FacebookやInstagram、Twitter、LINEなどのSNSの利用者は増加傾向が続いており、2020年現在、日本国内の利用者数は7,975万人、2022年末には8,241万人まで拡大すると見込まれています。
参照元:株式会社ICT総研「2020年度 SNS利用動向に関する調査」
国内普及率が80%を超え日常生活において接点が非常に多いSNS。
そのSNSをプラットフォームとして出稿する「SNS広告」の特徴やメリット、事例などをこちらの記事では詳しく解説いたします。
目次
SNS広告とは、その名の通りSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)面で配信される広告です。
近年ではSNSを使用して商品やサービスを購入するユーザーが増えていることから、多くの企業がWebマーケティングにおける手法として欠かせないものとして利用しています。
Web広告といえば、検索結果画面に表示される「リスティング広告(検索連動型広告)」を思い浮かべる方が多いかと思います。
SNS広告とリスティング広告を比較して、まず異なるのは、広告の配信先です。
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果画面に表示されますが、SNS広告は各サービスのタイムラインやフィード上に表示されます。
ターゲティングにも大きな違いがあり、リスティング広告は「検索キーワード」を基に配信ターゲットを絞り込むのに対し、SNS広告はユーザーの興味関心や属性(地域、性別、年代など)といった「人」ベースでターゲティングが可能となります。
そして、SNS広告では画像や動画を用いた、ユーザーに視覚的に訴えかける広告が配信可能ですが、リスティング広告ではテキストしか使用することが出来ず、視覚的な訴求力には欠けてしまいます。
SNS広告を使用する最大のメリットは「精度の高いターゲティング」ができることです。
SNSアカウンを登録する際にユーザーが入力した年齢・性別や住んでいる地域などの個人情報や、SNS上でフォローしているアカウントやいいねをしたコンテンツなどの情報を元に精度の高い詳細なターゲティングが可能です。
例えば「コスメに興味のある女性」にリーチしたい場合は、「女性」と「興味関心:美容」に絞って配信することで、的確かつ無駄なリーチを省いた効率的な広告配信が可能となります。
リスティング広告は、商品・サービスを検索しているユーザーが対象になり、いわゆる明確な、商品・サービスへの興味関心や悩みを持った「顕在層」へアプローチする配信手法となります。
対してSNS広告は、商品をまだ知らないユーザーや商品に対する興味や悩みを自覚していない「潜在層」にもアプローチすることが可能で、自社の商品・サービスを知ってもらいたいという場合に効果的です。
一般的に、ユーザーへの一方的な広告はユーザーが求めている情報と異なることで嫌悪感を抱かれることが多く、ネガティブな印象を持たれてしまうこともあります。
SNS広告は、SNSのタイムラインに自然と溶け込みやすく、配信の際にターゲティングを行うことも可能なため、ユーザーから見た際に広告感が減り、比較的ユーザーに受け入れられやすい特徴があります。
ユーザーが広告に対して、「いいね!」や「シェア」などのアクションを行うことで広告が拡散されて、より多くのユーザーにリーチできる可能性があります。
ユーザーが他の人と共有したいと感じさせるような広告を作成することで、拡散による更なるリーチ増を期待することも出来ます。
SNS広告は拡散されやすく、コメントなどで直接的な広告への反応を返すことが出来る性質上、他の広告に比べて炎上のリスクが高い傾向にあります。
より多くの拡散を狙ってインパクトのある内容にしたものの、ユーザーに不快感を与えてしまい悪い形で拡散し、炎上してしまうといったこともあるため、差別的表現や行き過ぎた表現がないように十分配慮しましょう。
SNS広告を出す場合は、ユーザー属性を考慮したSNS選定が重要です。
例えば、法人向けサービスなどはSNSによっては親和性が低く、成果が思うように出ない場合もあります。
サービスだけではなく、リーチしたいターゲットの年齢や性別にも左右されることがあるため、それらを加味したSNS選定を行いましょう。
Facebook広告は、SNS広告の中でも定番となっており、実名登録で全世界でも28億人が利用しており、日本国内においても約2,600万人が利用しています(2021年3月時点調べ)
参照元:マーケジン「フェイスブック ジャパン長谷川晋代表が語る、Facebook&Instagram2019年の展望」
メイン年齢層:20~50代
特徴
Instagram広告は、Facebook広告同様にSNS広告の中でも代表的なメニューとなっており、日本国内においては約3,300万人が利用しており、国内利用者数はFacebookよりも多くなっています。(2019年3月時点調べ)
参照元:Facebookニュースルーム「Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破」
メイン年齢層:10~30代
特徴
Twitter広告は、日本国内においては約4,500万人が利用しています。(2018年10月時点調べ)
参照元:TC「Twitterの月間アクティブユーザー数は日本で4500万超」
メイン年齢層:10~20代
特徴
LINE広告は、日本国内においては約8,600万人が利用しています。(2020年10月時点調べ)
参照元:LINE株式会社「2020年12月期第3四半期 決算補足説明資料」
健康食品をオンラインでも販売している「京都やまちや」は、ブランド認知・売上増加を目的にFacebook広告を実施しました。
25歳から60歳までの幅広いユーザーに対してモバイルを対象とした動画広告を展開したところ、広告コンテンツを見た際のオンライン売り上げが45%増加しました。
参照元:Facebook「京都やまちや事例」
メルセデス・ベンツを中心とした外車を販売している「メルセデス・ベンツ日本」は、販売する中古車への問い合わせ増を目的にFacebook広告を実施しました。
購入検討層に対して関心を持つ可能性の高いモデルの広告(自動車インベントリー広告)を展開したところ、問い合わせ数が16%増加し、コンバージョン率は3倍に増加しました。
参照元:Facebook「メルセデス・ベンツ日本事例」
日本最大級のアルバイト・パート求人情報サイトの「バイトル」は、アプリインストール増を目的にInstagram広告を実施しました。
ストーリーズ広告を最大限に活用した広告を展開したところ、アプリインストール単価は12%改善し、クリック単価も27%改善しました。
参照元:Instagram「バイトル事例」
年間10,000試合以上のスポーツコンテンツを配信するスポーツ・チャンネル「DAZN」は、サービス加入とアプリインストール増を目的にInstagram広告を実施しました。
プロ野球の開幕シーズンに合わせた、アンケート機能のあるインタラクティブストーリーズ広告を展開したところ、獲得単価は18%改善し、コンバージョン率は1.8倍に増加しました。
参照元:Instagram「DAZN JAPAN事例」
ウェディング情報メディアの「marry」は、ブランド認知・サイト流入数増加を目的にTwitter広告を実施しました。
メインターゲット年代と、やや若い潜在層に対して広告を展開したところ、約3か月でフォロワー数が40倍に増加し、サイト流入数は40%増加しました。
参照元:Twitter「marry事例」
世界的なブランドであるG-SHOCKなど幅広い種類の電子機器を扱うメーカーの「カシオ計算機」は、ユーザーとのコミュニケーションを目的にTwitter広告を実施しました。
若年層に対して広告を展開したところ、10代~20代のフォロワー数が増加しました。
参照元:Twitter「カシオ計算機事例」
日本を代表する日用品メーカーで、化粧品販売も強い「花王株式会社」は、新商品のサンプル応募・潜在層へのアプローチを目的にLINE広告を実施しました。
LINE公式アカウントの友だちと過去にアクション履歴のあるユーザーに類似したターゲットに対して、広告を展開したところ獲得数は8倍に増加し、獲得単価は50%改善しました。
参照元:LINE「花王株式会社事例」
健康補助食品の大手通販会社である「やずや」は、ブランド認知・売上増加を目的にLINE広告を実施しました。
記事広告やアンケート広告を展開したところ、40代~60代のユーザーへの認知が広がり、定期購入増による売上が増加しました。
参照元:LINE「株式会社やずや事例」
今回は、4つの主要SNSの仕組や活用事例についてご紹介しました。
各媒体の特徴について具体的に把握できたでしょうか?
SNS広告を使用する際は、常にどの媒体を使ってもうまくいくわけではありません。
ターゲットしたいユーザー像を明確にし、年代や特性がマッチした媒体を選定することがSNS広告を成功させる上で重要です。
SNS広告を使用する際は、ぜひこの点を意識するようにしておきましょう。
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