コンテンツを削除しても検索結果に表示されることもあると思います。誤って投稿したコンテンツが検索結果に表示され続けるのを避けたい場合には、「古いコンテンツの削除ツール」や「削除ツール」を使用します。
本記事では、Googleの検索結果からコンテンツを削除する方法として、「古いコンテンツの削除ツール」と「削除ツール」の使い方や注意点などについてご紹介していきます。
目次
Googleの検索結果からコンテンツを削除するといっても、考え方によって対応内容も異なります。「検索結果に表示されないようにしたい」のか、「インデックスから削除したい」のか、どちらを目的とするか考えてから対応するようにしましょう。
検索結果に表示させたくない場合は、noindexを設定するか、ページを削除してステータスコード404を返すようにし、Googleがそれらを認識すれば検索結果に表示されなくなります。
しかし、Googleが認識するまでに時間がかかってしまうことがあります。時間がかかる分だけ、削除したいコンテンツが表示され続けてしまうため、「古いコンテンツの削除ツール」や「削除ツール」を活用し、検索結果からの削除を促進させることもできます。
古いコンテンツの削除ツールで削除申請を行って承認されることで、ページが利用できなくなっている場合はGoogleの検索結果から削除され、ページ内容に変更があった場合は更新されます。古いコンテンツの削除ツールの特徴は、Google Search Consoleに登録していなくても削除申請をすることができる点です。
しかし、Googleの検索結果から削除するだけで、WEB上から完全に削除するためのものではありません。404や410のステータスコードを返したり、noindexを設定したりと、Googleにインデックスさせないことを認識させる必要があります。独自ドメインを取得しない方法で運用しているブログやSNSなどのページも利用可能で、他にも404や410のステータスコードを返しているページやnoindexが設定されているページも申請可能です。
また、古いコンテンツの削除ツールで行った削除申請は承認後に取り消すことも可能となっており、インデックスから削除される前であれば、再度コンテンツが検索結果に表示されるようになります。
削除ツールは、一時的にGoogleの検索結果から表示させないようにすることができるツールです。古いコンテンツの削除ツールと違い、Google Search Consoleに登録しているサイトの所有者のみが削除申請をすることができます。
削除申請が処理されると検索結果に表示されなくなりますが、完全に削除をする場合には古いコンテンツの削除ツールと同様、サーバー上からページを削除して404や410のステータスコードを返したり、noindexを設定してインデックスさせないことを伝えたりし、Googleに認識させる必要があります。
なお削除ツールの削除申請を取り消すことが可能で、処理前であれば削除申請前のコンテンツが再度検索結果に表示されます。
削除申請を行うためには、削除ツールはGoogle Search Consoleに登録しているサイトの所有者である必要がありますが、古いコンテンツの削除ツールはGoogle Search Consoleへの登録は不要かつ、サイト所有者である必要もないという違いがあります。また、古いコンテンツは承認されることで、ページが利用できなくなっている場合はGoogleの検索結果から削除され、ページ内容に変更があった場合は更新されますが、削除ツールは承認されることで一時的に検索結果に表示されないようになります。
また、いずれもWEB上から完全に削除するためのツールではなく、完全に削除するにはサーバーから削除して404や410のステータスコードを返したり、noindexを設定してインデックスを拒否したりする必要があります。
古いコンテンツの削除ツールの大まかな使用手順は以下の通りです。
出典:古いコンテンツの削除
Google検索ヘルプの「古いコンテンツの削除」にアクセスして、ページ内の「削除をリクエスト」を選択します。
次に「新しいリクエスト」を選択します。
また、「新しいリクエスト」のボタン上部に、上記のように注意書きがあります。
いずれかの Search Console プロパティからコンテンツを削除する場合は、代わりに削除ツールを使用します。そのほうが効率的で承認も不要です。
記載の通り、自身が管理するWEBサイトはGoogle Search Consoleから「削除ツール」を使用することが適切です。
「ページ」タブで、削除を希望するページのURLを入力しましょう。
「送信」を選択し、「リクエストを送信しました」と表示されたら申請は完了です。
削除申請が完了したら、「削除リクエスト」にステータスが表示されます。
申請してすぐは「保留」ですが、「承認済み」となったら削除申請が承認され、Googleの検索結果に反映されている状態となります。
その他のリクエストステータスについては、以下のGoogle公式ドキュメントからご確認ください。
→リクエストのステータス|古いコンテンツの削除ツール
リクエストステータスは定期的にチェックして、現在の処理がどのようになっているのか確認しておきます。申請が拒否された場合は、拒否に至った理由へのリンクが表示されるため、理由を確認しましょう。
サーバーから削除して404や410のステータスコードを返したり、noindexを設定してインデックスを拒否したりしたページの削除申請が承認されると、検索結果に表示されないようになります。
ページが存在している、または利用できる状態である場合、ページはそのまま検索結果に表示され続けます。検索結果のスニペットやキャッシュは削除されますが、完全に削除されたわけではないため、Googleが再度ページを訪問した時に更新されるでしょう。
削除申請が承認されてもGoogleの検索結果に表示される場合、申請したURLが正しいかどうか確認しなおしましょう。大文字と小文字の違いなどで結果も変わるため注意が必要です。削除申請を行う際は、検索結果に表示されているページの完全なURLを入力するようにしましょう。
なお第三者によって削除申請が行われた場合、Google Search Consoleの「削除」の「古いコンテンツ」に送信されたリクエストが表示されます。こちらでは、削除申請のキャンセルをすることも可能です。
削除ツールの大まかな使用手順は以下の通りです。
Google Search Consoleで対象のプロパティを指定し、「削除ツール」を開きます。
削除ツールでは「一時的な削除」と「古いコンテンツ」、「セーフサーチ フィルタリング」の3種類がタブに存在しますが、今回は「一時的な削除」を選択します。
「一時的な削除」内の「新しいリクエスト」を選択して、入力画面を開きます。
入力画面には、「URLを一時的に削除する」と「キャッシュされたURLを消去する」の2つのタブが表示されますが、今回は「URLを一時的に削除する」を選択します。
「キャッシュされたURLを消去する」について補足しておくと、これを使用することでページ説明用のスニペット(description)やタイトルの情報が検索結果から消去されます。
ページから不適切、不要な情報を削除して、Googleの検索結果のスニペットを更新するために用いられることがあります。
「URLを入力」となっている箇所に該当するページのURLを入力します。
URL入力欄の直下に「このURLのみを削除」と「このプレフィックスで始まるURLをすべて削除」の選択肢が用意されていますが、入力したページのみを削除したいのであれば、「このURLのみを削除」を選択しましょう。
入力と選択が完了したら「次へ」を選択します。
「次へ」を選択すると、確認画面が表示されます。
記載の通り、約6ヶ月間Google検索からブロックされるため、この処理で問題ないか確認しておきましょう。この処理はいつでもキャンセルすることは可能ですので、特に問題なければ「リクエストを送信」を選択して処理を完了させます。
削除申請が完了したら、「一時的な削除」の「送信されたリクエスト」にステータスが表示されます。
申請してすぐは「リクエストの処理中」ですが、「承認済み」となったら削除申請が承認され、Googleの検索結果から一時的に削除された状態となります。
約6ヶ月の期間が経過するとステータスは「削除の期限が切れました」に変わるため、完全に削除したい場合は、次の「削除ツール」の注意点をご確認ください。
削除ツールの注意点として代表的なものは以下の通りです。
他の人のサイトであったり、管理者権限をお持ちでなかったりする場合は「古いコンテンツの削除ツール」を使用しましょう。
また、削除ツールは何度もお伝えしている通り、約6ヶ月の間、Googleの検索結果から削除するものであり、一時的な削除となります。
完全にコンテンツを削除したい場合は、サーバーから削除して404や410のステータスコードを返したり、noindexを設定してインデックスを拒否したりしましょう。これらを実施したページの削除申請が承認されると、検索結果に表示されないようになります。
ミスや仕様の変更などで急な更新を要する場合を除いて、ページが不要になり削除したくなる可能性は、サイト運用を行う上で十分考えられます。
急な更新を要する場合は削除ツールなどを活用するべきだと思いますが、そもそもツールを使用せずとも、存在しないページであることをステータスコードで返したり、noindexの設定をして、インデックスさせない、検索結果に表示させないことを示したりすることで、管理するサイトのURLをGoogle検索結果から削除します。
この時にrobots.txtを活用すると、記載によってはnoindexがGoogleに伝わらないことがあるため、インデックスされ続けてしまうことがあります。クロールを制限したい場合は、該当するURLをnoindexでインデックスから外されてから、robots.txtやベーシック認証などで再クロールを防ぎましょう。
また、Googleがnoindexをより早く認識させるために、サイトマップの特性を活用するのも良いかもしれません。あえてnoindexを設定したページをsitemap.xmlに記述して送信することで、Googleはサイトマップをヒントにページをクロールするため、より早くnoindexを認識することができます。
Google検索結果から古いコンテンツを削除する方法やツールについてご紹介しました。
古いコンテンツの削除ツールの申請が承認されることで、ページが利用できなくなっている場合はGoogleの検索結果から削除され、ページ内容に変更があった場合は更新されます。
Google Search Consoleに登録していなくても削除申請ができることが古いコンテンツの削除ツールの特徴で、大まかな手順は以下の通りです。
出典:古いコンテンツの削除
一方で、Google Search Consoleにサイトを登録しているサイトの所有者のみが削除申請をすることができるのが削除ツールです。
削除ツールの申請が承認されると、一時的(約6ヶ月間)にGoogleの検索結果から表示させないようにすることができ、その手順は以下の通りです。
いずれもWeb上から完全に削除するためのツールではなく、完全に削除するには、サーバーから削除して404や410のステータスコードを返したり、noindexを設定してインデックスを拒否したりする必要があるため注意しましょう。
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