meta refresh(メタリフレッシュ)とは、metaタグ内のhttp-equiv属性にrefreshの値が記述されたタグを言います。さらに、URL属性にURLとcontent属性に数字(秒数)をmetaタグに記載することで指定秒数経過後に記載URLにリダイレクトすることが出来ます。Googleは非推奨のリダイレクト方法としているのでSEOにデメリットがあります。
Webサイトの移転・https化などでWebページのリダイレクトが必要になったとき、どのように設定を行なうべきかご存知ですか? リダイレクト設定の方法はいくつかありますが、正しい優先順位で方法を選択しなければ、移転先WebサイトのSEO効果を低下させてしまう恐れがあります。
そこで、今回は設定手段のひとつであるmeta refreshによるリダイレクト方法について解説します。
目次
meta refresh(メタリフレッシュ)とは、HTMLタグの一種です。headタグ内にmeta refreshタグを指定URLに含めて記述することで、Webページを訪問したユーザーを指定URLへとリダイレクトさせることができます。
リダイレクトとは、Webページを訪問したユーザーを別のページに転送させることをいいます。Webページを移転した際やメンテナンスで一時的に転送が必要な時にリダイレクトは必要となります。
リダイレクトで用いられるmeta refreshタグですが、その他にも「.htaccessファイルを作って一括転送する方法」「JavaScriptを使い自動転送する方法」で設定する方法もあります。
それでは、具体的にmeta refreshタグをHTMLコード内に記述する方法についてご説明します。サンプルコードも添付しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
meta refreshタグはHTMLタグの中でもmetaタグに該当します。metaタグとは、bodyタグ内に記述される一般的なHTMLコードとは違い、headタグ内に記述しなければ実行されないHTMLタグです。これらの理由から、meta refreshタグはHTMLコード上部にあるheadタグ内に、必ず記述するようにしてください。
meta refreshタグのサンプルコードは以下となります。こちらのサンプルコードをもとに、リダイレクト秒数とリダイレクト先URLの設定方法をご説明したいと思います。
まずはじめに、リダイレクト秒数は上記の「秒数」の箇所に半角英数字を記述することで設定が可能です。次にリダイレクト先URLは、上記の「=URL」の「URL」箇所に記述することで設定できます。
リダイレクトまでの秒数は長すぎるとユーザーが離脱してしまう恐れがあります。一般的にはリダイレクト秒数は「0秒」が推奨されています。
冒頭でも触れましたが、リダイレクト設定が必要となったとき「.htaccessファイルを作って一括転送する方法」「meta refreshタグを記述する方法」「JavaScriptを使って自動転送する方法」などがあります。
では、これら3つの方法のうち「meta refreshタグを記述する方法」を選択するメリットとは、何なのでしょうか? 以下にmeta refreshタグのメリットをご説明します。
meta refreshタグを用いてリダイレクト設定を行なう方法は、先ほどもご説明した通り、HTMLタグ内に記述するだけで可能です。他の方法では、.htaccessファイルを作る必要や、JavaScriptのソースコードを書き換える必要があります。しかし、.htaccessファイルを利用する方法、JavaScriptのソースコードを書き換える方法とも専門的な知識が必要になります。
一方で、HTMLは専門的なプログラミングやITスキルをお持ちでない方であっても、簡単に導入することができる方法です。そのため、技術力のあるエンジニアでなくても設定することができる点がメリットといえます。
「meta refreshを記述する方法」はHTMLタグの操作のみで完結します。どんなWebサイトであってもHTMLは存在しますので、あらゆる環境下でリダイレクト設定が可能です。他の方法と比べ、スピーディーに設定できる点がメリットといえます。
meta refreshタグではcontent属性内の値を変更することで、Webサイトのリダイレクト秒数を指定することができます。一般的に推奨されている「0秒」に設定することで、リダイレクトまでの待ち時間をなくし、訪問ユーザーの混乱や離脱を防止する働きがあります。
では一方で、「meta refreshタグを記述する方法」でリダイレクト設定を行なうデメリットには、どのような点が考えられるでしょうか? 以下にmeta refreshタグのデメリットをご説明します。
meta refreshタグでリダイレクト秒数を「0秒」と設定した場合、遷移先Webページに元のWebページの情報がインデックスされない恐れがあります。
つまり、これまで蓄積してきた元のWebページのSEO効果が引き継がれない可能性があるということです。そのため、リダイレクトを行う元のWebページから大幅に順位が下がる可能性があるので注意が必要です。
リダイレクト秒数を「0秒」にすると、SEO効果は引き継がれない恐れがあると説明しましたが、だからといってリダイレクト秒数を長めに設定すると、ページ遷移まで時間がかかるため、ユーザーの離脱率は高くなってしまうことが予想されます。
また、ユーザーがページを離脱することはなかったとしても、ページ遷移するまでユーザーを待たせてしまうことになるため、ユーザーにストレスを与え、UIを下げてしまう可能性があります。
Googleの『Search Console ヘルプ』には、Webサイトのリダイレクト設定を「meta refreshタグを記述する方法」で行なうことは推奨していない旨が記載されています。
現在、利用者数の多い検索エンジンはGoogleによって設計・開発がされています。Googleがmeta refreshタグでリダイレクト設定を行なうことを推奨していないということは、SEO効果の引き継ぎがされない等のリスクが想定されます。
「meta refreshのデメリット」でご説明したように、リダイレクト設定を行なう場合、基本的にはmeta refreshタグへの記述はあまりオススメされません。
Webページの移行やhttps化によってリダイレクト設定が必要となった時は、まず、サーバ側に直接指示を出すことのできる「.htaccessファイルを作って一括転送する方法」を試すようにしてください。
.htaccessファイルを使うリダイレクト方法は、「301リダイレクト(永久的なリダイレクト)」「302リダイレクト(一時的なリダイレクト)」ともいわれ、Googleからも推奨されています。
しかし、Webページのサーバ仕様によっては、.htaccessファイルを設置できない場合があります。そのようなケースと時にはじめて、「meta refreshタグを記述する方法」を実践されてみることをオススメします。
「meta refreshタグを記述する方法」は、Googleに推奨されていないことは先ほどご説明しました。では、最後にGoogleがmeta refreshタグを使ったリダイレクト設定について、どのような見解をもっているのかについて解説します。
Googleが運営する『Search Console ヘルプ』によると、meta refreshタグによるリダイレクト設定は、一部のブラウザではサポートがされておらず、ユーザーを混乱させる可能性があるため、使用することは推奨しない旨が記載されています。
サーバー側に指示を出す301リダイレクト、つまり記事でご紹介した「.htaccessファイルを作って一括転送する方法」をGoogleは推奨しています。
Googleが運営する『ウェブマスターヘルプフォーラム』の質問への回答によると、meta refreshタグの0秒指定は301リダイレクトには相当しない旨が記載されています。
Googleはmeta refreshタグの0秒指定を、301リダイレクトとして処理することを公式に述べたことはなく、何かしらの要因によって、301リダイレクトと同じ挙動を示すことがあるに過ぎないとしています。
Googleが運営する『ウェブマスターヘルプフォーラム』の質問への回答によると、リダイレクトしたいWebページが大量にあった場合、meta refreshタグでリダイレクト設定を多用してもスパム扱いにはならない旨が記載されています。
Webページの移転元と移転先が同じコンテンツであれば、基本的に問題はないとされているようです。
記事で解説させていただいたように、Webページのリダイレクトを行なう際は、まず「.htaccessファイルを作って一括転送する方法」を実践するようにしましょう。
.htaccessファイルによるリダイレクトを実践しても、サーバの仕様等によって実行が難しい場合に限り、meta refreshタグを活用されることをオススメします。
サーバに直接指示を出す「.htaccessファイルを作って一括転送する方法」については、以下リンク先記事に詳細をご説明しています。ぜひ、こちらもあわせてチェックしてみてください。
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