サービスサイトやショッピングサイトなどを運営する中で、よくKPIとして設定されるのは【流入数】や【問い合わせ・購入数】ですが、コンテンツマーケティングが注目されている昨今では【直帰率】も設定すべきKPIの一つかと思います。
コンテンツマーケティングを最近始められた方の中には、
「コンテンツを増やしたことで流入数は増えたけど、直帰率が高いまま…ユーザーはサイト内を回遊せずに離脱してしまっているのでは…」
という悩みを抱えられている方も多いのではないでしょうか。
今回はそもそも直帰率とはどのような数値で、その数値が高い理由や問題点は何なのか、どんな改善方法があるのかをご紹介します。
目次
直帰率とは「訪問者がWebサイトのページを1ページだけしか閲覧せず、すぐに他のWebサイトへ移動したりブラウザを閉じたりする」ことです。
一般的に良い直帰率の目安は40%前後と言われています。
ただ、直帰率はサイトの流入状況やページの構造、コンテンツの内容によって、大きく異なるため厳密な目安は存在しません。40%というのは、あくまでも大まかな目安に過ぎないので、それより高いページがすべて悪いページと決めつけないようにしましょう。
実際の数値はGoogle Analyticsでランディングページごとに調査することができます。
以上の操作を行うことで、下記のような画面が表示されます。これで各ランディングページごとの1ヶ月間の直帰率がわかります。
次はここから直帰率が特に高いページ(最初は80~90%以上のページ)に着目し、「何故数値が高いのか」原因を調査しましょう。
直帰率が高くなる原因として考えられる理由を3つ程ご紹介します。
コンテンツマーケティングを実施する場合、流入元は自然検索やウェブ広告など施策ごとに様々かと思いますが、ユーザーは検索結果においても広告バナーにおいてもそれぞれの「タイトル」を確認し、興味関心と合致すればクリックをするはずです。
しかし、クリックした結果、ページの内容が自身の思い描いていたものと違っていた場合、コンテンツを最後まで読むことなく、更には他のページを回遊せずに離脱してしまい、結果的に直帰率が高まってしまうこととなります。
興味関心、検索するキーワード | 「肌荒れ 原因」「肌荒れ 改善」 |
検索結果や広告バナーのタイトル | 肌荒れの原因とは?自宅でできる改善方法について |
ランディングページの内容 | 肌荒れに効果テキメン!最新技術の〇〇(商品名)の紹介 |
ランディングページの画像 | 商品の画像と商品を使用した際のビフォー・アフターのみ |
以上のような例の場合、ユーザーの興味関心は【肌荒れの原因と改善方法】とあくまで情報収集ですが、実際にクリックしてページを閲覧した瞬間、アピール商品に関する内容ばかり記載されていた場合、「なんだ。ただの宣伝か…」と思いすぐに離脱してしまいます。
最終的に商品の宣伝を行うために、商品紹介の文章や画像を入れることは決して悪いことではありませんが、この場合であればユーザーがあくまで情報を求めてきているためページの1~2割程度に収めることが妥当かと思います。
直帰率は検索や広告から該当ページをクリックした後、サイト内の他ページへ遷移することなく離脱してしまった際に数値がどんどん高まってしまいます。
ユーザーがページに訪れ、コンテンツを読み上げている途中で「これ..自分が欲しい情報とはちょっと違うな」と思った際に他ページへのリンクがないとユーザーはすぐに離脱してしまいます。
各ページがテキスト文のみになっていないか、もしくはリンクは存在しているが、TOPページやカテゴリページへのリンクのみで他の記事ページへのリンクは一切存在していないなど、現在のページを確認してみると良いかと思います。
かなり初歩的な内容ではありますが、ランディングページの内容が記事コンテンツなどテキスト中心の場合、スマホで閲覧してもPCサイトが表示されてしまっては、かなり読みづらいかと思います。
更にスクロールや拡大の手間が発生しますので、直帰する可能性も高まります。Google Analyticsでも自身のサイトを閲覧しているユーザーがスマホとPCのどちらで多く閲覧しているのか割合を調べることもできるため、その数値を確認しながらスマホ対応を行うべきかどうか検討しましょう。
上記で挙げたような原因を調査したあとは実際に改善することになりますが、その方法を2つご紹介します。
最終目標が【商品の購入】【サービスの導入】の場合、それぞれの購入ページや問い合わせページへの誘導バナーを各ページに用意するかと思います。
「すぐにでも改善できる商品が欲しい」という顕在層のユーザーであれば、バナーをクリックする可能性は高いですが、「情報収集をしたい」と考えてページへ訪れた潜在層のユーザーの場合、費用が発生するとわかった時点でクリックせずに離脱してしまう可能性があります。
そのためBtoC商品の場合であれば「無料サンプルの申し込み」、BtoBサービスであれば「ホワイトペーパーのダウンロード」など費用がかからず、CVのハードルが低いCTAバナーをページ内に用意することをおすすめします。
デジ研では各ページにホワイトペーパーとセミナーの案内に関するバナーを表示させています。
ユーザーが「求める情報はこのページにないな」と判断した際に備えて、関連性のあるコンテンツページへのリンクを用意することも有効です。
ただし、あくまでユーザー目線に立ち「このページの方が知りたい情報が載ってそうだな。」や「こっちにも面白そうな情報が載ってそうだな」と思わせることが重要です。
それまでの内容についてより詳細にまとめてあるページなどに遷移するリンクをテキストリンクで用意します。本文を読んでいるうちに「この内容は求めている内容と違うな…お?こっちの記事の方が良さそうだな!」と思わせることで、サイト内部の回遊を狙います。
デジ研でも各コンテンツに関連性のあるページへ遷移するテキストリンクを設置しています。
最初に訪れたページを全て閲覧してもらうことは非常に良いことですが、その後すぐに離脱してしまっては直帰率の改善には繋がりません。
そのため、コンテンツページ下部に関連記事のリンクを設置し「こっちにも面白そうな情報が載ってそうだな」と思わせることで、サイト内部の回遊を狙います。
もちろんデジ研でも、各ページ下部に関連性のあるページへ遷移するリンク集を設置しています。
他のページへのリンクを設置することはわかるけど、どの辺に設置すべきなのか迷う。という方はGoogle Analiticsでユーザーがそのページでどれくらいまでスクロールし閲覧しているのかがわかるjQueryプラグイン[Scroll Depth]を使用してみると良いかと思います。
以上の作業が完了したら、Google Analyticsで計測データを確認することができます。
Analyticsの左サイドバーメニューから 「行動→イベント→サマリー」 を開きます。
次に 「イベントラベル」 をクリックすると、ページスクロール量が、25%単位で表示されます。
それぞれのラベルは下記を示しています。
いかがでしたか。
直帰率の改善を行う際には、どうしてもその記事をもっと良くしようとリライト、編集を重ねる場合が多いかと思います。もちろんリライトも重要ですが、ユーザーの気持ちはバラバラですし、1ページをすべてのユーザーにマッチするような内容にするのはほぼ不可能に近いです。
そのため、今回ご紹介したように他ページへ誘導することでサイト内を回遊させ続け、サイト全体でユーザーのニーズに応えられるよう施策いただくことで、直帰率改善への近道になれば幸いです。
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