Google検索で表示される「他の人はこちらも検索」は、検索ユーザーにとって知りたいことを網羅的に調べるための補助的な検索機能です。一方で、この検索機能は、ウェブコンテンツ制作のヒントを得るためにも活用することができます。
SEOにおいて、評価されやすいコンテンツは「ユーザーにとって有意義なもの」です。今回は「他の人はこちらも検索」の機能と活用方法についてご紹介いたします。
目次
「他の人はこちらも検索」とは、Google検索において、ユーザーが検索したキーワードに応じて表示される関連キーワード郡です。これにより、ユーザーは知りたい情報を網羅的に知ることができます。
「他の人はこちらも検索」の特徴は以下の通りです。
PCで検索した場合は、検索結果からアクセスしたウェブサイトから再び検索結果にブラウザバックしたタイミングで表示されます。
①Googleで検索 ②検索結果から気になるサイトへアクセス ③ブラウザの「戻る」から検索結果に戻ってくる ←このタイミングで表示 |
スマホで検索した場合は、最初から検索結果に表示されています。
なお、PCとスマホでは同じキーワードで検索していますが「他の人はこちらも検索」に表示されるキーワードは若干異なっているようです。
「他の人はこちらも検索」に表示されるキーワードは、ユーザーが実際に検索したキーワードに応じて内容が変化する傾向にあります。
「見出しタグ」の1語で検索した場合は、以下の6キーワードが表示されていました。
「見出しタグ 順番」の2語で検索した際は以下の6キーワードが表示されました。
上記のキーワードを以下にまとめました。
見出しタグ | 見出しタグ 順番 |
---|---|
|
|
※各検索キーワードに応じて、独自に表示されたキーワードを色付けしています。
このように、すべてではないですが、ユーザーが知りたい内容にあわせてキーワードが変化しています。また先程前述したようにデバイスごとで表示されるキーワードが変化する傾向もあります。
一方で、サイトごとに表示されるキーワードが異なる、という情報もあるようですが現在(2023年)ではあまりそのような傾向はなく、同じキーワードが表示されることが多いようです。
また、表示されるキーワードは検索ニーズによって変化します。そのため、表示される内容は常に一定ではありません。特にシーズナリティがあるキーワードや、話題性があるキーワードについては変化しやすいものと考えられます。
「他の人はこちらも検索」は2ページ目(検索順位11位以降)のサイトには表示されません。あくまでも1位~10位の1ページ目に表示されているサイトにアクセスした場合にのみ表示される仕組みとなっています。
Google検索では「サジェスト機能」と「関連キーワード」など似たような検索に関する補助機能があります。これらの機能とはどのような違いがあるのでしょうか。
サジェスト機能は、ユーザーがGoogle検索でキーワードを入力する際に自動的に表示されるキーワード候補のことです。「サジェストキーワード」や「オートコンプリート機能」とも呼ばれます。自動的に候補を示すことで、ユーザーがキーワードをすべて入力する手間を省けるメリットがあります。
サジェストキーワードが表示されるものは以下の通りです。
関連キーワードは検索結果の下部に表示されているキーワード郡です。
「他の人はこちらも検索」と似ていますが、関連キーワードは安定的に検索されているキーワードが表示される傾向にあります。つまりは一時的な検索ニーズなどによって変化することが少ないものです。
「見出しタグ」で検索した際の各機能で表示されるキーワードを整理してみましょう。
他の人はこちらも検索 | サジェストキーワード | 関連キーワード |
---|---|---|
見出しタグ html 見出しタグ デザイン 見出しタグ seo 見出しタグ 使い方 h1タグ 使わない hタグ 順番 |
見出しタグ html 見出しタグ デザイン 見出しタグ seo 見出しタグ 使い方 h1タグ 使わない hタグ 順番 見出しタグ 必要 hタグ 飛ばす hタグの中に div h2タグ 複数 |
見出しタグ html 見出しタグ デザイン 記載なし 見出しタグ 使い方 h1タグ 使わない 記載なし 見出しタグ 必要 hタグ 飛ばす hタグの中にaタグ hタグ ルール |
※比較しやすいように順序をいれかえています。
※独自に表示されているキーワードは赤
※無いものには「✕」を記載
上記の表をみてみると、「他の人はこちらも検索」で表示されるキーワードはサジェストキーワードに表示されるキーワードとほぼ同じであることがわかります。「他の人はこちらも検索」機能はユーザーが知りたい内容を網羅できるための機能ですので、リアルタイムの検索ニーズに応じて表示されやすいものと考えられます。
サジェストキーワードとの違いは、ユーザーの位置情報や過去に調べたキーワードなどのパーソナライズされた要素の有無でしょう。
検索ニーズが安定しているものはどちらにも表示されますが、サジェストキーワードのように「現時点」は反映されていない傾向があるため、表示されるキーワードの違いは大きいようです。
このように「他の人はこちらも検索」は、検索ユーザーにとって便利な機能ですが、コンテンツ提供者にとっても便利な機能です。
「他の人はこちらも検索」に表示される仕組みを理解すれば、良質なコンテンツ作りに役立てることができます。
「他の人はこちらも検索」はユーザーがより網羅的に情報を知るための機能です。
要するに、「検索結果に戻ってくるということは、そのウェブサイトで悩みが解決できなかった可能性がある」ユーザーが悩みを解決するための手助け機能と言えます。
そのため、上位を狙いたいキーワードで検索し、自分の記事にアクセスしたのち、検索結果に戻ることでユーザーが本当に知りたい内容に目星をつけることができます。
「他の人はこちらも検索」は新規記事の作成にも役立てることができます。
書こうと思っているテーマを検索し、上位のサイトに表示されるキーワード候補を記事のタイトルや本文に活用しましょう。
ユーザーが知りたい内容を網羅できる、良質なコンテンツづくりのヒントを得るができます
「他の人はこちらも検索」で表示されるキーワードを基に、本当にユーザーが求めているであろう情報を提供することで、ユーザーにとって本当に役立つコンテンツを作ることができます。
SEOにおいては「ユーザーのためのコンテンツ」がより重視され、評価もされやすい傾向にあります。ユーザーにとって役立つコンテンツ作りを心がけることで、検索結果の上位を狙える可能性も高まるでしょう。
現在、コンテンツ制作において、「ユーザーが知りたいことがわからない」「調べるには時間がかかる」…と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。そういった場合はこのような検索機能を活用することで、手間をかけずに効率的にコンテンツ作りのヒントを得ることができます。
どのようなコンテンツを作ればいいのかわからない、といった際にはこの機能を活用してみてください。
この記事をご覧いただいている皆様へ。 このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開さ…
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