あなたは「パーマリンク」という言葉を耳にしたことはありますか? SEOを進めたことがある方であれば、一度は耳にしたことがあるパーマリンク。
こちらの記事では、パーマリンクの意味・パーマリンクとSEO効果の関係性・パーマリンクを設定するうえでポイントや設定方法などを詳しくご紹介します。最速で無駄なくSEO効果を生み出すには、細かい作業や調整が必須。そのひとつでもあるパーマリンクについて、記事を読んで理解しましょう!
目次
「リンク」という言葉であれば、Webの専門家でなくとも多くの人が見聞きしたことがあると思います。では、記事のテーマでもある「パーマリンク」とは、いったいどんな意味の用語なのでしょうか。
実は上のリンクもパーマリンクも本来的にはさほど意味に違いはありません。パーマリンクとは、各Webページ一つひとつに与えられている固有のURLのことを指します。つまり、皆さんが認識しているリンク……すなわちURLと捉えていただいていいでしょう。
パーマリンクの由来は、「恒久」を意味する「Permanent(パーマネント)」であり、URLは基本的に変更されないという性質からパーマリンクと名付けられました。パーマリンクという名称のほかに、リンク・固定リンクとも呼ばれます。
ここまででパーマリンクの意味は理解することができましたね。では、記事のタイトルにもなっている「パーマリンクとSEOの関係性」についてご説明していきたいと思います。
Googleの検索上位を取ることは、Webサイトへのオーガニック流入を増やすうえでとても重要なこと。果たして、パーマリンクの設定はSEOに影響を与えるのでしょうか?
結論から申し上げますと、パーマリンクは直接的にはSEOに影響を与えません。そもそも、WordPressなどのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を利用して新ページ(記事)をアップすると、パーマリンクは自動的に割り振られます。一般的には、以下のように記号と数字が使用されます。
このパーマリンク末尾の「?=348291」の部分をWordPressでは「スラッグ」と呼びます。パーマリンクを手動で書き換えて設定しなければ、上記のように記号と数字が割り振られますが、現在のGoogleのアルゴリズム上、このスラッグの状態でもSEOに直接的な影響はないと考えられています。
※Googleの検索表示アルゴリズムの正確な情報は、Google社内でしか分からないため、このような書き方をしています
では、パーマリンクは自動で設定される記号と数字のままでもよいのでしょうか?
SEOに直接的な影響はないと考えられているパーマリンクですが、Webサイトおよびパーマリンクのユーザビリティ向上のためには設定し直すのがおすすめです。
皆さんも実感があるかもしれませんが、英数字で表記されたパーマリンクを見て、該当のWebページの内容を”なんとなく推察したこと”はないでしょうか? 例えば、以下のようなパーマリンクです。
このパーマリンクのWebページでは、「リンクビルディングとは何か?」が解説されています。どうでしょうか? 先ほどの記号と数字のスラッグと比べ、「what-is-link-building」と設定されていたほうがどんなWebページか理解しやすいですよね。
このパーマリンクの理解のしやすさは、検索画面に表示された際のimp(インプレッション)に影響を与えるだけでなく、検索フォームへのダイレクト入力の際にも利便性を与えます。
また、Google Search Consoleヘルプ「シンプルなURL構造を維持する」にも記載されているように、”意味のある単語を使用してURLを構成すること”がGoogleからも推奨されています。以下は冒頭部分の一部抜粋です。
サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。たとえば、航空機(aviation)に関する情報を探している場合、http://en.wikipedia.org/wiki/Aviation のような URL であれば、見ただけで必要な情報であるかどうかを判断できます。
http://www.example.com/index.php?id_sezione=360&sid=3a5ebc944f41daa6f849f730f1 のような URL 自体は、ユーザーの関心を引くことはほとんどありません。
引用元:SearchConsoleヘルプ
では、パーマリンクを具体的にどのようにつけていけばいいのでしょうか。ポイントはWebサイトのカテゴリ構造を意識して設定することです。
例えば、「不動産」に関するWebメディアのカテゴリがあったとすると、さらにそのカテゴリ配下に「引っ越し」に関するタグが設定される場合などがあります。もし、「引っ越し」タグの中に”引っ越しの見積もりに関する記事が掲載された場合、
このように「不動産」>「引越し」>「見積もり」とローマ字でパーマリンクを設定すると、ユーザーにとって認知されやすいパーマリンクとなります。
それでは、より具体的にパーマリンクを設定する際に押さえておきたいポイントについて説明していきたいと思います。決して難しいポイントではありませんので、すぐに取り入れてみてくださいね。
まずパーマリンクはシンプルなかたちにして決して長くしないことが大切です。これは先ほどご紹介したGoogle Search Consoleヘルプにも記載されています。
基本的な考え方として、できるだけパーマリンクはシンプルにし、一言で記述できない場合は「-(ハイフン)」でつなぐことが推奨されています(なお「_(アンダースコア)」は推奨されていません)。
過度に長く複雑に設定されているパーマリンクは、場合によってはクローリングに悪影響をもたらす場合があるとされています。本来、インデックスされてほしいWebページがインデックスされないことは、SEO効果を低減させることに繋がりますので、気をつけるようにしましょう。
パーマリンクに日本語を使用しないことも大切なポイントです。ユーザビリティを考慮した場合、”日本語で設定すればいいのではないか?”と考えた方もいらっしゃることと思いますが、日本語によるパーマリンクは非推奨ですので避けるようにしましょう。
理由は、日本語がすべてのOSやブラウザに対応されているわけではないためです。日本語に対応されていないOSやブラウザで、日本語のパーマリンクを使用した場合、自動的に記号と数字を用いた複雑なURLに変換されています。
そのため、先ほどの「不動産」のWebサイトを例にあげると、
どんなOSやブラウザにも対応するように、ローマ字で設定するようにしましょう。
パーマリンクはなるべくWebページを新規で作成した際にあわせて設定し、以後は基本的に変更しないようにしましょう。パーマリンクを変更しても、URLの転送処理である「301リダイレクト」を行えば、旧URLから新URLへとSEO効果は引き継ぐことができます。
しかし、Webサイトの運営途中でURLを変更すると、Webサイトの数値モニタリングや分析時に管理が面倒になります。原則的には運営途中でURLを変更しないでいいように、はじめからパーマリンクを設定しておきましょう。
最後に実際にWordPressでパーマリンクを設定する方法について解説したいと思います。WordPressは広く一般的に普及しているCMSです。WordPressでパーマリンクを設定するのはとてもお手軽ですので、ぜひ実践してみてください。
WordPressとは?初心者でも分かる基本機能とメリット・デメリット
https://digital-marketing.jp/creative/what-is-wordpress/
まず、指定WebサイトのWordPressにログインしたら、左のバーより「設定」を開き、その中の「パーマリンク設定」をクリックします。すると、「共通設定」という項目に「基本」「日付と投稿名」……と表示されているチェック項目の最下部にある「カスタム構造」にチェックを入れます。
この「カスタム構造」で設定を行なうことで、自由にパーマリンクを設定できるようになります。画面一番下に表示されているタグから挿しこみたいスラッグを選択することで、希望のスラッグを挿入できます。
例えば、パーマリンクに「カテゴリー名」と「投稿名」を挿しこみたい場合は、「%category%」「%postname%」を選択します。希望のスラッグのタグを設定し終えたら、「変更を保存」をクリックします。
次に、各カテゴリーのスラッグを設定します。左のバーより「投稿」を開き、その中の「カテゴリー」をクリックします。表示されたページ内の「スラッグ」という箇所より、任意のスラッグ名を設定できますので開きます。
ここでは、先ほどご説明したパーマリンクのポイントに則り、ローマ字(必要であれば「-」を挟む)でシンプルなスラッグ名を設定しましょう。
最後に投稿名のスラッグを設定します。左のバーより「投稿」を開き、その中の「新規追加」をクリックします。いつも新記事を掲載する際に開くページと同じです。
「新規追加」より、新記事のタイトルや本文などコンテンツ情報を入力したら、タイトル下にある「パーマリンク」より、投稿名のスラッグを設定します。
ここも先ほどご説明したパーマリンクのポイントと同じく、ローマ字(必要であれば「-」を挟む)でシンプルなスラッグ名を設定しましょう。これで、パーマリンクの設定が完了です。新記事を掲載する際には、公開前に”投稿名のスラッグを忘れずに設定するように”してください。
記事の内容に関するパーマリンクを設定することによってユーザーがどんな内容についてのページなのかを認識しやすくなるため、ユーザビリティの観点から設定することをおすすめします。
wordpressで既存のURLと同じパーマリンク設定をしてしまうと、「●●-2」のように意図しない数値が生成されてしまうため、各ページごとに重複しないように注意しましょう。
大文字で設定することは可能ですが、WordPress上だと仕様上の関係により大文字は小文字に変換されてしまいます。サーバー移転時などに問題が発生する可能性があるため、なるべく小文字で統一させることをおすすめします。
パーマリンクはURL全体のことを指しますが、スラッグはURLの一部のみを指すという違いがあります。スラッグについてはこちらも併せてご覧ください。
パーマリンクの変更によってURLが変わってしまうと、アクセス数やSNSのシェア数などがリセットされてしまう可能性があるので、慎重に考えるのがおススメです。SEO評価にも影響を及ぼす可能性があるため、もし設定に関して分からない場合や不安がある場合は一度当社の「SEOコンサルティングサービス」にご相談ください。
パーマリンク、すなわちURLはそのWebページの顔といっても過言ではありません。技術的にWebページのURLとして機能するだけでなく、ユーザーにとって認識されやすいか(ユーザビリティ)にも関係する要素です。
Googleの検索順位に直接的に影響を与えるとは考えられていませんが、副次的にSEOへの影響があるとされるパーマリンク。一見すると理解や設定が細かくて難しそうなイメージがありますが、記事でご説明してきたように、実はとてもカンタンな作業で設定は完了します。
ぜひ、「パーマリンクの存在を知らなかった」「設定をずっと後回しにしてきた」という方は、記事を参考にしてパーマリンクの設定をされてみてくださいね。
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