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このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開されていた記事であり、2014年12月にデジタルマーケティング研究所へ統合されました。
こんにちは、久しぶりの更新です。
今日はスマートフォン向けの設定について。毎度のことながら大変とほほな失敗をやらかしてしまいましたので、SEOを生業とする者としてはそっとしておきたいところですが、同じ目に合う方を少しでも減らせるよう恥をしのんで共有させていただきます。
前置き
ご存じの方も多いと思いますが今年6月、Googleウェブマスターブログにこんな記事がアップされました。
スマートフォン向け検索でのランキングの変更について
この処理の実装については少し時間がかかった(混乱を避けるためわざと空けた?)模様で、9月あたりから確認できるようになっています。
【2013.9.29】検証サイトのスマートフォン検索ランキングが変化。【間違ったリダイレクト】
ミスをすると何がおこる?
端的に申し上げますと、スマートフォン向けのSEO設定をミスするとスマフォでの検索結果に出現しなくなります、というお話です。
重要なので強調しますがキーワードの順位が下がるのではなく、スマフォでの検索結果に全く出なくなります。
恥ずかしながら私はとあるサイトでこれをやらかしてしまいました。以下はそのサイトのオーガニック検索流入データです。
やってしまった・・・オレンジの線がモバイル(スマフォOS)の流入ですが、一定期間見事に無くなっているのがわかりますね。
実際にスマフォで検索してみるとどんなワードでも全然出てきません。
前述のGoogleの公式発表が「ランキングの変更について」という見出しだったために、評価が下げられるのかとおもいきや、設定をミスしているページはPC版Googleで何位だとしても、スマフォ版ではどこにも見つかりません。
何が原因だった?
原因については少し技術的な話になります。
すでにPC向けのページが用意されているサイトでレスポンシブWEB(同一URL、同一HTML)の適用はさすがに不可能でしたので、ダイナミックサービング(Dynamic serving、同一URL、別HTML)で進めることになりました。
GoogleがおすすめするVary Headerも設定したしこれで安心、と思いきやまさかの盲点が。
なんと開発の仕様でUAの判別が複雑化しておりスマフォ向け「Googlebot-Mobile」(Googlebot-Mobile + iPhone)に対して500エラーを返していたのです。
この改修に思いの外手間取ってしまい、1ヶ月近い間スマフォ検索トラフィックのロスを発生させてしまいました。
たださすがGoogle、リカバリーは非常に早く修正後3日程度でTOPページが検索結果に出現するようになっていました。
このような事態を防ぐために
同じようなことをやらかすサイトオーナーが多いのか、Googleがウェブマスターツールに新機能を実装してくれています。素晴らしい、でもちょっと遅いよ!
スマートフォン固有のクロールエラーをGoogleウェブマスターツールで確認可能に
これは私の予想ですが近い内にスマフォ向けの設定をミスしているサイトに対してウェブマスターツールへメッセージが届くようになるかもしれません。
せっかく作ったスマフォサイトが人目に触れない(むしろトラフィックがマイナスになる!)のは寂しいですよね。クリエイターや開発者の皆さんに参考にしていただければ嬉しいです。
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2014年12月までディーエムソリューションズ株式会社SEO対策チームに所属。「SEOは実装」を信条に、コミュニケーションを重視するスタイルで数多くのサイトのコンサルティングを手がける。内部施策に関して造詣が深く、「SEOまとめ」というtwitterアカウントを通じて日々情報発信を続けている。
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