Search Consoleのページインデックス登録レポートで「クロール済み – インデックス未登録」と表示され困っていませんか? ここでは「クロール済み – インデックス未登録」の内容を解説し、表示されてしまう原因と対処方法を詳しく解説します。
目次
それでは「クロール済み – インデックス未登録」の内容について、確認していきましょう。
Search Consoleでは、[インデックス] > [ページ]から下記の画像のように表示されていると思います。
このステータスの内容について、GoogleのSearch Consoleヘルプには、下記のように記載されています。
クロール済み – インデックス未登録
ページは Google によりクロールされましたが、インデックスには登録されていません。今後、インデックスに登録される可能性がありますが、登録されない可能性もあります。この URL のクロールのリクエストを再送信する必要はありません。
(引用)Search Console ヘルプ. 「インデックス カバレッジ レポート」
まずは、「クロール済み」の用語について確認しておきます。Googleによると、「クロール済み」とは下記のようなことです。
「クロール」「クロール済み」「クロール中」
クロールとは、Google に追加する新しいページや更新されたページを検出するプロセスです(「Google により、ウェブサイトがクロールされる」というように使います)。Google のクロール エンジンの 1 つがページをクロール(リクエスト)します。「クロール」と「インデックス登録」という用語は、異なる(ただし密接に関連する)アクションを示しますが、しばしば同じ意味で使用されます。(引用)Search Console ヘルプ. 「クロール済み」
ページはクローラによりクロールされたが、インデックスには登録されていない状態を意味します。
「クロール済み – インデックス未登録」になってしまったページは、インデックス登録されていないので検索結果に出てきません。将来的にインデックス登録される可能性もありますが、なにもしなければこのまま登録されない可能性もあります。
このページは、URL検査からインデックス登録をリクエストする必要はありません。
Googleからみたら該当ページはインデックス登録する必要がない(価値がない)と判断されているということです。ページ品質の向上や内部リンク構造などの見直しが必要になります。
混同しやすいステータスに「検出 – インデックス未登録」があります。このステータスとの違いは下記のようになります。
クロール済み – インデックス未登録 | 検出 – インデックス未登録 | |
---|---|---|
URLの発見 | ○ | ○ |
クロール | ○ | × |
インデックス登録 | × | × |
「検出 – インデックス未登録」との違いは、クローラがページをクロールしているか、していないかの違いになります。
検出とは、サイトにどのようなページが存在するかを把握することです。クローラは、新しいページや更新されたページを常に探しており、発見したら既知のページのリストに加えます。このプロセスを「URLの検出」と呼びます。(この時点では、まだクロールしていません。)
検出方法として、既知のページからのリンク、XMLサイトマップから検出されます。
「検出 – インデックス未登録」の詳細は、こちらの記事を参考にしてください。
クローラは、ページのURLを検出すると、そのページの内容を確認するためにアクセス(クロール)します。ただし、検出したページをすべてクロールするわけではありません。アルゴリズム処理を使用して、クロールするサイト、クロールする頻度、各サイトから取得するページ数を決定します。
ページがクロールされると、クローラはそのページの内容を把握しようとします。
Googleは、インデックス登録を行う際、重複ページではないか、正規ページであるかを確認します。また、そのページがユーザーにとって役に立つ情報があるのかなども判定されます。
問題がなければ、Googleインデックスと呼ばれる大規模なデータベースに登録されます。これが一般的に「インデックス登録」と呼ばれていることです。
ただし、必ずインデックス登録されるかは保証されていません。クロールされたすべてのページがインデックス登録されるわけではありません。
インデックス登録されるかは、「ページの品質が低くないか」「robotsメタタグでインデックス登録が拒否(noindex)されていないか」「クローラが正常にレンダリングできているか」があります。
なぜ「クロール済み – インデックス未登録」がSearch Consoleのページインデックス登録レポートに表示されるのでしょうか?
下記のようなページが「クロール済み – インデックス未登録」になる原因として考えられます。
インデックス登録させたい重要なページやコンテンツが Search Consoleのページインデックス登録レポートの「クロール済み – インデックス未登録」になってしまったら、上記の原因のいずれかに該当する可能性があります。
せっかく作ったページがインデックス登録されずに検索結果に出てこないのは、サイト運営上、大問題です。
どのように解決したらいいのでしょうか? 解決方法を見ていきましょう。
まずは、インデックス登録されていないURLを確認しましょう。
Search Consoleの[インデックス] > [ページ]の順に表示すると下記のようにカバレッジの詳細が表示されます。
「クロール済み – インデックス未登録」の項目をクリックすると該当するURLが表示されます。
なぜクロールされたのにインデックス登録されないのでしょうか。インデックス登録されなければ検索結果に出てきません。該当URLがどのような状況なのか確認し、修正していきましょう。
これらのページは、インデックス登録させる必要がないため、対応しなくても問題ありません。
通常クローラは、サイト全体の情報を把握するためにページネーションの2ページ目以降もクロールします。しかし、ページネーションが何十ページ、何百ページもある場合、1ページ目から最後のページまですべてをインデックス登録しようとはしません。これは、Googleの正常な処理なので、ここに表示されているからといって、とくに対応する必要はありません。
どのようなページが該当するかというと、「通販サイトなどで、商品のリンクを掲載しているだけでページネーションしているページ」「ブログなどの記事一覧ページをページネーションしているページ」などが考えられます。
URLの正規化をしていないため、重複コンテンツと認識され表示されている可能性があります。
本来であれば、「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」の未登録ステータスに該当しますが、「クロール済み – インデックス未登録」に含まれることもあります。
上記のようなURLで、URLの正規化をしないで、すべて同じ内容のページが表示される場合「クロール済み – インデックス未登録」に含まれる場合があります。このような場合は、正規URLに向けた canonicalリンクタグを設定するようにしましょう。
1 を正規URLとした場合の 2、3 のcanonicalリンクタグの設定
また、サイトマップ(sitemap.xml)に正規URLのみを記載する、正規URLに向けた301リダイレクトを設定する方法も有効です。
検索パラメータや並び替えパラメータ、セッションIDなどがURL末尾についていて、正規化されていないURLが該当します。この場合、Googleがインデックス登録の必要がないURLと判断し「クロール済み – インデックス未登録」に表示されます。
こちらの場合も、とくに対応しなくても問題はありませんが、不要なクロールが発生しますので、正規URLを設定することを推奨します。
低品質なページ、コンテンツ内容が薄いページというのは、ユーザーにとって役に立つ情報がないページのことです。文字数が少ないからといって低品質なページなるとは限らないし、何千何万文字あるからといって良いコンテンツとは限りません。
「クロール済み – インデックス未登録」に分類されていて、他の原因に当たらない場合は、低品質なページと認識されている可能性がありますので、ページの内容を見直す、関連する別のページと統合するなどの対策が必要になります。
意外とよくあるのが「クロール済み – インデックス未登録」に表示されているが、実はインデックス登録されているというケースです。
確認方法として、Search ConsoleのURL検査ツールで確認、または調べたいURLを直接検索して検索結果に出てくればインデックス登録されています。インデックス登録されているのであれば、問題はありませんので、Search Consoleの更新が遅れているだけの可能性があります。しばらく様子をみてください。
リンクで繋がっていない孤立したページの場合、「重要なページではない」と認識されてしまう可能性があります。サイト内の他のページから該当ページへ内部リンクを張ることで「クロール済み – インデックス未登録」が改善することもあります。内部リンクの設定は、SEOにおいても重要な施策です。
内部リンクのイメージ
クローラにクロールされたが、インデックス登録されなかったページです。なぜインデックス登録されなかったか確認する必要があります。低品質なページと認識されている場合、サイト全体に良くない影響を与える可能性があります。ご自身で原因がわからない場合などは、当社のSEOコンサルティングサービスにご相談ください。
「クロール済み – インデックス未登録」と「検出 – インデックス未登録」との違いは、クローラがページをクロールしているか、していないかの違いになります。
下記の項目に該当しないか確認してください。
その他にサイト内の他のページから内部リンクを設定することも重要です。
Search Consoleのページインデックス登録レポートで「クロール済み – インデックス未登録」と表示された場合のステータス内容・原因・解決方法を解説しました。
「クロール済み – インデックス未登録」にURLが表示されたからといって、必ずしも対応する必要はない(すべてのURLをインデックス登録してもらう必要はない)ということがおわかりいただけたでしょうか。また、定期的に確認し低品質と認識されているページがないか確認すると良いでしょう。
Search Consoleで「クロール済み – インデックス未登録」が出てもあわてずにひとつずつ確認し修正しましょう。
対応が難しい、原因がわからないなどございましたら、当社のSEOコンサルティングサービスでお手伝いできたら幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
この記事をご覧いただいている皆様へ。 このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開さ…
この記事をご覧いただいている皆様へ。 このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開さ…
この記事は、The Moz Blogに掲載された以下の記事を日本語訳したものです。 原文:「The New Link Building Su…
Googleは、自分たちの使命を「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」とし、ユーザーが求めている情報を検索…
302リダイレクトは、サイトのメンテナンスなど一時的な転送に使われる処理です。永久的な転送を意味する301リダイレクトとは分けて使われるべき…
昨今、スマートフォンの普及率が高まり、人々の生活においてインターネットで情報を得るという行動が当たり前になりつつあります。 ウェブサイトは、…
今話題のAIによるコンテンツ自動生成機能も!SEO対策に本当に必要な機能だけを搭載した使いやすさとコストパフォーマンスに優れたWeb集客支援ツールです。
Webマーケティングに関わる施策全般をワンストップで
ご提供します。
お気軽にご相談ください。
Webマーケティング最新ニュースのレポートや無料セミナーの先行案内が届く、お得なメルマガ配信中!