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rel=”canonical”+メタリフレッシュでGoogleのおせっかいを回避

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この記事をご覧いただいている皆様へ。

このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開されていた記事であり、2014年12月にデジタルマーケティング研究所へ統合されました。

301リダイレクト(恒久的な転送)でサイトが移転した旨を知らせたくても、サーバーの仕様などの理由で301リダイレクトができないことがあります。
そのような場合には代替策として<link rel=”canonical”>を使うわけですが、これが機能せず困り果てた際の事例をお伝えします。

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あるサイトオーナーの相談が事の発端

きっかけはあるギフト系の商材を扱うサイトオーナーからの相談でした。
少し複雑ですが、以下に要点を記載します。

私はこの相談を受けた際、特に3点目に注目しました。

GoogleのアルゴリズムであるQDDに近い考え方で、同一オーナーのサイトを特定して2サイトまでしか同時に上位表示させないようにする仕組みが働いているものと考えたのです。

同一オーナーのサイトは屋号、サイト名、取扱商品、whois情報、電話番号、所在地、サイトのIP、ウェブマスターツールの登録状況など、さまざまの要因を考慮して総合的に判断されていると思われるので、そう簡単に偽装することはできません。
 

2011/06/30 追記

ブログ読者の方から「1オーナー2サイトまでということは無いのではないか、実際に3サイト以上同時に上位表示している事例がある」とのご指摘をいただきました。
これ、おっしゃる通りで、上記の書き方ですと少し断定的すぎているかな、と思いました。
今回のケースでは「サイトBとサイトCのコンテンツが似かよいすぎていたために、Googleが同時に上位表示させないようにしていた」と考えた方がよさそうです。読者の皆様に誤解を与えることの無いよう、訂正させていただきます。

サイトBからサイトCへのリダイレクトを行うことに

上記のような仮説をお話したところ、「ショッピング機能の無いサイトBを潰してもいいから、同キーワードでサイトCを上位表示させたい」とのこと。

そこまでおっしゃるなら、ということで、サイトBからサイトCへの301リダイレクトを施すことになりました。ところがいざサーバーにFTP接続してみると、以下のような問題が明らかになったのです。

代替策として<link rel=”canonical”>をサイト内各ページに設置することにしました。

rel=”canonical”を無視するGoogleの「おせっかい」

ところがこのrel=”canonical”、一向に評価を渡す気配がありません。

ページネーションにおけるrel=”canonical”タグの正しい使い方 at SMX West 2011(海外SEO情報ブログ)によると、

rel=”canonical”タグが自分を傷つけるくらい強力すぎる件について、(鈴木謙一氏が)マイリーさんとMichael Wyszomierski(マイケル・ウィスゾミエルスキー)氏の2人のGoogle社員に尋ねてきました。

Googleはこの問題を認識しているそうで、間違った使い方だと検出できているときもあるのですが、完全ではないそうです。

トラブルが発生しないように取り組んでいるところだとのことです

上記のメカニズムがいつの間にか進化してGoogleが記述ミスと判断したのか、一ヶ月経過してもサイトCはインデックスされ続け、サイトBが20位台に留まったのです。

rel=”canonical”+メタリフレッシュが激的な効果をもたらした

何か打つ手はないものかとサイトオーナーと協議した結果、私は<meta http-equiv=”resfresh”>(メタリフレッシュ)の使用を決意しました。

リダイレクトに関するページでも解説しましたが、SEOを考慮した場合基本的にメタリフレッシュの使用は推奨されません。

しかし、<meta http-equiv=”resfresh”>は301リダイレクトと違いHTTPステータスコードとしては200を返すため、ソースコードはクローラーに読ませることができます。そこにrel=”canonical”を合わせて記述することで、「サイトを移転したい」旨が明確に伝わるのではないかと考えたわけです。

サイトBを潰すくらいなら先に試してみる価値があると、オーナーの方に事情とリスクを説明し、この施策を実行することになりました。

果たして、効果はすぐに現れました。ソースコードを書き換えた数日後、サイトCがメインキーワードで11位になっていたのです。(サイトBは100位圏外、サイトAは変わらず30位台)明らかにサイトBとサイトCの評価が合体しています。

「site:サイトBのドメイン」で調べると、一部の下層ページを除いてインデックスが無くなっています。

私はrel=”canonical”+メタリフレッシュがGoogleのおせっかいを回避して301リダイレクトとほぼ同等の効果をもたらしたと判断しました。

あくまで代替案であり、推奨の方法ではないことに注意

今回ご紹介した方法は、どうしても301リダイレクトが使用できず、rel=”canonical”も機能しないとき用の最終奥義であることにご注意ください。このような方法を使わないですむのであればそれに越したことはありません。

検索エンジンはサイトの移転・統合に対する301リダイレクトの使用を推奨しており、今回もそうすることができればもしかするとさらに上位にランクインできたかもしれません。

また、この先のアルゴリズムの変更によってどんな不都合が発生するかわかりません。そのあたり、試してみようという方はくれぐれもお気をつけください。

 

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片川 創太

2014年12月までディーエムソリューションズ株式会社SEO対策チームに所属。「SEOは実装」を信条に、コミュニケーションを重視するスタイルで数多くのサイトのコンサルティングを手がける。内部施策に関して造詣が深く、「SEOまとめ」というtwitterアカウントを通じて日々情報発信を続けている。 Twitter: SEOまとめ
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