こんにちは、デジ研編集チームです。本記事ではSEO対策を16年行ってきた当社が1000社以上のクライアント事例から業界や施策に分けて、成功の秘訣をご紹介していきます!
今回ご紹介する事例は銀座にある美容クリニックです。銀座は美容クリニックも多数存在していて、数あるクリニックから見つけてもらうのは至難の業。
半年の施策期間でセッション2.7倍、コンバージョン1.7倍を達成した当社の施策事例をぜひご覧ください。
目次
グラフの通り、モバイルを利用してサイトを閲覧しているユーザーがほとんどとなっています。
ご予算感やスケジュール、先方のリソース状況から現状比較的集客のできていてページや重要と思われるページを優先度を高く設定し早いサイクルでキーワードチューニングを行いました。
そのほか、全体の課題としてページの表示速度を上げる施策やコンテンツ及びWebサイトの評価を上げるため、ページ内で足りていない要素の補充など、細かな改善も行いました。
キーワードチューニングはユーザーがどんなキーワードで、どんな情報を求めて検索しているかを調査し、ユーザーを意識したページへと最適化していくことで自然検索結果の順位向上を図ります。
本事例で紹介すると、例えば「AB美容クリニック」というクリニック名だけをtitleタグなどの検索エンジンへページ内容を伝えるタグ情報に入れていたとします。このままですと検索エンジンとしてはユーザーが「AB美容クリニック」と検索した時にだけユーザーが明確にこのクリニックを求めているはずだと認識し、上位表示させるでしょう。
それでは「AB美容クリニック」をもとから知っていてWebページで情報が知りたい人にしか見てもらえません。
キーワードチューニングにおいて大切なのは検索ボリュームのあるキーワードかつWebサイトを表す言葉として適当なキーワードをしっかりと入れることです。
美容クリニックといった、店舗型ビジネスで最も来客に繋がりやすいキーワードはサービス名×店舗の所在地(エリア名)です。
また、サービス名において注意しなくてはならないのがユーザーがより多く検索しているキーワードを選ぶことです。自分たちの中で使っている単語でも、ターゲットユーザーは違う単語で目的のページを検索している、ということもあります。
例えば「美容外科」だけではなく「美容皮膚科」もキーワードとしてtitleや見出しに入れるといったように、サービスとして提供しているのであればですが多様なキーワードを盛り込むべきです。
検索エンジンが良質なWebサイトであることの評価軸として、表示速度があります。
ユーザーはWebサイトが表示されないと不快に感じたり、サイトへ流入せずに離脱してしまったり、表示速度が遅いのはユーザーにとって非常にデメリットです。
そのため、検索エンジンは表示速度が早いWebサイトを良質なWebサイトである評価指標のひとつとしています。
表示速度が遅くなる原因はサイト内に存在しているコンテンツ量やコンテンツの容量などが起因するため、ユーザーが読み込んだ時にすぐにコンテンツが表示されるような工夫が必要です。
表示速度についてはこちらで詳しく解説しています。
⇒ページ表示速度が遅いとSEOに影響があるのか?改善方法とは?
・画像の圧縮
一般的に、Webサイトには大量の画像ファイルが使われていることが多いですが、使われている画像が多ければ多いほど表示される際の通信容量を使い、表示速度に影響してきます。
とはいえ画像を使うことは読みやすさに繋がるため、1つ1つの画像ファイルの容量を落とすことに目を向けます。
画像はユーザーからの見た目がほぼ変わらなくても容量を落とすことが簡単にでき、サーバーへアップロードする前に容量を軽くする作業を1つ追加することで見た目は変わらないのに容量の軽くなった画像を入れることができます。
・CSS/Javaといったファイルの圧縮プラグインを導入
・LazyLoadプラグインの導入
ユーザーがWebサイトを訪れた時に、サイトを表示するためにサーバーから同じタイミングでコンテンツすべてをダウンロードしようとすると一気に通信負荷がかかるため表示に時間がかかることがあります。
サイトを表示するうえで一番優先すべきなのはテキスト情報です。まずはテキストを最優先でロード(表示)させ、画像などの付加情報はその次にロードさせるプラグインをCMSに導入することで表示速度の改善に繋がります。
検索エンジンに良いコンテンツと評価してもらうためにはページの中身を充実させることも欠かせません。こちらでは当社がご提案した施策の中から実際に実装した施策を抜粋してご紹介します。
現在のSEOで非常に重要視されている、コンテンツの評価項目がEEATです。
特に医療など人の健康に関わる情報については専門性・権威性・信頼性が明確にないと検索エンジンからの評価を得るのは難しいとされています。
本事例にEEATの項目を当てはめると以下の通りとなります。
症例など、そのクリニックで体験した情報が掲載されているか
Webサイトのページが末梢動脈疾患(PAD)に関する場合、その主題に関する有用な情報があるか。
資格があり、信頼できるコンテンツを作った、Webサイトページの作成者を指します。
信頼性が高い情報源または組織を表します。サイトに医師の略歴が掲載されている場合、他メディアで該当する医師への言及があるか。医者の経歴を指し示すリンクがあるか。
具体的に本事例では上記EEATを満たす施策として以下のような情報を追加しました。
現状のページ以外にもサービスを提供していてまだ作られていないページがあるか洗い出しを行い複数ページを新規追加しました。
本事例のクライアントでは競合サイトで流入を多く獲得していて、クライアントサイトには存在していないページ内容のキーワードを洗い出し、クライアントへ提出。結果施術可能でまだ存在していないページが複数あり、実装しました。
また、EEATや医療関係のWebサイトのSEO対策については下記で詳しくご紹介しています。気になる方はご覧ください。
⇒EEATとは?コンテンツ評価を高める12のSEOポイント
⇒YMYLとは?該当するジャンルとSEOにおける対策のポイント8つ
施策期間は半年でしたが、その後の数字まわりの動きも見てみると面白い結果となりました。
結果としてセッションは2.7倍、コンバージョンも1.7倍となり施策が効果的に働いています。
以下にて順位、セッション、コンバージョンという指標で推移を含めた成果を詳しくご紹介していきます。
もっとも最短でコンバージョン(クリニックの予約)に近いキーワードは「エリア×施術名」です。
下記は施策開始前と比較して10位以内に上昇したターゲットキーワードの一部ですが「美容皮膚科 銀座」のようなサービスカテゴリのキーワードのほか「ダーマペン 銀座」のような詳しい施術名×エリアといったキーワードでも上位を獲得しております。
▼圏外及び11位以下から10位以内を獲得したキーワードの一例
エリア×施術名の対策キーワード全体で見てみると、順位のついているキーワード数が2倍になり、8割程度のキーワードが100位以内にランクインしました。
また、10位以内のキーワード比率において20%弱だったのが30%に上昇したことでコンバージョンの増加に寄与しました。
また、エリア名が入っていなくても下記のような「レーザートーニング 毛穴」といったキーワードは既に施術に興味を持っていて現在または将来的に施術できるクリニックを探しているユーザーに近いキーワードです。
エリア名といったかけ合わせキーワードはコンバージョンに限りなく近い検索キーワードではあるものの、検索ボリュームが少なくなってしまう傾向があるため、このような施術名や肌悩みといった将来的にサービスを利用する可能性が見えるキーワードで順位を上げることも非常に重要な施策と言えます。
当社で施策を行った結果、100位以内にランクインしているキーワード数が3倍になり、同様に10位以内にランクインしたキーワード数も3倍になりました。ある程度の検索ボリュームのある300キーワード以上で順位がつき、アクセス数の増加に寄与したと言えます。
施策開始から終了後、セッションに大きな変化はありませんでしたが、その後行われたGoogleのアルゴリズムアップデートをきっかけにセッションが大きく伸び、最終的に施策開始前と比較してセッションは2.7倍まで伸びました。
このようにすぐに成果が見えてこず、Googleのアルゴリズムアップデートのタイミングですべてのページへの評価が改めてされることで順位上昇・新たなキーワードでの流入増加が生まれアクセス数の増加に繋がるケースも多くあります。
エリア名×施術名といったCVに近いキーワードをWebサイトにより多く取り入れることで施策開始から4ヵ月でコンバージョンが1.7倍になりました。
いかがでしたか?最後にポイントをかいつまんでお伝えするなら、大事なのは以下の2点です。
同じ業界やそうではない方も、店舗を持っている企業は特にエリア名は非常に有効なキーワードとなりますので、ぜひ今一度見直してみてくださいね。
とはいえキーワード選定や実装はもちろん、いまどのようなキーワードが使われているのか、どれだけのページがあるのかページ内容は足りているか、自分で見ようと思うとサイトの規模にもよりますが非常に工数のかかる作業です。
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