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このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開されていた記事であり、2014年12月にデジタルマーケティング研究所へ統合されました。
GoogleがWEBマスターツールのGoogleアカウント間共有機能を拡張し、「閲覧権限」のみを付与できるように変更を加えました。
ソース:Google Webmaster Tools Finally Adds User Administration(英文)
これまではどうだったの?
これまでは「権限を共有すること」=「設定の変更権限も同時に与えてしまう」ことであり、例えばsitemap.xmlの追加送信や検索結果に表示されるサイトリンクの優先順位変更、さらにその気になれば特定ページのインデックス削除リクエストなどもできてしまいました。
これでは例えばお付き合いを始めたばかりのWEB広告の会社さんなどに共有する際に不安が残ります。でも「閲覧権限」のみの付与なら安心ですね。
設定はどうやるの?
とっても簡単3ステップ。
1.「ユーザーを追加/削除」画面に遷移
ウェブマスターツールにログインした直後のTOPページから該当サイトの「サイトを管理」を選択し、プルダウンから「ユーザーを追加/削除」を選びます。
2.新しいユーザーの追加
右上、新しいユーザーの追加ボタンから。
※ ちなみにすでに権限を付与しているアカウントを閲覧権限のみにしたい場合、このページから一度確認済みサイト所有者を「未確認」の状態にして、あらためてこの3ステップで閲覧権限のみを付与してください。
3.「制限付き」で権限を付与する
出てくるポップアップに権限を渡したいGooogleアカウントを入力して、プルダウンを「制限付き」の状態で「追加」。
ちなみにプルダウンから「フル」を選ぶと設定の変更権限も渡すことになります。
何に使うの?
社内での情報共有に使う
まっさきに思いつくのが社内での情報共有です。WEBサイトというものはどうしても関係者が多くなりますので、サイト管理者の方とマーケティング担当者が異なる、というようなことはざらだと思います。
「閲覧権限」のみの付与ならそのような場合でも安全に情報共有ができるようになります。
昨今はメッセージ機能を通じてGoogleがさまざまな情報を提供してくれるようになっています。
特に粗悪な披リンクが原因となる外部リンクに対する警告メッセージには素早い対処が必要ですので、ウェブマスターツールを誰でも閲覧できるようにしておけば社内横断での対処もスムーズでしょう。
SEO会社との情報共有に使う
また、SEO会社さんとの情報共有にも役立ちます。最近はウェブマスターツールの進化が著しく、検索エンジン側からいろんな情報を提供してくれるようになっています。
ですので、閲覧権限を使えば例えば「HTMLの候補」機能を使ってサイト内主要タグのユニーク化作業について進捗度合いを共有することもできるようになりますし、SEM感覚に優れた担当者であれば「検索クエリ」機能の情報を参考にこちらが気づかなかった提案を持ってきてくれるかもしれません。
なお、余談ですが昨日、Googleが日本国内にもSSL検索を導入したという発表がありました。
Google の検索セキュリティを強化しました(Google Japan Blog)
Google、SSL検索を日本でもついにデフォルト化 〜 SPYWの下準備は整った(海外SEO情報ブログ)
これによりGoogleアカウントにログインしているユーザーからの検索クエリが取得できなくなります。今後はウェブマスターツールの「検索クエリ」機能活用の重要性がますます高くなっていきそうですね。
ウェブマスターツールの「閲覧権限」機能を積極的に活用して関係者をどんどん巻き込んでいきましょう。
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2014年12月までディーエムソリューションズ株式会社SEO対策チームに所属。「SEOは実装」を信条に、コミュニケーションを重視するスタイルで数多くのサイトのコンサルティングを手がける。内部施策に関して造詣が深く、「SEOまとめ」というtwitterアカウントを通じて日々情報発信を続けている。
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