FacebookやTwitter・Instagramなど、みなさんもプライベートでSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用している方はいらっしゃるかと思います。このSNSを企業のマーケティング活動として利用することを「SNSマーケティング」と呼びます。
「自社もSNSでブランディング強化したい」「企業として発信力をつけたい」などと思ったことはありませんか? そこで、記事ではSNSマーケティングの種類やメリット・デメリット・各SNSの特徴について解説します。
目次
ITやWeb業界でよく耳にするSNSマーケティング。具体的には、どのようなマーケティング施策を指すのでしょうか?
SNSマーケティングとは、冒頭でもお伝えした通り、FacebookやTwitter・Instagramを利用して企業や企業の商品・サービスはたまた人材(スタッフ)に関する情報発信を行い、顧客ロイヤルティを高めるマーケティング活動を指します。
SNSを利用する一人ひとりの個人に対して、企業がダイレクトにコミュニケーションを行えるSNSマーケティング。より近い距離で顧客と接することができるため、うまく共感を生み出すことができれば、長く企業を愛してくれるファンを獲得することが可能です。
では、なぜ近年になってSNSマーケティングが注目されてきたのでしょうか? その理由をいくつかに分けてご説明します。
一つ目の理由は、多くのSNS利用者に企業の情報をリーチできるから。株式会社ガイアックスが調査した2019年12月時点のSNSユーザー数によると、Facebookの国内月間アクティブユーザー数は2,600万人、Twitterは4,500万人、Instagramは3,300万人となっています。
SNSマーケティングには、このボリュームのユーザーに情報を届けられるポテンシャルがあるのです。
二つ目の理由は、多くのフォロワーを企業アカウントに集めることができれば、広告費をかけず情報発信できるからです。SNSマーケティングが軌道に乗り、アカウントのフォロワー(ファン)が増えていけば、SNSに企業が伝えたい情報を投稿するだけで、数千〜数万のユーザーに広告費をかけることなく情報発信することが可能です。
三つ目の理由は、企業のブランディングを醸成できるから。SNSでは、ユーザーに対して直接企業がコミュニケーションを行えるので、より近い距離でコミュニケーションが可能です。
情報発信に広告代理店を挟まなければ、より直接的に自社が望む社会・顧客とのコミュニケーションが行えます。ブランディングを醸成する目的には、SNSマーケティングは適しているのです。
次に、SNSマーケティングで期待できるメリットを説明します。前章の「注目されている理由」とも、本質的には似通っているものもありますが、しっかり理解しておきましょう。
SNSマーケティングがうまくいけば、広い層にスピード感をもって認知を広げることができます。SNSは、スマホでの閲覧率が高いチャネルです。
PCを広げているときだけでなく通勤電車の中やベッドの上など、あらゆる生活時間でスマホに接触しているユーザーは多いので、SNSマーケティングはユーザーと接点をもてるのです。さらに、「いいね」や「シェア」のアクションが起これば、自乗関数的に情報は広まっていきます。
SNSマーケティングは運用にあたる作業に手間が必要ですが、自社のリソースを使うのであれば費用はかかりません。そのうえ、ユーザーに対してダイレクトにコミュニケーションが取れるので、低コストでブランディングを強化するには適しているマーケティング施策です。
特に、SNS利用率の高い20〜40代へのブランディングを強化したい場合は、強い効果を生み出すでしょう。SNSはタイムラインを情報が流れていくので、フロー型コンテンツと呼ばれますが、継続的に発信を行うことで、ブランディングイメージは醸成されます。
SNSマーケティングを本格的に行っていないのであれば、これまで接点のもてなかった顧客層と接点をもてるかもしれません。つまり、SNSをマーケティングの施策として活用することで、新規顧客の獲得が期待できるのです。
企業にとって、1顧客あたりのLTVを伸ばしていくことも重要ですが、同時に売上を伸ばすためには新規顧客(潜在/顕在顧客)の獲得が必須。今からでも地道にSNSマーケティングを行うことで、新しい顧客獲得の流れが作られていくのです。
このようにメリットが多いSNSマーケティングですが、デメリットがある点にも注意が必要です。
SNSマーケティングは、多くのフォロワーを獲得できるまで即効性がない点があげられます。例えば、Web広告であれば予算額に応じたアプローチができるので、一定の集客効果が期待できます。
ですが、ゼロからアカウントを開設してフォロワーを集めていく、となると集客効果(フォロワーが増える)が出るまでじっくりと待つ必要があるでしょう。
集客効果が出るまで即効性がないので、コツコツとSNSマーケティングは続ける必要があります。そのため、集客効果があらわれるまでは、SNS運用担当者の運用コストがかかってしまいます。
短期的な視点で考えると、運用担当者の時間が奪われ人件費が無駄ではないかと特に経営陣から見ると捉えられがちですので、Webマーケティング担当者は社内調整に負担がかかる恐れがあります。
SNSを運用していく上で炎上対策を事前に考えるのは重要です。企業のSNSマーケティングでも同様に、思わぬ炎上を引き起こす恐れがあります(特にTwitter)。
個人ユーザーの炎上とは違い、企業の炎上はニュースなどで取り上げられ、一気に顧客ロイヤルティやブランドイメージを毀損してしまう可能性もあります。
一つ一つの発信作業は、企業担当者が発信する際は入念なチェックが必要です。そのため、社内的にSNS運用で気をつけるべきレギュレーションや、Web上のコミュニケーションスキルに長けた人材をSNSマーケティング担当者に置くことが重要でしょう。また、炎上した時の対応方法も事前に決めておくことが必要です。
では、SNSマーケティングで運用するSNSにはどのようなものがあるか簡単に説明します。どれもユーザーの多いSNSですので、抑えておきましょう。
You Tubeは2005年に開始された動画共有サイトで、現在はGoogleに買収され傘下のサービスとして運営されています。個人のチャンネルを開設し、動画配信数に応じて広告収入を得る「You Tuber(ユーチューバー)」が最近は話題になっています。インスタラボ編集部の調査によると、日本国内の月間ユーザー数は6,200万人です(19年7月時点)。
参考元:インスタラボ
Facebookは2004年にマーク・ザッカーバーグが開発したSNSで、近年のSNSブームの先駆けともいえるサービスです。Facebookは誰でも閲覧できるタイムライン上への投稿のほかに、特定のユーザーのみで交流を行うコミュニティ機能などもあります。日本国内の月間ユーザー数は2,800万人です(19年7月時点)。
Twitterは2006年にジャック・ドーシーらが開発したSNSで、140文字を上限とした短文投稿に特化したサービスです。TwitterはFacebookとは違い、個人名で登録する必要がないため、一人が複数のアカウントを作成し過激な投稿をしたり、「炎上」と呼ばれる過剰なコメントがされやすいのが特徴です。日本国内の月間ユーザー数は4,500万人です(19年7月時点)。
Instagramとは2010年に開発された無料の画像共有SNSで、日本では「インスタ」と略され、ほかのSNSと比べて若年層のユーザーが多いサービスです。現在はFacebookに買収され傘下のサービスとして運営されています。Instagramにはいくつもの写真加工フィルターが搭載されており、おしゃれな写真を手軽にシェアできるのが特徴です。日本国内の月間ユーザー数は3,300万人です(19年7月時点)。
LINEは2011年に開発されたチャットコミュニケーション機能をもつSNSです。おもに日本をはじめ、韓国・東南アジアを中心にユーザーが広まっています。LINEの特徴はテキストや画像の送受信だけでなく、「スタンプ」と呼ばれるキャラクター画像(有料・無料あり)を使えるところ。
また、無料で通話機能も搭載されているので、音声による会話も可能です。日本国内の月間ユーザー数は8,100万人です(2019年7月時点)。
では、具体的にSNSマーケティングを成功させるためのポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。以下に3つに分けて、ご説明します。
まず大切なのは、SNSマーケティングのKPIを設定すること。なかでもオススメなのが、達成しやすくコントロールしやすいKPIをまずは定めるということです。
具体的には、週の投稿数など。SNSマーケティングの運用初期からフォロワー数や、ツイッター経由の売上数をKPIに置いてしまうとなかなか達成できず挫折しやすくなるので、本質的であることを前提として、達成しやすいKPIから定めるのがポイントです。
次に、各SNSで訴求する際投稿キャラクターを決めるということです。Facebookを使うのか、Twitterを使うのか、Instagramを使うのかで適したコミュニケーションの雰囲気は異なります。
よくビジネスのコミュニケーションにおいてはペルソナ設定が大切だ、と言われますが、SNSマーケティングにおいては、ファンを獲得するうえで”企業アカウントとしてどんなキャラクターで接触を持つか”というベクトルの戦略が重要。男性的な感じにするか、フレンドリーな感じにするか、と発信のテイストを定めましょう。
SNSマーケティングを失敗せず成功させるには、他の成功しているSNSマーケティング事例を徹底的に模倣することがポイント。手探りでスタートする運用初期は、ヘタに自分たちで頭を悩ませるのではなく、成功している企業SNSを真似しましょう。
しっかりと模倣ができれば、おおよその結果がSNSで得られると思いますので、そこから自社ならではのSNSマーケティングの方向へと舵取りするのが、数字の結果も出やすく、持続しやすいポイントだと思います。
最後に、SNSマーケティングに成功している企業の活用事例をご紹介したいと思います。具体的に、SNSアカウントをチェックして自社運用の参考にしましょう。
日本コカ・コーラでは、飲料ブランドごとに計40以上のSNSアカウントを開設し、商品情報を発信しています。2015年10月に発売した「い・ろ・は・す もも」では、発売日の1ヶ月前に商品のフレーバーを当てるクイズキャンペーンを展開。
見事「もも」のフレーバーを当てた方の中から、抽選で1,000名に「試飲ボトル」をプレゼントするという施策を行いました。このように、飲料ブランドごとに情報発信し、ファンを獲得するSNSマーケティングに取り組んでいるのです。
無印良品では、Twitterのリンクからしか開くことができないタイムセールサイトをオープン。”Twitterから限定”という触れ込みが話題となり、タイムセールへ多くのユーザーが参加しました。
そのほかにも、SNSで商品クーポンを配布したり、企画コンテスト開催、オススメ商品紹介など盛んなSNSでの発信によって顧客とコミュニケーションを行なっています。
効果の最大化を目指す広告運用
広告予算を色々な媒体に配分する上で、最適な媒体選定や媒体ごとの最適な運用は豊富な経験が求められ、課題抽出から改善を行うPDCAサイクルを行うには多くのリソースが必要です。
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SNSマーケティングは企業間で話題になって久しいですが、まだ実践していない企業でも、地道にアカウント運用していくことで資産となるマーケティング戦略です。集客や売上数にあらわれるまで時間はかかりますが、ぜひ記事を参考にしてコツコツと運用を行なってみてください。
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