションで何ページもみるユーザーはいますが、1セッションで1ページしかみないユーザーが0人、ということは基本的にありえません。ページ/セッションが常に2以上の場合は、2重計測を疑った方が良いです。

直帰率が1桁など、極端に低くなる

直帰率は、ユーザーがWebサイトにアクセスをした際、最初の1ページしか見ずにWebサイトから離脱、つまり直帰したセッションの割合のことです。直帰率は通常二桁のパーセンテージであることが多く、記事ページや広告LPなどは70〜80%の場合もあります。

しかし、2重計測になっている場合は1回の訪問で2ページビュー以上カウントされるため、直帰していても直帰したことになりません。直帰率が一桁になっている場合は、2重計測になっている可能性が高いです。

Googleアナリティクスの2重計測が起こる原因

Googleアナリティクスの2重計測が起こる要因は、トラッキングコードの設置方法によって、いくつか考えられます。
2重計測が起こる原因を何パターンかご紹介します。自分がどの方法でトラッキングコードを設置しているかを考えながら、どれに当てはまる可能性があるか確認してみてください。

HTMLソースコード上に同じタグを設置している

直書きで一度トラッキングコードを設置したページに、設置していることを忘れて、追記で同じトラッキングコードを設置してしまった場合など、設置されているタグが2つになってしまいます。

非常にシンプルなミスですが、ソースコードをコピーして別ページに利用した場合や、共通パーツを別で呼び出している場合など、トラッキングコードの設置を知らずに二つ目を追加してしまうパターンがあります。

Googleタグマネージャー(GTM)とGoogle Analyticsのタグを両方とも埋め込んでいる

GoogleアナリティクスのトラッキングコードはGoogleタグマネージャー(GTM)を利用しても設置が可能です。GTM上でGoogleアナリティクスのトラッキングコードを設置している上で、HTMLソースに直書きした場合は、トラッキングコードを二つ設置していることになり、2重計測になってしまいます。

複数のトラッキングIDで計測するためトラッキングコードを複数記述しているが、記述方法にミスがある

Googleアナリティクスでは、一つのページに対して、複数のトラッキングIDでの計測が可能です。しかし、記述方法が間違っていると、Googleアナリティクスへのデータの送信がうまく行かず、2重計測になってしまう可能性があります。

WordPress内に手動でGoogle Analyticsのトラッキングコードを設置し、 All in One SEOのプラグインでも設定している

WordPressのサイトの場合、プラグインでトラッキングコードが設定できます。SEOの設定などをする際によく利用されるプラグイン「All in One SEO」もトラッキングコードを設定画面で入力することでトラッキングコードを埋め込むことができます。これと別に手動などでトラッキングコードを設置し、2重になってしまうケースがあります。

WordPressのテーマやプラグインで複数トラッキングコードの設定をしている

プラグイン「All in One SEO」の他にも、WordPressではテーマによってトラッキングコードを入力枠に記入するだけで設定できるものもあり、また、他のプラグインでも同じようにGoogleアナリティクスのトラッキングコードを設置できる機能があるものがいくつかあります。各プラグイン、テーマでそれぞれ設定をしてしまうと、2重計測になってしまいます。

2重計測している原因を確認する方法と解除する方法

タグの設置状況をGoogle Chromeの拡張機能でチェックする

Tag Assistant

まず、2重計測かもしれないと思った際はGoogleChromeの拡張機能である「Tag Assistant」を利用し、タグの設置状況を確認しましょう。

「Tag Assistant」はChromeウェブストアでダウンロードできます。起動した状態で2重計測の可能性があるページを開き、「Tag Assistant」のアイコンをクリックすると、どのトラッキングIDの計測タグが設置されているか、エラーが起きていないかのチェックができます。表示されている計測タグが2つあったり、エラーが起きていると、2重計測になっている可能性が高いです。

「Tag Assistant」で2重計測であることがわかったら、次は実際にどのようにトラッキングコードが2重に設置されているかを確認しましょう。具体的な方法をいくつかご紹介します。

HTMLソースコードで2つの同じタグを設置していないか確認する

「ctrl」キー+「U」キーのショートカットキーを使うと、開いているWebページのHTMLソースコードを見ることができます。

開いたソースコードで、同じトラッキングコードが2つ設置されていないか確認をしましょう。設置されている場所を確認したら、どちらか1つを削除しましょう。

Googleタグマネージャー(GTM)とGoogle Analyticsのタグを埋め込んでいないか確認する

先程と同様に、「ctrl」キー+「U」キーのショートカットキーを使い、開いているWebページのHTMLソースコードを見ます。Googleアナリティクスのトラッキングコードと、Googleタグマネージャーのコード
両方が設置されているか確認をしてください。

Googleタグマネージャーのコードは以下のようなものです。

<!– Google Tag Manager –>
<script>(function(w,d,s,l,i){w[l]=w[l]||[];w[l].push({‘gtm.start’:
new Date().getTime(),event:’gtm.js’});var f=d.getElementsByTagName(s)[0],
j=d.createElement(s),dl=l!=’dataLayer’?’&l=’+l:”;j.async=true;j.src=
‘https://www.googletagmanager.com/gtm.js?id=’+i+dl;f.parentNode.insertBefore(j,f);
})(window,document,’script’,’dataLayer’,’GTM-XXXXXXX’);</script>
<!– End Google Tag Manager →

<!– Google Tag Manager (noscript) –>
<noscript><iframe src=”https://www.googletagmanager.com/ns.html?id=GTM-XXXXXXX”
height=”0″ width=”0″ style=”display:none;visibility:hidden”></iframe></noscript>
<!– End Google Tag Manager (noscript) –>

トラッキングコードが設置されていて、かつGoogleタグマネージャーのコードが設置されていた場合、Googleタグマネージャーの方でもトラッキングコードを設置している可能性があります。

Googleタグマネージャーの管理画面にログインし、設定されているタグの中に「ユニバーサルアナリティクス」というタグが入っている場合、Googleタグマネージャーの方でもトラッキングコードを設置していることになります。

その場合は、HTMLソースコードに直書きしているGoogleアナリティクスのトラッキングコードを削除してしまうか、Googleタグマネージャーのタグを削除するか、どちらかを削除しましょう。

複数のトラッキングIDで計測するためトラッキングコードを複数記述しているが、記述方法にミスがある

同じページを複数のトラッキングIDで計測する場合はトラッキングコードの記述方法に注意が必要です。

以下のように単純に2つ設置していると2重計測になる可能性があります。

誤った記述 analytics.js(ユニバーサルアナリティクス)の場合

<script>
(function(i,s,o,g,r,a,m){i[‘GoogleAnalyticsObject’]=r;i[r]=i[r]||function(){
(i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
})(window,document,’script’,’//www.google-analytics.com/analytics.js’,’ga’);
ga(‘create’, ‘UA-xxxxxxxx-1’, ‘auto’);
ga(‘send’, ‘pageview’);
</script>

<script>
(function(i,s,o,g,r,a,m){i[‘GoogleAnalyticsObject’]=r;i[r]=i[r]||function(){
(i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
})(window,document,’script’,’//www.google-analytics.com/analytics.js’,’ga’);
ga(‘create’, ‘UA-xxxxxxxx-2’, ‘auto’);
ga(‘send’, ‘pageview’);
</script>

複数のトラッキングIDで計測したい場合は、以下のように記述しましょう。

正しい記述 analytics.js(ユニバーサルアナリティクス)の場合

<script>
(function(i,s,o,g,r,a,m){i[‘GoogleAnalyticsObject’]=r;i[r]=i[r]||function(){
(i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
})(window,document,’script’,’//www.google-analytics.com/analytics.js’,’ga’);
ga(‘create’, ‘UA-xxxxxxxx-1’, ‘auto’);
ga(‘send’, ‘pageview’);
ga(‘create’, ‘UA-xxxxxxxx-2’, ‘auto’, {‘name’: ‘myTracker’});
ga(‘myTracker.send’, ‘pageview’);
</script>

正しい記述 gtag.js(グローバルサイトタグ)の場合

<script async src=”https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=’UA-xxxxxxxx-x’></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments)};
gtag(‘js’, new Date());
gtag(‘config’, ‘UA-xxxxxxxx-1’);
gtag(‘config’, ‘UA-xxxxxxxx-2’);
</script>

All in One SEOでアナリティクス設定していないか確認する

WordPressのプラグイン「All in One SEO」を入れている場合は、設定メニューの中に「GoogleアナリティクスID」という項目があり、そこにトラッキングIDを入力すると、トラッキングコードを埋め込んだことになります。

入力されていて、他にphpなどで手動でトラッキングコードを設置していた場合は、どちらかの記述を削除しましょう。

WordPressのテーマやプラグインでアナリティクス設定していないか確認する

「All in One SEO」の時と同様、テーマやその他のプラグインの設定に、「GoogleアナリティクスID」といったトラッキングIDを入力する項目がないか確認をしましょう。
項目があり、それぞれ全てにIDを入力してしまっている場合は、どれか1つだけにし、他の入力内容は削除しましょう。

おわりに

2重計測は思ったよりも簡単に引き起こせてしまう計測ミスです。自分1人でサイト運営をしている場合は自分1人がわかっていればミスは起こりづらいですが、複数人でサイトを管理している場合は、しっかりとどのようにトラッキングコードを設置しているかを共有してサイトの運営をしていくようにするべきです。

正しいアクセスデータでサイトの分析ができるように、2重計測には十分注意してください。

 

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