ユーザーが検索するキーワードやトレンドを把握できる「Googleトレンド」。誰でも無料で利用でき、Webマーケティングにも効果的ですが、「Googleキーワードプランナーとはどう違うの?」「具体的にどのように活用できるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Googleトレンドの機能や使い方、そしておすすめの活用方法について詳しく解説します。
Googleトレンドとは、世界中で検索されているキーワードやトピックの人気度(需要)を調査できるツールです。期間を指定しての調査はもちろん、リアルタイムで急上昇中のキーワードやトピックを把握することも可能です。さらに、関連するキーワードも提示されるため、キーワード抽出にも便利です。
誰でも無料で利用でき、Googleアカウントの登録も不要なので、まだ使ったことがない方は、ぜひ一度試してみてください。
2024年8月14日、Googleは、トレンド検索ツール「Googleトレンド」を大幅にアップデートし、より詳細かつリアルタイムなトレンド分析が可能になりました。
主なアップデート内容
・100カ国以上のトレンドをカバー:世界中のトレンドを、国や地域レベルで詳細に分析できます。
・高精度なトレンド予測エンジン:従来の10倍のトレンドを検出し、10分ごとの更新を実現。
・直感的なユーザーインターフェース:検索ボリューム、トレンドの発生日時、トレンドの内訳、継続期間など、詳細な情報を視覚的に表示。
・柔軟な検索機能:特定の地域、時間帯、トレンドタイプに絞り込んで検索可能。
これらのアップデートにより、「Googleトレンド」はSEO対策にもさらに有効なツールとなりました。
・急上昇中のキーワードをいち早くキャッチし、コンテンツに反映:最新のトレンドを捉えたコンテンツを作成することで、検索エンジンからの評価向上につながる可能性があります。
・特定の地域や期間に人気のキーワードを分析:地域特化型のコンテンツ作成や、季節性の高いキーワードの対策に役立ちます。
「Googleトレンド」の最新アップデートは、マーケティングやSEOに関わる方にとって、非常に魅力的な機能が追加されました。このツールを有効活用することで、より効果的なコンテンツマーケティング戦略を立てることができるでしょう。
Googleが提供する検索動向を調査するツールには、GoogleトレンドのほかにGoogleキーワードプランナーがあります。どちらもキーワードの需要を把握するために使用されますが、評価の軸が異なるため、混同されやすいです。
Googleトレンドは、指定した期間内でキーワードの人気度を相対的に評価し、その結果を0~100の数値で表します。最も人気度が高かった時期が100、人気が半減すれば50、最も低い時期が0といった具合に、時期ごとの変遷を確認できるツールです。ただし、具体的な検索回数を把握することはできません。
一方、Googleキーワードプランナーは、特定のキーワードがどのくらい検索されたかを月間検索ボリューム(回数)として調査できるツールです。リアルタイムでの検索動向はわからないものの、具体的な検索回数を把握することが可能です。
つまり、Googleトレンドは、指定期間におけるキーワードの人気の推移や、世界中の検索トレンドを確認するツールであり、Googleキーワードプランナーは、実際に検索された回数を把握するツール、という違いがあります。
Googleトレンドを利用するメリットは、以下3点です。
キーワードを入力すると、その検索需要の推移がグラフで表示され、どの地域からよく検索されているかや、関連するキーワードも把握できます。
さらに、最大5つのキーワードを比較して人気度を確認できるため、キーワード選定に非常に便利です。
Googleトレンドでは、「4時間以内」「24時間以内」「48時間以内」「過去7日間」の期間からリアルタイムで急上昇しているキーワードやトピックを確認することができます。自社の業界に焦点を当て、世間がどのような話題に注目しているのかを把握することで、ビジネスの新たなヒントが得られるかもしれません。さらに、AIによる高度な予測技術で、最新のトレンドをいち早くキャッチし、10分ごとに更新されるデータで、常に市場の動向を把握できます。
Googleトレンドでは、過去にトレンドとなったキーワードも確認できます。時間の経過とともに需要が減少したキーワードは、現在ではあまり検索されていないことが多く、そのため競合も少ないため、上位表示を狙いやすいキーワードといえるでしょう。
現時点で、は2009年まで遡って確認可能です(※2010年を除く)。
ここからはGoogleトレンドの機能と使い方について解説します。
「調べる」は、キーワードの人気度の動向と関連トピック、関連キーワードを確認できる機能です。
画面左上のハンバーガーボタン、またはヘッダーメニューから「調べる」を選択し、検索窓にキーワードを入力します。
例えば「コーヒー」で検索すると、上記のようなグラフが表示されます。これは、検索ボリュームが1年間を通してほぼ変わらないことを示しています。画面上部のタブによってフィルタをかけることができ、対象とする国や期間、カテゴリ、メディアを指定することが可能です。
カテゴリでは、「アート、エンターテインメント」、「スポーツ」、「フード、ドリンク」など、さまざまなジャンルを選択できるため、複数の意味を持つキーワードを検索する際に役立ちます。例えば「ワンピース」という単語だけでは、マンガなのか服なのかを区別できません。そこで、「アート・エンターテイメント」を選択することで、マンガに絞って確認することができます。
メディアでは、ウェブ検索のほか、画像検索、ニュース検索、Googleショッピング検索、YouTube検索でソートすることが可能です。どの検索媒体で集客したいかに応じて、これらを切り替えると良いでしょう。
地域別(小区域別)のインタレストでは、どの地域からの検索が伸びているのかが分かります。
上部のフィルタ「地方」をクリックし、「都市」を選択すると、市区町村まで細分化して把握できます。
地域別(小区域別)インタレストは、広告を出す際にどの地域に出稿するのかを判断するのに便利です。
該当キーワードを検索したユーザーがあわせて検索しているトピックです。
「注目」と「人気」の2つのフィルタを使って、関連トピックを絞り込むことができます。
注目トピック:指定した期間内に検索数が最も急上昇したトピックを表示します。デフォルトで選択されており、「〇〇%増加」という数値は、直前の期間と比較した増加率を示します。例えば、2024年9月1日から7日の期間を指定した場合、8月25日から31日の期間と比較した数値になります。なお、「急激増加」と表示される場合は、増加率が5000%を超えていることを意味します。これは、直前の期間ではほとんど検索されていなかったトピックが、急に注目を集めたことを示しています。
人気トピック:折れ線グラフと同様の指標で、0から100までの数値で人気度を表します。数値が高いほど、その期間における検索数が多かったことを示します。
該当キーワードで検索したユーザーがあわせて検索しているクエリです。
先述した関連トピックと同じように「注目」と「人気」でソートをかけられます。
関連トピックは、ユーザーが興味を持っているジャンルであるのに対し、関連キーワードは、実際にユーザーが検索したクエリです。関連キーワードを見ることで、新たなキーワードの発見やメインキーワードと一緒に対策するサブキーワード探しが容易になります。
2024年8月14日にページのデザインが刷新され、より使いやすくなりました。このリニューアルに伴い、トレンドの分析機能も大幅に強化されています。
従来よりも多くの国や地域でトレンドを把握できるようになり、地域ごとのトレンドの変化を細かく追跡できるようになりました。日本であれば、都道府県レベルでのトレンド分析も可能です。
トレンドの推移を「4時間以内」「24時間以内」「48時間以内」「過去7日間」というような時間幅で確認できるようになりました。これにより、より短いスパンでのトレンドの変化を捉えることができます。
アアクティブなトレンドのみを表示:現在もトレンド状態が続いているキーワードだけに絞り込むことができます。
並べ替え機能:「タイトル」「検索ボリューム」「新しい順」「関連度順」でトレンドを並べ替えることができます。
トレンドワードは、指定期間の「伸び率」で決定されますが、新たに「検索ボリューム」での並べ替えも可能になりました。これにより、検索数が多く、注目度の高いトレンドワードを効率的に見つけることができます。
「急上昇中」ページのリニューアルにより、トレンド分析の精度が大幅に向上しました。より詳細な地域別分析、柔軟な時間設定、多様な絞り込み機能が追加され、マーケティングやコンテンツ作成など、さまざまな分野で活用できるツールへと進化しています。
「Year in Search: 検索で振り返る」機能を使うと、2009年(2010年を除く)まで、年別にキーワードの流行を振り返ることができます。
ハンバーガーメニューから「Year in Search: 検索で振り返る」を選択すると、年ごとの検索トレンドを調べられる画面が表示されます。調べたい年を画面右上のドロップダウンメニューから選ぶと、その年の検索トレンドを確認できます。例えば、2021年は東京オリンピックが開催された年ということもあり、オリンピック競技や選手の検索が非常に多かったことがわかります。
この機能では、これまでと同様に、どの国の検索トレンドを調べたいかを選択することも可能です。
最新のトレンド情報をメールでお知らせしてくれる機能です。
Googleトレンドホームページの「今日のトレンドニュースレター」にメールアドレスを入力し「登録」をクリックすると、ニュースレターの登録が完了します。
すると上記のような登録完了画面が表示され、最新のトレンド情報がメールで届くようになります。
最新情報を常にキャッチアップしておけば、新しいキーワードの発見に役立つでしょう。
ここまではGoogleトレンドの使い方について解説してきましたが、本章では、このツールをより効果的に活用するための具体的な活用方法をご紹介します。
Googleトレンドは、マーケティングや情報収集など、幅広い分野で役立つ強力なツールです。本ガイドを参考に、ぜひご自身の業務にGoogleトレンドを取り入れてみてください。
Googleトレンドで最新のトレンドキーワードを見つけ、競合よりも早く記事を作成・公開することで、オーガニック検索で上位表示を獲得しやすくなり、多くのアクセスが見込めます。最新のトレンドキーワードは、まだ多くの記事で取り上げられていない可能性が高く、いち早く情報を発信することで、読者の興味を引きつけ、記事を多くの人に読んでもらうことができます。
SEOでは、サイトのテーマを絞って専門性を高めることが大切です。そのため、サイトのテーマから大きく外れた話題は難しい場合もありますが、関連性の高い話題であれば記事にすることで、サイト全体の質向上につながります。特に、収益化を目指している個人ブロガーにとっては、読者の興味を引きつけやすい記事を効率的に作成できるため、非常に有効なツールです。
卒業式やハロウィンなど、季節によって注目度が大きく変わるキーワードは、いつ記事を公開すれば多くの人に読んでもらえるかが重要です。Googleトレンドのグラフを見ると、いつから検索数が上昇し始め、いつピークを迎えて減少に転じるかがわかります。
例えば、ハロウィンに関する記事であれば、9月上旬頃から検索数が急上昇するため、8月中に記事の準備を済ませ、9月上旬には公開できるようにしておくと効果的です。このように、Googleトレンドを活用することで、コンテンツが読者に届きやすい最適なタイミングを見つけることができます。
複数の似たようなキーワードがある場合、Googleトレンドを使って、どのキーワードが最も多く検索されているかを確認し、メインで狙うキーワードを決めることができます。
例えば「GA4」「Google Analytics4」「ジーエーフォー」のように、複数の呼び方がある場合、どちらが一般的に使われているのか迷うことがあります。このような時にGoogleトレンドで検索ボリュームを比較することで、「GA4」が最もなじみ深い言葉であることがわかり、記事内でGoogleアナリティクス4について言及するときは、「GA4」という文言にするのがよいといえます。
また、暖房器具というテーマで記事を書く場合、「こたつ」「ストーブ」「床暖房」「ヒーター」など、さまざまな選択肢があります。Googleトレンドで関連キーワードを調べてみると、読者が実際に検索している言葉がわかります。例えば、「こたつ 電気代」のように、具体的な悩みや疑問と一緒に検索されているキーワードを見つけ出すことができます。このように、Googleトレンドで確認できる関連キーワードは、読者が実際に検索している言葉であるため、記事の中に盛り込むことでユーザーニーズを満たした良質な記事になります。
インターネット広告では、特定の地域に絞って広告を出稿することができます。どのエリアに広告を出すべきか検討する際にもGoogleトレンドはおすすめです。
例えば、「マグロ」というキーワードで広告を出したい場合、日本全国でマグロが消費されているため、どの地域に多く広告を出すべきか判断が難しいことがあります。実際にGoogleトレンドで調べてみると、青森県での「マグロ」の検索数が他の地域と比べて非常に高いことがわかりました。つまり、青森県にターゲットを絞って広告を出すことで、より多くのユーザーに広告を見てもらうことができるということです。
限られた広告予算の中で、どの地域に広告を出すのが最も効果的なのか、Googleトレンドを使えば簡単に分析することができます。
Googleトレンドの「調べる」機能を使えば、YouTubeで多く検索されているキーワードを調べることができます。これにより、視聴者がどんな動画を求めているのかを把握し、動画のテーマを決める際に役立ちます。また、「急上昇中」機能を使えば、今注目されているニュースや話題をいち早くキャッチでき、トレンドに合わせた動画を作成することができます。
一方で、Googleキーワードプランナーでは、YouTube検索のボリュームを単独で調べることはできません。ウェブ検索とYouTube検索では、求められる情報が異なるため、検索されるキーワードの傾向にも、多少の違いがあります。
そのため、YouTubeの検索キーワードが把握できるGoogleトレンドは、大変心強い味方になってくれるでしょう。
今回は、SEOに強い味方となるGoogleトレンドについて、Googleキーワードプランナーとの違いや、具体的な使い方、そしてSEOに役立つ活用法まで詳しく解説しました。
記事コンテンツの執筆にGoogleトレンドを積極的に活用することで、読者の興味を引きつけ、SEO効果も高めることができます。ぜひ、コンテンツ作成にもGoogleトレンドを取り入れてみてください。
当サイトを運営するディーエムソリューションズは、GoogleトレンドをはじめとしたSEOツールを駆使し、読者の心に響く高品質な記事コンテンツの作成を得意としています。コンテンツマーケティングでお悩みの方や、効果的なコンテンツを作成したいとお考えの方は、ぜひ一度ディーエムソリューションズにご相談ください。Googleトレンドの活用方法から、コンテンツ企画、記事作成まで、幅広くサポートいたします。⇒ コンテンツマーケティングサービス
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